気になる大学生左腕の二人
2021/04/06|Category:テレビ・動画観戦
今年は、全国的にも大学生左腕に逸材が多い。そんな中、先日は 伊藤 稜(中京大4年)左腕を確認した。その他にも何人か気になる左腕はいるのだが、その代表格の投球の模様を確認できたので、簡単な感想でも。生観戦をする前に、昨秋からの投球と比較しながら、現状を把握してみたい。
そんななか上位指名が期待されるのが、鈴木 勇斗(創価大4年)左腕。リーグ戦での生観戦が、無観客試合で難しいので、シーズン前に行われたオープン戦の模様を確認してみた。確認したのは、上武大戦と亜細亜大戦の模様。率直な感想から言うと、変わらずに順調といった感じがする。球速もハッキリしたものはわからないが、コンスタントに145キロ前後は出ていそうで、特に左打者外角にズバッと決まる球筋は彼の真骨頂。このゾーンにズバッと決められると、打者は思わず手も足も出ずに見逃してしまう。また左打者に対しては、外角に逃げてゆくスライダーもしっかり集めることができていた。
逆に右打者に対しては、結構上武大戦では打たれていた。特に、右打者外角高めに浮く真っ直ぐやチェンジアップなどを打ち返されるケースが多い。鈴木の場合、ストレートは球威・球速ともに一級品だが、追い込んでから空振りが奪えるほどの変化球がないのが課題となる。オフシーズンに作成した寸評でも指摘したことだが、この部分は未だに改善されていないのではないかと。その代わり、この試合では緩いカーブを結構上手く織り交ぜ的を絞らせない工夫がみられた。いずれにしてもドラフトでは、2位前後ぐらいには収まりそうな実力の持ち主で、ぜひ6月の大学選手権なり、大学日本代表など全国や国際試合でその力を証明して欲しい。
もうひとり気になっているのが、桐敷 拓馬(新潟医療福祉大4年)左腕。こちらは、すでにリーグ戦が開幕しその模様を少し確認できた。鈴木に比べるとストレートの球速やコマンドがワンランク劣る印象はあるものの、曲がりながら落ちるスライダーのキレもハードだし、何よりチェンジアップの威力は一級品だ。その他にも、地面に採算ワンバウンドさせていた球は、フォークだろうか? 多少荒っぽく見えるコントロールでも、ボールは両サイドには散らすことができていた。鈴木に比べると、プロだとリリーフタイプなのではと思える部分はあるが、こちらも3位前後ぐらいでの指名を意識できるのではないのだろうか。鈴木は先発ができストレートが良いタイプ、桐敷は変化球が良くリリーフタイプとのイメージは昨年と変わらなかった。こちらも春の間に生で確認できるかわからないが、ぜひ直に観てみたいと思わせてくれる内容だった。
先日の伊藤も含めて、この3人はドラフト指名濃厚な左腕逹。中位~上位が意識できる選手たちであり、場合によっては最上位もありうるかもしれない。またこの他にも、山下 輝(法政大)や黒原 拓末(関西学院大)に、隅田 知一郎(西日本工業大)など、彼らと同ランクからそれ以上かもしれない左腕達も存在する。まして順調に最終学年を過ごせば1位指名が濃厚な 佐藤 隼輔(筑波大)もいるわけで、大学生左腕の充実ぶりは近年にない面子が揃っている。
鈴木 勇斗(創価大4年)投手 172/78 左/左 (鹿屋中央出身)
桐敷 拓馬(新潟医療大4年)投手 177/80 左/左 (本庄東出身)
そんななか上位指名が期待されるのが、鈴木 勇斗(創価大4年)左腕。リーグ戦での生観戦が、無観客試合で難しいので、シーズン前に行われたオープン戦の模様を確認してみた。確認したのは、上武大戦と亜細亜大戦の模様。率直な感想から言うと、変わらずに順調といった感じがする。球速もハッキリしたものはわからないが、コンスタントに145キロ前後は出ていそうで、特に左打者外角にズバッと決まる球筋は彼の真骨頂。このゾーンにズバッと決められると、打者は思わず手も足も出ずに見逃してしまう。また左打者に対しては、外角に逃げてゆくスライダーもしっかり集めることができていた。
逆に右打者に対しては、結構上武大戦では打たれていた。特に、右打者外角高めに浮く真っ直ぐやチェンジアップなどを打ち返されるケースが多い。鈴木の場合、ストレートは球威・球速ともに一級品だが、追い込んでから空振りが奪えるほどの変化球がないのが課題となる。オフシーズンに作成した寸評でも指摘したことだが、この部分は未だに改善されていないのではないかと。その代わり、この試合では緩いカーブを結構上手く織り交ぜ的を絞らせない工夫がみられた。いずれにしてもドラフトでは、2位前後ぐらいには収まりそうな実力の持ち主で、ぜひ6月の大学選手権なり、大学日本代表など全国や国際試合でその力を証明して欲しい。
もうひとり気になっているのが、桐敷 拓馬(新潟医療福祉大4年)左腕。こちらは、すでにリーグ戦が開幕しその模様を少し確認できた。鈴木に比べるとストレートの球速やコマンドがワンランク劣る印象はあるものの、曲がりながら落ちるスライダーのキレもハードだし、何よりチェンジアップの威力は一級品だ。その他にも、地面に採算ワンバウンドさせていた球は、フォークだろうか? 多少荒っぽく見えるコントロールでも、ボールは両サイドには散らすことができていた。鈴木に比べると、プロだとリリーフタイプなのではと思える部分はあるが、こちらも3位前後ぐらいでの指名を意識できるのではないのだろうか。鈴木は先発ができストレートが良いタイプ、桐敷は変化球が良くリリーフタイプとのイメージは昨年と変わらなかった。こちらも春の間に生で確認できるかわからないが、ぜひ直に観てみたいと思わせてくれる内容だった。
先日の伊藤も含めて、この3人はドラフト指名濃厚な左腕逹。中位~上位が意識できる選手たちであり、場合によっては最上位もありうるかもしれない。またこの他にも、山下 輝(法政大)や黒原 拓末(関西学院大)に、隅田 知一郎(西日本工業大)など、彼らと同ランクからそれ以上かもしれない左腕達も存在する。まして順調に最終学年を過ごせば1位指名が濃厚な 佐藤 隼輔(筑波大)もいるわけで、大学生左腕の充実ぶりは近年にない面子が揃っている。
鈴木 勇斗(創価大4年)投手 172/78 左/左 (鹿屋中央出身)
桐敷 拓馬(新潟医療大4年)投手 177/80 左/左 (本庄東出身)
- 関連記事
スポンサーサイト