東都二部リーグ1
2009/05/12|Category:観戦記
今年初めて、東都二部リーグを観戦。東都の4年生は、断然二部の方に指名候補が集まっている。
第一試合 日大 VS 国士舘
今年の観戦始めは、国士舘のオープン戦からスタートした。むしろ私の興味は、今季初めて観る日大の選手達だった。
日大の先発は、野田雄大(青森山田 3年)投手。昨年までは、140キロ台中盤をコンスタントに叩き出すまでに成長するも、その後故障。故障してから初めて観るも、球速は135キロ前後と物足りなく、カーブ・スライダー・チェンジアップを織り交ぜ、なんとか粘りの投球を披露する。来年までに立て直しが出来れば、ドラフト候補として大いに浮上して来るところだが、現状の内容だと厳しい。
打線で注目は、3番の赤嶺慎(沖縄尚学 4年)中堅手。内角に食い込んで来るシュートボールを、上手く叩いてライト線に。これは、中々出来る芸当ではない。ヘッドスピードも鋭く・ミートセンスも中々良い好打者。
元々快足・好守が売りの選手だけに、広い外野守備もフェンスを恐れないガッツ溢れるプレーで魅せる選手。塁に出れば、すかさず盗塁を決めたりと、昨日は攻走守三拍子揃った活躍を見せた。性格的にも、何か独特のこだわりがある選手のように感じられた。
ネクストバッターボックスでボールを待つのではなく、少し後ろに引いて、立ちながら球筋を観察。広い視野でボールを観ようと言う意識が感じられる。スイングにもチェックポイントを持っているようで、プレー一つ一つに、職人的なこだわりを感じさせる選手だ。今後もドラフト候補として追いかけたい選手で、今年の候補でも数少ない・快足・巧打タイプの好選手だった。
もう一人チェックしておきたかったのが、十亀剣(愛工大名電 4年)投手。均整の取れた体格から、力強い速球を投げ込むサイドスロー。こちらは、MAX88マイル(140.8キロ)程度と少々物足りなかったが、スライダー・シンカーを織り交ぜる内容。
あまり細かい制球力や試合をまとめるタイプではないので、もうワンランク上の球威・球速が欲しかった。プロで通用するサイドハンドの条件としては、腕が柔らかくムチのようにしなること。彼のように腕が突っ張って投げるタイプのサイドハンドの場合、かなりの球威・球速で押せる迫力が求められる。今日の感想では、プロとなるともう一歩かなと言う印象が残った。
この日は、日大で観たいと思っていた選手が揃って網羅出来たので、収穫が大きかった。明日には、続く第二試合のレポートを行いたいと思う。
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