2022年 大学選手権3
2022/06/09|Category:テレビ・動画観戦
大会二日目・神宮球場第一試合 流通経済大 VS 神奈川大
神奈川大の先発・神野 竜速(西武台千葉出身・4年)右腕は、立ち上がりは140キロ台後半を連発してMAX149キロを記録するも、高めに抜ける球も多くコントロールに苦しんだ。二回以降球筋が低めに集まりはじめ、スライダー・スプリットを織り交ぜたピッチングで、5回を2失点と試合を作った。どうも収まりの悪い制球力の粗さは相変わらずだが、ボールの質という意味では昨年よりもしっかり打者の手元まで来る感じの球に。それでも指名となると、育成であるかないかぐらいではないのだろうか? 神奈川リーグでも通算10勝をしている投手だけに、それならば社会人入りということになるかもしれない。
またキャッチャーの 土井 克也(唐津商出身・4年)も、存在感溢れる捕手。神野のワンバウンドする球を弾く場面が目立ったが、元来キャッチングも一定水準にある。この春は、打率2割5分と精彩を欠き、この試合でもタイミング合っていなかった。それでも、リーグMVPに選出されたほどの絶対的な存在。1.9秒前後の送球含めて総合力に優れた選手で、元来は勝負強い打撃も目を惹く存在。ただし、プロに混ぜた時に突出したものがあるかと言われると微妙で、下位~育成ぐらいの位置づけになるだろうから、それなら彼も有力社会人チームに進むタイプかもしれない。それでも今年の大学生捕手としては、攻守にバランスのとれた上位ランクの捕手だと位置づけられる。
また流通経済大では、4番の 萩原 義輝(東海大相模出身・3年)捕手が攻守で目立った。体を小さくかがめて構え、動作一つ一つもキビキビした動きが目を惹く。二塁までの送球も、1.8秒台中盤と充分にプロを意識できるレベル。打撃でも4番打者として、右中間への本塁打含めて2安打放つなどシャープなスイングが目立った。来年の有力な候補として、注視して行きたい好捕手だった。
神野 竜速(神奈川大4年)投手 180/83 右/右
土井 克也(神奈川大4年)捕手 180/88 右/右
萩原 義輝(流通経大3年)捕手 180/85 右/左
大会二日目・神宮球場第二試合 佛教大 VS 東海大
東海大では、春季リーグで打率.357厘を残した強打の遊撃手・小松 勇輝(東海大相模出身・4年)が、唯一のヒットを放って魅せた。他の打席の内容も悪くなく、一塁までの到達タイムも多少緩めても左打席から4.05秒前後と水準以上の脚力を持つ。守備も一定レベルあり、正直もう少し見てみたかったというのが率直な感想。社会人などの内定をもらっているのかもしれないが、秋も候補として追いかけてみたいと思わせてくれるものはあった。
その他では、思いっきりの好いスイングが魅力の4番・吉田 元登(東海大相模出身・4年)三塁手も、荒っぽさはあるが破壊力のありそうな打撃は魅力。社会人など行っても、気にして行きたい。また、諸隈 惟大(東海大相模出身・2年)左腕など、140キロ台の真っ直ぐに加え、適度にまとめられる能力がある。これからも、東海大支える存在として、チームを牽引して行ける投手だろう。
佛教大では、2季連続首位打者の 1番・竹田 貴行(初芝橋本出身・3年)中堅手が実力を出せなかったのは残念だったが、4番の 岡野 翔海(神戸国際大附出身・2年)DHが、当り千金の一発を放って魅せた。それでも竹田は、塁間3.9秒前後の俊足を活かした広い守備範囲を誇る。また2回戦の、東海大札幌戦では4安打を放って魅せた。
投手では、エース・木村 光(奈良大付出身・4年)右腕が、140~140キロ台中盤の真っ直ぐを魅せながらの変化球も冴え、安定感のある投球を魅せた。ドラフト候補というよりも、何か社会人の好投手的なイメージで、プロとなるとどうなのか?といった感じはするものの、大学生では上位の実力の持ち主であるのは間違いない。何か、突き抜けた特徴みたいのが欲しい気もするのだが。
小松 勇輝(東海大4年)遊撃 172/68 右/左
吉田 元登(東海大4年)三塁 181/87 右/右
諸隈 惟大(東海大2年)投手 177/77 左/左
竹田 貴行(佛教大3年)中堅 178/70 右/左
岡野 翔海(佛教大2年)DH 180/82 右/右
木村 光 (佛教大4年)投手 173/70 右/左
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