2018年(15) 東京都春季大会準決勝
2018/04/27|Category:観戦記
今日は、東京都の春季大会準決勝を見に神宮第二球場へ。あらかじめ混むことが予想されていたので、試合開始が10時でも8時半には到着しました。しかしそこには、長蛇の列が。その行列は、神宮の銀杏並木まで伸びていました。これでは、あの狭い第二球場に入ることができるのかヤキモキしたのですが、2階席の上段にはまだ余裕があり無事席を確保。凄く角度とグランドまでの距離があり、まるでハマスタのバックネット裏中段ぐらいから見ているような感じでした。私今まで第二球場の二階で見たことはほとんどなく、それもかなり上の方という貴重な体験ができました。
そんなにしてまで見たかったのは、これまで東京の春季大会に3日ほど足を運んでもまだ見られていなかった東京の逸材達。特に第一試合は、全国的にも注目のカードとなった 早実 VS 日大三 の試合でした。
日大三は、センバツに出場していたので、生で見てみての印象の違いやその確認作業。そして早実は、清宮幸太郎 の後ろで圧倒的な勝負強さを魅せていた 野村 大樹(3年)捕手の現状を把握する意味がありました。
その野村は、昨年見た印象だとプロの捕手としては厳しいのではないかと見ていました。しかしだいぶキャッチングの技術は成長した感じで、ちょっと際どいコースにはフレーミングをしてストライクを導こうという意識が感じられますし、グラブ捌きは悪くありません。ただし今日もキャッチングミスをしていたように、グラブの出し方自体は悪くないのですが、ワンテンポ反応が遅れるという根本的な部分が改善されているかは疑問です。
昨夏は2秒以上かかっていたスローイングも、1.9秒台で投げられるようになり、地肩自体もドラフト候補として中の上ぐらいあるような気がします。そのためプロに混ぜても、肩で見劣ることはないはず。ただし捕ってから素早く投げようという意識が強いので、以前も指摘しましたが、型をしっかり作った上で投げられているわけではなさそう。そういった意味では、送球の精度がどこまで向上したかは、もう少し近くでみるかセンターカメラからの映像で確認しないとよくわかりません。
ただしこの選手、あまり細かいところまで意識がゆくとか、投手への気遣いができるとか、そういった性格ではないように感じます。そうかと言って、俺に付いて来いといった頼れる女房というよりも、自分の仕事をこなすタイプの人間ではないかと思うのですが・・・。捕手として箸にも棒にもということはなくなったのですが、依然上のレベルで捕手を続けるべきかは微妙だという気はします。
打撃は、二打席目にライトスタンドに突き刺さるホームランを放ちさすがのところを示します。最終打席にも、セカンドとライトの前に落ちるポテンヒット。打撃の能力は図抜けているのでしょうが、やはり捕手をやっているぶん、昨年ほど絶対的なものは薄れた気がします。打席に入るときの足場へのこだわりなどもさほどではなく、プロ志望届けを提出すれば中位ぐらいで指名されてしまうかもしれませんが、早大に進む選手なのではという気がしました。
日大三では、センバツでも注目された 日置 航(3年)遊撃手。やはり生で見ていても、あんまり守備範囲が広くなかったり、ショートにしてはミスしないように慎重にプレーしている印象で物足りなく映ります。球際では強く送球が乱れないのは良いのですが、上のレベルでショートはきつそう。またセンバツの疲れなのか? 今日は、タイミングが合っておらず打撃では精彩を欠いていました。
また来年のドラフト候補として注目される 井上 広輝(2年)右腕はリリーフで登板。130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいの球が多かったのですが、腕の振りの良さを活かしたビシッとした球筋は光っていました。ただし試合終盤で、何処か痛みが走ったのか? イニング中に降板。今後が、非常に心配になる出来事でした。秋以降は、全国でも注目の存在になるだろう素材だけに。試合の方は、日大三が早実を破り決勝へと駒を進めました。
