2023年 平塚合宿(捕手編)
2023/06/24|Category:観戦記
進藤 勇也(上武大4年)捕手 182/90 右/右 (筑陽学園出身)
ライト前に一本ヒットがありましたが、代表経験も豊富で最初から内定しているような感じでした。今春のリーグ戦は、後半戦の3試合の出場にとどまり、大学選手権出場を逃しました。攻守に高いレベルでまとまっているのが特徴ですが、何かプロということを想定すると、突出した特徴があるといった感じはしません。それでもここ5年ぐらいの大学生捕手では、一番の大物ではあるように思えます。そういった意味では、どうしても捕手補強を最重要課題とかかげる球団があれば1位指名もありうるとは思うものの、なかなか大学生捕手が1位になることは稀。人材な豊富な今年の場合、2位などにまわる可能性は十分あるのではないかと考えます。すでに、かなりレベルまで来ている選手なので、一年目から一軍に混ざって行ける、そういった力はありそうです。
萩原 義輝(流通経済大4年)捕手 180/85 右/左 (東海大相模出身)
ドラフト目線では、大学生捕手で進藤に次ぐのは、この萩原だとみていました。この春は、11試合に出場し、打率.333厘 と悪くはありません。しかし昨年の春は、.410厘で大学選手権でもホームランを放っていたのに比べると、やや地味なシーズンだったと言えます。今回観ていて気になったのは、攻守にトップレベルに混ぜると物足りなく映った点。捕殺する場面もありましたが、イニング間送球などをみると、肩は並ぐらいに見えました。打撃は、次から次へと出てくるトップクラスの投手に対応しきれない印象で、中位ぐらいで行けるかなとシーズン前は思っていたものの、社会人などに進むことになるかもしれません。現場は、下位~育成ぐらいとみています。
宮崎 恭輔(慶應義塾大4年)捕手 182/90 右/右 (国学院久我山出身)
高校時代から強打の捕手として注目されていた選手、この春にオープン戦で見た時にも気になる存在でした。春のリーグ戦では、15試合に出場し、打率.327厘 。特に送球やディフェンスに特別ものは感じられないものの、打力を活かして代打を想定しての代表選出だったのではないのでしょうか。大学からプロというよりは、有力な社会人チームに進みそうです。
友田 佑卓(日本大4年)捕手 173/76 右/左 (九州学院出身)
宮崎が打撃型の代表格ならば、ディフェンス型の代表格が彼だと思います。ハマった時の送球は、この選手が一番であるように思います。ディフェンスセンスは光るのですが、この春のリーグ戦では 打率.194厘 と、打撃ではアピールできず。進藤・有馬と攻守にバランスのとれた捕手を選出したので、三人目は代打での起用も想定できる宮崎が優先された形です。個人的にはインテリジェンスも感じられ好みの捕手なのですが、プロというよりも社会人などに進むことになるのではないのでしょうか。
有馬 諒(関西大4年)捕手 181/83 右/右 (近江出身)
近江時代は、世代屈指の捕手として注目されましたが進学を選択。1年春からリーグ戦でレギュラーを守るものの、やや伸び悩んでいるのかなといった印象を受けてました。今春は、4番・捕手として出場し、打率.273厘と彼にしては地味な成績に終わります。しかし秋に調子の悪かった送球は復調気味で、強肩ぶりも回復。打撃でも、討ち取られている打席でも、バットの芯で捉えていることが多く、内容には観るべきものがありました。やはり、進藤に次ぐ捕手はこの選手だと改めて実感。本人の意向はわかりませんが、経験・実績十分で、2年目ぐらいには一軍でのプレーも意識できるかもしれません。打撃の潜在能力に関しては、この有馬の方が上かもしれません。プロ志望であるならば、中位ゾーン(3位~5位)ぐらいでの指名も意識できるようにも思います。個人的には、この合宿で萩原との位置づけが逆転致しました。
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