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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

2022年 大学選手権レポート5


大会2日目・東京ドーム第一試合 近大工学部 VS 千葉経済大

近大工学部は、ドラフト候補の 石伊 雄太(近大高専出身・4年)捕手が、攻守の要。柔らかいキャッチング・機敏なフットワーク・・投手と対話しながら導けるリードなど、ディフェンス面はプロ級の素材。特にスローイングは1.7秒台で、プロに混ぜても上位クラスの送球の持ち主。その半面、ボール球を見極められない打撃は相変わらずで、打撃に関してはプロとなると心もとない。そういった意味では、育成枠あたりでの指名が想定するタイプかと。

一方の千葉経済大では、2番手にエースの 高坂 綾(流経大柏出身・4年)右腕が登場。しかし、制球が定まらず逆転を許してしまった。球速は140~中盤ぐらいと平均的だが、ボールは球速以上に感じさせる力強さがある。スライダー・カット系の球でカウントを整えつつ、縦の変化球を織り交ぜてくる投球で、2イニング目以降は立ち直って持ち味を発揮。しかし指名となるとボーダークラスであり、育成であるかないかといった感じだろうか? 社会人あたりで、もうワンランク総合力を引き上げてもらいたいという思いもある。

石伊 雄太(近大工学部4年)捕手 178/80 右/右

高坂 綾(千葉経済大4年)投手 178/82 右/右

大会2日目・東京ドーム第二試合 天理大 VS 名城大

名城大の先発・松本 凌人(神戸国際大附出身・3年)右腕は、かなり独特の間合いから投げ込んでくる変則サイド。カットボールのような小さなスライダーと、大きな曲がりをするスライダーを使い分けているような印象もあるが、この選手の最大の特徴は真っ直ぐとスライダーが見分けが使いこと。このへんは、生で観ていてビックリさせられた。ある意味、全然タイプは違うが、あの ランディ・ジョンソンが日米野球で来日した時に、日本の各打者がことごとく彼のスライダーに対し腰砕けになっていたのを生でみた時を思い出す。来年の、有力なドラフト候補であるのは間違いない。

また、ドラフト候補の 野口 泰司(栄徳出身・4年)捕手は、ミットをしっかり示し構える。キャッチングも柔らかいし、投手ともしっかりコミニケーションのとれるきめ細やかさも持ち合わせている。打撃型のイメージ型をもたれがちだが、スローイングの問題を除けば捕手としての適性も悪くない。この日は、塁間1.9秒台の送球で刺せてはいたものの、やはりプロの捕手としては送球が物足りないところをどうみるか?打っては相変わらずパワフルで、強烈な打球のセンター前を放って魅せた。

天理大では、友杉 篤輝(立正大淞南出身・4年)遊撃手が注目。第一打席にきっちりライト前にはじき返し、さかさず盗塁も決めていた。動き出しの鋭いショートの守備は、まさにプロ級。小柄だが、肩もまずまずで貴重な右打ちのショートでもある。ドラフトでも、本会議での指名が期待できるのではないのだろうか。

松本 凌人(名城大3年)投手 183/89 右/右
野口 泰司(名城大4年)捕手 179/82 右/右

友杉 篤輝(天理大4年)遊撃 172/70 右/右

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