2018年夏 甲子園8日目レポート
2018/08/18|Category:テレビ・動画観戦
大会8日目の第二試合まで、出場全校が出揃い、このレポートも最終回。大会二度目に初登場した選手のレポートは、確認次第初登場したときのレポートに加筆する形でフォローするので、よろしくお願い致します。
第一試合 二松学舎大付 VS 広陵
広陵の先発・森 悠祐(3年)右腕は、昨夏の甲子園で140キロ台中盤を連発して注目された。一年経って驚いたのは、非常に投手らしくなり制球も安定してきたこと。初回こそ失点したが、右打者のアウトロー中心に常時140キロ~中盤の速球を投げ込んでくる。広島予選では、低めに切れ込むスライダーを振らせる場面が目立った。しかしこの試合では、そのスライダーを見逃され苦しんだ。他にもチェンジアップなどを織り交ぜ、厳しく内角を突くなどピッチングの幅を広げている。また牽制やクィック、フィールディングなどの各動作もハイレベルあり、それでいてしっかりランナーを背負うと間合いをとってじっくり投げ込んたりとセンスを感じさせた。まだ絶対的なものがないので、高校からのプロ入りというよりも六大学などの名門で、才能を磨いてゆくことになるのではないのだろうか。
二松学舎大付では、2番手で登場した 岸川 海(3年)右腕の球速が目立っていた。非常に力みのないフォームから、コンスタントに145キロ(MAX147キロ)を記録。この重い速球に加え、スライダー・フォーク系の球を織り交ぜる。まだ繊細なコントロールがあるといったことはないが、ストライクゾーンの枠の中には安定して投げられる感じ。今年の東東京に、これほどの速球派がいたとは正直知らなかった。こちらも高卒プロといったよりも、ワンクション置いて資質を高められたら、近い将来150キロを出せるようになっても不思議ではない。今後も、その投球を追いかけて行きたい有望株だった。
広陵では、2番手で登板した・河野 佳(2年)右腕に注目。中背でそれほどスケール感のあるフォームではなかったが、コンスタントに130キロ台後半~外角一杯にズバッと142キロの速球を投げ込んでみせた。スリークォーターで持ち球は、スライダーとのコンビネーション。先輩の森投手同様に、この一年間で投球に幅を持たせられるかが課題となりそうだ。
二松学舎大付では、一番の 右田 稜真(2年)右翼手が、右に左に強い打球を打てるのが印象的。2年生ながら1番・センターを任されていたが、走力・守備力がよくわからない部分があったので、引き続き浦和学院戦で確認して、ここに加筆してみたい。
森 悠祐(広陵3年)投手 175/75 右/右
河野 佳(広陵2年)投手 174/76 右/右
岸川 海 (二松学舎大付3年)投手 178/78 右/右
右田 稜真(二松学舎大付3年)中堅 181/83 右/右
第二試合 浦和学院 VS 仙台育英
浦和学院の先発・渡辺 勇太朗(3年)右腕は、昨夏から来年の1位候補と期待してきた大器。肘痛などで本格的に戦線に復帰したのは、春の関東大会からとまだ調整途上といった感じの県大会だった。この甲子園ではかなり状態は上がってきたものの、まだまだ好い球と悪い球、コントロールのバラツキが感じられた。それでも追い込んでからの右打者外角一杯、左打者内角クロスへの球筋の速球は一級品。最速で149キロまで到達し、一定の存在感を示してくれた。また打者の近くで小さく曲がりながら沈むスライダーで空振りを奪いつつ、ツーシームなどの変化球を交えて来る。現在の完成度よりも、まだまだ伸び代を秘めた上積みに期待していう部分はあるが、ハズレ1位から2位指名内では消えるであろう内容だった。吉田 輝星(金足農業)と並び、大会屈指の素材として高い評価がなされそうだ。
また1年時から浦和学院の4番として活躍してきた 蛭間 拓哉(3年)中堅手も初の甲子園で存在感を示した。低めの難しい球をヒットに繋げる技術を魅せたり、左中間スタンドに叩きつけたりと長短打で能力の高さを実証。走塁でも、南埼玉大会9盗塁の片鱗をこの試合でも盗塁を決め魅せた。また守備では、地面に着きそうなところをギリギリキャッチする好捕を見せるなど三拍子揃ったところをアピール。上位指名とはゆかないが、志望届けを提出すれば指名されるぐらいの内容を示した。 しかし本人のプロ志向が高くない限り、先輩たち同様に東都などの有力校に進んでゆくような気はする。
そのほかでは、1番打者の 中前 祐也(2年)遊撃手は、巧打・好守で来年度世代注目の遊撃手となる存在。また投手としての才能を期待されながら伸び悩んだ 佐野 涼弥(3年)左翼手もヒットを連発し4打点を荒稼ぎ。また最終回には、美又 王寿(1年)右腕が登場し、140キロ台を記録してみせた。いずれに将来に、可能性を見出だせるパフォーマンスだった。
仙台育英は、突出したタレントがいない総合力で勝負するチームだった。そんな中、3回からリリーフした 大栄 陽斗(2年)右腕は、この経験をいかに生かして行けるか? スケールで魅了するタイプではないが、来夏には140キロ台をコンスタントに記録してくるのではないのだろうか。
渡辺勇太朗(浦和学院3年)投手 190/90 右/右
蛭間 拓哉(浦和学院3年)中堅 174/81 左/左
中前 祐也(浦和学院2年)遊撃 178/78 右/左
佐野 涼弥(浦和学院3年)左翼 178/80 左/左
