都市対抗・東京都予選レポート1
2020/08/10|Category:テレビ・動画観戦
参加8チームで、4つの出場枠を争う都市対抗・東京都予選が始まった。今回は、出場8チームが全て初戦を終えたので、その中で気になるドラフト候補を、何人かあげてみたい。
板野高校時代は、無名校ながらドラフト候補として注目されていた 森井 絃斗(21歳・セガサミー)右腕。右サイドハンドに近いスリークォーターで、常時140キロ~MAX149キロに到達。ボールは空振りを誘うというよりも、動くクセ球で非常に球威がある。そのため、打者を詰まらせるのが持ち味。特にストレートの他にも、微妙にズレるカットボール・ツーシーム的な回転を意図的に使いわけているようにも見える。他にも緩いカーブやシンカーなども交え、的を絞らせない。制球にアバウトなところがあり、無駄な四球や甘くなった球をヒットされることはあるものの、連打は喰らい難い。気がつけばイニングを食っていたというタイプで、まだまだ荒削りではあるものの、高卒3年目の若さを考えると、3位前後の指名は充分期待できそうだ。
JR東日本の初戦の先発は、伊藤 将司(24歳・国際武道大出身)左腕。175センチの中背のサウスポーで、130キロ台後半~MAXで144キロを記録するなど、打者の手元でしっかりキレて来る真っ直ぐで空振りを誘えていた。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップ・カットボール・フォークなど多彩で、コントロールも良いサウスポー。気になるのはキレ型故に、タイミングが合うとスコーンと飛んで行ってしまう球威の無さだろうか? ゲームメイクできる先発型サウスポーということで、上位で即戦力左腕が思い通り獲得できなかった球団が狙ってくる可能性もある。こちらも、貴重な実力派左腕として3位前後での指名があっても不思議ではない。中位で獲得できそうな、即戦力候補と位置づけられるのではないのだろうか。
その他気になったのが、3年目の 西居 建陽(24歳・JR東日本)左腕。中部学院大出身で、腕を下げた左のサイドハンドに。185センチと長身で、腕が長く横の角度を活かしタイミングがとり難い。球速は130キロ台後半ぐらいだったものの、キレのあるスライダーも相まって、なかなか左打者殺しとしては面白い。ただし、この手のリリーフ・それも使い方が限定されやすい投手にしては、コントロールがアバウトなところをどう見るかではないのだろうか?
そういった意味では、同じ左サイドでも 飯島 海斗(24歳・NTT東日本)の方が面白いかもしれない。球速は130キロ前後と劣るものの、ボールにキレがあって球速の無さを感じさせない。ストライクをポンポンと先行できる制球力とテンポの良さがあり、ストレートと見分けが難しいスライダーにもスピード感があって有効。こちらは、球威・球速不足をどう見るかで、フォームとしては西居ほどは打ち難くは無さそう。ただしコントロールが良いので、安心して起用できる強味がある。
また同じNTT東日本の左腕では、注目の 佐々木 健(24歳・富士大出身)左腕がリリーフ登場。短いイニングで140キロ台後半を連発するなどスピード能力の高さを示していたものの、四死球を出すなどアバウトなところは相変わらず。ボールに力がある選手なので、プロではリリーフ向きなのかもしれない。それでもENEOSの 藤井 聖 と共に、今年解禁組の左腕の中では、社会人でも上位の存在。こちらも、4位前後ぐらいでの指名は充分に期待できるのではないかという指名濃厚レベルな投手。
その他では、東海大時代に面白いのではないかと注目した 平川 裕太(24歳・鷺宮製作所)右腕がリリーフで登場。手元でしっかり伸びる球は健在だったものの、140キロ前後~出てもMAXで中盤ぐらいといった感じで、リリーフで出てきた割には物足りない球速だったのは気になった。変化球も交えて実戦的なのは良いが、今のNPBレベルの投手に混ぜてしまうと、無理して獲得するほどかは悩んでしまう。リリーフ不足のチームが、即戦力で投手陣の厚みを増したいという球団が指名してきても不思議ではないが、東海大時代よりも良くなっているのかと言われると微妙な感じはした。他の試合もみて判断したいが、こちらは指名確実とは言えないのではないのだろうか。
今回は簡単に、初戦で登板した投手達を紹介。2戦目以降で登板した気になった投手や、野手に関しては次回のレポートでまた取り上げられたらと考えている。
森井 絃斗(21歳・セガサミー)投手 184/94 右/右
伊藤 将司(24歳・JR東日本)投手 177/82 左/左
西居 建陽(24歳・JR東日本)投手 185/76 左/左
飯島 海斗(24歳・NTT東日本)投手 185/80 左/左
佐々木 健(24歳・富士大出身)投手 179/85 左/左
