日米野球壮行試合2
2009/07/12|Category:観戦記
先日観戦した日米野球壮行試合のレポート第二弾!全日本の三番手に登板したのは、野村祐輔(明大 2年)投手。広陵高校時代から全国を舞台に活躍してきた選手で、個人的にも大変期待してその成長を見守ってきた。130キロ台後半レベルのストレートは、ワンランクこの日登板した投手よりも劣るものの、カーブ・スライダー・フォークを交えつつ、キレのある球をポンポンと投げ込んで来る。テンポ・制球・球の切れ、まさに投球とは何なのかと教えてくれる内容だった。どんな状況でも、自分の力を遺憾なく発揮出来ることは、投手としての最も大事な資質の一つだろう。彼の登板で、澤村・中後が崩した試合のリズムを完全に引き締めることが出来た。
4番手は、今やアマNO.1のポテンシャルと評価する大石達也(早大 3年)投手。この日の大石は、久々に唸らされる球を連発する。182/76の均整の取れた体格から常時90マイル(144キロ前後)~MAX92マイル(147.2キロ)の速球は、グッと体重が乗り、この日一番の球を投げ込んで来る。スライダー・チェンジアップ・フォークなども交え、適度に球を散らすことも出来た。さすがに遊撃もこなすだけあって、牽制・クィックなども素早い。やはり持ち得るポテンシャルは、この選手がアマでNO.1だなと改めて実感する。彼の力を、素直に引き出させる環境に進んで欲しいと願うばかりだ。
9回になり、重工横浜は、ホセ・ゴンザレス(29歳)が登板。今年初めて観戦したオープン戦でも登板し、140キロ台中盤を3月でも投げ込んでいた投手で、MAXでは150キロを超えてくる選手だ。カープアカデミー出身の選手で、この日も常に投げ込む球は、92,93マイル(148.8キロ)レベルと極めて速い快速球投手。ただ変化球でかわすことも出来る選手なのだが、味方のエラーなどもあり、制球を乱しワンアウトしか取れずに降板。先ほどの野村とは対照的に、やはりピッチングは球速だけじゃないなあと改めて実感する。
その後を受けた斉藤圭太(東農大生産学部出身・25歳)投手が、学生選抜をゲッツーに抑え万事休す。これで試合も終わりと思いきや、最後の1イニングを壮行試合ならではの特別ルールで、前日も登板した菅野 智之(東海大 2年)が登板。
こちらも手足の長い体型から、常時88(140.8キロ)~MAX92(147.2キロ)を記録、カーブ・スライダーを織り交ぜつつ、両コーナーにもコントロール出来るなど力のあるところを魅せていた。大石のようなボリューム感のある剛球タイプではなく、ビシッと来る快速球タイプの球質。日米野球では、クローザーとしての役割が期待されている。全日本は、野村以降の3人の投手に内容があったのが大きい。
打線では、前日3安打を放った中田亮二(亜大 4年)一塁手が、内角への攻めで完全にバットを封じられているなど、スイングに鋭さがなかったのが気になった。また急造で作った荒木貴裕(近大 4年)二塁・加藤政義(九州国際大 4年)遊撃手の二遊間の連携やカバーリングなどが機能しないなど、本番を前に多くの課題を残すことになったのは残念。けして社会人でもA級投手陣を並べたわけではない三菱重工横浜に対し、打線が沈黙したのは壮行試合とはいえ、気になる材料だった。
今回の試合では、4年生に関してはそれほど目新しいメンバーではなかったが、大学選手権・日米野球のセレクションと観戦出来なかったので、久々に生で確認したかったのもあり足を運んでみた。その印象は、以前と変わらないものだった。ただ変わらないと言うことは、評価にブレがないと言うことであり、それがわかったことも大きな収穫ではなかったのだろうか。
下級生には、この春初めて観る選手もいたが、本質的にはあまり印象は変わらなかった。ただ各選手が与えられた短いイニングを、どういう風に投げるのかは個人的に大変興味深かった。普段のリーグ戦では、各チームの先発として活躍する彼等が、短いイニングでどんなパフォーマンスを見せるのかは、中々リーグ戦では観られない。またリーグ戦で慣れ親しんだ環境ではない中で、各自が与えられた役割を如何にこなすのか、プロで即戦力で活躍するためには欠かせない環境適応を観るのにも、こういった試合での登板でも、けして単なる練習試合として捉えられるほど単純ではないはず。どんな試合でも、視点を変えれば様々なヒントがちりばめられていた。あとは、TV中継で全試合放送があるので、そこで改めて細かい部分を観てみたいと思う。
その選手の持つ空気・野球への意識などを間近で観られたこと。普段のリーグ戦とは違う状況下でのプレーを確認出来たことは、それなりに成果のあった観戦ではないのだろうか。最近は、高校生を観ることが多かったので、そういった意味でも、彼等を観る上でもヒントの多い観戦となったことは言うまでもない。あとは、本番までに如何に調子を上げ、目の色を変えて来るのか注目したい!
