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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

2020年 甲子園交流大会4


甲子園三日目・第二試合 鹿児島城西 VS 加藤学園

鹿児島城西の先発・八方 悠介(3年)右腕は、コンスタントに140キロ台~中盤を記録する伸びのあるストレートを低めに集める投球が光った。スライダーでしっかりカウントを整え、カーブをアクセントに使いつつ、低めで沈むチェンジアップで空振りを誘えるなど投球パターンを確立。高校からプロといった凄みは感じられなかったが、有力大学や強豪社会人チームなどでもやって行けそうな総合力の高さがあった。さらなるパワーアップができれば、3~4年後にはプロへ即戦力としての入団も期待できそうな投手。

加藤学園の先発・肥沼 竣(3年)右腕は、135キロ前後~140キロぐらいと驚くような球威・球速ではない。それでもテンポよく、両サイドにしっかりボールを投げ分けることができ、いわゆるピッチングができる投手。カーブ・スライダー・チェンジアップ系の球を織り交ぜ、最後まで好投した。ピッチングの基礎やフォームも悪くないので、上のレベルで球威・球速が増して来るようだと、土台がしっかりしているので楽しみな投手ではないのだろうか。

加藤学園では、核弾頭の 太田 圭哉(1年)遊撃手が攻守に躍動した。採算転がって来るゴロに対しても、細かいステップとスピード感のあるプレーでさばいた。また三塁打を放った時のタイムは12.5秒の俊足を活かし、試合では盗塁も決め積極的な走塁も光った。小柄でも、パンチの効いた打球を飛ばしていた野球小僧。まだまだ一年生だけに、今後も東海圏の野球界を大いに盛り上げてくれそうだ。

また気になった選手としては、2番を打つ 杉山 尊(3年)三塁手の打球が光っていた。ヒットは最終打席に放った右中間を破った長打のみだったが、強烈なスイングには非凡な可能性を感じさせてくれた。上のレベルでも、ぜひ野球を続けて頂きたい。

八方 悠介(鹿児島城西3年)投手 180/76 右/右

肥沼 竣 (加藤学園3年)投手 180/82 右/右
太田 圭哉(加藤学園1年)遊撃 169/67 右/右
杉山 尊 (加藤学園3年)三塁 177/75 右/左


甲子園四日目・第1試合 履正社 VS 星稜

履正社の先発・岩崎 峻典(3年)右腕は、140キロ~中盤の重い球を両サイドに散らせた投球。変化球も、スライダー・カットボール・フォーク系だかの沈む球を織り交ぜ、空振りをバシバシ奪うというよりも詰まらせたり、タイミングを外すピッチングスタイル。高校からプロといった雰囲気の選手ではないが、有力大学などに進むだろうから、そこでいかに総合力を引き上げられるかではないのだろうか。

捕手の 関本 勇輔(3年)捕手は、ガッツとリーダーシップ溢れる選手。配球も相手の狙いを絞らせないように、幅広くボールを散らせ考えられたリードをして来る。少々上から掴みにゆくキャッチングは気になるものの、ワンバウンドするような球に対しては下から素早くミットが出せる。また星稜の盗塁企画を、ことごとくアウトにする正確なスローイングも光った。また全国屈指の強豪チームで4番を張るように、打撃でも一定の水準に達している。けして肩や打撃が図抜けているわけではないが、ゲームメイクできる選手であり総合力は高い。イメージ的には、東妻 純平(智弁和歌山-DeNA4位)に、比較的似た位置づけの選手ではないのだろうか。プロ志望届もすでに提出しており、何かしらの形では指名はされるみている。

プロ注目の 小深田 大地(3年)三塁手は、センター前のヒットこそあったものの、きっちり捉えた打球が少なく、守備でも打球も飛んで来ず消化不良の試合となった。元来は、確実性と長打力を兼ね備えた打撃に、安定感のある三塁守備を見せる攻守にバランスの取れた選手。この試合の結果で評価が左右される選手ではないが、生粋のスラッガーというよりも中距離タイプだけに、そこまで高い評価でのプロ入りはどうだろうか? 指名となると、3位前後ぐらいではないかとみている。

いっぽう同じくプロ注目だった 内山 壮真(3年)捕手は無安打に終わったものの、こちらは特大のファールを打ったり、大きな外野フライ二本を放って才能の片鱗を魅せてくれた。捕手としてもテンポの良いリードを心がけ、フットワークも身軽。内角を使いたがるきらいはあるが、元来はそこで詰まらせたり空振りをさせる投手陣なのだろうが、履正社レベルの打線だと詰まっても間を抜けて行ったり、変な当たりでも振り切って外野の前に落ちたりと誤算続きだったのだろう。スローイングの機会はなかったが、捕ってからも素早く1.8秒台そこそこでも送球できる能力がある。捕手としての適性も感じさせるが、プロ側としては下級生頃のようなニ遊間の人材とみている球団が多いのではないのだろうか。いずれにしても、この選手も結果に左右されるレベルではなく、3位前後での指名は濃厚ではないのだろうか。

星稜でもう一人気になったのが、3番を打つ・中田 達也(2年)中堅。非常に強烈なスイングをする選手で、中堅を担う守備もそれなり。来年に向けて、ぜひ覚えておきたい選手だった。

岩崎 峻典(履正社3年)投手 178/78 右/右
関本 勇輔(履正社3年)捕手 177/85 右/右
小深田大地(履正社3年)三塁 178/89 右/左

内山 壮真(星稜3年)捕手 172/76 右/右
中田 達也(星稜2年)中堅 176/77 右/左

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