2020年 六大学春季リーグ 法大 VS 慶大戦
2020/08/08|Category:テレビ・動画観戦
法大 VS 慶大
法大の先発・鈴木 昭汰(常総学院出身・4年)左腕は、一冬越えて大幅にパワーアップ。球速はコンスタントに140キロ台後半~150キロを東大戦に引き続き叩き出して魅せた。確かに球威・球速は、昨年からコンスタントに5キロ程度アップ。しかし、速い球を投げようと力むせいか? 要所でのコントロールが甘かったり四死球を出したりと結果が伴って来ない。左打者にはスライダーを、右打者にはチェンジアップとのコンビネーションで投球を組み立てるのだが、チェンジアップの方が空振りが奪えるので、左投手でも右打者の方が強さを発揮するタイプかもしれない。もう少し145キロぐらいでも力みが消えた球の方が、質や制球は良いような気がする。ボールだけ観ていたら上位12名にも入ってきそうだが、そういったトータルバランスでみると2,3位級なのかな現状はといった気がする。そのへんの力とバランスのさじ加減を、秋季リーグで改善してこられるのか注視したい。
慶応の先発・関根 智輝(都立城東出身・4年)右腕は、故障からの回復を復活を図るシーズンに。球速は140キロ前後~MAXで147キロ。要所で、外角低めに決めるなど能力は高い。変化球は、スライダーやチェンジアップなどを織り交ぜる。3回までは完璧なピッチングを魅せるも、4回にホームランを打たれるとガタガタと崩れてしまった。何が悪くなったというよりも、相手打線が2巡目を迎え関根の球筋に慣れてしまったのが大きいのかもしれない。その辺、フォームなり配球を改善してゆかないと行けないのではないのだろうか?そのため大学からプロとなると心もとないが、2年後のプロ入りを視野に入れるならば面白い素材だろう。元々ゲームメイクする能力、制球力などもある投手だけに、大学卒業後も社会人で続けて投球の幅を広げていって欲しい。
法政の2番手・高田 孝一(平塚学園出身・4年)右腕は、最終学年になりワンランク球威・球速を増してきた。リリーフとはいえコンスタントに150キロを越えてきて、最速で154キロに到達。実際投げ込まれるボールの勢いも、力強さを増している。変化球はカットボールに、スプリットだかフォーク系の沈む球にチェンジアップなどか? 元々ある程度のまとまりを持っている投手だけに、そう制球を乱すことはない。これだけの球速がありながらも、それほど苦にならないフォームのせいか? あまり空振りは誘えない。それでも、これだけの球速を刻める投手は多くはないので、ドラフトでも3位前後で、リリーフならば1年目から全く使えないということはないのではないのだろうか。
ドラフト上位候補の 木澤 尚文(慶応義塾高出身・4年)右腕は、最終回に登場。140キロ台後半ぐらいでもボールの威圧感は高田以上で、三振を奪える球を投げ込んでくる。この日はフォーク多く織り交ぜる配球であり、それまでの速球やカットボールの良い投手とのイメージから、縦の変化でも空振りを誘えるという印象を植え付けてくれた。ただし余計な四死球を出してしまう詰めの甘さというか、本当の制球力がないところに、いの一番で1位指名でゆこうという意欲が削がれてしまう。恐らくドラフトでは、外れ1位で12名の中には入ってくるとは思うのだが ・・・ 。即戦力だとすると、先発よりリリーフではないかといった感じがする。
鈴木 昭汰(法政大4年)投手 175/80 左/左
高田 孝一(法政大4年)投手 183/88 右/右
関根 智輝(慶応大4年)投手 183/86 右/右
木澤 尚文(慶応大4年)投手 182/78 右/右
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