2020年 東都秋季リーグレポート1
2020/08/17|Category:個別寸評
今年始めて行われる、東都大学リーグ戦。最終学年を迎えたドラフト候補達の現状がどうなのか考えてみた。
東洋大 VS 中央大
東洋大の先発・村上 頌樹(智弁学園出身・4年)右腕は、立ち上がりからボール先行で苦しい内容。球速も130キロ台後半~MAXで142キロぐらいと、球速の上がった今のNPB では物足りない球速だった。それでも独特のスピンの効いた真っすぐは、プラス5キロぐらいの速さは感じさせるので、その点はこの投手の場合はあまり気にしなくても良いのかもしれない。スライダーやチェンジアップなどを織り交ぜるも、この日は微妙なコントロールに苦しみリズムに乗れなかった。右腕の肉離れを発症したということで、4回で降板。復帰はドラフト後になりそうで、アピールとしてはこれが最後となりそうだ。ドラフト指名となると3位前後ぐらいになりそうで、このぐらいの順位の選手でも一年目から先発が期待できる素材として、頭数が足りない球団が指名して来る可能性がある。ゲームメイクできる投手ではあるが、今の打力が上がったNPBで、どのぐらいやれるのかは興味深い。上手く良い滑り出しができたら、一年目から5勝前後しても不思議ではないだろう。
またドラフト上位候補の 五十幡 亮汰(中央大)中堅手は、打撃に走力にと躍動した。元々右投げ左打ちの割に、外角低めの球をしぶとく捉えるのが上手い選手。しかしこの秋は、きっちり叩けるようになり流した打球でもショートのエラーを誘うなど打球に強さが出てきた。一方で引っ張った打球は強烈だが、少し窮屈なところがある選手だった。しかしその点も、引っ張っても打球が切れなくなっており、狭かったヒットゾーンが広がってきていることを実感した。一塁までの駆け抜けタイムも3.7~3.9秒ぐらいと破格なのだが、それ以上に彼の足が生かされるのは、盗塁やベースランニングの時。状況判断なども良く、走塁に関しては今まで誰も見たことのない領域の選手ではないのだろうか。肩は中継に投げる時の送球の強さ・素早さには不満は残るが、遠くまでしっかり伸びてゆくスローイングに関してはA級の強肩の持ち主。ただ足が速いだけでなく、地肩も非常に強いということ。スイングの強さも増し、打撃の幅を広がってきた今ならば、一年目からレギュラーを任せても、2割6分ぐらいは残せるのではないのだろうか? 多少打てなくても補ってあまりあるだけの、走力で観客は魅了されることだろう。とくに広いホームグランドを持つ球団に、ぜひ入団してもらいたいものだ。ドラフトでは、1位の12名に入っても不思議ではないし、2位の間には消えるのではないのだろうか。今までいろいろ足が速い選手はいたが、次元がワンランク違うように思える。
またチームメイトの 牧 秀悟(中央大)二塁手も、1位もしくは2位の早い段階で指名されそうな野手。こちらは、大学ジャパンの4番として国際大会でも結果を残してきた勝負強さと、抜群のリーダーシップが売り。国際大会でも力負けしなかった強烈なヘッドスピードの持ち主で、少し足元が動いてしまうスイングも改善され右方向への打球も違和感なく飛ばせるようになってきた。セカンドのできる中軸候補として、各球団高く評価しているだろう。初戦の東洋大戦では結果は出なかったが、バットが折れたり内容は悪くなく悲観する内容ではなかった。29日の立正大戦では3安打を固め打つするなど、エンジンがかかってきている。ナイスガイでもあるので、獲得してまず後悔させるようなことはず。なんとなく打席での感じは、西武や横浜で活躍した 後藤武敏(横浜高-法政大)内野手を彷彿とさせるものがある。
村上 頌樹(東洋大4年)投手 174/75 右/左
五十幡亮汰(中央大4年)中堅 172/67 右/左
