2022年 オープン戦レポート1
2022/02/25|Category:テレビ・動画観戦
すでに22年度のシーズンにむけ、アマチュア球界も動き出しています。そんな中、日体大と亜細亜大は、自チームのオープン戦の模様をネットで配信するという、画期的な試みを行っています。そこで今回は、日体大の紅白戦 と 亜大VS新日本製鉄鹿島 の試合から気になる候補の現状をとりあげてみることにしました。
今年の候補の中でも、投打の二刀流として最も注目されている 矢澤 宏太(日体大新4年)左腕が紅白戦のマウンドにあがりました。この時期でも球速はコンスタントに140キロ台中盤~後半を記録し、ボールのキレ・勢いにはさすがのものがありました。四死球で自滅するような危うさはなかったのですが、ストライクゾーンの中では結構甘い球もあり2イニングで2失点といった内容に。
変化球は、スライダーや右打者外角に小さく逃げるチェンジアップにカーブを交えた内容。各変化球もコンビネーションでカウントを整えるという役割は果たしているものの、絶対的な武はありません。以前のような悪いときは制御が効かずボロボロになるといったことは昨年あたりから無くなっているのですが、投手として1位指名級なのかと言われるとその点には疑問が残ります。現状は調整段階とはいえ、昨年から大きく変わってきたという印象は受けませんでした。この選手は、投手も野手も指名級という位置づけであり、その両方を加味して上位指名候補だという考えに変わりはありません。そのため普段は野手として起用して、状況に応じてリリーフで起用するといった形の二刀流を推奨したいところです。
亜細亜大では、今年のエースとして期待される 青山 美夏人(横浜隼人出身・新4年)右腕が登板しました。こちらは球速はわからなかったのですが、見た感じだと常時140キロ前後~140キロ台中盤といったぐらいでしょうか? キレや伸びといった空振りを誘う球質ではなく、球威のあるボールを両サイドに散らして打ち損じを誘う投球スタイル。変化球は、スライダー系の球とツーシーム系の沈む球。さらに、緩いカーブを積極的に交え緩急を利かせるといったピッチングスタイルです。持ち味は出ていたのですが、以前からあまりピンと来たことがない選手で、その点どうなのかな?といった部分は残ります。ただし、今や広島の主戦に成長した 九里亜蓮 なども、こんな感じだったので、粘っこい投球ができれば指名はアリなのかどうか? 今後の試合も見ながら見極めて行きたいところです。
日本製鉄鹿島の先発は、北南 達矢(24歳・金沢大出身)左腕が登場。大学時代から話題の左腕でしたが、社会人になってみるのは始めてでした。昨年あたりは、一時期凄く良くなっているという噂も訊いたものの、大きなところでの登板がないまま2年間が経ってしまいました。
真っ直ぐの球速は、常時140~140キロ台中盤ぐらいは出ていそうで、むしろ青山以上に威力は感じます。特に右打者内角を突くクロスファイアーの球筋を積極的に使う、攻めの投球が目立ちました。他にも左打者外角逃げてゆくスライダーが有効で、他にもカーブ・チェンジアップなどを交え、思ったほど荒れ荒れの内容ではありません。そのため出塁は許していたものの、終盤まで無失点で好投し試合を作れていました。ボールにも力のあるサウスポーだけに、今後も安定してくるようだとドラフト戦線に再浮上してきても不思議ではなさそうな存在です。
この時期のオープン戦は、評価付けをするというよりも現状の把握や今後のチェックポイントを探る時期です。今後も追いかけてみる必要があるのかどうか、どのぐらいシーズンになって来ると変わってくるかなどに注意しながら有力どころを見られればといった感じでしょうか。
矢澤 宏太(日本体育大新4年)投手 173/70 左/左 (藤嶺藤沢出身)
青山美夏人(亜細亜大新4年)投手 182/94 右/右 (横浜隼人出身)
北南 達矢(24歳・日本製鉄鹿島)投手 183/85 左/左 (金沢大出身)
今年の候補の中でも、投打の二刀流として最も注目されている 矢澤 宏太(日体大新4年)左腕が紅白戦のマウンドにあがりました。この時期でも球速はコンスタントに140キロ台中盤~後半を記録し、ボールのキレ・勢いにはさすがのものがありました。四死球で自滅するような危うさはなかったのですが、ストライクゾーンの中では結構甘い球もあり2イニングで2失点といった内容に。
変化球は、スライダーや右打者外角に小さく逃げるチェンジアップにカーブを交えた内容。各変化球もコンビネーションでカウントを整えるという役割は果たしているものの、絶対的な武はありません。以前のような悪いときは制御が効かずボロボロになるといったことは昨年あたりから無くなっているのですが、投手として1位指名級なのかと言われるとその点には疑問が残ります。現状は調整段階とはいえ、昨年から大きく変わってきたという印象は受けませんでした。この選手は、投手も野手も指名級という位置づけであり、その両方を加味して上位指名候補だという考えに変わりはありません。そのため普段は野手として起用して、状況に応じてリリーフで起用するといった形の二刀流を推奨したいところです。
亜細亜大では、今年のエースとして期待される 青山 美夏人(横浜隼人出身・新4年)右腕が登板しました。こちらは球速はわからなかったのですが、見た感じだと常時140キロ前後~140キロ台中盤といったぐらいでしょうか? キレや伸びといった空振りを誘う球質ではなく、球威のあるボールを両サイドに散らして打ち損じを誘う投球スタイル。変化球は、スライダー系の球とツーシーム系の沈む球。さらに、緩いカーブを積極的に交え緩急を利かせるといったピッチングスタイルです。持ち味は出ていたのですが、以前からあまりピンと来たことがない選手で、その点どうなのかな?といった部分は残ります。ただし、今や広島の主戦に成長した 九里亜蓮 なども、こんな感じだったので、粘っこい投球ができれば指名はアリなのかどうか? 今後の試合も見ながら見極めて行きたいところです。
日本製鉄鹿島の先発は、北南 達矢(24歳・金沢大出身)左腕が登場。大学時代から話題の左腕でしたが、社会人になってみるのは始めてでした。昨年あたりは、一時期凄く良くなっているという噂も訊いたものの、大きなところでの登板がないまま2年間が経ってしまいました。
真っ直ぐの球速は、常時140~140キロ台中盤ぐらいは出ていそうで、むしろ青山以上に威力は感じます。特に右打者内角を突くクロスファイアーの球筋を積極的に使う、攻めの投球が目立ちました。他にも左打者外角逃げてゆくスライダーが有効で、他にもカーブ・チェンジアップなどを交え、思ったほど荒れ荒れの内容ではありません。そのため出塁は許していたものの、終盤まで無失点で好投し試合を作れていました。ボールにも力のあるサウスポーだけに、今後も安定してくるようだとドラフト戦線に再浮上してきても不思議ではなさそうな存在です。
この時期のオープン戦は、評価付けをするというよりも現状の把握や今後のチェックポイントを探る時期です。今後も追いかけてみる必要があるのかどうか、どのぐらいシーズンになって来ると変わってくるかなどに注意しながら有力どころを見られればといった感じでしょうか。
矢澤 宏太(日本体育大新4年)投手 173/70 左/左 (藤嶺藤沢出身)
青山美夏人(亜細亜大新4年)投手 182/94 右/右 (横浜隼人出身)
北南 達矢(24歳・日本製鉄鹿島)投手 183/85 左/左 (金沢大出身)
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