2023年夏 甲子園レポート7
2023/08/16|Category:テレビ・動画観戦
甲子園大会4日目第二試合 社 VS 日大三
日大三の先発・安田 虎汰郎(3年)右腕は、135キロ前後の真っ直ぐを投げ込むオーソドックスタイプ。球速こそ平凡だが、指にかかったボールを投げ込み球速以上に感じさせる。特に100キロ台のチェンジアップが大きなアクセントになっており、初見だと中々対応が難しい。おそらくチェンジアップだと表現されているが、ナックルとチェンジアップとの中間球である パームボール 的な球だと思われる。制球力も安定しており、最後まで付け入る隙を与えなかった。他の変化球もカーブなど緩い変化が中心なので、大学などで球速のある中間球となる変化球を磨いて投球の幅を広げて行きたい。
社の先発・高橋 大和(3年)右腕は、時には140キロを超える球速を誇る。ただし、ボールの威力自体は安田の方が力強く見えた。むしろ、打者の内角を突いたり、左の外角のボールゾーン~ストライクゾーンに入れてバックドアのスライダーを織り交ぜた実戦的なスタイル。縦に落差のある変化球もあるので、この球に磨きがかかれば、全然違った投手になって行けるかもしれない。こちらも大学などに行って、投球の引き出しを増やして総合力を高めて行きたい。
西東京大会でも話題だった 針金 侑良(3年)左翼手は、192センチの体格を生かしたバッティングが魅力。通常の選手が届かないようなゾーンの外角球を逆らわず打ったり、大型の割に内からバットが出てくるので内角もさばける。それでいて当たれば飛んで行くなど、巨人の 秋広 優斗 タイプの強打者だ。高校からプロといった総合力はまだないが、打撃の将来性には見るべきものがあった。
安田虎汰郎(日大三3年)投手 176/76 右/左
針金 侑良(日大三3年)左翼 192/89 左/左
高橋 大和(社3年)投手 180/78 右/左
甲子園4日目第三試合 市立和歌山 VS 東京学館新潟
市立和歌山で目立ったのは、麴家 桜介(2年)捕手。右に左にセンターへとパワフルな打球を飛ばす4番打者で、先輩の 松川 虎生(ロッテ)の高校時代を彷彿とさせるものがある。いろいろとゼスチャーを交えながら、先輩投手相手に臆することなく引っ張るリードも印象的。来年のドラフト候補になりうるかはまだわからないが、今後楽しみな選手であるのは間違い無さそうだ。
また東京学館新潟の方では、2番打者の 渋川 優希(3年)中堅手が、鋭い当たりを右に左へと飛ばしていた。中堅手としての動きもよく好捕したり、センターからの返球も悪くなかった。新潟大会でも.526厘 で、チーム最多の10打点をマーク。あえて、最強打者を二番に置いていたのではないかと感じられた。一塁までの塁間も、4.3秒強(左打者換算で4.05秒強に相当)など、三拍子バランスのとれた好選手だった。上のレベルでも、ぜひ野球を続けて欲しいアスリート系タイプ。
麴家 桜介(市立和歌山2年)捕手 173/77 右/右
渋川 優希(東京学館新潟3年)中堅 178/82 右/右
- 関連記事
スポンサーサイト
- テーマ : アマチュア野球観戦(独立リーグ含む!)
- ジャンル : スポーツ