7/18(月)に気になった選手たち
2022/07/19|Category:テレビ・動画観戦
鈴木 泰成(東海大菅生3年)投手 186/77 右/右
2年春のセンバツに出場し、将来を嘱望されていた投手でした。しかしその後、肘の手術で一年近いリハビリを経て、最後の夏に間に合った形です。こんなに細身の体型だったけ?という感じですが、肘の使い方が抜群に柔らかく、角度のある球筋・ボールの質共に一級品のボールを投げ込んでいました。この日の球速は145キロぐらいだと訊いておりますが、ボールの質・投手としてのセンス・素材の良さなどからも、この夏みた投手ではNO.1だと思います。ボールも適度に散って制球も悪くありませんでしたが、監督曰くまだ70~80%ぐらいの出来だとか。ブレーキの効いたカーブ・スライダーを織り交ぜるなど、変化球も悪くありません。順調に登板を重ねるごとに調子を落とさず行ければ、ドラフト1位の評価になっても不思議ではないとみます。
米田 天翼(市立和歌山3年)投手 175/81 右/右
一学年上で、DeNAに1位指名された 小園 健太 投手に良く似たタイプです。ただし、体格的には二周りぐらい小さい感じで、そのぶん投球における奥行きみたいなものは劣ります。それでも常時145キロ前後の(MAX148キロ)のボールの質は良く、スライダー・カットボール・フォークなどをも交えるハイセンスな投球。イニングが重なるにつれ慣れられて打ち込まれる傾向があるだけに、リリーフの方が持ち味が出るかもしれません。そういった意味では、下位指名ぐらいであれば総合力も高く一軍への登場も早いタイプかもしれません。
斎藤 響介(盛岡中央3年)投手 177/72 右/右
中背の体格ながら、常時145キロ前後は出ていそうな斬れ味抜群の真っ直ぐを投げ込んできます。意外にボールが高めに集まりやすいのと、ボールがキレ型で球威には欠けるので、その点は気になります。しかし、並の高校生では容易には捉えられないボールを投げてきます。変化球は主にスライダーとのコンビネーションで、位置づけ的には 篠木 健太郎(木更津総合-法大)を彷彿とさせるものがあります。早くから進学が噂されており、実力は高校からプロに入るだけのものは充分ありそうですが、進学になる可能性が高そうです。甲子園にでも出場して、1位級の評価ぐらいされれば状況が変わるかもしれませんが。
中田 歩夢(東奥義塾3年)遊撃 172/76 右/右
攻守に非常にスピード感のある遊撃手で、ソフトバンクが一昨年指名した 川原田 純平(青森山田)を彷彿とさせるものがありますし、現役ならば 今宮 健太(ソフトバンク)をタイプです。小柄なのですが、投手をすると148キロを記録するという、圧倒的な強肩も兼ね備えます。走力も速く、隙があればすかさず次の塁を陥れようという果敢な走塁も目をひきます。打撃も、右に左へとはじき返す実戦的な打撃で悪くはないのですが、プロとなるとやや弱いひ弱さはあります。その辺を考えると、下位~育成ぐらいの人材なのかなという感じはします。
勝又 琉偉(富士宮東3年)遊撃 187/78 右/右
スピード感のある中田に比べると対照的な素材で、長い手足を活かしたダイナミックな守備が魅力です。難しい体勢から候補し、そのまま飛び出した走者を刺すなど、次のプレーを常に想定して動けるところは良いところ。飛び込んだショートゴロを補球したあと、体勢を立て直さないまま送球して、一塁でアウトにした守備は圧巻でした。これだけ大型で、これだけ捕ってからすぐ投げられる選手をみたことがありません。そういったダイナミックな守備は、まさにメジャー級のスケールです。
走塁は、そこまで速くは見えませんでしたが、50メートル5.8秒という脚力もあるようです。気になるのは、打撃が平凡でことごとくスライダーでタイミングを崩されていたこと。打つことに関しては、まだプロレベルにはないようも見えます。総合力で、やはり下位~育成ぐらいの人材なのかもしれませんが、今後の試合でも注視して行きたいロマン溢れるショートストップでした。
- 関連記事
スポンサーサイト
- テーマ : アマチュア野球観戦(独立リーグ含む!)
- ジャンル : スポーツ