2020年 中日の指名を考える
2020/10/13|Category:ネタ
(中日指名選手)
1位 高橋 宏斗(中京大中京)投手 ☆☆☆☆☆
2位 森 博人(日体大)投手 ☆☆☆
3位 土田 龍空(近江)遊撃 ☆☆
4位 福島 章太(倉敷工)投手 ☆☆
5位 加藤 翼(帝京大可児)投手 ☆☆
6位 三好 大倫(JFE西日本)外野 指名見送り
育1 近藤 廉(札幌学院大)投手 未確認
育2 上田 洸太朗(享栄)投手 指名見送り
育3 松木平 優太(精華)投手 指名見送り
1位の 高橋 宏斗(中京大中京)投手は、横浜高校時代の松坂大輔を彷彿とさせる今年の高校NO.1投手。150キロ前後の真っ直ぐに加え、大きく横曲がりするスライダーに、カットボールやツーシームやスプリット系の沈む球も併せ持つ。特にここぞの場面で、外角低めにズバッと決められる爽快感は素晴らしく、高校生ながら2年目ぐらいにはローテーションにバリバリ入って来られそうな総合力を持っている。順調にゆけば、一年目の後半戦には一軍に顔を覗かせるのではないのだろうか。
2位の 森 博人(日体大)投手は、下級生までは150キロの力で押す一辺倒な印象が強かった。しかし、最終学年になり打者の内角を厳しく突くカットボールなどを武器に、投球に奥行きが出てきた。先発だと、力まずに投げられ課題の制球力も大きく改善。この投球を素直にぶつけられれば、プロの先発でもやれるのではないのだろうか。数年先を見越してという素材ではなく、一年目からある程度一軍戦力としてやってもらいたいタイプであり、それだけの力もあるのではないかとみている。
3位の 土田 龍空(近江)遊撃手は、高校球界屈指の守備力を誇る遊撃手。守備に関しては、プロで磨けば名手級にまで到達しても不思議ではない素材。打撃は、ミートセンスは悪くないものの、まだまだ弱さは否めない。時間はある程度かかるとは思うが、守備に関してはポスト京田 を充分に意識できる素材だろう。
4位の 福島 章太(倉敷工)投手は、ゴロンとした体型から繰り出す140キロ台のストレートは球速以上に手元まで来る感じ。スライダーやチェンジアップの切れもよく、速球だけの投手ではけしてない。制球の不安定さは残すが、将来楽しみなサウスポー。
5位の 加藤 翼(岐阜・帝京大可児)投手は、小柄ながら150キロを越える爆発力が魅力のリリーフタイプ。かなり制球と調子のムラが激しいタイプだが、プロ志望合同練習会では低め膝下に最高のボールを決められるなど潜在能力の高さを感じさせた。どう転ぶかは危うい素材ではあるが、上手く導けばチームに欠かせないリリーバーに育っても不思議ではない。
6位の 三好 大倫(23歳・JFE西日本)外野手は、元々は四国を代表するサウスポーとして知られた存在。社会人に入っても、投手としてしばらく過ごしていた。左右に打ち返す好打者タイプで、走力・守備力は思ったほどは高くない。まだまだこれからといった選手で、社会人在籍だっただけに本会議で指名されたが、限りなく育成枠に近い指名だと考えて良いのではないのだろうか。
育成1位の近藤 廉(札幌学院大)投手は、ストレートとの見分けが難しいカットボールが武器の速球派。ボールの割に、札幌学生リーグの2部で、通算 3勝9敗 防御率 2.72 の成績だったのはなぜなのか?という疑問も残る。いずれにしてもプロでは、まずはリリーフから入ってゆくサウスポーではないのだろうか。育2位の上田 洸太朗(享栄)投手は、剛球タイプのサウスポー。こちらもまだ、速球とスライダーとカーブという非常にシンプルな構成であり、プロで投球の幅を広げてゆくことが求められる。非常にゆっくりした成長曲線を描いてきた選手で、プロでも少し長い目で観てあげたいタイプ。育成3位の 松木平 優太(大阪・精華)投手は、まだ140キロにみたいな球速ではあるものの、空振りを誘える球質が光る。まだ変化球もカーブ・スライダーなどで絶対的な球種は見当たらないが、柔らかい腕の振りからも将来良い変化球を習得できそうといった予感めいたものを感じさせてくれる好素材。育成ではあるが、非常に将来どうなるのか?といったワクワク感を抱きたくなる好素材だった。
