高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校野手編)
2019/08/30|Category:ネタ
高校JAPAN VS 大学JAPAN の間で行われた壮行試合。今回は、この試合に出場していた高校生の野手の中から、何人かピックアップして印象を述べたいと思います。
1番・森 敬斗(桐蔭学園3年)中堅 173/70 右/左
1番・センターでの出場には、正直驚きました。高校ではショートを守っている選手ですが、将来的にプロのショートを担えるかは厳しいのではないかとみていました。そういった意味では、将来想定される外野で、どんなプレーを魅せてくれるのかという意味では、大変参考になった試合ではないのでしょうか。塁間3.9秒台の脚力と、非常に深いところからでも送球できる地肩の強さは一級品。また長打連発の打撃の潜在能力も、まさにプロといった素材です。まだ不慣れで返球の際に身体を痛めたりとかはしていましが、才能の片鱗を伺うことは充分できたと思います。ただし打撃は、結構粗いというか良い時と悪い時のムラが激しい。この日も5打数1安打と、打つ方はそれほどでも。進学も噂されていましたが、ここに来てプロ入りに大きく傾いたという話もあり、志望届けを提出すれば、3位以内での指名も充分期待できそうです。
3番 韮沢 雄也(花咲徳栄)一塁 176/80 右/左
この選手も志望届けを提出すれば、ドラフト指名が有力視されている一人です。普段はショートでしたが、一塁での出場でした。元々守備に関してはやや不安視されている部分があり、このメンバーだと二塁や三塁ではなく一塁なのかというのはちょっとショックを受けました。この選手の売りは、対応力を秘めた打撃にあると思うのですが、この試合では5打数0安打に終わり自慢の打力が発揮できなかったのは残念。県大会では球際でのプレーには強くなった印象を受けてましたが、甲子園では下がって捕っていたりと気になる部分も。走力がある選手ではないので、打てないとアピールポイントが。5位前後ぐらいでは指名されると思いますが、ショートはともかく二塁あたりを担えないようだと、よほど打撃で圧倒しないと出番が限られてしまう気がします。
4番 石川 昂也(愛知・東邦)三塁 184/81 右/右
選抜優勝投手ですが、その将来性は断然野手の素材。下級生同様に、この日は三塁での出場でした。打撃でも3安打を放つなど、大学トップレベルの投手が打席ごとに変わる状況でも、きっちり結果を残していた点は好感。好機に強いマインドと、打撃の内容はこのJAPANの中でも頭ひとつ抜けた存在であるように思います。三塁手としても動きが良いので、プロでも守備で苦労するということはなさそう。生粋のスラッガーではないですが、15~20本ぐらいでも勝負強さを売りにしてゆく5番タイプではないのでしょうか。ドラフトでは、ハズレ1位~2位以内には消えるのではないかと考えています。
5番 遠藤 成(神奈川・東海大相模)左翼 178/76 右/左
このメンバーでも5番を任されるぐらい打撃の評価が高いのは良かったのだが、左翼? というポジションが微妙なところ。彼もまた東海大相模ではショートを守っている選手であり、プロ志望届けを提出すれば5位前後の指名は充分期待できる内野手だからです。将来レギュラーのショートはどうかは微妙なラインですが、二遊間で勝負して行けるとはみています。また近江戦では、2盗・3盗と走力でも魅せてくれ、それでいて打つ方でも、ボールに食らいつく貪欲さも見せる好選手です。タイプ的には 武岡 龍世(八戸学院光星)とダブるのですが、武岡の方が守備力があり、遠藤の方が走力があります。武岡の方がパンチ力があり、遠藤の方が穴がないような感じはします。純粋にショートが欲しいという球団は武岡の方を評価しそうで、ドラフト順位も彼の評価が少し上になるのではないかと。
代打 武岡 龍世(青森・八戸学院光星) 178/70 右/左