4番手は、今やアマNO.1のポテンシャルと評価する大石達也(早大 3年)投手。この日の大石は、久々に唸らされる球を連発する。182/76の均整の取れた体格から常時90マイル(144キロ前後)~MAX92マイル(147.2キロ)の速球は、グッと体重が乗り、この日一番の球を投げ込んで来る。スライダー・チェンジアップ・フォークなども交え、適度に球を散らすことも出来た。さすがに遊撃もこなすだけあって、牽制・クィックなども素早い。やはり持ち得るポテンシャルは、この選手がアマでNO.1だなと改めて実感する。彼の力を、素直に引き出させる環境に進んで欲しいと願うばかりだ。
9回になり、重工横浜は、ホセ・ゴンザレス(29歳)が登板。今年初めて観戦したオープン戦でも登板し、140キロ台中盤を3月でも投げ込んでいた投手で、MAXでは150キロを超えてくる選手だ。カープアカデミー出身の選手で、この日も常に投げ込む球は、92,93マイル(148.8キロ)レベルと極めて速い快速球投手。ただ変化球でかわすことも出来る選手なのだが、味方のエラーなどもあり、制球を乱しワンアウトしか取れずに降板。先ほどの野村とは対照的に、やはりピッチングは球速だけじゃないなあと改めて実感する。
その後を受けた斉藤圭太(東農大生産学部出身・25歳)投手が、学生選抜をゲッツーに抑え万事休す。これで試合も終わりと思いきや、最後の1イニングを壮行試合ならではの特別ルールで、前日も登板した菅野 智之(東海大 2年)が登板。
こちらも手足の長い体型から、常時88(140.8キロ)~MAX92(147.2キロ)を記録、カーブ・スライダーを織り交ぜつつ、両コーナーにもコントロール出来るなど力のあるところを魅せていた。大石のようなボリューム感のある剛球タイプではなく、ビシッと来る快速球タイプの球質。日米野球では、クローザーとしての役割が期待されている。全日本は、野村以降の3人の投手に内容があったのが大きい。
打線では、前日3安打を放った中田亮二(亜大 4年)一塁手が、内角への攻めで完全にバットを封じられているなど、スイングに鋭さがなかったのが気になった。また急造で作った荒木貴裕(近大 4年)二塁・加藤政義(九州国際大 4年)遊撃手の二遊間の連携やカバーリングなどが機能しないなど、本番を前に多くの課題を残すことになったのは残念。けして社会人でもA級投手陣を並べたわけではない三菱重工横浜に対し、打線が沈黙したのは壮行試合とはいえ、気になる材料だった。
今回の試合では、4年生に関してはそれほど目新しいメンバーではなかったが、大学選手権・日米野球のセレクションと観戦出来なかったので、久々に生で確認したかったのもあり足を運んでみた。その印象は、以前と変わらないものだった。ただ変わらないと言うことは、評価にブレがないと言うことであり、それがわかったことも大きな収穫ではなかったのだろうか。
下級生には、この春初めて観る選手もいたが、本質的にはあまり印象は変わらなかった。ただ各選手が与えられた短いイニングを、どういう風に投げるのかは個人的に大変興味深かった。普段のリーグ戦では、各チームの先発として活躍する彼等が、短いイニングでどんなパフォーマンスを見せるのかは、中々リーグ戦では観られない。またリーグ戦で慣れ親しんだ環境ではない中で、各自が与えられた役割を如何にこなすのか、プロで即戦力で活躍するためには欠かせない環境適応を観るのにも、こういった試合での登板でも、けして単なる練習試合として捉えられるほど単純ではないはず。どんな試合でも、視点を変えれば様々なヒントがちりばめられていた。あとは、TV中継で全試合放送があるので、そこで改めて細かい部分を観てみたいと思う。
その選手の持つ空気・野球への意識などを間近で観られたこと。普段のリーグ戦とは違う状況下でのプレーを確認出来たことは、それなりに成果のあった観戦ではないのだろうか。最近は、高校生を観ることが多かったので、そういった意味でも、彼等を観る上でもヒントの多い観戦となったことは言うまでもない。あとは、本番までに如何に調子を上げ、目の色を変えて来るのか注目したい!
- 関連記事
スポンサーサイト