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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校投手編)


U18高校日本代表と大学JAPANのの壮行試合が、26日神宮球場で行われた。今回は、そこに出場した選手について簡単な印象を述べたいと思う。

佐々木 朗希(大船渡3年)投手 189/81 右/右

言わずと知られた、今ドラフトの目玉選手。岩手大会・準決勝以来の登板で、決勝戦の登板ができずに物議を醸して以来の登板とった。189センチの恵まれた体格から、大きく足を引き上げることで打席では相当威圧感を受けるはず。角度のある真っ直ぐが、低めに決まるところは凄いところ。特に驚いたのは、彼が投じた球の中で最も遅かったものが152キロ。この日登板した・大学・高校の最速よりも、それが速かった。神宮のガンでは最速156キロ記録し、バックネット裏にいたスカウトの中には160キロを記録したガンもあったという。夏の岩手大会以来の、160キロ到達であった。

佐々木と大谷翔平の違いは、大谷が比較的合わせやすかった投手だったのに対し、佐々木は額面どうりの球速表示の球が来るということ。打者3人をレフトフライ・三振・三振と、大学JAPANのメンバーを抑え込んで魅せた。本当はもう1イニングぐらいみたかったところだが、U-18ではリリーフを務める予定だということで、1イニング限定という使い方に留まった。コントロールにも大きな欠点はないし、この日もフォークの落差も悪くなかった。もう少しフォークを低めで落としたかったなどの課題はあったが、そのへんは本番までに修正して頂きたい。いずれにしても奥川恭伸(星稜)と共に、各球団の1位を分け合う形になるのは間違いなさそうだ。

宮城 大弥(興南3年)投手 173/70 左/左

こちらも、沖縄大会決勝以来の登板となった甲子園不出場組。高校球界を代表するサウスポーで、ドラフトでも上位指名が有力視されている存在。昨日はリリーフだということもあり、ストレートはコンスタントに145キロ前後(MAX148キロ)まで到達。スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ能力の片鱗を魅せたが、3イニング目に捉まり3失点。ボールの勢い・完成度でいえば、社会人NO.1左腕である・河野 竜生(JFE西日本)と比べても、遜色ないのではないかと考えられる。2位前後ぐらいでの、指名があっても不思議ではないだろう。

西 純矢(岡山・創志学園3年)投手 184/80 右/右

こちらも、最終学年では甲子園まで届かった投手。球速は140キロ台後半~MAXで151キロと、普段とそれほど変わらない。ただし夏の大会の頃に比べると、やや身体が重苦しく見えて球速ほどの勢いは感じられなかった。岡山大会のときにも見ていて思ったのだが、この投手ストライクゾーンの枠の中で結構アバウトというか甘い球が少なくない。そういったボールが、失点に絡むことも少なくない。2回1/3イニングを投げて、3安打・1四死球・1失点という内容だった。岡山大会を見たときには、奥川・佐々木・森下の競合を避けて、単独指名を狙いに来るならばこの投手ではないかと思っていたが、昨日の内容だとそこまでしてくる球団があるのかは微妙かと。本戦でどのぐらいのピッチングを魅せてくれるのか、巻き返しを期待したい。

林 優樹(近江3年)投手 172/62 左/左

腕の振りはそこまで下がっていないのだが、大きく一塁側にアウトステップして踏み出してから投げ込んでくるサウスポー。そのためサイド同様に、左打者にとっては身体に当たりそうな感覚に陥る球筋を武器にしている。球速は131キロ程度と、球威・球速が物足りなかったが、上手くゲッツーで切り抜けるなど低めに丹念に集め打球を引っ掛けさせる投球は健在。プロ志望届けを出さないのではないかという話もあり、数年後に大きく成長して戻ってくることを待ちたいと思う。

飯塚 脩人(習志野3年)投手 181/78 右/左

回転に優れ質の好い真っ直ぐと、ピンチでも平常心を保てるマインドが魅力のリリーフタイプ。2イニング・打者9人の大学生相手に6奪三振は見事。少々一辺倒になる悪い癖も見られ、最終回に追いつかれてしまった。それでも大学生相手でも充分通用することを印象づけ、進学を表明しているのは残念と思ったファンも少なくなかったのでは? 志望届けを提出すれば、中位(3位~5位)ぐらいの指名があっても不思議ではないだろう。151キロの球速だけでなくフォークなども併せ持ち、上のレベルでもリリーフでの活躍が期待される。

(最後に)

飯塚・林以外は甲子園不出場組でのリレーだったが、この日は6番・DHでの出場となった 浅田 将汰(有明)右腕の投球もぜひ見てみたかった。ただしフルスイングできる打撃を見ていると、浅田の将来性は実は打者としての方か高いもしれないと思うところもあった。それでも150キロ級のボールで押す・浅田の勇姿をぜひ本戦でみてみたい。

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