野村 大樹(早稲田実3年)捕手 172/81 右/右
日置 航 (日大三3年)遊撃 176/78 右/右
井上 広輝(日大三2年)投手 180/74 右/右
第二試合・国士舘 VS 創価
創価は、確か日大鶴ケ丘戦でみて二度目となります。国士舘の先発は、石井 峻太(3年)左腕。181センチの、手足の長い体型から投げ込むスリークォーター。そのため、左打者にとっては背中越しからぶち当たるような感覚に陥る厄介な球筋。球速は135キロ前後ぐらいも、スライダーやチェンジアップとのコンビネーションで安定していました。そのためこの投手が、終盤まで試合を作ります。高校からプロといったことはないと思いますが、エースらしいまとまりがあります。
プロ注目の 草薙 柊太(3年)左腕を見たかったのですが、最後まで登板なし。この投手昨夏147キロを記録したというのですが、見たときは135キロ前後~頑張って140キロぐらいの投手でした。今日もブルペンの投球を見ていると、そんな力感は変わっておらず本当に140キロ台連発なんかできるのかな?という印象は受けました。今日の登板はなかったので、恐らく明日の決勝の先発ではないかと予想されます。
創価に関しては、前回も触れた1番の 藤井 隼(3年)二塁手の、グラブ捌きが素晴らしいことを実感。ただし打撃はそこまで突出していなく、走力も二度ほど計測できましたが、右打席から4.55秒前後と並でした。またエースの菊地 郁也(3年)投手も前回は特大のホームランを放ってビックリさせてくれましたが、今日はそこまで4番打者として光ってはいませんでした。投手としても135~140キロぐらいの投手なので、高校からプロとかドラフト候補というほどのインパクトはありません。創価は前回見たときに、なかなかの好チームだと感じましたが、やはり準決勝まで残ってきたなと言った感想。夏も、上位を狙えるチームだと思います。
見られなかった草薙投手は、できれば関東大会でおさえられればと思います。きっと明日の決勝戦も、混むのでしょうね(汗)
石井 峻太(国士舘3年)投手 181/74 左/左
草薙 柊太(国士舘3年)投手 177/68 左/左
菊地 郁也(創価3年)投手 175/80 右/左
藤井 隼 (創価3年)二塁 164/60 右/右
そんなにしてまで見たかったのは、これまで東京の春季大会に3日ほど足を運んでもまだ見られていなかった東京の逸材達。特に第一試合は、全国的にも注目のカードとなった 早実 VS 日大三 の試合でした。
日大三は、センバツに出場していたので、生で見てみての印象の違いやその確認作業。そして早実は、清宮幸太郎 の後ろで圧倒的な勝負強さを魅せていた 野村 大樹(3年)捕手の現状を把握する意味がありました。
その野村は、昨年見た印象だとプロの捕手としては厳しいのではないかと見ていました。しかしだいぶキャッチングの技術は成長した感じで、ちょっと際どいコースにはフレーミングをしてストライクを導こうという意識が感じられますし、グラブ捌きは悪くありません。ただし今日もキャッチングミスをしていたように、グラブの出し方自体は悪くないのですが、ワンテンポ反応が遅れるという根本的な部分が改善されているかは疑問です。
昨夏は2秒以上かかっていたスローイングも、1.9秒台で投げられるようになり、地肩自体もドラフト候補として中の上ぐらいあるような気がします。そのためプロに混ぜても、肩で見劣ることはないはず。ただし捕ってから素早く投げようという意識が強いので、以前も指摘しましたが、型をしっかり作った上で投げられているわけではなさそう。そういった意味では、送球の精度がどこまで向上したかは、もう少し近くでみるかセンターカメラからの映像で確認しないとよくわかりません。
ただしこの選手、あまり細かいところまで意識がゆくとか、投手への気遣いができるとか、そういった性格ではないように感じます。そうかと言って、俺に付いて来いといった頼れる女房というよりも、自分の仕事をこなすタイプの人間ではないかと思うのですが・・・。捕手として箸にも棒にもということはなくなったのですが、依然上のレベルで捕手を続けるべきかは微妙だという気はします。
