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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

2021年夏 甲子園レポート11


大会7日目・第三試合 樟南 VS 三重

樟南の先発・西田 恒河(3年)左腕は、球速こそ120キロ台後半~130キロ台中盤と、球威・球速こそ物足りなかったものの、鹿児島大会同様に安定したピッチングを魅せていた。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップとあり、コンビネーションで討ち取って来る。非常に制球力・マウンドセンスの良い選手で、素直に上のレベルでストレートを磨くことができたら、プロをも視野に入れられるようになるかもしれない。高校の先輩である 浜屋 将太(西武)左腕も、高校時代はこんな感じだったので。むしろ安定感という意味では、その先輩以上ではないのだろうか。これからも、気に留めてゆきたい実戦派サウスポー。

三重の先発・上山 颯太(2年)右腕も、中々の好投手だった。けしてスケール感溢れるフォームではないのだが、135~140キロ級のボールは実に勢いと球威がありグッと来る感じの球質。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップと一通りあり、フォークも狙って落とせる精度がある。コントロール・マウンドさばきも安定しており、秋季大会では中々容易には捉えられない存在になるのではないのだろうか。あまりドラフト候補の匂いはしてこないが、高いレベルで野球を続けて行けそうな素材だった。

両先発の投球が素晴らしく、野手は充分にアピールできずに終わってしまった。

西田 恒河(樟南3年)投手 175/76 左/左

上山 颯太(三重2年)投手 174/61 右/左


大会7日目・第四試合 日本文理 VS 敦賀気比

日本文理の先発・田中 晴也(2年)右腕は、骨太の体格のからゆったりしたフォームで投げ込む大器。球速も初回から147キロを記録するなど、来年の上位候補とマークできる素材。変化球もスライダーを中心に、カーブ・フォークなど織り交ぜ、時には内角を厳しく突いたりもする。あとはもう少し「間」だとか、フォームの粘りなどが出てくると良いが、秋以降に投球を奥行きを出せるかに懸かっている。


また6番を打っていた 玉木 聖大(2年)右翼手は、左中間スタンドに見事に本塁打。その後も、2本のヒットをセンター方向に打ち返した。186/90 の堂々とした体格で、長距離砲の可能性を感じさせる素材。大型でも脆さが感じられないところと、右翼手としての動きも悪くなかった。秋以降、北信越を代表する強打者として話題を集めそうだ。

一方の敦賀気比は、3年生が目立った。3番の 大島 正樹(3年)中堅手は、脚力に優れセンターからの返球で捕殺したりと俊足・好守の外野手。打球も鋭く、大学あたりでもやって行けそうな好選手だった。またプロ志望届を提出した旨を発表した 前川 誠太(3年)遊撃手も、ノーステップで深いところからアウトできる強肩ぶりを披露。打力も2安打を放つなどそれなりのところを魅せたが、球際での守備という意味で少々物足りなさも残った。178/68 と均整の取れた体格で鍛えがいのありそうな素材だが、当日指名があるのか気にしてみたい。

田中 晴也(日本文理2年)投手 185/82 右/左
玉木 聖大(日本文理2年)右翼 186/90 右/右

大島 正樹(敦賀気比3年)中堅 174/73 左/左
前川 誠太(敦賀気比3年)遊撃 178/68 右/右

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