この試合では代打の登場でしたが、右中間を破る長打を放つなど気持ちの強さを活かし勝負どころでの活躍となりました。武岡の場合、爆発力がある分、内角を厳しく攻められると捌けない弱さがあります。プロでも二遊間で食って行けそうな素材であり、そのへんが微妙な森や韮澤とは一線を画するところかと。また肩もまずまず強く、深いところからでも送球が乱れないなど天才的というより良く鍛えられているなといった感じがします。ドラフトでも、3位前後の指名が有力だと思います。
7番 熊田 任洋(愛知・東邦)遊撃 174/72 右/左
これだけ有力な遊撃手が集まったなか(右投げ左打ちのショート多すぎ)、彼がこの試合のスタメンショートを任されました。昨秋から、打撃の感性はチームメイトの 石川 昂也 以上だと言ってきた選手です。上のレベルでショートとなると実際厳しそうに見えますが、走力も含め身体能力は悪くありません。打撃は長打よりも対応力重視の打者だと思いますが、雰囲気的には高校からプロというよりも大学タイプといった感じがします。試合に上手く入って行ける試合勘の良さがあり、大学あたりでどのぐらいやってくれるのかなという期待はあります。もし志望届けを提出した場合は、下位~育成あたりだと思いますし、指名漏れだってあるかもしれません。それでも個人的には、かなり面白い選手だとはみていますが。
(最後に)
ここで取り上げた選手は、石川を除けば全員が右投げ左打ちのショートの選手。本職を度返しして、身体能力を生かして別のポジションを守っているという感じです。短期決戦において、こういった選考がどう出るのかは気になるところ。今年は、将来的にプロのショートとしては厳しい右投げ左打ちの選手が多いのだなと改めて思いました。
1番・森 敬斗(桐蔭学園3年)中堅 173/70 右/左
1番・センターでの出場には、正直驚きました。高校ではショートを守っている選手ですが、将来的にプロのショートを担えるかは厳しいのではないかとみていました。そういった意味では、将来想定される外野で、どんなプレーを魅せてくれるのかという意味では、大変参考になった試合ではないのでしょうか。塁間3.9秒台の脚力と、非常に深いところからでも送球できる地肩の強さは一級品。また長打連発の打撃の潜在能力も、まさにプロといった素材です。まだ不慣れで返球の際に身体を痛めたりとかはしていましが、才能の片鱗を伺うことは充分できたと思います。ただし打撃は、結構粗いというか良い時と悪い時のムラが激しい。この日も5打数1安打と、打つ方はそれほどでも。進学も噂されていましたが、ここに来てプロ入りに大きく傾いたという話もあり、志望届けを提出すれば、3位以内での指名も充分期待できそうです。
3番 韮沢 雄也(花咲徳栄)一塁 176/80 右/左
この選手も志望届けを提出すれば、ドラフト指名が有力視されている一人です。普段はショートでしたが、一塁での出場でした。元々守備に関してはやや不安視されている部分があり、このメンバーだと二塁や三塁ではなく一塁なのかというのはちょっとショックを受けました。この選手の売りは、対応力を秘めた打撃にあると思うのですが、この試合では5打数0安打に終わり自慢の打力が発揮できなかったのは残念。県大会では球際でのプレーには強くなった印象を受けてましたが、甲子園では下がって捕っていたりと気になる部分も。走力がある選手ではないので、打てないとアピールポイントが。5位前後ぐらいでは指名されると思いますが、ショートはともかく二塁あたりを担えないようだと、よほど打撃で圧倒しないと出番が限られてしまう気がします。
4番 石川 昂也(愛知・東邦)三塁 184/81 右/右
選抜優勝投手ですが、その将来性は断然野手の素材。下級生同様に、この日は三塁での出場でした。打撃でも3安打を放つなど、大学トップレベルの投手が打席ごとに変わる状況でも、きっちり結果を残していた点は好感。好機に強いマインドと、打撃の内容はこのJAPANの中でも頭ひとつ抜けた存在であるように思います。三塁手としても動きが良いので、プロでも守備で苦労するということはなさそう。生粋のスラッガーではないですが、15~20本ぐらいでも勝負強さを売りにしてゆく5番タイプではないのでしょうか。ドラフトでは、ハズレ1位~2位以内には消えるのではないかと考えています。
