2023年夏 甲子園レポート9
2023/08/19|Category:テレビ・動画観戦
大会5日目第二試合 明豊 VS 北海
北海の先発は、背番号を3を付けた 熊谷 陽輝(3年)投手。南北海道大会で5本塁打を放った強打で注目されていたが、秋までは道内屈指の剛腕とされていた。投げては、140キロ前後(MAXで143キロぐらいか?)と驚くほどの球速ではなかったものの、低めやコーナーに丁寧に投げ分けようという姿勢が感じられ、コントロールも悪くなかった。球速以上に感じさせる球威もあり、スピードよりも実戦的な部分を追求してきたことが伺われる。
将来性では、野手としての才能の方がさらに魅力。圧倒的なパワーを誇りながらも、バットを短く持ってヒット狙いを重視する。それでもこの選手、パワーだけでなく右方向にはじき返したり、食らいつくしぶとさがある。しいて言えば、投手でも野手でも体のキレに欠けるところが気になる。バッティングも金属打ちのスイング喜働で、木製バットへの順応を高めてからでもプロ入りは遅くはないさそうだ。圧倒的な体幹の強さを持ちながら、確実性も兼備しているのが最大の魅力。3,4年後には、どのぐらいの打者に育って行くのか見守って行きたい。
またエースの 岡田 彗斗(3年)右腕は、球速こそ出ていながコントロールが甘く、この試合では痛打を浴びピリッとしなかった。後日の試合では、元来の投球ができてたものの、高校からプロというよりはワンクッション置いて総合力を高めてからの方が良さそう。みていると、20~30年前の剛腕投手を彷彿とさせる、伝統的な剛腕タイプだった。
明豊では、腕をコンパクトにたたんで投げ込む 中山 敬斗(3年)右腕。球速は140キロ前後ぐらいだが、打者の手元まで伸びは悪くなかった。スケールで圧倒するタイプではないが、実戦派として大成して欲しい。また、低くて鋭い打球が目立つ明豊打線の中でも、西村 元希(3年)中堅手の打球が頭ひとつ抜けていた印象。右に左センターへと鋭い打球を連発し、そのパワーにも目を見張るものがあった。上のレベルでも三拍子揃ったプレーヤーとして、異彩を放つ可能性を秘めている。高校からのプロ入りはないと思うが、今後のことも考えると、名前を記憶に留めておいて損はないだろう。
熊谷 陽輝(北海3年)投手 183/94 右/右
岡田 彗斗(北海3年)投手 178/78 右/右
中山 敬斗(明豊3年)投手 176/77 右/右
西村 元希(明豊3年)中堅 177/77 右/右
大会5日目第三試合 星稜 VS 創成館
下級生から注目されてきた 武内 涼太(星稜3年)右腕。県大会でも不安定なところを魅せていて心配されたが、この甲子園でも制球が定まらず早々降板することに。それでも140キロ前後の球速ながら、ボールの力強さには目をみはるものがあった。チェンジアップのブレーキも悪くなかったが、スライダーが甘く入ったり、真っ直ぐが制御できずに苦しんだ。現状、高校からプロ入りは大きく後退したとみるのが妥当ではないのだろうか。
その一方で、5番打者としては4打席全てで芯でボールを捉えるなど内容があった。最終打席には、左中間スタンドに叩き込む。単に体幹の強さに頼ったパワーがあるだけでなく、ミート能力にも光るものがある。ひょっとして彼が大成するのは、野手としての方なのかもしれない。
同じく下級生の頃から活躍してきた 斉賀 壱成(3年)遊撃手も、右に左へと鋭い打球を飛ばしていた。最終打席でのレフトフライも、あわやホームランかと思わせる大きな飛球だった。県大会無失策だった守備では、一塁への送球が乱れるなど、あまり見せ場がなく終わってしまった。実力の割にドラフト戦線で騒がれることがないのは、プロ志望ではないからなのかと疑いたくなるがどうなのだろうか? こと打つことに関しては、今年のショートのドラフト候補でもトップクラスの技量の持ち主。プロ志望届を提出するのか、個人的には興味深い一人だ。
また、4番打者の 近藤 真亜久(3年)捕手は、最終打席にライト線を破るスリーベースを放ち面目躍如。大型の割には、ワンバウンド処理などは素早く対応していた。捕ってから投げるまでが遅い気はするが、地肩自体はかなり強い。「強打・強肩の捕手」として面白いと思うが、もう少し捕手としては俊敏性が欲しい。
一方の創成館では、福盛 大和(3年)右腕は、130キロ台中盤の球速と、驚くほどの球威はなかったものの、カーブが大きなアクセントになり、星稜打線を苦しめた。180/65 と、まだまだ体重が増えてくるようだと、球威・球速の上積みも望めそう。また2番手で登板した 村田 昊徽(2年)右腕は140キロ台の球速も記録。体格はさほど恵まれてないが、ボール自体には球威を感じさせるものがあり、来夏までに何処まで真っ直ぐに磨きが懸けられるか?
