関西5リーグ対抗戦初日
2009/07/04|Category:観戦記
高校野球の南北海道大会と悩みましたが、結局京都で行われ関西大学野球・5リーグ対抗戦を観戦してきました。この大会は、関西にある5リーグに所属する大学リーグの選手によるオールスター戦です。そのため普段なかなか見られない関西の有力選手を、一同に網羅できる貴重な大会です。ぜひ関東の大学リーグにも、開催して頂きたいイベントです。
京都駅で、久々に新幹線乗り場から地下鉄への乗り換えに戸惑っていたり、西京極に止まらない電車に乗ってしまい引き返したりとしていたら、会場に着いたときはすでに、試合開始直前の13時でした。過去何十回も着ている西京極(わかさスタジアム)でも、このようなトラブルに巻き込まれるですよね。大体私はドジなので、遠征すると何かしらのミスをいたします。まあ、致命的なミスにならなければと、いつも思います(笑)。
第一試合 関西学生リーグ選抜 VS 近畿学生リーグ選抜
関西学生選抜は、1番・藤川(近大)・3番・荒木(近大)・5番・柳田(立命館)などのドラフト候補選手に加え、6番・荻原(関西学院大)・8番・小林(同志社大)捕手など、日米大学野球のセレクションにも参加したメンバーなどが、打線に並んでおりました。
先発は、これまた全日本候補に入っていた藤井貴之(同志社大・3年)投手。今春のリーグ戦で、5勝0敗 防御率0.82と安定した成績を残した投手です。天理高校時代は、もう少し正統派の本格派だった記憶がありますが、今日みると少々癖のあるフォームのスリークオーターに見えました。今日は短いイニングの登板ということで、常時140キロ台・MAX90マイル(144キロ)を記録。カーブ・スライダーなどを織り交ぜる投球スタイルなのですが、かなり制球はアバウトです。球そのものに球威を感じさせる力強い投手ですが、あまり細かいところや、決め手になるほどの変化球はないように感じます。来年の関西を代表する候補の一人にはなると思いますが、少々粗いかなという印象が残ります。
リーグ戦を不祥事のため参加できなかった奈良産業大のドラフト候補・吉田利一(奈良広陵出身 4年)捕手が、4番打者として登場。関西のスカウトが集結していると言うこの選手、個人的には過去何度も見ておりますが、全くノーマークの選手でした。イニング間でのスローイングでは、コンスタントに1.9秒台を連発するなどさすがです。ただこの選手、地肩が物凄く強いと言うよりは、捕ってから投げるまでの動作の速さでタイムを出すタイプ。プロレベルに混ざると中レベルのスローイングなのかなという印象でした。
そのほか、キャッチング・リード・グラブ捌きなども見ておりましたが、印象には残らなかったです。捕手らしく細かさはある選手なのですが、打席での意識づけ、集中力・ヘッドスピードの鋭さなども加味すると、個人的には打撃でもインパクトの残る内容ではありませんでした。また今日は、8人の登録選手のうち6人を起用した近畿学生野球選抜ですが、残念ながら際立つ投手や他に目立つ野手はおりませんでした。
一方の関西学生野球選抜は、一番の藤川(近大)は、相変わらず外角の捌きに課題を抱える内容でしたが、3番・荒木は、生で見ても野球への意識付け、鋭さはよく、プロ入りは間違いない素材だと思います。少々内角の捌きに不安を覚えますが、鋭いヘッドスピード・安定した遊撃守備などは、今年の大学・社会人の遊撃手で一番ではないかと思います。秋のドラフト会議でも、即戦力内野手を探す球団からは、上位指名の評価を受けそうです。後日彼も個別寸評候補なので、楽しみに待っていてください。
今日大活躍だったのが、一年生ながら日米野球のメンバーに選出された荻原圭悟(大阪桐蔭出身)三塁手。スイングが実に力強く速いのが、最初から光っておりました。本塁打こそありませんでしたが、ライトオーバーの長打を見せたかと思えば、レフト前に流したり、センター前にはじき返したりと広角に強打を連発。今の学生球界では、すでにトップランクの強打者だと思います。ただ三塁守備は、地肩は強いのですが少々危なっかしいのが頂けませんでした。今後の活躍が大いに楽しみな選手ではないのでしょうか。