平川 裕太(24歳・鷺宮製作所)投手 172/75 右/右
板野高校時代は、無名校ながらドラフト候補として注目されていた 森井 絃斗(21歳・セガサミー)右腕。右サイドハンドに近いスリークォーターで、常時140キロ~MAX149キロに到達。ボールは空振りを誘うというよりも、動くクセ球で非常に球威がある。そのため、打者を詰まらせるのが持ち味。特にストレートの他にも、微妙にズレるカットボール・ツーシーム的な回転を意図的に使いわけているようにも見える。他にも緩いカーブやシンカーなども交え、的を絞らせない。制球にアバウトなところがあり、無駄な四球や甘くなった球をヒットされることはあるものの、連打は喰らい難い。気がつけばイニングを食っていたというタイプで、まだまだ荒削りではあるものの、高卒3年目の若さを考えると、3位前後の指名は充分期待できそうだ。
JR東日本の初戦の先発は、伊藤 将司(24歳・国際武道大出身)左腕。175センチの中背のサウスポーで、130キロ台後半~MAXで144キロを記録するなど、打者の手元でしっかりキレて来る真っ直ぐで空振りを誘えていた。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップ・カットボール・フォークなど多彩で、コントロールも良いサウスポー。気になるのはキレ型故に、タイミングが合うとスコーンと飛んで行ってしまう球威の無さだろうか? ゲームメイクできる先発型サウスポーということで、上位で即戦力左腕が思い通り獲得できなかった球団が狙ってくる可能性もある。こちらも、貴重な実力派左腕として3位前後での指名があっても不思議ではない。中位で獲得できそうな、即戦力候補と位置づけられるのではないのだろうか。
その他気になったのが、3年目の 西居 建陽(24歳・JR東日本)左腕。中部学院大出身で、腕を下げた左のサイドハンドに。185センチと長身で、腕が長く横の角度を活かしタイミングがとり難い。球速は130キロ台後半ぐらいだったものの、キレのあるスライダーも相まって、なかなか左打者殺しとしては面白い。ただし、この手のリリーフ・それも使い方が限定されやすい投手にしては、コントロールがアバウトなところをどう見るかではないのだろうか?
そういった意味では、同じ左サイドでも 飯島 海斗(24歳・NTT東日本)の方が面白いかもしれない。球速は130キロ前後と劣るものの、ボールにキレがあって球速の無さを感じさせない。ストライクをポンポンと先行できる制球力とテンポの良さがあり、ストレートと見分けが難しいスライダーにもスピード感があって有効。こちらは、球威・球速不足をどう見るかで、フォームとしては西居ほどは打ち難くは無さそう。ただしコントロールが良いので、安心して起用できる強味がある。
また同じNTT東日本の左腕では、注目の 佐々木 健(24歳・富士大出身)左腕がリリーフ登場。短いイニングで140キロ台後半を連発するなどスピード能力の高さを示していたものの、四死球を出すなどアバウトなところは相変わらず。ボールに力がある選手なので、プロではリリーフ向きなのかもしれない。それでもENEOSの 藤井 聖 と共に、今年解禁組の左腕の中では、社会人でも上位の存在。こちらも、4位前後ぐらいでの指名は充分に期待できるのではないかという指名濃厚レベルな投手。
その他では、東海大時代に面白いのではないかと注目した 平川 裕太(24歳・鷺宮製作所)右腕がリリーフで登場。手元でしっかり伸びる球は健在だったものの、140キロ前後~出てもMAXで中盤ぐらいといった感じで、リリーフで出てきた割には物足りない球速だったのは気になった。変化球も交えて実戦的なのは良いが、今のNPBレベルの投手に混ぜてしまうと、無理して獲得するほどかは悩んでしまう。リリーフ不足のチームが、即戦力で投手陣の厚みを増したいという球団が指名してきても不思議ではないが、東海大時代よりも良くなっているのかと言われると微妙な感じはした。他の試合もみて判断したいが、こちらは指名確実とは言えないのではないのだろうか。
今回は簡単に、初戦で登板した投手達を紹介。2戦目以降で登板した気になった投手や、野手に関しては次回のレポートでまた取り上げられたらと考えている。
森井 絃斗(21歳・セガサミー)投手 184/94 右/右
伊藤 将司(24歳・JR東日本)投手 177/82 左/左
西居 建陽(24歳・JR東日本)投手 185/76 左/左
飯島 海斗(24歳・NTT東日本)投手 185/80 左/左
佐々木 健(24歳・富士大出身)投手 179/85 左/左
平川 裕太(24歳・鷺宮製作所)投手 172/75 右/右
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