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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

今年一番の練習試合のはずだった・・・

久々に、野球観戦に赴きました。試合は、選抜準優勝投手で、ドラフトの目玉である菊池 雄星のいる花巻東が、高校NIO.1スラッガーの呼び声高い筒香 嘉智のいる横浜高校のところに試合に来るとの情報が少し前からわかっておりました。

当初試合は、横浜高校のある長浜グランドで行われると聞いていたのですが、天候が悪化したためなのか、それとも違う事情があるかはわかりませんが、別の会場で行われると言う話しを直前に耳にしました。元々朝少しこの試合の模様を観てから、首都リーグを観に平塚に移動する予定でしたが、試合が13時から行われるとの情報が入り、この試合に絞ることに致しました。

昨日になり会場が、湘南シーレックスの本拠地・横須賀Sで行われるとの情報が入り、私はお昼頃まで家にいて、原付で10分程度の距離だけに余裕をこいておりました。そんな中、いち早く会場に着いた観戦仲間から連絡が入り、横須賀Sでは軟式の試合が組まれており、ここが会場ではないとわかりました。

それを聞いて急いで家を出て、この観戦仲間を車で拾い、それらしい会場を探すことに致しました。まずは、横浜高校の長浜グランドに行くも部員が誰もおりませんでした。今度は、同じ金沢区にある三菱重工横浜のグランドに行きましたが、そこも試合はやっておりませんでした。以前こういった機会に使用された、東京ガスのグランドにも行きましたが、今は雑草が伸びており、とても野球の出来る環境ではありませんでした。

その後、俣野や相模原球場の可能性も模索致しましたが、そこでもないことが判明。最後の可能性として選んだのが、ベイスターズの合宿所やグランドのある長浦の総合グランドでした。試合開始から30分以上経って、ようやくここで試合がやっていることをつきとめ車で向かいました。

ただこの会場、普段は原付でしか来たことがないので、車を止められるスペースがなさそうだと入り口で悩んでいると、あの大洋の往年の名投手・稲川寮長が自転車で出てきて、駐車スペースまで案内していただきました。稲川さんは、長く大洋のスカウトをやっていられた方でしたが、特に私とは面識はなく、たまたま球場前にいた私を親切に案内してくれました。本当に、あの稲川さんに案内していただき、特別な思いを致しました。

ただ残念だったのは、なんと私が着く1人か2人の前の打席で、どうも筒香が菊池投手から本塁打をカッとばしたようで、それまで0点抑えられていた菊池に一矢報いたところだったのを、私たちはギリギリで確認出来ませんでした。今日の筒香は、体調が良くなかったそうで、この本塁打(恐らく2打席の勝負で)を打った直後、合宿に戻ったようです。

まあ、菊池との対戦は確かに観たかったのですが、筒香は今年すでに2度生で観ているので(本塁打も含めて)、それは致し方ないかなと。むしろ今日の観戦の目的は、生で一度、菊池 雄星を観ることでした。

ちょうど我々が会場に着いた時、菊池はそれまで0点で抑えていたのところを打たれたので、闘志に火がついたのか、極めて速い球を投げ込んでおりました。私は急いで家を出たので、スピードガンを持って出かけるのを忘れてしまったのですが、この試合に多く詰めかけていたスカウト達の話しでは、MAX151キロを記録したとの話しも入ってきました。

生で観る菊池は、非常に手足が長く、マウンドから非常に近く見える存在感のある投手でした。ストレート・カーブ・スライダー・チェンジアップなどを投げていたのですが、やはりあのスライダーは、どうしても高校生レベルだと、ストレートとの見分けがつかず空振ってしまいます。ややカーブの曲がりが速いのは気になりましたが、さすが!と思わせる素晴らしい投手でした。センバツで生で観ているはずの各球団のスカウト達からも、絶賛の声が上がるなど、今日の菊池のデキは素晴らしかったようです。