武内 涼太(星稜3年)投手 183/77 右/右
斉賀 壱成(星稜3年)遊撃 172/70 右/右
近藤真亜久(星稜3年)捕手 183/80 右/右
福盛 大和(創成館3年)投手 180/65 右/右
村田 昊徽(創成館2年)投手 173/69 右/右
北海の先発は、背番号を3を付けた 熊谷 陽輝(3年)投手。南北海道大会で5本塁打を放った強打で注目されていたが、秋までは道内屈指の剛腕とされていた。投げては、140キロ前後(MAXで143キロぐらいか?)と驚くほどの球速ではなかったものの、低めやコーナーに丁寧に投げ分けようという姿勢が感じられ、コントロールも悪くなかった。球速以上に感じさせる球威もあり、スピードよりも実戦的な部分を追求してきたことが伺われる。
将来性では、野手としての才能の方がさらに魅力。圧倒的なパワーを誇りながらも、バットを短く持ってヒット狙いを重視する。それでもこの選手、パワーだけでなく右方向にはじき返したり、食らいつくしぶとさがある。しいて言えば、投手でも野手でも体のキレに欠けるところが気になる。バッティングも金属打ちのスイング喜働で、木製バットへの順応を高めてからでもプロ入りは遅くはないさそうだ。圧倒的な体幹の強さを持ちながら、確実性も兼備しているのが最大の魅力。3,4年後には、どのぐらいの打者に育って行くのか見守って行きたい。
またエースの 岡田 彗斗(3年)右腕は、球速こそ出ていながコントロールが甘く、この試合では痛打を浴びピリッとしなかった。後日の試合では、元来の投球ができてたものの、高校からプロというよりはワンクッション置いて総合力を高めてからの方が良さそう。みていると、20~30年前の剛腕投手を彷彿とさせる、伝統的な剛腕タイプだった。
明豊では、腕をコンパクトにたたんで投げ込む 中山 敬斗(3年)右腕。球速は140キロ前後ぐらいだが、打者の手元まで伸びは悪くなかった。スケールで圧倒するタイプではないが、実戦派として大成して欲しい。また、低くて鋭い打球が目立つ明豊打線の中でも、西村 元希(3年)中堅手の打球が頭ひとつ抜けていた印象。右に左センターへと鋭い打球を連発し、そのパワーにも目を見張るものがあった。上のレベルでも三拍子揃ったプレーヤーとして、異彩を放つ可能性を秘めている。高校からのプロ入りはないと思うが、今後のことも考えると、名前を記憶に留めておいて損はないだろう。
熊谷 陽輝(北海3年)投手 183/94 右/右
岡田 彗斗(北海3年)投手 178/78 右/右
中山 敬斗(明豊3年)投手 176/77 右/右
西村 元希(明豊3年)中堅 177/77 右/右
大会5日目第三試合 星稜 VS 創成館
下級生から注目されてきた 武内 涼太(星稜3年)右腕。県大会でも不安定なところを魅せていて心配されたが、この甲子園でも制球が定まらず早々降板することに。それでも140キロ前後の球速ながら、ボールの力強さには目をみはるものがあった。チェンジアップのブレーキも悪くなかったが、スライダーが甘く入ったり、真っ直ぐが制御できずに苦しんだ。現状、高校からプロ入りは大きく後退したとみるのが妥当ではないのだろうか。
その一方で、5番打者としては4打席全てで芯でボールを捉えるなど内容があった。最終打席には、左中間スタンドに叩き込む。単に体幹の強さに頼ったパワーがあるだけでなく、ミート能力にも光るものがある。ひょっとして彼が大成するのは、野手としての方なのかもしれない。
同じく下級生の頃から活躍してきた 斉賀 壱成(3年)遊撃手も、右に左へと鋭い打球を飛ばしていた。最終打席でのレフトフライも、あわやホームランかと思わせる大きな飛球だった。県大会無失策だった守備では、一塁への送球が乱れるなど、あまり見せ場がなく終わってしまった。実力の割にドラフト戦線で騒がれることがないのは、プロ志望ではないからなのかと疑いたくなるがどうなのだろうか? こと打つことに関しては、今年のショートのドラフト候補でもトップクラスの技量の持ち主。プロ志望届を提出するのか、個人的には興味深い一人だ。
また、4番打者の 近藤 真亜久(3年)捕手は、最終打席にライト線を破るスリーベースを放ち面目躍如。大型の割には、ワンバウンド処理などは素早く対応していた。捕ってから投げるまでが遅い気はするが、地肩自体はかなり強い。「強打・強肩の捕手」として面白いと思うが、もう少し捕手としては俊敏性が欲しい。
一方の創成館では、福盛 大和(3年)右腕は、130キロ台中盤の球速と、驚くほどの球威はなかったものの、カーブが大きなアクセントになり、星稜打線を苦しめた。180/65 と、まだまだ体重が増えてくるようだと、球威・球速の上積みも望めそう。また2番手で登板した 村田 昊徽(2年)右腕は140キロ台の球速も記録。体格はさほど恵まれてないが、ボール自体には球威を感じさせるものがあり、来夏までに何処まで真っ直ぐに磨きが懸けられるか?
武内 涼太(星稜3年)投手 183/77 右/右
斉賀 壱成(星稜3年)遊撃 172/70 右/右
近藤真亜久(星稜3年)捕手 183/80 右/右
福盛 大和(創成館3年)投手 180/65 右/右
村田 昊徽(創成館2年)投手 173/69 右/右
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