また2年生ながら日米野球の候補メンバーだった小林誠司(広陵出身 2年)も印象的でした。先の吉田とは対照的に、地肩の強さで圧倒するタイプ。少々腕が横から出る荒っぽいスローイングなのですが、こちらも1.9秒台のスローイングで盗塁を刺しておりました。ただ今日の試合でも8番を打ち、リーグ戦でも打率.220が示すように、打撃が物足りところが今後の課題ではないのでしょうか。
関西学生ではその後、大学選手権でも存在感を示した左腕の中後(近大 2年)投手などは、かなり横手から投げる球も多く、最速89マイル(142.4キロ)を記録するも、だいぶ制球に苦しむ荒っぽい内容でした。選手権ではうまく球が散っていた印象ですが、生で見るとやはり制球の悪さは、これからついてまわる選手なのかなと思います。最後にブルペンで迫力のある球を投げていた近大の武内仁志(倉吉北出身 3年)という高校時代から話題の本格派が出てきました。しかし試合では、腕の振りのよさは際立つのですが、球速は130キロ台後半程度といまいち。180・75の体格も、もっと大きく見えますし、ブルペンでの球は素晴らしいだけに、140キロ台後半を投げ込むだけのポテンシャルはありそうだなと思えるのですが、それがマウンドで発揮できていないのは残念だと思います。来年までに、どのぐらいの投手に成長するのか、殻を破って欲しい選手です。
関西学生野球選抜は圧勝致しましたので、今度は関西六大学野球連盟との対戦があります。登板しなかった選手たちが、今度はどんなピッチングを見せてくれるのか楽しみです。ブルペンで非常に伸びのある球を投げていた秋本達也(関西大 2年)の投球が楽しみです。
今シーズン未確認だった吉田(奈良産業大)捕手のプレーが見られたり、先日結局観戦できなかった日米大学野球の選考会に出場していた多くの関西の学生達のプレーもじっくり見ることができました。今日は一試合のみの観戦でしたが、なかなか興味深い一日でした。
京都駅で、久々に新幹線乗り場から地下鉄への乗り換えに戸惑っていたり、西京極に止まらない電車に乗ってしまい引き返したりとしていたら、会場に着いたときはすでに、試合開始直前の13時でした。過去何十回も着ている西京極(わかさスタジアム)でも、このようなトラブルに巻き込まれるですよね。大体私はドジなので、遠征すると何かしらのミスをいたします。まあ、致命的なミスにならなければと、いつも思います(笑)。
第一試合 関西学生リーグ選抜 VS 近畿学生リーグ選抜
関西学生選抜は、1番・藤川(近大)・3番・荒木(近大)・5番・柳田(立命館)などのドラフト候補選手に加え、6番・荻原(関西学院大)・8番・小林(同志社大)捕手など、日米大学野球のセレクションにも参加したメンバーなどが、打線に並んでおりました。
先発は、これまた全日本候補に入っていた藤井貴之(同志社大・3年)投手。今春のリーグ戦で、5勝0敗 防御率0.82と安定した成績を残した投手です。天理高校時代は、もう少し正統派の本格派だった記憶がありますが、今日みると少々癖のあるフォームのスリークオーターに見えました。今日は短いイニングの登板ということで、常時140キロ台・MAX90マイル(144キロ)を記録。カーブ・スライダーなどを織り交ぜる投球スタイルなのですが、かなり制球はアバウトです。球そのものに球威を感じさせる力強い投手ですが、あまり細かいところや、決め手になるほどの変化球はないように感じます。来年の関西を代表する候補の一人にはなると思いますが、少々粗いかなという印象が残ります。
