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2020年 甲子園交流大会7

大会5日目・第三試合 鶴岡東 VS 日本航空石川

日本航空石川の先発・嘉手苅 浩太(3年)右腕は、191/106 の体格が目をひくものの、投球は実に投手らしい投手といった無理のないマウンドさばき。球速は140~MAXで145キロぐらいで、手元までの伸びやコントロールもまずまず。スライダーやチェンジアップのような沈む球を使い、投球を組み立てる。大柄でも、牽制やクィックも素早く動きも俊敏。細かいことまでできるわりに、ちょっと抜ける部分がある精神面はどうかなと思える部分はあるが、このスペックならば伸び代も充分と評価する球団が出てきそうだ。将来的には力で押すリリーフというよりも、試合をゲームメイクする先発向きな気がする。ドラフトでも将来性を買って、中位(3位~5位)での指名があっても不思議ではないのではないのだろうか。

また航空石川は、もうひとりの主戦である 田中 颯希(3年)右腕が6回から登場。こちらは、テンポよく全身を使って投げ込むタイプで、コンスタントに140キロ前後の速球を投げ込む。変化球はスライダーぐらいだが、制球力やマウンドさばき・フォームなどもまずまずで、大学などで総合力を引き上げられてくると面白い。

鶴岡東では、リリーフで登場したエースの 太田 陽都(3年)右腕が、140キロ前後(MAX143キロ)の球速ながら球威のある球を投げ込んでいた。スライダーとのコンビネーションだが、ツーシームだかフォークだか何か沈む球もありそうだ。元来は先発で落ち着いて投げるタイプなのかもしれないが、リリーフで執拗以上に速い球を投げようとして、制球にはバラツキが見られた。いずれにしてもフォーム・体格とも悪くなく、大学などで力を付けて来られるのか注目したい。

野手では、1番の 山路 将太郎(3年)二塁手は、スイングも鋭く広い守備範囲も光っていた。一塁までの塁間は、4.1秒台とそれなり。また3番の 馬場 和輝(3年)一塁手もフォロースルーの取れたスイングで、打撃ではチームでも屈指の技量の持ち主だろうか。二人とも、大学などでも野球を続けて欲しい好選手だった。今年も鶴岡東は、完全に全国で通用するだけの打撃指導をものしている印象を受けた。

嘉手苅浩太(日本航空石川3年)投手 191/106 右/右
田中 颯希(日本航空石川3年)投手 180/88  右/右

太田 陽都(鶴岡東3年)投手 180/80 右/左
山路将太郎(鶴岡東3年)二塁 173/67 右/左
馬場 和輝(鶴岡東3年)一塁 175/73 右/右


大会6日目・第一試合 大阪桐蔭 VS 東海大相模

大阪桐蔭の先発・藤江 星河(3年)左腕は、球速こそ135キロ~140キロ程度と驚くほどのものはない。しかし、スライダーやチェンジアップなどを織り交ぜたコンビネーションで、的を絞らせない投球が上手い。全体的に出力を引き上げられれば、大学などでも活躍し4年後には即戦力候補として注目される存在になるかもしれない。

一方の東海大相模の先発・石田 隼都(2年)左腕は、とにかく間合いが短く相手に考える隙を与えない。球速こそ135~140キロ台前半ぐらいで、ボール自体にまだ驚くほどのものはない。それでもスライダー・チェンジアップ系のボールを織り交ぜ、常にストライク先行で優位な状況を作り出すのが上手い。また気合の入ったマウンドさばきで、自らどんどん気持ちを盛り上げてゆくタイプで、大舞台でも自分の能力を最大限に引き出せるマインドは特筆ものだった。素材的に凄みよりも、精神的な部分が突出している印象で、そういった部分を評価して追いかけてみたい。

プロ注目の 山村 崇嘉(東海大相模3年)三塁手は、少し力み過ぎて結果を残せなかった。下級生の頃は一塁だったが、最終学年ではサードやショートなど守ることもできることをアピール。特に弧の大きなスイングは、まさにプロの素材と思わせてくれるものがある。一塁までの塁間は左打席から4.2秒前後と平凡で、守備もアピールするほどではないので、その辺をどうみるか? 対応力では、西川ほど脆さがないのがアピールポイントか。ドラフトでの位置づけは予想し難いが、三塁あたりなら行けると評価する球団があれば5位前後での指名になるのではないのだろうか。

高校球界屈指の飛距離を誇る・西川 僚祐(東海大相模3年)左翼手の方が、懐の深い構えから落ち着いて右方向にもはじき返していた。脆い部分はあるのだが、肘をたたんで内角をさばくのが上手い上に、右方向にも大きな打球を飛ばせる幅のある打撃はできる。問題は、危なっかしい守備と右打席から4.65秒弱(左打者換算で4.4秒弱に相当)の走力の無さをどうみるか?しかし山村のような中距離タイプと違い、わかりやすい長距離砲。守備も危なっかしい割に球際では強く、肩も悪くはない。上位となると少し心もとないが、和製大砲を欲している球団は多いだろうから3位前後のでの指名は期待できるのではないのだろうか。

大阪桐蔭では、二番手で登板した 松浦 慶斗(2年)左腕は来年の上位候補。ゆったりとしたフォームから、135キロ~144キロぐらいのボールを投げ込んでいた。まだそれほど細かい投球はできないが、素材としても奥行きがありそうなので、新チーム以後全国で最も注目される左腕だろう。ちなみにチームメイトの 関戸 康介(2年)右腕も、全国上位の投手。この二人が揃う来年は、全国の頂点を意識できるチームができそうだ。

また下級生ということでは、大塚 瑠晏(東海大相模2年)遊撃手は、全国屈指の守備力を誇るショートストップ。試合でも粘り強いところを魅せ、スイングも鋭い来年のドラフト候補。また大阪桐蔭の核弾頭・池田 陵真(2年)中堅手も、打力の力量は3年生含めても屈指のものがあった。さらに中堅手としての守備力もあり核弾頭を務める走力含めて、小柄ではあるが三拍子揃った来年のドラフト候補としてマークできる素材だった。

藤江 星河(大阪桐蔭3年)投手 178/74 左/左
松浦 慶斗(大阪桐蔭2年)投手 186/80 左/左
池田 陵真(大阪桐蔭2年)中堅 172/78 右/右

石田 隼都(東海大相模2年)投手 183/76 左/左
山村 崇嘉(東海大相模3年)三塁 180/85 右/左
西川 僚祐(東海大相模3年)左翼 186/92 右/右
大塚 瑠晏(東海大相模2年)遊撃 170/65 右/左

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