牧 秀悟 (中央大4年)二塁 178/93 右/右
東洋大 VS 中央大
東洋大の先発・村上 頌樹(智弁学園出身・4年)右腕は、立ち上がりからボール先行で苦しい内容。球速も130キロ台後半~MAXで142キロぐらいと、球速の上がった今のNPB では物足りない球速だった。それでも独特のスピンの効いた真っすぐは、プラス5キロぐらいの速さは感じさせるので、その点はこの投手の場合はあまり気にしなくても良いのかもしれない。スライダーやチェンジアップなどを織り交ぜるも、この日は微妙なコントロールに苦しみリズムに乗れなかった。右腕の肉離れを発症したということで、4回で降板。復帰はドラフト後になりそうで、アピールとしてはこれが最後となりそうだ。ドラフト指名となると3位前後ぐらいになりそうで、このぐらいの順位の選手でも一年目から先発が期待できる素材として、頭数が足りない球団が指名して来る可能性がある。ゲームメイクできる投手ではあるが、今の打力が上がったNPBで、どのぐらいやれるのかは興味深い。上手く良い滑り出しができたら、一年目から5勝前後しても不思議ではないだろう。
またドラフト上位候補の 五十幡 亮汰(中央大)中堅手は、打撃に走力にと躍動した。元々右投げ左打ちの割に、外角低めの球をしぶとく捉えるのが上手い選手。しかしこの秋は、きっちり叩けるようになり流した打球でもショートのエラーを誘うなど打球に強さが出てきた。一方で引っ張った打球は強烈だが、少し窮屈なところがある選手だった。しかしその点も、引っ張っても打球が切れなくなっており、狭かったヒットゾーンが広がってきていることを実感した。一塁までの駆け抜けタイムも3.7~3.9秒ぐらいと破格なのだが、それ以上に彼の足が生かされるのは、盗塁やベースランニングの時。状況判断なども良く、走塁に関しては今まで誰も見たことのない領域の選手ではないのだろうか。肩は中継に投げる時の送球の強さ・素早さには不満は残るが、遠くまでしっかり伸びてゆくスローイングに関してはA級の強肩の持ち主。ただ足が速いだけでなく、地肩も非常に強いということ。スイングの強さも増し、打撃の幅を広がってきた今ならば、一年目からレギュラーを任せても、2割6分ぐらいは残せるのではないのだろうか? 多少打てなくても補ってあまりあるだけの、走力で観客は魅了されることだろう。とくに広いホームグランドを持つ球団に、ぜひ入団してもらいたいものだ。ドラフトでは、1位の12名に入っても不思議ではないし、2位の間には消えるのではないのだろうか。今までいろいろ足が速い選手はいたが、次元がワンランク違うように思える。
またチームメイトの 牧 秀悟(中央大)二塁手も、1位もしくは2位の早い段階で指名されそうな野手。こちらは、大学ジャパンの4番として国際大会でも結果を残してきた勝負強さと、抜群のリーダーシップが売り。国際大会でも力負けしなかった強烈なヘッドスピードの持ち主で、少し足元が動いてしまうスイングも改善され右方向への打球も違和感なく飛ばせるようになってきた。セカンドのできる中軸候補として、各球団高く評価しているだろう。初戦の東洋大戦では結果は出なかったが、バットが折れたり内容は悪くなく悲観する内容ではなかった。29日の立正大戦では3安打を固め打つするなど、エンジンがかかってきている。ナイスガイでもあるので、獲得してまず後悔させるようなことはず。なんとなく打席での感じは、西武や横浜で活躍した 後藤武敏(横浜高-法政大)内野手を彷彿とさせるものがある。
村上 頌樹(東洋大4年)投手 174/75 右/左
五十幡亮汰(中央大4年)中堅 172/67 右/左
牧 秀悟 (中央大4年)二塁 178/93 右/右
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