2021年 九州遠征初日
2021/04/24|Category:観戦記
初日の観戦目的は、中津で観戦許可の降りた 九州地区大学リーグの試合でした。しかし中津の通り道にある、北九州市民球場で高校野球の大会が行われおり、そちらに少し立ち寄ってからゆくことにしました。
お目当ては、稲川 竜汰(折尾愛真3年)右腕という投手。182/91 の恵まれた体格が目を惹く本格派で、コンスタントに140キロ台を越えて来ると評判の馬力型です。しかし、昨年8月に骨折してからの回復途上との話で、球速は130~130キロ台中盤ぐらいと平凡でした。むしろこの日は、両サイドに投げ分ける制球力や、スライダー・カーブ・フォークなどを交えた変化球が意外に良いのだということにに関心したぐらい。この体格で140キロ台を連発し、この変化球レベルだと確かに話題になりそうな素材です。夏の大会に間に合うかはわかりませんが、今年の福岡を代表する素材ではあるのは間違いなさそうでした。
もうひとり事前に教えてもらっていたのが、井崎 燦志郎(福岡高3年)右腕。こちらも同じ時刻に、春日球場で試合が行われていたのですが、中津に向かうことを考えると断念しました。力投派らしく、コンスタントに140キロ台~中盤はこの日も出ていたということなので、夏に見ることができたらと思います。
またこちらの観戦を優先したので見られなかったのですが、九州大会に出場していた 真颯館 に 松本 翔(3年)左腕という選手がいます。昨夏に少し投げている映像を見たのですが、左のスリークォーターからまとまりとキレのある球を投げていたのが印象的。一冬越えたら、それなりのレベルにはなるのかなと思っています。特にドラフト戦線でまだ大きく話題にはなっていないのでどうなるかわかりませんが、今年の福岡を代表する左腕の一人であるのは間違い無さそうです。選抜にも出場していた 毛利 海大(福岡大大濠3年)左腕と、県下NO.1左腕の座を争う存在になってくれそうです。
中津の球場に着くと、すでに 日本文理大と西日本工業大 の試合が始まっていました。先発は、お目当ての 隅田投手ではなく、下山 大輝(西日本工業大4年)右腕というサブマリン。テンポよくポンポン投げ込むリズム感があり、両サイドに散らせるコントロールもあります。球速は、125~130キロぐらいといった感じで、球威・球速という意味では平凡に感じられました。下手投げの球速を理解するには、プラス15キロぐらいすると、上手投げ球速と比較できるといつも書きます。そのためこの球速だと、大方140キロ~140キロ台中盤ぐらいを投げていたことになります。右打者の外角に逃げるスライダーで空振りを誘えていましたが、左打者にはシンカーを積極的に使うも見極められていたのは気になります。特に腕を柔らかくしならせ、タイミングがとりにくい。あるいは、下手特有の浮き上がるような感覚に陥るような球筋があるとか、そういった特徴はあまり感じられません。そういった意味では、良い投手ではあるもののプロの匂いは感じられなかったというのが率直な感想でしょうか。
そしてこの日の登板が心配になった6回に、お目当てだった 隅田 知一郎(西日本工業大4年)左腕が登場。中背の体格から、非常にオーソドックスなフォームから投げ込むサウスポー。けして押しかけるスカウトの前でも力んで投げる様子もなく、コンスタントに140キロを越えMAXで146キロを記録。両サイドに投げ分けるコントロールもあり、安心してみていられるタイプかと。カット気味の小さな曲がりのスライダーなどでも空振りが奪え、右打者外角に腕を振って投げ込むチェンジアップの落差や抜け方は見事。三振の多くは、変化球で奪えていた点も評価できます。投球のメリハリ・テンポ・マウンドさばきも良く、波佐見時代と比べ大きくは変わっていなかったものの、着実にパワーアップを遂げてきた感じです。もし大学選手権などでアピールできれば、上位指名が有力な選手ではないかと。内容次第では、まとまりとボールの力を兼ね備えた実戦派サウスポーとして、1位の12名の中に入ってきても不思議ではないように感じました。
中津の球場は、バスが1~2時間に一本しかなかったので、第三試合の観戦を断念して駅に向かいます。行きはタクシーでバス停の場所がよくわからなかったのですが、受付の部員の方が調べてくれたりして助かりました。コロナ渦でいつリーグ戦が中止になってもおかしくない難しい状況の中、リーグ戦を継続している関係者の皆様には頭の下がる思いです。ぜひ今年こそは、彼らのプレーが全国の舞台で披露できることを願ってやみません。
稲川 竜汰(折尾愛真3年)投手 182/91 右/右
下山 大輝(西日本工大4年)投手 180/76 右/右