打撃は、二打席目にライトスタンドに突き刺さるホームランを放ちさすがのところを示します。最終打席にも、セカンドとライトの前に落ちるポテンヒット。打撃の能力は図抜けているのでしょうが、やはり捕手をやっているぶん、昨年ほど絶対的なものは薄れた気がします。打席に入るときの足場へのこだわりなどもさほどではなく、プロ志望届けを提出すれば中位ぐらいで指名されてしまうかもしれませんが、早大に進む選手なのではという気がしました。
日大三では、センバツでも注目された 日置 航(3年)遊撃手。やはり生で見ていても、あんまり守備範囲が広くなかったり、ショートにしてはミスしないように慎重にプレーしている印象で物足りなく映ります。球際では強く送球が乱れないのは良いのですが、上のレベルでショートはきつそう。またセンバツの疲れなのか? 今日は、タイミングが合っておらず打撃では精彩を欠いていました。
また来年のドラフト候補として注目される 井上 広輝(2年)右腕はリリーフで登板。130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいの球が多かったのですが、腕の振りの良さを活かしたビシッとした球筋は光っていました。ただし試合終盤で、何処か痛みが走ったのか? イニング中に降板。今後が、非常に心配になる出来事でした。秋以降は、全国でも注目の存在になるだろう素材だけに。試合の方は、日大三が早実を破り決勝へと駒を進めました。
野村 大樹(早稲田実3年)捕手 172/81 右/右
日置 航 (日大三3年)遊撃 176/78 右/右
井上 広輝(日大三2年)投手 180/74 右/右
第二試合・国士舘 VS 創価
創価は、確か日大鶴ケ丘戦でみて二度目となります。国士舘の先発は、石井 峻太(3年)左腕。181センチの、手足の長い体型から投げ込むスリークォーター。そのため、左打者にとっては背中越しからぶち当たるような感覚に陥る厄介な球筋。球速は135キロ前後ぐらいも、スライダーやチェンジアップとのコンビネーションで安定していました。そのためこの投手が、終盤まで試合を作ります。高校からプロといったことはないと思いますが、エースらしいまとまりがあります。
プロ注目の 草薙 柊太(3年)左腕を見たかったのですが、最後まで登板なし。この投手昨夏147キロを記録したというのですが、見たときは135キロ前後~頑張って140キロぐらいの投手でした。今日もブルペンの投球を見ていると、そんな力感は変わっておらず本当に140キロ台連発なんかできるのかな?という印象は受けました。今日の登板はなかったので、恐らく明日の決勝の先発ではないかと予想されます。
創価に関しては、前回も触れた1番の 藤井 隼(3年)二塁手の、グラブ捌きが素晴らしいことを実感。ただし打撃はそこまで突出していなく、走力も二度ほど計測できましたが、右打席から4.55秒前後と並でした。またエースの菊地 郁也(3年)投手も前回は特大のホームランを放ってビックリさせてくれましたが、今日はそこまで4番打者として光ってはいませんでした。投手としても135~140キロぐらいの投手なので、高校からプロとかドラフト候補というほどのインパクトはありません。創価は前回見たときに、なかなかの好チームだと感じましたが、やはり準決勝まで残ってきたなと言った感想。夏も、上位を狙えるチームだと思います。
見られなかった草薙投手は、できれば関東大会でおさえられればと思います。きっと明日の決勝戦も、混むのでしょうね(汗)
石井 峻太(国士舘3年)投手 181/74 左/左
草薙 柊太(国士舘3年)投手 177/68 左/左
菊地 郁也(創価3年)投手 175/80 右/左
藤井 隼 (創価3年)二塁 164/60 右/右
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