たまには地元で観戦も!
2009/07/18|Category:観戦記
春季神奈川大会で、結構神奈川の話題の選手を観てしまったので、どうしても夏に観たいと思う選手は、今回観戦に行った安斉雄虎(向上)投手だけとなっていた。
高校野球と言うことで、普段車でしか行かない平塚球場に、電車とバスで乗り込もうとする。しかし駅のバスロータリーは、私が平塚にバスで行った7,8年前とは変わっていた。それに気づかず、高校野球を応援に行くとおぼしき女子高生もいたので、こんな行き先のバスだったかな?と不安を覚えながらも、10番乗り場からは全部平塚球場に着くと書いてあったのを思い出し(古いネット情報だった)、バスに乗り込む。バスに乗ること20分(確か8分で着くと言う話しだったが)、やけに観られない方向に行くなと思っていたが、これはやばいと運転手に訊く。全然違う路線に乗り込んでいたのを知り、再び平塚駅に戻る。もう試合もとっくに始まっている時間だったので、今度はタクシーで平塚駅に。駅から20分程度で歩ける距離を、1500円(往復のバス代含む)かけて球場に。ようやく試合に着いた時は、すでに3回に差し掛かっていた。
背番号10を付けている安斉は、正直先発で投げるかは不安であったが、その点ではラッキーだった。190/75のスラッとした投手体型で、ゆったりとしたモーションながら、腕はビシッと振れる選手。球速も常時85マイル(136キロ)前後は出ており、MAXで87マイル(139.2)キロを記録してきた。まだ身体の線が細いので、球威があると言うよりは、ビシッと来るキレのあるタイプ。横滑りするスライダーとカーブを織り交ぜくるオーソドックスなスタイル。
結構マウンド上では気持ちを全面に出すタイプだが、カウントを悪くしても四球を出さないなど、ある程度の制球と踏ん張りが効く投手だった。もっと荒れ荒れの素材型を連想していたが、むしろ肉体が未完成な発展途上型の投手で、投手としては意外に試合をまとめる能力がある。そういった意味では、右と左の違いはあるが、眞下 貴之(東海大望洋)投手のピッチングを観ているようだった。また雰囲気的には、埼玉で話題の中村 勝(春日部共栄)にも感じが似ている。
現状まだまだ、これは!と言うものは感じないが、素材としても伸びしろは感じられるし、今日も多くの球団が集結していたことからも、ひょっとすると何処の球団に育成枠あたりで指名されるかもしれない。そういった、まだまだ好くなりそうだと言う素材としての奥行きと、破綻のないまとまりがある選手ではある。
この安斉が降板すると、スカウト達はみるみる球場を跡にするが、その後を継いだ中野ジャスティン(2年)投手も、ブルペンからイキの好い球を投げ込んでいた。こちらは、178/65 とやや中背の体格ながら、全身を思い切って使う力投派で、身体に独特のバネを感じさせる選手。球速もコンスタントに85マイル以上をマークし、MAXで安斉と同様に87マイル(139.2キロ)まで到達した。
むしろ手元までの勢い・威力は、このジャスティンの方が感じられるぐらいで、2イニングをほぼストレートで強豪・藤沢西打線を牛耳った。もう一回り、二回りからだが大きくなって来るようだと、来年には140キロ台を連発して、県下でも話題の速球投手として注目されそうだ。覚えておいて損はない投手だろう。
スカウト達は、いち早く何処の会場に向かったのだろうか?個人的には、相模原球場に日大藤沢VS横浜商と言う試合も視野に入れていたが、翌日の観戦のことも考えて無理せずに、この一試合だけで帰宅することにした。平塚駅~私の最寄りの駅までは1時間。むしろ駅~バスの時間が、意外にかかったことが気になった一日だった。
平塚球場 神奈川中央バス 4番乗り場から 10分ぐらい
首都大学リーグなどを観に、年に何回か足を運ぶ球場。まず混まない大学野球の際には、自宅からやはり1時間ぐらいかけて車でやってくる。駐車場は無料だが、たまに公園内にイベントなどがあると停めるのに苦労する。
高校野球の時には、基本的に車を使わないようにしている。ただ試合終了までいると、かなりバス停が混むので、あまり並んでいるような場合は、駅まで20~25分ぐらいかけても、平坦なので歩いた方が早いかもしれない。
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