隅田知一郎(西日本工大4年)投手 177/76 左/左
お目当ては、稲川 竜汰(折尾愛真3年)右腕という投手。182/91 の恵まれた体格が目を惹く本格派で、コンスタントに140キロ台を越えて来ると評判の馬力型です。しかし、昨年8月に骨折してからの回復途上との話で、球速は130~130キロ台中盤ぐらいと平凡でした。むしろこの日は、両サイドに投げ分ける制球力や、スライダー・カーブ・フォークなどを交えた変化球が意外に良いのだということにに関心したぐらい。この体格で140キロ台を連発し、この変化球レベルだと確かに話題になりそうな素材です。夏の大会に間に合うかはわかりませんが、今年の福岡を代表する素材ではあるのは間違いなさそうでした。
もうひとり事前に教えてもらっていたのが、井崎 燦志郎(福岡高3年)右腕。こちらも同じ時刻に、春日球場で試合が行われていたのですが、中津に向かうことを考えると断念しました。力投派らしく、コンスタントに140キロ台~中盤はこの日も出ていたということなので、夏に見ることができたらと思います。
またこちらの観戦を優先したので見られなかったのですが、九州大会に出場していた 真颯館 に 松本 翔(3年)左腕という選手がいます。昨夏に少し投げている映像を見たのですが、左のスリークォーターからまとまりとキレのある球を投げていたのが印象的。一冬越えたら、それなりのレベルにはなるのかなと思っています。特にドラフト戦線でまだ大きく話題にはなっていないのでどうなるかわかりませんが、今年の福岡を代表する左腕の一人であるのは間違い無さそうです。選抜にも出場していた 毛利 海大(福岡大大濠3年)左腕と、県下NO.1左腕の座を争う存在になってくれそうです。
中津の球場に着くと、すでに 日本文理大と西日本工業大 の試合が始まっていました。先発は、お目当ての 隅田投手ではなく、下山 大輝(西日本工業大4年)右腕というサブマリン。テンポよくポンポン投げ込むリズム感があり、両サイドに散らせるコントロールもあります。球速は、125~130キロぐらいといった感じで、球威・球速という意味では平凡に感じられました。下手投げの球速を理解するには、プラス15キロぐらいすると、上手投げ球速と比較できるといつも書きます。そのためこの球速だと、大方140キロ~140キロ台中盤ぐらいを投げていたことになります。右打者の外角に逃げるスライダーで空振りを誘えていましたが、左打者にはシンカーを積極的に使うも見極められていたのは気になります。特に腕を柔らかくしならせ、タイミングがとりにくい。あるいは、下手特有の浮き上がるような感覚に陥るような球筋があるとか、そういった特徴はあまり感じられません。そういった意味では、良い投手ではあるもののプロの匂いは感じられなかったというのが率直な感想でしょうか。
そしてこの日の登板が心配になった6回に、お目当てだった 隅田 知一郎(西日本工業大4年)左腕が登場。中背の体格から、非常にオーソドックスなフォームから投げ込むサウスポー。けして押しかけるスカウトの前でも力んで投げる様子もなく、コンスタントに140キロを越えMAXで146キロを記録。両サイドに投げ分けるコントロールもあり、安心してみていられるタイプかと。カット気味の小さな曲がりのスライダーなどでも空振りが奪え、右打者外角に腕を振って投げ込むチェンジアップの落差や抜け方は見事。三振の多くは、変化球で奪えていた点も評価できます。投球のメリハリ・テンポ・マウンドさばきも良く、波佐見時代と比べ大きくは変わっていなかったものの、着実にパワーアップを遂げてきた感じです。もし大学選手権などでアピールできれば、上位指名が有力な選手ではないかと。内容次第では、まとまりとボールの力を兼ね備えた実戦派サウスポーとして、1位の12名の中に入ってきても不思議ではないように感じました。
中津の球場は、バスが1~2時間に一本しかなかったので、第三試合の観戦を断念して駅に向かいます。行きはタクシーでバス停の場所がよくわからなかったのですが、受付の部員の方が調べてくれたりして助かりました。コロナ渦でいつリーグ戦が中止になってもおかしくない難しい状況の中、リーグ戦を継続している関係者の皆様には頭の下がる思いです。ぜひ今年こそは、彼らのプレーが全国の舞台で披露できることを願ってやみません。
稲川 竜汰(折尾愛真3年)投手 182/91 右/右
下山 大輝(西日本工大4年)投手 180/76 右/右
隅田知一郎(西日本工大4年)投手 177/76 左/左
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