リーグ戦を不祥事のため参加できなかった奈良産業大のドラフト候補・吉田利一(奈良広陵出身 4年)捕手が、4番打者として登場。関西のスカウトが集結していると言うこの選手、個人的には過去何度も見ておりますが、全くノーマークの選手でした。イニング間でのスローイングでは、コンスタントに1.9秒台を連発するなどさすがです。ただこの選手、地肩が物凄く強いと言うよりは、捕ってから投げるまでの動作の速さでタイムを出すタイプ。プロレベルに混ざると中レベルのスローイングなのかなという印象でした。
そのほか、キャッチング・リード・グラブ捌きなども見ておりましたが、印象には残らなかったです。捕手らしく細かさはある選手なのですが、打席での意識づけ、集中力・ヘッドスピードの鋭さなども加味すると、個人的には打撃でもインパクトの残る内容ではありませんでした。また今日は、8人の登録選手のうち6人を起用した近畿学生野球選抜ですが、残念ながら際立つ投手や他に目立つ野手はおりませんでした。
一方の関西学生野球選抜は、一番の藤川(近大)は、相変わらず外角の捌きに課題を抱える内容でしたが、3番・荒木は、生で見ても野球への意識付け、鋭さはよく、プロ入りは間違いない素材だと思います。少々内角の捌きに不安を覚えますが、鋭いヘッドスピード・安定した遊撃守備などは、今年の大学・社会人の遊撃手で一番ではないかと思います。秋のドラフト会議でも、即戦力内野手を探す球団からは、上位指名の評価を受けそうです。後日彼も個別寸評候補なので、楽しみに待っていてください。
今日大活躍だったのが、一年生ながら日米野球のメンバーに選出された荻原圭悟(大阪桐蔭出身)三塁手。スイングが実に力強く速いのが、最初から光っておりました。本塁打こそありませんでしたが、ライトオーバーの長打を見せたかと思えば、レフト前に流したり、センター前にはじき返したりと広角に強打を連発。今の学生球界では、すでにトップランクの強打者だと思います。ただ三塁守備は、地肩は強いのですが少々危なっかしいのが頂けませんでした。今後の活躍が大いに楽しみな選手ではないのでしょうか。
また2年生ながら日米野球の候補メンバーだった小林誠司(広陵出身 2年)も印象的でした。先の吉田とは対照的に、地肩の強さで圧倒するタイプ。少々腕が横から出る荒っぽいスローイングなのですが、こちらも1.9秒台のスローイングで盗塁を刺しておりました。ただ今日の試合でも8番を打ち、リーグ戦でも打率.220が示すように、打撃が物足りところが今後の課題ではないのでしょうか。
関西学生ではその後、大学選手権でも存在感を示した左腕の中後(近大 2年)投手などは、かなり横手から投げる球も多く、最速89マイル(142.4キロ)を記録するも、だいぶ制球に苦しむ荒っぽい内容でした。選手権ではうまく球が散っていた印象ですが、生で見るとやはり制球の悪さは、これからついてまわる選手なのかなと思います。最後にブルペンで迫力のある球を投げていた近大の武内仁志(倉吉北出身 3年)という高校時代から話題の本格派が出てきました。しかし試合では、腕の振りのよさは際立つのですが、球速は130キロ台後半程度といまいち。180・75の体格も、もっと大きく見えますし、ブルペンでの球は素晴らしいだけに、140キロ台後半を投げ込むだけのポテンシャルはありそうだなと思えるのですが、それがマウンドで発揮できていないのは残念だと思います。来年までに、どのぐらいの投手に成長するのか、殻を破って欲しい選手です。
関西学生野球選抜は圧勝致しましたので、今度は関西六大学野球連盟との対戦があります。登板しなかった選手たちが、今度はどんなピッチングを見せてくれるのか楽しみです。ブルペンで非常に伸びのある球を投げていた秋本達也(関西大 2年)の投球が楽しみです。
今シーズン未確認だった吉田(奈良産業大)捕手のプレーが見られたり、先日結局観戦できなかった日米大学野球の選考会に出場していた多くの関西の学生達のプレーもじっくり見ることができました。今日は一試合のみの観戦でしたが、なかなか興味深い一日でした。
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