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2021年夏 甲子園レポート5


大会三日目・第二試合 県岐阜商 VS 明徳義塾

明徳義塾の先発・代木 大和(3年)左腕は、下級生から経験豊富なサウスポー。185センチの大きな体格を活かし、ゆったりとしたモーションから投げ込んでくる。球速は常時135キロ前後と際立つものはなく、制球力もそれほど細かいわけでもない。それでも120キロ台のカットボールで微妙にタイミングを外しつつ、大崩れしないピッチングでゲームメイクしてくる。現状ドラフト候補の匂いはして来ないタイプで、試合が作れる先発投手として大学などで重宝されるのではないのだろうか。いずれにしても、もう少しストレートに強さが出てきて欲しい。

県岐阜商の先発・野崎 慎裕(3年)左腕は、代木のような恵まれた体格を活かした打ち難さはなく、小柄な体格から140キロの前後の真っ直ぐで内角を突く攻撃的なピッチングスタイル。それでもカーブ・スライダー・チェンジアップなどをを織り交ぜ、相手に的を絞らせない。こちらも高校からプロといった感じではなく、大学や社会人で力を付けてからといったタイプなのだろう。瞬発力があるので、上のレベルではリリーフでもっと力で押すスタイルになってゆくのではないのだろうか。

明徳義塾では、4番・加藤 愛己(3年)捕手は、インサイドワークに優れた選手。肩などはよくわからなかったが、打っても右中間への長打を放つなど4番の片鱗を魅せて攻守に力のあるところを魅せてくれた。バットでは見せ場がなかったが、1番の 米崎 薫暉(3年)遊撃手も、安定感抜群の守備が光った。

一方の県岐阜商では、ドラフト候補の 高木 翔斗(3年)捕手。打撃では結果を残せなかったが、ディフェンス面では大きな欠点は見当たらない。逆に打撃そこそこ、守備そこそことプロに混ぜた時の売りが何処にあるのか?といった部分で推せる材料が乏しいところをどうみるか? 元々長打力を含めた打撃が売りの選手で、そういった選手が年々捕手らしくなってきたタイプ。ディフェンス力が良くなる一方、打撃の良さが薄まっていった。いずれにしても本人はプロ志望届を提出するとのことで、ドラフト当日にどのような評価がなされるのか注目される。個人的には、攻守にバランスが取れており、本会議で指名される力は充分あるとみているが意見が別れるタイプかもしれない。

代木 大和(明徳義塾3年)投手 185/81 左/左
加藤 愛己(明徳義塾3年)捕手 177/80 右/右
米崎 薫暉(明徳義塾3年)遊撃 173/71 右/右

野崎 慎裕(県岐阜商3年)投手 172/72 左/左
高木 翔斗(県岐阜商3年)捕手 186/88 右/右

大会三日目・第三試合 神戸国際大付 VS 北海

ドラフト上位候補の 木村 大成(北海3年)左腕は、立ち上がりから140キロ台中盤の速球を投げ込むなど、選抜よりも力強さを増した感じ。しかし元来は、力で押すよりも変化球を振らせるのが持ち味のタイプ。しかし、立ち上がりから神戸国際大打線が、低めの変化に手を出さないため序盤戦リズムに乗れなかった。それでも三回ぐらいから力みが消え、ボールを球を振らせるよりも変化球をストライクゾーンの中で勝負に行く投球に切り替え立ち直った。そういった試合の中での修正力もあり、スライダーの切れは一級品。チェンジアップでも空振りを奪える選手であり、ドラフトでもハズレ1位から2位ぐらいまでには消えるのではないのだろうか。

神戸国際大付属の先発・阪上 翔也(3年)右腕は、立ち上がりから145キロ前後の真っ直ぐを投げ込み最速で148キロまで到達。スライダーやスプリットを織り交ぜ、的も絞らせなかった。ただし、元々外野手の色彩の強い選手で、球速ほどストレートの質は良くない感じ。それでも選抜では肘痛のため2イニング目以降大きく失速したのに比べると、しっかり試合を使った感じだった。しかし将来性という意味では、打者としての選手の印象を受ける。それでも木村の変化球に苦しむなど、ドラフト候補としては位置づけられるが、レベルの高い相手にはまだついていけていない印象を受けた。もう少し他の試合もみて、能力を見極めて行きたい。

北海では、大津 綾也(3年)捕手のディフェンスが光った。木村のワンバウンドする変化球をことごとく前で止めるブロッキング技術は一級品。特に左打者のワンバウドするするような変化球は、逃げていって最も難しいとされる技術。普段のキャッチング・高めを織り交ぜた幅広いリード、周りに的確な指示を出せるなどディフェンス力はまさにプロ級。選抜では満身創痍の中魅せた、大会No.1の1.7秒台のスローイング含めて総合力は素晴らしい。特にあれだけ序盤苦しめられた神戸国際打線に、最後まで気持ちを切らせず、木村をもり立てた手腕も高く評価していいだろう。打撃の印象は薄い選手なのだが、チームの3番を担い最終打席では、センター前にはじき返して魅せた。常識的には大学などにする進学するタイプだとは思うが、こういった選手をプロに混ぜてみたいと思わせてくれるものはあった。

また4番の 宮下 朝陽(3年)遊撃手は、道内屈指の強打者として知られる。長打こそなかったが、センター中心に打ち返す打撃で2安打を放った。180センチ台の大型遊撃手ながら、守備に鈍さがなく水準を満たす遊撃手。志望届を提出したら、下位~育成あたりで評価してくる球団も出てくるかもしれない。

神戸国際大付属では、山里 宝(2年)遊撃手。木村の投球に対し、全く苦にせずに対応。身体は小柄だが、飛距離も出るスイングも驚きだった。ショートとしても軽快だが、地肩があまり強そうでないのには気になった。また右打席から4.4秒前後(左打者換算で4.15秒前後に相当)と平凡で、身体能力に突出したものはないものの、打撃には非凡なものを感じさせた。

また捕手の 西川 侑志(3年)捕手も、フットワークの良いセンス型。打ってもチームの4番を担うなど、対応力のある打撃にも魅力がある。高校からプロといったタイプではないと思うが、大学や社会人でもやって行けそうな能力の持ち主。キャッチング自体は悪いとは思わないが、ワンバウンド処理などにはまだ勉強の余地があるのかなと。今後も、追いかけてみたい好選手だった。

また来年のドラフト候補に入ってきそう 楠本 晴紀(2年)左腕は、140キロ前後と球速は選抜時とあまり変わっていなった印象。それでもボールの質が重くなった感じで、チェンジアップのブレーキも中々良いものを持っている。新チーム以降、近畿では話題の投手の一人になるのではないのだろうか。

木村 大成(北海3年)投手 180/76 左/左
大津 綾也(北海3年)捕手 172/66 右/右
宮下 朝陽(北海3年)遊撃 182/79 右/右

阪上 翔也(神戸国際大付3年)投手 180/77 右/左
山里 宝 (神戸国際大付2年)遊撃 169/64 右/右
西川 侑志(神戸国際大付3年)捕手 176/80 右/右
楠本 晴紀(神戸国際大付2年)投手 185/82 左/左

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