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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

春季東北大会二日目

前日では、福島の降水確率は80%だったのが、当日になり日中曇りとの予報を確認して宿を出る。しかしホテルから駅前のバスターミナルには、傘無しに行ける天気ではなかった。

バス亭で待つこと10分ほど、前日断念した あづま球場 へ行くバスに乗る。会場に着くと、試合開始時間直前になっても、チケット売り場が開かない。開始をどうしようか悩んでいるとのことで、雨の当たらないところで時間を潰す。ようやく会場入りし、試合開始の運びとなったのは、試合開始時間よりも2時間余りあと。これで、当初の予定だった 第二試合途中で、信夫ヶ丘球場への移動は断念するはめになった。ちなみに信夫ヶ丘の球場は、定時の9時から予定通り行われていると言う。

大会二日目 あづま球場第一試合 白石工 VS 聖光学院

この試合のお目当ては、東北・北海道地区で、その成長を最も期待していた右腕・横山 貴明(聖光学院 3年)投手。しかし聖光の先発は、背番号13を付けた2年生の中多惇と言う投手。体格にも恵まれ(181/75)来年のエース候補だが、120キロ強ぐらいと思いの外遅かった。実際は、常時130キロぐらいは出ていそうだったのだが・・・。むしろ内容的に良かったのは、2番手の遠藤昌史(2年)右腕。こちらは、169/67 と小柄な体格ながら、テンポよく130キロ前後の速球を投げ込む好投手。思わずズバッと良いところに決める爽快感のある投手だった。

白石工業で目立っていたのは、1番打者の駒場剛大(3年)中堅手。速球でも変化球でも、きっちりミートポイントで捉えられる打撃能力があり、ヘッドスピードも悪くない。ランナーが出ても果敢に盗塁を試みるも、塁間4.7秒弱(左打者換算で、4.4秒弱)と、もっと速いタイムは出せそうだが、足が思ったほとではなかったのは打撃が良かっただけに残念。

一方の聖光打線では、4番の四家 祐雅(3年)右翼手が目立っていた。変化球を上手く貯めてライト前に打ち返したかと思えば、ライトオーバーの長打も放つなど、上手さとパワーの両方を兼ね備える強打者との印象。09年度の福島を代表する強打者ではないのでしょうか。順調に成長している印象を受けました。

この試合は、結局コールドとなり、横山の登板はなし。また試合もコールドで2時間弱で終わることになった。聖光はチームとしても強く、夏の最有力候補ではないのだろうか。

あづま球場 第二試合 酒田南 VS 秋田商

酒田南の注目は、下級生の頃から常に注目されてきた実戦派左腕・安井 亮輔(3年)の投球に注目。雨でグランド状態が悪いのもあったが、常時120キロ台後半~MAX84マイル(134.4キロ)、球速・キレともイマイチ。ただ元々まとまっている投手なので、球が走らなくてもソコソコは、試合を作れてしまっていた。変化球は、カーブ・スライダー・フォークなど、牽制やクィックも上手く、すでに完成された投手だなと言う印象は否めなかった。現状良い投手だとは思うが、高卒プロ入りと言う投手ではない。

秋田商で目立ったのは、3番を打つ菅原 力弥(3年)三塁手。ガッチリした体格の持ち主で、第一打席は、身体をクルッと回転させた見事なレフトスタンド弾。またライト方向にもきっちり打ち返し、ヘッドスピードも光っていた。167/71と小柄なのは残念だが、今後も注目して行きたい強打者だった。

バスの時間の関係もあり、試合を7回ぐらいで会場を跡にした。信夫ヶ丘への移動は断念したものの、第三試合の仙台育英の試合は、少し観たかった。しかしながら、バスの時間や新幹線の時間などの関係で、第二試合までで観戦は終了と言うことに。特に大会二日目の観戦に関しては、不満の残る一日となった。ただ朝から、とても試合が出来る天候ではないと思われる中、試合を行ったことで、二日目も少し試合が見られたことは、ラッキーだったと考えるべきだろう。

かなり、今回の春季東北大会には、東北の有力どころが出場。これで夏の東北遠征への可能性や負担が大きく軽減したことは確かだろう。そういった意味では、北信越大会に、観たい選手が少なかったこととは対照的だった。当初の目的の半分程度の成果ではあったが、一応の成果を持って帰宅することが出来た。

あづま球場 福島駅よりバスで25分ぐらい 610円也

総合体育館前と言うバス亭から、球場までは2,3分で到着。信夫ヶ丘球場よりも、球場としては立派な球場ではあった。しかし如何せん、バスの本数が1~2時間に一本程度と極めて不便。タクシーでも2500円以上かかるそうで、バスの時間を事前に調べて行くか車での観戦をお奨めする。特に駐車場は、山の中腹の総合運動場で豊富にあるようだった。

ただ、信夫ヶ丘とは同じ福島市内での球場でありながら、両球場間の移動は車でもない限り極めて難しい。出来れば車を使わない観戦者からすれば、交通の便の良い信夫ヶ丘中心の観戦予定を組みたいものだ。とにかくバスの本数の少ない球場は、県外から鉄道を使って来る観戦者にとっては、非常に不便な球場だと言えるであろう。せっかくの東北大会だけに、やはり臨時バスの一つや二つは出して頂きたかったと言うのが本音である。個人的には、出来ればこの会場での観戦は、極力避けたいとの印象が強く、行きと帰りのバスの時間はしっかり抑えてから出かけたい。
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