2019年 大学選手権2日目・神宮球場1
2019/06/12|Category:テレビ・動画観戦
第一試合 中京学院大 VS 桐蔭横浜大
桐蔭横浜大の先発は、三浦 裕作(川崎北出身・4年)右腕。非常に正統派で、球速は130キロ台後半~MAXで145キロほど。両サイドを丁寧に投げ分けるのが特徴で、変化球はカーブ・スライダー・落差のあるチェンジアップを織り交ぜてくる。まだストレートの球威・球速がワンランク物足りないので、社会人での2年間で出力が引き上げられると、土台はしっかりしているだけにプロ入りも見えてくるかもしれない先発タイプ。
また3番手で登板した 登坂 航大(市立川越出身・4年)右腕も、小柄ながら全身を使った躍動感溢れるフォームが光っていた。球速はコンスタントに140キロ前後~145キロを記録。身体の近くでキュッと曲がる実戦的なスライダーに、小さく沈む球も見極めが難しく有効。ボールにも勢いがあり、投げっぷりも良かった。こちらも、社会人での2年間でさらに出力があげられるようだと、即戦力リリーバー候補として期待が持てるかもしれない。
中京学院大では、4番の・叺田 本気(菊川南陵出身・3年)右翼手の身体能力の高さが目を惹いた。元々捕手として注目されてきた素材だったが、現在は外野手。右打席から4秒前後でコンスタントに走り抜けられる脚力は、今年の候補の中でもトップクラス。肩もまずまず強そうで、そういった身体能力の高さは確か。打ってもチームの4番打者を担い、スイングの速さにポテンシャルの高さが感じられた。少々打てる球が限られそうで対応力には粗さを感じさせるが、ひょっとすると志望届けを提出したら育成枠ならば面白いかもと思わせるものがあった。できれば、もう少し他の試合も見てみたい選手だった。
むしろ打撃だと、3番の 吉位 翔伍(中京学院中京出身・3年)遊撃手の方が面白い。対応力のある打撃に、遊撃を守る守備力などにも興味深いものがあった。来年は、東海地区を代表する野手として注意を傾けてみたい。
三浦 裕作(桐蔭横浜大4年)投手 183/77 右/右
登坂 航大(桐蔭横浜大4年)投手 170/68 右/左
叺田 本気(中京学院大3年)右翼 182/76 右/右
吉位 翔伍(中京学院大3年)遊撃 176/75 右/左
第二試合 近大工学部 VS 東農大北海道
東農大北海道では、高校時代から注目される3番・ブランドン・大河(石川出身・3年)三塁手がいる。けして長距離砲ではないのだが、振り出しの良い強打は魅力。高校時代は140キロを超える球を投げ込んでいた投手でもあり、三塁手としても強肩だった。ただし打撃の対応力や三塁守備に関しては粗い印象で、この辺が来年までにどのぐらい改善されるのかが気になる。
また農大では、最後に投げた 中村 亮太(千葉経大付出身・3年)右腕が145キロ前後の球速を連発。MAX148キロを記録したストレートは、スピンが効いていて威力抜群。気になるのは、球離れが早く変化球などはどうなのだろうか?といった部分。この試合ではスライダーが確認できたが、投球のほとんどはフォームを崩してまで投げる速球だった。いずれにしても、来年の候補として覚えておきたい。
近大工学部では、一番を打つ・杉本 涼(開星出身・1年)遊撃手が、ボールを引きつけて叩ける打撃で、一番・ショートを任せられている有望株。チームの看板打者として、これから引っ張ってゆく存在になってゆきそうだ。また4番の 櫻井 涼(広島商業出身・4年)三塁手も、ホームランを放つなど評判の打力を魅せてくれた。セカンドでもベストナインを獲得したことがあるように、サードの守備は安定していて肩も悪くない。ただし走力はありそうもないのは気になるが、社会人などで野球を続けて欲しい一人。また捕手の 石伊 雄他(近大高専出身・1年)も、なかなかの強肩捕手。捕手としてのセンスも良さそうで、経験を積めば楽しみな素材。ただし、打撃に関しては、まだまだこれからといった感じだった。
ブランドン大河(東農大北海道3年)三塁 178/77 右/右
中村 亮太 (東農大北海道3年)投手 185/75 右/右
杉本 涼 (近大工学部1年)遊撃 172/72 右/左
櫻井 涼 (近大工学部4年)三塁 167/72 右/右
石伊 雄他(近大工学部1年)捕手 176/70 右/右
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