2019年夏 甲子園レポート9
2019/08/14|Category:テレビ・動画観戦
大会五日目・第ニ試合 山梨学院 VS 熊本工業
山梨学院では、プロ注目の 野村 健太(3年)右翼手。位置づけとしては、今年の高校生で飛距離は屈指のものがある右のスラッガー。ただしこの試合でも3安打放っていたのだけれども、芯でキッチリ捉えられた打球ではなかった。けして当て勘が悪いわけではないけれど、金属打ちという感じで芯の狭い木製バットでは苦労しそうな気が。守備・走力のレベルが低い選手だけに、プロ志望届けを提出しても、指名の最後の方か育成あたりといった感じになりそう。本人もプロ志望届けを出すかは微妙とのことだが、個人的には木製バットでしっかり実績を残してからでもプロ入りは遅くはないのではないかという気はしている。
熊本工業では、2番手の 村上 仁将(2年)右腕。170/73 と少しぼってりした体格で、もう少し身体やボールに切れが欲しいところ。それでも球速は、135キロ~後半ぐらいは出せており、来夏には140キロ台を連発するぐらいには成長していそう。変化球もスライダーやチェンジアップなども織り交ぜ、ある程度まとめることができていた。来年のドラフト候補かは別にして、熊本を代表する投手には成長しそう。またその村上が弱気になったところを、うまく盛りたてて好投を導いていた 青山 典勢(3年)捕手は、なかなかの好捕手。肩も悪くないし、ディフェンス全般に捕手らしさが感じられ大学などでも野球を続けて欲しい選手だった。
山梨学院では、横を抜ける打球をダイビングキャッチしてアウトにした 小吹 悠人(2年)遊撃手。180センチ台の大型ショートの割には動きがよく、打撃の成長が見られるようだとスケールな大きな内野手としてドラフト候補に浮上して来るかもしれない。
野村 健太(山梨学院3年)右翼 180/88 右/右
小吹 悠人(山梨学院2年)遊撃 180/81 右/右
村上 仁将(熊本工業2年)投手 170/73 右/右
青山 典勢(熊本工業3年)捕手 175/72 右/右
大会五日目・第三試合 広島商 VS 岡山学芸館
アクシデントで急遽マウンドにあがった 中川 響(岡山学芸館3念)右腕は、135キロ前後ぐらいの球速ながら内外角・低めに集める丹念なピッチングが持ち味の正統派。スライダーや積極的にスプリットを織り交ぜるスタイルで、身体ができてくると土台はしっかりしているだけに楽しみ。140キロ台中盤まで出せる能力があるということで、今後は平均してそういった球が投げられるようになることが課題だろうか。大学などに進み、素直に全体の出力アップを望みたい。
この試合では投げなかったが、続く作新学院戦で登板した 仲村 竜(1年)右腕も将来楽しみな本格派。184/76の均整の取れた体格から、癖のないキレイなフォームで投げ込んでくる好素材。まだ球速は130キロ台だったが、2年後にはドラフト候補への期待も高まる将来性を秘めた素材だった。また野手だと、ボールの呼び込み方にセンスを感じさせる核弾頭・好田 凌(3年)右翼手の打撃が気になった。大学などに進んでも、注視してみたい選手だった。
一方の広島商業では、1番の 天井 一輝(3年)中堅手の、振り出しに優れたスイングが目を惹く。守もはまずまず良さそうだが、この試合でよくわからなかった走力など含めて、もう少し広島大会などの模様も確認して能力を見極めてゆきたい。大学進学だとは思うが、どのぐらいの実績を残すのか興味深い天才肌。
また4番の 真鍋 駿(3年)三塁手の、潔いスイングから繰り出す打球が凄かった。県大会で本塁打は0だったが、大学で環境が合えばブイブイ本塁打を連発しそうなスラッガー候補。三塁守備が緩慢なところを、岡山学芸館に浸け込まれるなど守備や走塁などに課題がありそうだった。
中川 響(岡山学芸館3年)投手 180/80 右/右
仲村 竜(岡山学芸館1年)投手 184/76 右/右
好田 凌(岡山学芸館3年)右翼 170/73 右/右
天井 一輝(広島商3年)中堅 178/78 右/左
真鍋 駿 (広島商3年)三塁 181/80 右/右
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