2022年 大学選手権レポート8
2022/06/14|Category:テレビ・動画観戦
大会4日目・神宮球場第四試合 亜細亜大 VS 名城大
東都のリーグ戦レポートの時には取り上げなかった亜大の投手では、遠藤 慎也(京都翔英出身・3年)右腕が、派手こそないものの140~140キロ台中盤のボールを低めに織り交ぜ試合をゲームメイク。来年までにさらにパワーアップして来ると、来年はドラフト候補にまで浮上してくるかもしれない。また2番手で投げた 本田 峻也(東海大菅生出身・1年)左腕も、キレのある140キロ台~中盤のボールを織り交ぜ、高校時代よりもレベルアップしていたのが印象的。順調にゆけば、最終学年では、ドラフト候補に入ってきそうな実戦派サウスポー。同じ一年生ながら151キロを記録していた 山城 京平(興南出身・1年)左腕と共に、これからのチームを支えてゆく存在になりそうだ。
また野手では、草部 真秀(常総学院出身・4年)捕手が、しっかり筋道を立ててのリードが光った。キャッチング・フットワーク含めて、ディフェンス力はプロ級。体格・打撃なども含めると、強豪・社会人チームに進んでゆくタイプなのかなといった感じはする。 また、左打席から3.9秒前後で走り抜ける脚力と亜大打線では目立つ打力の持ち主である 天井 一輝(広島商出身・3年)中堅手は来年のドラフト候補と再認識させられた。
また4年生では、一番の 田中 幹也(東海大菅生出身・4年)遊撃手の、スピード感溢れるプレーは光る。この日は、走力よりも守備範囲が広く抜群のスピード感を誇る守備の方が目立った。また、甘い球を逃さず叩く「鋭さ」を持ち合わせており、160センチ台の小柄な体格でも、プレーに華がある。恐らくドラフトでも、2,3位ぐらいでは消えるのではないのだろうか。
また、この日はリリーフで登板したエース 青山 美夏人(横浜隼人出身・4年)右腕は、先発時には観られないような熱の入った投球が見事だった。140キロ台中盤~後半の真っ直ぐには力があり、この日は落差のあるツーシームで三振を奪えていた。先発だとちょっとボンヤリした投球に見えがちだが、こういった力で押すピッチングができるのも、この選手の魅力なのだろう。ドラフトでも2位以内には消えるとみる。
名城大では、初戦で登板がなかった 眞田 拓(東郷出身・4年)。右腕が、最速151キロを記録。ボール全体が高めに浮き、一辺倒になったところを亜大打線に打ち込まれた。ハードなスライダーも持ち合わせる投手で、リリーフならば面白いと観ていたが、この日は持ち味を出すことができなかった。本人がプロ志向があるのかはわからないが、指名ボーダーラインレベルの選手として引き続き注視したい。
また近大工学部戦で先発した 岩井 俊介(京都翔英出身・3年)右腕は、ややシュート回転して高けに集まるのは気になったものの、140キロ台後半の速球とスライダーのキレには来年のドラフト候補としての可能性を感じさせる内容だった。
また亜大では、準決勝に・高校時代から将来を嘱望されてきた 松本 晴(樟南出身・4年)左腕が先発。手術明けということもあるのだろうが、まだ腕が強く振れずボールを置きにゆくような感じだった。それでもコンスタントに左腕から140キロ台を記録し、スライダー・カーブなどを織り交ぜて素材の良さを感じさせた。社会人に進んで、2年後に再度期待してみたい一人ではないのだろうか。
遠藤 慎也(亜細亜大3年)投手 177/77 右/右
本田 峻也(亜細亜大1年)投手 175/72 左/左
山城 京平(亜細亜大1年)投手 174/68 左/左
草部 真秀(亜細亜大4年)捕手 166/75 右/右
天井 一輝(亜細亜大3年)中堅 177/79 右/左
田中 幹也(亜細亜大4年)遊撃 166/64 右/右
青山美夏人(亜細亜大4年)投手 182/84 右/右
松本 晴 (亜細亜大4年)投手 180/78 左/左
眞田 拓 (名城大4年)投手 177/73 右/右
岩井 俊介(名城大3年)投手 181/85 右/右
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