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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

大学・社会人若手選抜 VS NPB若手選抜

8月1日、大学・社会人の若手とNPBの若手選手同士の選抜チームで交流試合が行われました。今回は、ここに出場していたドラフト候補について触れて行きます。

青山 美夏人(亜細亜大4年)投手 183/84 右/右

大学選手権優勝チームのエースであり、大学ジャパンにも選出された実績充分の投手が先発。2イニングと限定されての起用だったこともあり、常時145キロ前後~後半を出すなど、いつもよりも球速が出ていました。それでもNPBの各打者は、彼の真っ直ぐを苦にせず打ち返していたところに、プロとアマの違いを感じずにはいられません。青山は四死球こそあまり出しませんが、それほど細かい制球力があるタイプではありません。またフォームが縦推進のために、打者としてはボールの出どころが見やすく合わされやすい傾向にあります。それでも球威のある球でアマ相手ならば詰まらせたりすることが多いのですが、NPBレベルの打者だと甘い球を確実にヒットゾーンに打ち返してくる。この点は、彼の今後を占う意味でも参考になる投球だったのではないかと。

打たれながらもしぶとく試合を作ってゆくというのが持ち味なのですが、一軍レベルの打者相手だと、多くは望めないかなと思える部分もあり、やはり1位の12名に入れるほどには垢抜けていない気がしました。先発では5勝前後、中継ぎとしては防御率3点台ぐらいを一年目から見越していますが、それもどうなのか? 少し考えさせられましす。それでもドラフトでは、2、3位の間では消えるのではないかとみていますが。

矢澤 宏太(日本体育大4年)投手&左翼 173/70 左/左 (藤嶺藤沢出身)

投手としても1イニング投げ、そのあとは普段観られないレフトへの守備に入っていました。1イニング限定ということで、150キロ前後の球速を連発していましたが、キレや勢いは感じられたものの、NPBの打者相手には球威の無さと甘く入った球を痛打されるなど、力で押し込むことができませんでした。力技だけでは難しいと判断したのか? 途中から変化球を織り交ぜた配球にシフト。その後は、低めに切れ込む変化球を振らせて三振を奪えていました。やはりゲームメイクする先発型というよりは、リリーフでどうなのかといった印象は変わりません。力で抑えに行っても打ち返されてしまったように、投手としてはあまりこれ以上が見えて来ないだけに、個人的には投手に専念するべきだとは言えない部分があります。

野手としては、初球をフルスイング。これだけバットが振れるのだぞというところを魅せておいて、追い込まれてからはしっかり落ちる球を我慢するなど、打ち気にはやらず冷静だった。それでいて内角低めの難しい球を払うようにヒットしてしまうあたりは、天性の能力を感じずにはいられない。気になったのは、投げて打って走ってのプレーだったので、本人の疲労が目に見えて伝わってきたこと。注目される中で、遺憾なく自分の能力をアピールしようという姿勢には好感が持てる一方で、体力・筋力不足を感じずにはいられない。そういった意味では、プロでの二刀流への疑問と、本当の意味でプロで戦う筋力や体力を身につけるのには、数年かかるかもという不安も感じられた試合となった。投手との二刀流をするにしても、プロとして戦うだけの体力・筋力を身につけるまで、それは封印した方がいいかと実感させられた。いずれにしてもスター性のある選手でもあり、非凡な身体能力も含めると、1位指名で消えるだろうなと考えられます。

蛭間 拓哉(早稲田大4年)右翼 176/87 左/左 (浦和学院出身)

NPB投手の球威・変化球のキレに苦労する選手が多いなか、しっかりボールを見極めつつ森木(阪神)の150キロ台の球もヒットを放つなど好感が持てた試合でした。とにかくこのレベルのスピードに対してもボールが見えている感じで、実に打席でも冷静だった。この眼の良さこそ、打者が大成する中でも重要な要素であることを考えると、ーグ戦では引き出されていないものがまだ多く残されているのでは?と感じられる。がっちりした体格の選手だが、50メートル5秒台で走り抜ける脚力。高校時代に比べると圧倒的ではないにしろ、すぐに中継の野手に返球する実戦的な送球も光っていた。目に見えて派手な活躍は観られなかったが、確かな実力の持ち主といった感じで、悪くても2位では消えるだろうと。高校時代以来、蛭間のプレーをみて唸らされることとなった。

