7/20・21 のドラフト候補
2020/07/20|Category:テレビ・動画観戦
週末に集中的に試合が行われていたので、この二日間は試合が行われた県は限られていました。そんななか注目だったのが、先日に登板がなかった 長尾 光(ノースアジア大3年)右腕の投球でした。長尾は球速こそ130キロ台後半~140キロ台前半とストレートに驚くほどのものはなかったものの、打者の手元でキュッと曲がるブレーキの効いたスライダーとスプリットを生かした縦の変化で三振が奪えます。前回登板した 橘高や佐々木といった投手が制球に苦しんでいたのに比べると、安定感ではピカイチだと言えるでしょう。果たして決勝のマウンドでは、誰が先発して来るのでしょうか? 体格的にも中背で球速もそこまで平均して速くないことを考えると、高校からプロ入りというよりも大学や社会人でワンクッション置いてからという判断になるかもしれません。バネのある素材が魅力の橘高、本大会調子の上がらない佐々木含めて、ノースアジア大明桜の3年生達は高校からプロ入りできるのかは微妙ではないかという気はしています。
以前も取り上げたノースアジア大明桜の4番打者・平尾 蒼凱(3年)三塁手は、172/73 と体格には恵まれていないが、スイングの弧が大きく同校の中でも目を惹く打者なのは間違いない。ただし三塁の守備は、守備範囲こそ広めだがフットワークからスローイングの流れを見ている限りそれほど上手くはないのかなといった感じ。このタイプならば、ニ遊間を担わないとなかなかプロといった判断にはならないのではないのだろうか。イメージ的には、東北高校-九州国際大に進み、日ハムやベイスターズなどでプレーした 加藤 政義 を少し思い出させるような選手。大学などで、さらに攻守の精度を高めて行きたい。
また対戦相手の由利高校では、4番の 佐藤 哲矢(3年)捕手の打撃も光っていた。初回には、長尾の外角高めのストレートを逃さずに、レフトスタンドに特大の一発を放って魅せた。偶然放った一発ではなく、元々県下を代表する強打者として知られていた存在で、他の打席でも難しい球をことごとくファールで粘るなど打力には確かなものを持っている。177/87 ややずんぐりした体格ではあったが、思いったよりフットワークも良く、送球こそ浮いたが地肩も水準以上の強さを魅せていた。やや上から掴みにゆくキャッチングは気になったが、上のレベルでも野球を続けて欲しい強打の捕手だった。
また大分大会では、ドラフト指名が有力候補な 川瀬 堅斗(大分商3年)右腕が登板。球速こそ140キロ前後(MAXで142キロぐらい)だったが、球筋の良いストレートは健在だった。変化球はブレーキの効いたカーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ、目に見えてボールが良くなった感じではなかった。しかし一球一球投げるタイミングを変えたり、内角を厳しく突いたりと、投球の幅を広げることに力を注いできた跡が伺える。時々苦しくなると、ボールが高めに抜ける悪い癖が顔を覗かせたが、下級生時代よりも実戦力を増してきたのは間違いない。試合では負けてしまったが、甲子園での試合を残しており、大舞台でどんな投球を魅せてくれるのか楽しみにしたい。今日みた感じでは、中位(3位~5位)ぐらいでの指名は固いと思うが、上位(1,2位)レベルかと言われるそこまでのインパクトは感じられなかった。その印象を、甲子園で覆してくれるのか期待したい。
この試合では、事前に全く知らなかったが、比嘉 廉(日本文理大附3年)遊撃手という選手が気になった。ボールを上手く呼び込み左中間スタンドに叩き込んだり、川瀬との勝負でも高めに甘く浮いたスライダーを逃さずに左中間を抜く長打を放って魅せた。チームは勝ち上がったでの、守備力なども含めて今後の試合でも追いかけてみたいと思わせてくれる強打の遊撃手だった。
また岩手大会では、盛岡大付属のエース・大久保 瞬(3年)右腕が登場。172/68 と体格には恵まれていないものの、コンスタントに140キロ台を越えて来るスピード能力は想像以上の横手投げ。けして力を入れて投げている感じでもないのだが、適度にボールも荒れて的が絞り難い。まだ今大会登板のない 松本 遼大(花巻東3年)右腕との対決が見られるのか今後の岩手大会の注目ポイントとなりそうだ。大久保もマウンドさばきは洗練されており、有力大学などに進めば早くから活躍が見込めるタイプではないのだろうか。
また破れてはしまったが、昨夏佐々木朗希からも強打を魅せた 高橋 怜大(盛岡一)一塁手も、打力の高さは大会を通じて目立っていた。こちらもポジションが一塁など、打力には目を見張るものがあるが、高校からプロといったタイプではないような気がする。ただしパワーだけでなく対応力も悪くないので、上のレベルでもどのぐらいやれるのか注視して行きたい。
(まとめ)
