2022年 センバツレポート3
2022/03/21|Category:テレビ・動画観戦
大会二日目・第二試合 近江 VS 長崎日大
補欠校で急遽出場が決まった近江は、大会屈指の注目株に踊りでた 山田 陽翔(3年)右腕が登場。故障のため昨夏以来の実戦登板だったが、腕の振りが縦振りになりボールに角度が出てきた印象。球速も140キロ前後~中盤を記録、ここまで登板した投手の中では屈指の球速を叩き出した。また、左打者にはツーシーム的な球でカウントを整えてくる。気になるのは、スライダーが高めに甘く入ることがしばしば見られたこと。
しかし個人的には、将来性では野手とみており、振り出し鋭い打撃は健在。ただし、振り込み不足なのか? 好い当たりでもファールになったり、あと一歩打球が伸びずの外野フライが目立った。全体的に構えが窮屈になり、昨年よりも打撃に感性が感じられなかったのは残念。それでも今後の試合でも、どんなバッティングを魅せてくれるのか期待して見守りたい。位置づけ的には、東邦時代の 藤嶋 健人(中日)に近いものを感じさせる。
また近江の野手では、背番号5をつけながらショートを守っていた 横田 悟(3年)遊撃手の守備が想像以上に良かったこと。ちなみに、一塁までの到達タイムは、右打席4.30秒前後。左打者換算で、4.05秒ぐらいと基準以上の脚力だった。背番号6を付けながらセカンドを守っていた 津田 基(3年)の、バットコントロールに優れた柔らかい打撃も目をひいた。また津田は、一塁到達タイムが4.15秒弱とドラフト指名される左打者としては平均的なタイムだった。いずれにしても、今後の試合でも山田とともに注視して行きたい選手たち。
長崎日大の先発・種村 隼(3年)右腕は、120キロ台中心の球速。それでも内角を厳しく突いたり、カーブをアクセントにしつつスライダーを織り交ぜて、相手に的を絞らせない投球が光った。特に高校生にしては、制球の高さに目を見張るものがあった。
また打線では、3番・河村 恵太(3年)三塁手と4番・白川 輝星(3年)一塁手の思いっきりの好いスイングが光る。河村は、右打席から4.25秒前後(左打者換算で4.0秒前後に相当)の脚力も兼ね備えているし、白川に関しては2安打放っただけでなく、2つの犠打を決め申告敬遠での出塁も含め4番の重責を充分に果たしてみせ延長タイブレークにまでもつれる好試合を演出した。
山田 陽翔(近江3年)投手 174/75 右/右
横田 悟 (近江3年)遊撃 165/71 右/右
津田 基 (近江3年)二塁 177/70 右/左
種村 隼 (長崎日大3年)投手 172/71 右/右
河村 恵太(長崎日大3年)三塁 171/80 右/右
白川 輝星(長崎日大3年)一塁 176/80 左/左
大会二日目・第三試合 二松学舎大付属 VS 聖光学院
二松学舎大付属では、リリーフで登場してきた 大矢 青葉(2年)投手。まだまだ変化球や制球力は発展途上だったが、最速141キロを記録した真っ直ぐには強さが感じられた。下級生だということもあり、来夏までに何処までの投手に育つだろうか?
4番を打つ 瀬谷 大夢(3年)中堅手も、レフト方向に強く打ち返すことができる上手さと力強さを兼ね備えている。外野手の状況をみて積極的に次の塁を陥れるなど、ただの打つだけの選手では無さそうだ。ただし、センターから返球は平均ぐらいなのと。一塁までの到達タイムは4.3秒前後と速くはなかった。それでも中堅守備は安定しており、同校の打者の中では頭ひとつぬけた存在とだった。
一方の聖光学院では、1番を打つ 赤堀 颯(3年)遊撃手がキビキビした守備と鋭い打球でセンスが目立った。4番を打つ 山浅 龍之介(3年)捕手も、対応力の高い打撃で「打てる捕手」の魅力は感じられた。ただし、少々キャッチングが雑なのかなと思える部分は残ったが、強肩そうなので、ぜひ次回の試合ではスローイングをタイムを計測してみたいと思わせるものがあった。
大矢 青葉(二松学舎大付2年)投手 179/78 右/右
瀬谷 大夢(二松学舎大付3年)中堅 175/80 右/左
赤堀 颯 (聖光学院3年)遊撃 176/67 右/右
山浅龍之介(聖光学院3年)捕手 175/76 右/左
- 関連記事
スポンサーサイト
- テーマ : アマチュア野球観戦(独立リーグ含む!)
- ジャンル : スポーツ