中山 遥斗(24歳・三菱重工East)二塁 173/78 右/右 (大阪桐蔭-国学院大出身)

内野なら何処でも守れる融通性のあるプレーヤーで、強烈なスイングが持ち味です。この日は、右に左にセンターへと打ち分ける実戦的な打撃を魅せており、特に スチュワートJr(ソフトバンク)の150キロ台中盤の真っ直ぐを、きっちりとはじき返した当たりは印象的でした。足に光るものはありませんが、内野の層を厚くしたい球団が中位~下位ゾーンで狙ってくるのではないかと。気になったのは、肩が強すぎるのか?動きは悪くなかったのですが、 少し送球が雑なところがあり、そのへんは大学時代からあまり変わっていない。性格的なものなのか? 改善が望めるのか含めて今後の試合も見守ってみたいところです。打撃に関しては、今年の二塁手候補の中でも、最もプロの一軍投手へ早く対応して行けるレベルにあるように思います。

林 琢真(駒澤大4年)左翼 172/74 右/左 (東邦出身)

元来ならば好守の二塁手なのですが、大学ジャパンでは外野なども守っており、その流れでこの日も左翼手としての出場でした。特にこの日は目立たなかったのですが、俊足と柔らかいリストワークを活かした対応力には非凡なものを持っています。守備もセカンドだけでなく肩も悪くないので、ショートの人材としてもある程度期待できます。まだセンスが勝っていてひ弱さは感じられますが、非凡なハンドリングをみていると、プロの環境に慣れたら一軍でも3割を残すような打者になってゆくかもしれません。そういった意味では、一年目から期待するというよりも、数年後の才能の開花に期待するべき人材なのかもしれません。大学生の二塁手候補としては、山田(立教大)に次ぐぐらいの位置づけになっているのではないのでしょうか。

山田 健太(立教大4年)二塁 183/85 右/右 (大阪桐蔭出身)

大学ジャパンでも主将を任されるなど、統率力溢れるナイスガイです。まだまだ打ち損じが多かったり確実性に課題があるのですが、六大学通算で.302厘を誇り、同じ六大学の 蛭間(早大)の.276厘に比べると、打率で結構開きがあるのは驚きです。この差は何なのだろうと考えてみると、山田は突出した成績こそ残さないもののコンスタントに結果を積み重ねてきた好不調の波の少なさなのではないかと。この日も、最終打席にしぶとくライト前に打ち返すなど、あっさりとは終わらないマインドの強さがあるのではないのでしょうか。こういった部分は、プロで長く険しいシーズンを戦うということにおいては、とても大切な要素です。

見た目は荒っぽいポテンシャル型で、現在の力よりも将来の大化けを期待したくなるタイプ。しかし、実は意外に堅実でしぶといプレーヤーなのではないかと今回観ていて考えを改めました。2割6.7分でも15本~20本 を期待したくなる、そういったスケールと、全然プロでは駄目かもしれないという危うさを感じていたのですが、それはちょっと違っていたのかもしれません。気になるのは、普段からセカンドの送球が不安定な部分。そういった意味では、大型二塁手として見られがちなのですが、適正はサードなり外野など、もっと違うポジションなのかもしれません。とにかく華があり、3位前後あたりでの指名も期待できるのではないのでしょうか。

橋本 達弥(慶應大4年)投手 182/86 右/右 (長田出身)

150キロ前後の球速を誇り、縦の変化を武器にするリリーフタイプです。この日も少しドロンとはしていたものの、フォークで2つの三振を奪い持ち味を発揮していました。ただ、ボールの威力の割にあまりピンと来たことがない選手で、この日も最後の打者である益子(DeNA)にきっちり捉えられてのセンターライナーを打たれていました。結果としては、センターの好捕でアウトになりましたが。そういった意味では、フォームのせいなのか? 球速ほどは、打者は苦にならないタイプなのかも? その証に、この春のリーグ戦では、29回1/3イニングで19三振と、1イニングあたり0.65個と平凡な奪三振率です。そういった意味では、やはり少し割り引いて考えた方がいいのかもしれません。順位的には5位前後での指名があればと思いますが、条件次第では社会人に進むことになるかもしれません。

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