(中日の指名を考える)
11勝ながら防御率1点台の大野に、先発転向で輝きを取り戻した福谷、右のエース柳に加え梅津などの好素材も控えるが、けして頭数が揃っているとは言えない先発陣。そんな中、現有戦力との競争にはなるだろうが、そこに割って入ることができる森を獲得し、また比較的短期間での一軍戦力が見込める 高橋宏斗 を加えて投手陣を強化できた。
次世代の遊撃候補として、守備では文句なしの土田を獲得。外野陣の高齢化が進んでおり、三好を加える形となっている。あとは、将来を見越しての楽しみな投手を多く獲得した形。投手育成力には定評があるチームだけに、将来にどんな影響力を及ぼすのか楽しみな面子となった。リリーフ陣も心配ではあるのだが、森が先発と両睨みできる素材だけに、一応の補強はしてみせた形となっている。
野手補強は良いのか?と思う部分もあるのだが、このへんは即効性の高い外国人に期待といった感じなのだろうか? 高橋・森の加入は大きいが、それ以外は将来性を見越した投手指名になり、ここ数年獲得した好素材野手の奮起に期待ということなのだろう。全体的に選手層がまだ薄く、今回のドラフトでその不安を払拭するまでには至らなかった。指名した面子は良かったが、今季優勝を狙うという意気込みは、指名からはあまり伝わって来なかったのは正直気になった。
蔵の評価:☆☆☆ (もう少し現有戦力への刺激が欲しかった)
1位 高橋 宏斗(中京大中京)投手 ☆☆☆☆☆
2位 森 博人(日体大)投手 ☆☆☆
3位 土田 龍空(近江)遊撃 ☆☆
4位 福島 章太(倉敷工)投手 ☆☆
5位 加藤 翼(帝京大可児)投手 ☆☆
6位 三好 大倫(JFE西日本)外野 指名見送り
育1 近藤 廉(札幌学院大)投手 未確認
育2 上田 洸太朗(享栄)投手 指名見送り
育3 松木平 優太(精華)投手 指名見送り
1位の 高橋 宏斗(中京大中京)投手は、横浜高校時代の松坂大輔を彷彿とさせる今年の高校NO.1投手。150キロ前後の真っ直ぐに加え、大きく横曲がりするスライダーに、カットボールやツーシームやスプリット系の沈む球も併せ持つ。特にここぞの場面で、外角低めにズバッと決められる爽快感は素晴らしく、高校生ながら2年目ぐらいにはローテーションにバリバリ入って来られそうな総合力を持っている。順調にゆけば、一年目の後半戦には一軍に顔を覗かせるのではないのだろうか。
2位の 森 博人(日体大)投手は、下級生までは150キロの力で押す一辺倒な印象が強かった。しかし、最終学年になり打者の内角を厳しく突くカットボールなどを武器に、投球に奥行きが出てきた。先発だと、力まずに投げられ課題の制球力も大きく改善。この投球を素直にぶつけられれば、プロの先発でもやれるのではないのだろうか。数年先を見越してという素材ではなく、一年目からある程度一軍戦力としてやってもらいたいタイプであり、それだけの力もあるのではないかとみている。
3位の 土田 龍空(近江)遊撃手は、高校球界屈指の守備力を誇る遊撃手。守備に関しては、プロで磨けば名手級にまで到達しても不思議ではない素材。打撃は、ミートセンスは悪くないものの、まだまだ弱さは否めない。時間はある程度かかるとは思うが、守備に関してはポスト京田 を充分に意識できる素材だろう。