5番 遠藤 成(神奈川・東海大相模)左翼 178/76 右/左
このメンバーでも5番を任されるぐらい打撃の評価が高いのは良かったのだが、左翼? というポジションが微妙なところ。彼もまた東海大相模ではショートを守っている選手であり、プロ志望届けを提出すれば5位前後の指名は充分期待できる内野手だからです。将来レギュラーのショートはどうかは微妙なラインですが、二遊間で勝負して行けるとはみています。また近江戦では、2盗・3盗と走力でも魅せてくれ、それでいて打つ方でも、ボールに食らいつく貪欲さも見せる好選手です。タイプ的には 武岡 龍世(八戸学院光星)とダブるのですが、武岡の方が守備力があり、遠藤の方が走力があります。武岡の方がパンチ力があり、遠藤の方が穴がないような感じはします。純粋にショートが欲しいという球団は武岡の方を評価しそうで、ドラフト順位も彼の評価が少し上になるのではないかと。
代打 武岡 龍世(青森・八戸学院光星) 178/70 右/左
この試合では代打の登場でしたが、右中間を破る長打を放つなど気持ちの強さを活かし勝負どころでの活躍となりました。武岡の場合、爆発力がある分、内角を厳しく攻められると捌けない弱さがあります。プロでも二遊間で食って行けそうな素材であり、そのへんが微妙な森や韮澤とは一線を画するところかと。また肩もまずまず強く、深いところからでも送球が乱れないなど天才的というより良く鍛えられているなといった感じがします。ドラフトでも、3位前後の指名が有力だと思います。
7番 熊田 任洋(愛知・東邦)遊撃 174/72 右/左
これだけ有力な遊撃手が集まったなか(右投げ左打ちのショート多すぎ)、彼がこの試合のスタメンショートを任されました。昨秋から、打撃の感性はチームメイトの 石川 昂也 以上だと言ってきた選手です。上のレベルでショートとなると実際厳しそうに見えますが、走力も含め身体能力は悪くありません。打撃は長打よりも対応力重視の打者だと思いますが、雰囲気的には高校からプロというよりも大学タイプといった感じがします。試合に上手く入って行ける試合勘の良さがあり、大学あたりでどのぐらいやってくれるのかなという期待はあります。もし志望届けを提出した場合は、下位~育成あたりだと思いますし、指名漏れだってあるかもしれません。それでも個人的には、かなり面白い選手だとはみていますが。
(最後に)
ここで取り上げた選手は、石川を除けば全員が右投げ左打ちのショートの選手。本職を度返しして、身体能力を生かして別のポジションを守っているという感じです。短期決戦において、こういった選考がどう出るのかは気になるところ。今年は、将来的にプロのショートとしては厳しい右投げ左打ちの選手が多いのだなと改めて思いました。
- 関連記事
-
- 2019年 オリックスの指名を考える
- 2019年 ヤクルトの指名を考える
- 2019年 高校生候補をを考える
- 2019年 大学生候補をを考える
- 2019年 社会人・独立候補をを考える
- 2019年ドラフト会議・上位指名を考える
- 高校JAPAN VS 大学JAPAN (大学野手編)
- 高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校野手編)
- 高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校投手編)
- 2019年 甲子園総括・将来の候補・野手編
- 2019年 甲子園総括・内外野手編
- 高校JAPAN VS 大学JAPAN (大学投手編)
- 2019年 甲子園総括・将来の投手編
- 2019年 甲子園総括・捕手編
- 2019年 甲子園総括・投手編
スポンサーサイト