2022年夏 甲子園レポート8
2022/08/26|Category:テレビ・動画観戦
大会5日目・第二試合 聖望学園 VS 能代松陽
両チーム、突出した選手はいなく良く似た感じのチームの対戦となりました。そんな中、能代松陽では、1番の 大高 有生(2年)二塁手の、ミート能力の高い打撃が光りました。一打席目からしっかり芯で捉えた打球を飛ばしていたので気になったのですが、第三・四 打席では、相次いでセンター前にはじき返します。
また、2番手登板した 森岡 大智(2年)右腕も、均整のとれた体格から、最速143キロを記録。スライダー・チェンジアップを織り交ぜるオーソドックスなタイプでしたが、体ができてくれば楽しみな本格派です。来夏までにどのぐらいの投手になってゆくのか、秋以降も気に留めておきたいと思わせてくれるものがありました。
一方の聖望学園では、再三のゴロをさばいて魅せた 大橋 優人(3年)遊撃手の、球際に強い守備が光りました。打撃ではヒットこそ打てませんでしたが、ファールを打って粘るなど、球数を投げさせる意識が強く感じられました。野球センスの高い選手なので、上のレベルで打力が向上できるようになると重宝されそうです。
大高 有生(能代松陽2年)二塁 169/63 右/左
森岡 大智(能代松陽2年)投手 184/74 右/右
大橋 優人(聖望学園3年)遊撃 170/65 右/右
大会5日目・第三試合 鹿児島実 VS 明秀日立
明秀日立の先発・石川 ケニー(3年)左腕は、140キロ前後の真っ直ぐと、縦横二種類のスライダーを織り交ぜて来る。特にボールに訴えかけてくるものは感じられず、高校からプロとなると微妙かなといった感じはする。ハーフ選手特有のスペックに期待して、左腕であることも考えると、育成あたりで指名してくる球団がひょっとしたら出てくるかもしれない。
また2番手で登板したエースの 猪俣 駿太(3年)右腕は、手足の長い体型を活かしたフォーム。球速は常時140キロ前後(最速145キロ)と驚くほどのものはないものの、長い腕を生かしてボールが遅れて出てくるような、独特の間を持っている。変化球は、スライダー・カーブ・フォーク系の球はあるものの、ちょっと 大貫 晋一(DeNA)のような打ち難さがあり、面白いとみる球団もあるかもしれない。こちらもケニー同様に、ドラフト指名となると育成含めてあるかないかぐらいだとはみているが。
また打者では、3番を打つ 佐藤 光成(3年)中堅手が、鋭い当たりを連発して3安打を放って魅せた。中堅手としてもまずまずだし、右打席から4.3秒台中盤(左打者換算で4.1秒前後に相当)の脚力も、基準レベルを誇っている。突き抜けたものはないが、大学などでのさらなる引き上げを望みたいところ。
鹿児島実業では、先発の 赤崎 智哉(3年)左腕は135キロ前後でまとまっていた。コントロール・制球力・マウンドさばきも良く、薩摩隼人っぽいサウスポー。球速以上に感じさせるボールにキレに加え、外角に沈むチェンジアップのブレーキには良いものを持っていた。高校時代の 浜屋 将太(樟南-三菱パワーシステムズ-西武)なども、こんな感じだったので上手く球速などが増してくると楽しみな存在になりうるかもしれない。また4番を任され強烈な当たりを連発していた 永井 琳(3年)一塁手なども、大学などでその打棒を生かして暴れまわって欲しい強打者だった。
石川ケニー(明秀日立3年)投手 176/75 左/左
猪俣 駿太(明秀日立3年)投手 183/83 右/左
佐藤 光成(明秀日立3年)中堅 180/74 右/右
赤崎 智哉(鹿児島実3年)投手 171/67 左/左
永井 琳 (鹿児島実3年)一塁 173/85 右/左
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