美又 王寿(浦和学院1年)投手 173/77 右/右
大栄 陽斗(仙台育英2年)投手 174/72 右/右
第一試合 二松学舎大付 VS 広陵
広陵の先発・森 悠祐(3年)右腕は、昨夏の甲子園で140キロ台中盤を連発して注目された。一年経って驚いたのは、非常に投手らしくなり制球も安定してきたこと。初回こそ失点したが、右打者のアウトロー中心に常時140キロ~中盤の速球を投げ込んでくる。広島予選では、低めに切れ込むスライダーを振らせる場面が目立った。しかしこの試合では、そのスライダーを見逃され苦しんだ。他にもチェンジアップなどを織り交ぜ、厳しく内角を突くなどピッチングの幅を広げている。また牽制やクィック、フィールディングなどの各動作もハイレベルあり、それでいてしっかりランナーを背負うと間合いをとってじっくり投げ込んたりとセンスを感じさせた。まだ絶対的なものがないので、高校からのプロ入りというよりも六大学などの名門で、才能を磨いてゆくことになるのではないのだろうか。
二松学舎大付では、2番手で登場した 岸川 海(3年)右腕の球速が目立っていた。非常に力みのないフォームから、コンスタントに145キロ(MAX147キロ)を記録。この重い速球に加え、スライダー・フォーク系の球を織り交ぜる。まだ繊細なコントロールがあるといったことはないが、ストライクゾーンの枠の中には安定して投げられる感じ。今年の東東京に、これほどの速球派がいたとは正直知らなかった。こちらも高卒プロといったよりも、ワンクション置いて資質を高められたら、近い将来150キロを出せるようになっても不思議ではない。今後も、その投球を追いかけて行きたい有望株だった。
広陵では、2番手で登板した・河野 佳(2年)右腕に注目。中背でそれほどスケール感のあるフォームではなかったが、コンスタントに130キロ台後半~外角一杯にズバッと142キロの速球を投げ込んでみせた。スリークォーターで持ち球は、スライダーとのコンビネーション。先輩の森投手同様に、この一年間で投球に幅を持たせられるかが課題となりそうだ。
二松学舎大付では、一番の 右田 稜真(2年)右翼手が、右に左に強い打球を打てるのが印象的。2年生ながら1番・センターを任されていたが、走力・守備力がよくわからない部分があったので、引き続き浦和学院戦で確認して、ここに加筆してみたい。
森 悠祐(広陵3年)投手 175/75 右/右
河野 佳(広陵2年)投手 174/76 右/右
岸川 海 (二松学舎大付3年)投手 178/78 右/右
右田 稜真(二松学舎大付3年)中堅 181/83 右/右
第二試合 浦和学院 VS 仙台育英
浦和学院の先発・渡辺 勇太朗(3年)右腕は、昨夏から来年の1位候補と期待してきた大器。肘痛などで本格的に戦線に復帰したのは、春の関東大会からとまだ調整途上といった感じの県大会だった。この甲子園ではかなり状態は上がってきたものの、まだまだ好い球と悪い球、コントロールのバラツキが感じられた。それでも追い込んでからの右打者外角一杯、左打者内角クロスへの球筋の速球は一級品。最速で149キロまで到達し、一定の存在感を示してくれた。また打者の近くで小さく曲がりながら沈むスライダーで空振りを奪いつつ、ツーシームなどの変化球を交えて来る。現在の完成度よりも、まだまだ伸び代を秘めた上積みに期待していう部分はあるが、ハズレ1位から2位指名内では消えるであろう内容だった。吉田 輝星(金足農業)と並び、大会屈指の素材として高い評価がなされそうだ。
また1年時から浦和学院の4番として活躍してきた 蛭間 拓哉(3年)中堅手も初の甲子園で存在感を示した。低めの難しい球をヒットに繋げる技術を魅せたり、左中間スタンドに叩きつけたりと長短打で能力の高さを実証。走塁でも、南埼玉大会9盗塁の片鱗をこの試合でも盗塁を決め魅せた。また守備では、地面に着きそうなところをギリギリキャッチする好捕を見せるなど三拍子揃ったところをアピール。上位指名とはゆかないが、志望届けを提出すれば指名されるぐらいの内容を示した。 しかし本人のプロ志向が高くない限り、先輩たち同様に東都などの有力校に進んでゆくような気はする。
そのほかでは、1番打者の 中前 祐也(2年)遊撃手は、巧打・好守で来年度世代注目の遊撃手となる存在。また投手としての才能を期待されながら伸び悩んだ 佐野 涼弥(3年)左翼手もヒットを連発し4打点を荒稼ぎ。また最終回には、美又 王寿(1年)右腕が登場し、140キロ台を記録してみせた。いずれに将来に、可能性を見出だせるパフォーマンスだった。
仙台育英は、突出したタレントがいない総合力で勝負するチームだった。そんな中、3回からリリーフした 大栄 陽斗(2年)右腕は、この経験をいかに生かして行けるか? スケールで魅了するタイプではないが、来夏には140キロ台をコンスタントに記録してくるのではないのだろうか。
渡辺勇太朗(浦和学院3年)投手 190/90 右/右
蛭間 拓哉(浦和学院3年)中堅 174/81 左/左
中前 祐也(浦和学院2年)遊撃 178/78 右/左
佐野 涼弥(浦和学院3年)左翼 178/80 左/左
美又 王寿(浦和学院1年)投手 173/77 右/右
大栄 陽斗(仙台育英2年)投手 174/72 右/右
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