2022年秋 関西学生リーグ 近大&関西学院大 レポート
2022/09/02|Category:テレビ・動画観戦
近畿大 VS 関西学院大
近大の先発は、久保 玲司(関大北陽出身・4年)左腕。春のリーグ戦では5勝をあげ、リーグMVPに輝いた技巧派のサウスポー。球速は常時130キロ台といった感じで、特にボール自体にはなんの変哲もありません。テイクバックが小さめでボールの出どころが見難いのと、引き上げた足をホーム側に倒すという独特のフォーム。ボールを両サイドに散らし(内角も結構突いてはきます)、カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ相手の打ち損じを誘います。投げるタイミングを変えたりと工夫は感じられるのですが、NPBの打者相手に幻惑できるかは微妙です。プロ志望届を提出してますが、このフォームや投球に面白味を見出だす球団があるかどうかではないのでしょうか? 個人的には、あまりピンと来たことはありません。
またリリーフで登場した 大石 晨慈(近大附属出身・4年)左腕も、プロ志望届を提出している。大型の左のスリークォーターで、長い腕を活かして130キロ台中盤~140キロ台前半ぐらいのボールを投げ込んでくる。スライダー・チェンジアップを織り交ぜ、特にチェンジアップを右打者にも使ってくる配球。もう少し腕を下げて横の角度が出てくれば特徴も出てくるが、現状ドラフト指名というインパクトまでは春同様に受けなかった。
近大で注目は、1番を打つ 梶田 蓮(三重出身・4年)右翼手。柔らかいリストワークで低めの球を拾ったり、ボールを引き付けて叩くことができる好打者です。守備でも後ろに伸びてゆく打球を好捕したりと大学選手権でも目立っていました。一塁までの塁間は4.1秒前後と、ドラフト候補としては平均的。好選手ではあるのですが、プロとなるとややパンチ不足。今のところ志望届も提出しておらず、有力社会人チームへ内定しているかもしれません。
また、パンチの効いた打撃が目をひく4番・谷口 嘉紀(神戸国際大附4年)中堅手は、高校時代から気になる存在。ただし、守備や右打席から4.5秒前後(左打者換算で4.25秒前後)の走力などは平凡で、肩などは悪くないものの、こちらもプロとなるとややパンチ不足。梶田同様に現時点ではプロ志望届を提出しておらず、有力社会人チームに進むのではないのでしょうか?
来年の候補として名前が上がりそうな 坂下 翔馬(智弁学園出身・3年)遊撃手、打撃ではミート力があり、ショートとしての動きの良さや肩の強さも悪くありません。ただリーグ戦を何試合か見ていると、細かいミスが多くポカを結構するタイプなのでは? そのへんは、少々来年に向けてしっかり見極めたいポイントです。
また、関西学院大の先発・西 隼人(福岡大大濠出身・4年)右腕は、オーソドックスなフォームから145キロ前後の真っ直ぐを投げ込んできます。カーブ・スライダー・チェンジアップなど一通り織り交ぜて、それほどコントロール・マウンドさばきも悪くありません。ただし、これは! といった絶対的なものもなく、春も防御率 1.25(4位)と好成績ながら、0勝3敗 で終わっているのもわからなくはありません。ギアをあげた時に凄味みたいのが出てくれば好いのですが、淡々と投げている印象は否めません。志望届も提出してますが、こちらも指名となるとどうでしょうか?
また関西学院大では、佐藤輝明(阪神)の弟である 佐藤 太紀(関西学院出身・4年)内野手が代打で出場。兄に負けず劣らずの体格の持ち主ですが、右打ちで癖のあるフォームです。荒削りですが、バットが振れる選手です。現状指名云々の実績ではないと思うので、独立経由で才能の開花を待ちたいところでしょうか。
久保 玲司(近畿大4年)投手 172/67 左/左
大石 晨慈(近畿大4年)投手 180/90 左/左
梶田 蓮 (近畿大4年)中堅 172/70 右/左
谷口 嘉紀(近畿大4年)右翼 180/83 右/右
坂下 翔馬(近畿大3年)遊撃 165/70 右/左
西 隼人(関西学院大4年)投手 178/84 右/左
佐藤 太紀(関西学院大4年)内野 187/85 右/右
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