この二日間は、ドラフト指名確実というよりも大学に進んでも追いかけてゆきたい、気にかけてみたいと思わせてくれる選手が多かった。そんな中、九州屈指の素材と言われる・川瀬(大分商)の現状が確認できたこと。また同じ大分に、比嘉(日本文理大附)遊撃手という、ドラフト候補になりえるかもしれない選手を見つけたことは大きな収穫だったと言えるであろう。川瀬は甲子園で、比嘉はまだ県大会を勝ち上がっているので、再度確認して評価を固めて行きたい。
以前も取り上げたノースアジア大明桜の4番打者・平尾 蒼凱(3年)三塁手は、172/73 と体格には恵まれていないが、スイングの弧が大きく同校の中でも目を惹く打者なのは間違いない。ただし三塁の守備は、守備範囲こそ広めだがフットワークからスローイングの流れを見ている限りそれほど上手くはないのかなといった感じ。このタイプならば、ニ遊間を担わないとなかなかプロといった判断にはならないのではないのだろうか。イメージ的には、東北高校-九州国際大に進み、日ハムやベイスターズなどでプレーした 加藤 政義 を少し思い出させるような選手。大学などで、さらに攻守の精度を高めて行きたい。
また対戦相手の由利高校では、4番の 佐藤 哲矢(3年)捕手の打撃も光っていた。初回には、長尾の外角高めのストレートを逃さずに、レフトスタンドに特大の一発を放って魅せた。偶然放った一発ではなく、元々県下を代表する強打者として知られていた存在で、他の打席でも難しい球をことごとくファールで粘るなど打力には確かなものを持っている。177/87 ややずんぐりした体格ではあったが、思いったよりフットワークも良く、送球こそ浮いたが地肩も水準以上の強さを魅せていた。やや上から掴みにゆくキャッチングは気になったが、上のレベルでも野球を続けて欲しい強打の捕手だった。
また大分大会では、ドラフト指名が有力候補な 川瀬 堅斗(大分商3年)右腕が登板。球速こそ140キロ前後(MAXで142キロぐらい)だったが、球筋の良いストレートは健在だった。変化球はブレーキの効いたカーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ、目に見えてボールが良くなった感じではなかった。しかし一球一球投げるタイミングを変えたり、内角を厳しく突いたりと、投球の幅を広げることに力を注いできた跡が伺える。時々苦しくなると、ボールが高めに抜ける悪い癖が顔を覗かせたが、下級生時代よりも実戦力を増してきたのは間違いない。試合では負けてしまったが、甲子園での試合を残しており、大舞台でどんな投球を魅せてくれるのか楽しみにしたい。今日みた感じでは、中位(3位~5位)ぐらいでの指名は固いと思うが、上位(1,2位)レベルかと言われるそこまでのインパクトは感じられなかった。その印象を、甲子園で覆してくれるのか期待したい。
この試合では、事前に全く知らなかったが、比嘉 廉(日本文理大附3年)遊撃手という選手が気になった。ボールを上手く呼び込み左中間スタンドに叩き込んだり、川瀬との勝負でも高めに甘く浮いたスライダーを逃さずに左中間を抜く長打を放って魅せた。チームは勝ち上がったでの、守備力なども含めて今後の試合でも追いかけてみたいと思わせてくれる強打の遊撃手だった。
また岩手大会では、盛岡大付属のエース・大久保 瞬(3年)右腕が登場。172/68 と体格には恵まれていないものの、コンスタントに140キロ台を越えて来るスピード能力は想像以上の横手投げ。けして力を入れて投げている感じでもないのだが、適度にボールも荒れて的が絞り難い。まだ今大会登板のない 松本 遼大(花巻東3年)右腕との対決が見られるのか今後の岩手大会の注目ポイントとなりそうだ。大久保もマウンドさばきは洗練されており、有力大学などに進めば早くから活躍が見込めるタイプではないのだろうか。
また破れてはしまったが、昨夏佐々木朗希からも強打を魅せた 高橋 怜大(盛岡一)一塁手も、打力の高さは大会を通じて目立っていた。こちらもポジションが一塁など、打力には目を見張るものがあるが、高校からプロといったタイプではないような気がする。ただしパワーだけでなく対応力も悪くないので、上のレベルでもどのぐらいやれるのか注視して行きたい。
(まとめ)
この二日間は、ドラフト指名確実というよりも大学に進んでも追いかけてゆきたい、気にかけてみたいと思わせてくれる選手が多かった。そんな中、九州屈指の素材と言われる・川瀬(大分商)の現状が確認できたこと。また同じ大分に、比嘉(日本文理大附)遊撃手という、ドラフト候補になりえるかもしれない選手を見つけたことは大きな収穫だったと言えるであろう。川瀬は甲子園で、比嘉はまだ県大会を勝ち上がっているので、再度確認して評価を固めて行きたい。
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