2022年 東京六大学レポート3
2022/05/03|Category:テレビ・動画観戦
立教大
立教大の先発 荘司 康誠(新潟明訓出身・4年)右腕は、スラッとした投手体型から140キロ台後半を安定して出せるスピード能力は確か。カットボール・スライダー・カーブ・フォークなど、一通りの球種を織り交ぜるが、まだ絶対的なボールがない。そういった意味では、素材は好いけれど本格化はプロ入り後にを期待した 入江 大生(明大-DeNA)の状況に良く似ている。
ここまで4試合に登板して、1勝1敗 防 2.25(5位) と悪くないはないが、絶対的な内容ではないところは彼の現状よく表しているように思える。入江の状況を思い出すと、ハズレ1位から3位ぐらいまでには消えるのかなといった印象は持つのだが。
また立大の打者では、同じく上位候補の 山田 健太(立教大4年)二塁手には雰囲気がある。第一打席に三遊間を破るヒットで出塁したのみだったが、打球やスイングの速さはさすが。その後も5試合を消化したところで、現在打率.357厘と本塁打こそ出ていないものの順調なスタートを切っている。右打席から 4.25秒前後(左打者換算で4.0秒前後に相当)の脚力に、セカンドの守備の動きは良く、相変わらずスローイングは少し慎重な感じはするが。華のある選手であり、どうしても二塁手が欲しいという需要があれば、近年のトレンドである「打てる二塁手」の典型的なパターンにはまりそう。2位以内での指名も、充分意識できる素材ではないのだろうか。
そのほか立教大では、島田 直哉(立教大4年)右腕などは、最速147キロの真っ直ぐに、左打者内角に食い込むスライダーを武器に、社会人でのさらなる上積みがあればと可能性を感じさせる。まだ結構ボールが暴れるので、そのへんももう少し制球の精度を上げて行きたい。
また最終回に登板した 宮 海土(国学院栃木出身・4年)左腕も、コンスタントに145キロ前後(MAX146キロ)の真っ直ぐには勢いを感じさせる投手。かなりボールが暴れて、制球力や変化球の精度に課題がある。その辺が、もう少し修正されてくれば、リリーフ候補としてプロからも注視される存在になりうるのではないのだろうか。
また野手では、左打席から3.9秒前後の脚力のある 道原 彗(駒大苫小牧出身・4年)中堅手は、柔らかさと鋭さを持った好打者。しかし、緒戦では2安打放ったものの、その後低迷し現在..174厘となっている。広い守備範囲を誇り、肩も地面低くで伸びて来る強肩ぶりも目を惹く素材。脚力・守備はプロ級だけに、あとは打撃でのアピールとなる。現状は、社会人かなといった感じでは観ているが、そういった需要があれば一気に指名へと動く球団があっても不思議ではない。
荘司 康誠(立教大4年)投手 188/91 右/右
山田 健太(立教大4年)二塁 183/90 右/右
島田 直哉(立教大4年)投手 185/90 右/右
宮 海土(立教大4年)投手 174/83 左/左
道原 彗 (立教大4年)中堅 173/74 右/左
明治大
明治の先発・蒔田 稔(九州学院出身・3年)右腕は、オーソドックスなフォームから140~中盤を投げ込む正統派。スライダー・カーブなどを織り交ぜるまとまった好投手といった感じで、縦の変化があまりない 関谷 亮太(元ロッテ)みたいなタイプだ。現状プロの匂いはあまりして来ないが、総合力はある投手だけに全体にパワーアップしてくればイメージが変わってくるかもしれない。
また広陵時代からポテンシャルの高さを高く評価してきた 宗山 塁(広陵出身・2年)遊撃手は、ただいま首位打者を爆走中。上手さと鋭さを持った打撃で、1年秋にも打率.378厘を残している。走力に驚くものはないが、深いところからで刺せる地肩の強さを併せ持つ。このまま最終学年まで、順調に実績を積み重ねて欲しい一人だ。
明治では、主将の 村松 開人(静岡高出身・4年)内野手が最終学年を迎えて注目のはずだが、社会人との対抗戦の頃から出場しておらず、シーズンに入っても出てこない。そのため、4年生に候補になりうる選手が見当たらないのが残念だった。
蒔田 稔(明治大3年)投手 178/81 右/右
宗山 塁(明治大2年)遊撃 176/75 右/左
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