ただ私が観たのは、4回途中から~6回まで(ここで交代)。やはり試合開始から、その投球をぜひ観てみたかったと言うのが本音です。ただ今回観たかったのは、そういったピッチングでの雰囲気と共に、彼がどういった意識で野球をしているのかと言う部分。

実際に生で観てみると彼は、天性の投手と言う気が致します。相変わらず、相手を抑えるとガッツポーズで喜びを全面に現すタイプです。実際にその動きを一つ一つを観ていると、結構細やかな投手らしい部分と、全力で常に物事に対処しようとする、プレーに対して非常に真面目な一面が覗かれます。これは、選抜で観た印象を、そのまま生で観ても変わらないことを強く印象づけました。5回・6回では、やや力をセーブしての投球といった感じでした。ただ週末に迫った春季東北大会に向けて、順調な仕上がりを魅せたのではないのでしょうか。

その一方で、この菊池のあとを継いだのが、猿川 拓朗(花巻東)三塁手でした。センバツでは、その重厚な体格から投げ降ろされる145キロ級の速球で、我々を驚かしたのですが、どうも調子が落ちているのか、今日は別人のような内容でした。

まず感じたのは、マウンド捌きがやはり投手のソレではなかったこと。完全に野手が、マウンドに上がったような選手で、素材云々以上に性格的にもきっと野手向きな思考の持ち主なんだろうなと思いました。

また今日は、ストレートが極めて少なく、カーブ・スライダー・特にチェンジアップを多投しておりました。数球投げたストレートも恐らく130キロ前後程度ではないかと思いますが、球速云々以上に球が全く来ていませんでした。

マウンド捌き、制球・変化球・ストレートの走りも悪く、これは夏に向けて心配な材料な気が致します。この投球を見る限り、やはり将来性ではダントツ投手としての可能性は残るものの、高卒即プロといったタイプではないと思います。何処かでしっかりした指導者・環境の元、投手としての勉強を積んで欲しいかなと思いました。夏も、菊池にかかる負担は大きくなりそうです。

(最後に)

今日は、生で菊池・猿川を観られたことは大きな収穫でした。菊池は改めて、凄い選手なんだなと思いましたし、センバツで受けた印象が間違いではなかったことを実感。猿川も生で観ることで、どんな選手なのか掴めた気が致します。

花巻東の選手は、常に全力プレー・礼儀正しさを徹底されており、非常に好感の持てるチームでした。この監督さんの元ならば、これからも花巻東が、全国レベルの強豪校として有り続けるのではないかと思います。明日も花巻東は、神奈川の某名門校との練習試合が組まれているようです。選手の皆様・関係者の皆様、いろいろとお疲れ様でした。良いモノを魅せていただき、有り難うございました。


ベイスターズ横須賀総合グランド 京浜急行線・安針塚より海側に徒歩10分程度

ここは、シーレックスと社会人野球のチームなどの対戦がある時など、年に何回か足を運ぶ球場です。海がすぐそばにあるので、風が強いことが多く、フライが上がるとエラーが続出するグランドでもあります。バックネット裏には、スタンドが併設されており、外部からの観戦も積極的に受け入れてくれる環境があります。

今日初めて車で来場致しましたが、基本的に駐車場は非常に少なく、まず電車で行くか、バイクや自転車などで行くことをお奨め致します。ファームの試合がここで行われる時は、結構熱心なファンが早くから席を確保するので、あまり座席が空いていないことも多いです。何か注目のカードを観戦される時は、早めにこられることをお奨め致します。とにかく横須賀が会場の時は、横須賀Sなのか、ベイスターズのこの横須賀グランドなのかの区別に充分注意してください

今日の試合は、殆ど関係者以外には場所を告知していなかった試合ですが、会場はほぼ満員状態。バックネット裏には、今年屈指の練習試合とあって、多くの球団(特にメジャー関係者なども)が視察に来ておりました。思い通りの観戦とは行きませんでしたが、菊池を2イニング半程度、生で観られたことは大きな収穫でした。
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2009年06月11日

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