4位の 福島 章太(倉敷工)投手は、ゴロンとした体型から繰り出す140キロ台のストレートは球速以上に手元まで来る感じ。スライダーやチェンジアップの切れもよく、速球だけの投手ではけしてない。制球の不安定さは残すが、将来楽しみなサウスポー。
5位の 加藤 翼(岐阜・帝京大可児)投手は、小柄ながら150キロを越える爆発力が魅力のリリーフタイプ。かなり制球と調子のムラが激しいタイプだが、プロ志望合同練習会では低め膝下に最高のボールを決められるなど潜在能力の高さを感じさせた。どう転ぶかは危うい素材ではあるが、上手く導けばチームに欠かせないリリーバーに育っても不思議ではない。
6位の 三好 大倫(23歳・JFE西日本)外野手は、元々は四国を代表するサウスポーとして知られた存在。社会人に入っても、投手としてしばらく過ごしていた。左右に打ち返す好打者タイプで、走力・守備力は思ったほどは高くない。まだまだこれからといった選手で、社会人在籍だっただけに本会議で指名されたが、限りなく育成枠に近い指名だと考えて良いのではないのだろうか。
育成1位の近藤 廉(札幌学院大)投手は、ストレートとの見分けが難しいカットボールが武器の速球派。ボールの割に、札幌学生リーグの2部で、通算 3勝9敗 防御率 2.72 の成績だったのはなぜなのか?という疑問も残る。いずれにしてもプロでは、まずはリリーフから入ってゆくサウスポーではないのだろうか。育2位の上田 洸太朗(享栄)投手は、剛球タイプのサウスポー。こちらもまだ、速球とスライダーとカーブという非常にシンプルな構成であり、プロで投球の幅を広げてゆくことが求められる。非常にゆっくりした成長曲線を描いてきた選手で、プロでも少し長い目で観てあげたいタイプ。育成3位の 松木平 優太(大阪・精華)投手は、まだ140キロにみたいな球速ではあるものの、空振りを誘える球質が光る。まだ変化球もカーブ・スライダーなどで絶対的な球種は見当たらないが、柔らかい腕の振りからも将来良い変化球を習得できそうといった予感めいたものを感じさせてくれる好素材。育成ではあるが、非常に将来どうなるのか?といったワクワク感を抱きたくなる好素材だった。
(中日の指名を考える)
11勝ながら防御率1点台の大野に、先発転向で輝きを取り戻した福谷、右のエース柳に加え梅津などの好素材も控えるが、けして頭数が揃っているとは言えない先発陣。そんな中、現有戦力との競争にはなるだろうが、そこに割って入ることができる森を獲得し、また比較的短期間での一軍戦力が見込める 高橋宏斗 を加えて投手陣を強化できた。
次世代の遊撃候補として、守備では文句なしの土田を獲得。外野陣の高齢化が進んでおり、三好を加える形となっている。あとは、将来を見越しての楽しみな投手を多く獲得した形。投手育成力には定評があるチームだけに、将来にどんな影響力を及ぼすのか楽しみな面子となった。リリーフ陣も心配ではあるのだが、森が先発と両睨みできる素材だけに、一応の補強はしてみせた形となっている。
野手補強は良いのか?と思う部分もあるのだが、このへんは即効性の高い外国人に期待といった感じなのだろうか? 高橋・森の加入は大きいが、それ以外は将来性を見越した投手指名になり、ここ数年獲得した好素材野手の奮起に期待ということなのだろう。全体的に選手層がまだ薄く、今回のドラフトでその不安を払拭するまでには至らなかった。指名した面子は良かったが、今季優勝を狙うという意気込みは、指名からはあまり伝わって来なかったのは正直気になった。
蔵の評価:☆☆☆ (もう少し現有戦力への刺激が欲しかった)
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