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2009年秋・東都リーグ観戦

先日のアイランドリーグのレポートもすべて終わっていないのですが、昨日観戦してきた、東都リーグの初日のレポートを行いたいと思います。

第一試合 國學院大 VS 東洋大

國學院大の先発は、個人的に星陵高校以来の観戦となる高木京介(2年)左腕と東洋大の先発は、乾真大(3年)左腕という両サウスポーの先発でした。

高木は、130キロ台後半~MAX143キロの速球に、カーブ・スライダー・チェンジアップを織り交ぜ、低めに集めて打たせてとる投球が身上。それほど速球にキレなど威力は感じられませんでしたが、両サイドや低めに球を集める安定した制球力・まとまりのある投球で、延長戦まで粘り強く投げ続けました。試合をまとめるセンスのある先発型なのですが、プロと言うことを意識すると中継ぎタイプかなと言う印象はあります。それならばもっと球がキレるとか、決めてになるものが欲しいかなと言う印象でした。後2年で、その辺が改善されて行くか注目です。

の方は、常時140~MAX146キロの速球には、勢い・キレとも高木を上回っておりましたが、如何せん速い球を投げようと言う意識が強すぎるのか、球が上吊り制球が不安でした。他にもカーブ・スライダー・チェンジアップと一通りの変化球はあります。元々力で抑え込むタイプの投手ではないのに、ソコソコ球速が出るようになってしまい、自分本来のピッチングを見失っておりますね。そんに力まなくてもソコソコの球が行くのですから、自分の投球を見つめ直して欲しいところです。見た目の派手さよりも、与えられた仕事をきっちりこなせることが、プロ入りへの近道だと思われます。来年一年は、そういったことを強く意識してやってもらいたいです。

またこの試合の唯一のドラフト候補とも言える、小島脩平(4年)二塁手は、左腕・高木に完全に翻弄され、打撃では全く良いところを魅せられませんでした。春の首位打者も、秋の滑り出しは、非常に悪いものになってしまいました。ハンドリングに優れた打撃は、東都随一のものがありますが、それほど内容が良いとも思えない高木に対し、全く良いところがなかったのは残念です。逆に春故障で、二塁のポジションに固定出来なかった守備では、逆シングルの球を上手く捌き、ゲッツーを成立させるなど、球際に強いところを披露。その点では、春観られなかったプレーだけに、収穫があった気が致します。スカウト達もドラフト候補としてマークしている素材ですが、指名を決定づけるのは、今シーズンのアピールが大きいと思います。今後の巻き返しに期待したいですね。

その他延長戦に入り、村松伸哉(3年)が登場。デビュー戦で衝撃の153キロでしたっけ投げ込んだ試合は印象深いのですが、相変わらずの制球難で早々降板。ただ速球の威力は健在だったことは収穫でしょうか。その後の埜口卓哉(3年)も、MAX144キロぐらい投げておりましたが、正直あまり印象に残っておりません。

また東洋では、守護神・鹿沼圭佑(3年)投手が登板いたしましたが、球の走りがもう一つで、MAX145キロぐらいは出ておりましたが、物足りない内容。元々フォームにイヤらしさがない投手だけに、球の勢いがないと見栄えがしない投手です。打者では、鈴木大地(3年)三塁手が、右に左へと4安打の固め打ちと気を吐いたおりました。この力が本物なのか、今後も注目して行きたい選手でした。

試合の方は、とにかくテンポが悪いまま延長戦に。4時間近いの試合で、正直ゲンナリでした。ただ、ここまで見られなかった高木の投球が確認出来たことは、この日の大きな収穫となりました。

第二試合 青山学院大 VS 中央大

中央大の先発は、アマ屈指の右腕と呼び声高い 澤村 拓一(3年)投手。一方の青学は、垣ヶ原 達也(2年)左腕。

澤村は、初回に常時155キロ前後(154キロ多数・155キロ2球・156キロ1球)などを連発し、その球の勢い・球威はちょっとビックリくりの球速でした。ただ球速表示に関しては、神宮と言うことで多少は速かったのかもしれませんが、確か常時150キロ以上には感じられる内容でした。

ただそれでも結果的に勝てないところが、この投手の課題。9回まで140キロ台後半~150キロ以上の球を投げ込んでいたわけですが、変化球の多くはスライダー、それにたまにフォークらしき球種もあります。ただ「野球兼」にも書いた通り、単調なコンビネーション・苦にならないフォーム・アバウトな制球・空振りを誘えない球質などの要素もあり、けして手も足も出ないと言う内容ではありませんでした。青学の打者達は、そのスピードにしっかり対応し、澤村から得点を重ねて行きます。

一方の垣ヶ原は、135~MAX143キロ程度でしたが、アウトコースと低めに球を集め、スライダー・スクリューなどを織り交ぜる丁寧な投球に心がけます。特にこれは!と言う内容ではなかったのですが、前の試合の高木同様に、破綻のない投球で最後まで投げきりました。粘り強く投げる姿は、乾も見習って欲しいところ。

この試合で目立ったのは、1番・長島一成(4年)三塁手。何処かで聞いたような名前ですが、澤村の150キロ台の速球を、見事右中間を抜いてスリーベースを放つなど、鋭い打球に速いベースランニングには目を見張るものがありました。元々この選手、打撃には非常に素晴らしいものを持っているのですが、三塁守備に課題がありました。ただこの日に関しては、守備でも無難に捌き破綻はなし。強肩・俊足のポテンシャルに、打撃が良い選手だけに将来的には外野手向きだと思います。打撃には良いものがあるので、社会人などに進んだら、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね。三拍子揃った野手に育ってもらいたいものです。

中央では、5番を務めていた鮫島哲新(3年)捕手が目立っておりました。元々鹿児島工業時代に大変話題になった捕手なのですが、これまで打撃まで気がまわらなかった印象で、1割台の数字しか残せておりません。

しかしこの日は、粗い4番の井上のあとを、確実に強打で埋め合わせする対応力の高さを魅せておりました。ただドラフト候補としては、中の下レベルのスローイングの捕手だけに、捕手として見た時にどうか?と来年に向けて思うわけです。それだけに今シーズンは、打撃で大いにアピールして欲しいですね。個人的には、プロの捕手としては物足りません。

また青学では、8番の下水流 昴(3年)中堅手は、肩を含めたディフェンス力は一級品ですね。走力も悪くない選手だけに、打撃に確実性が出てくると面白いのですが。来年むけて化けないのか、密かに期待したいところです。

試合の方は、第一試合と打って変わってテンポの良い投手戦(第一試合は貧打戦です)。澤村のサプライズ投球もあり、中々楽しめた試合となりました。

第三試合 立正大 VS 亜細亜大

立正大の先発は、ドラフト候補の小石博孝(4年)左腕。亜細亜大は、春の防御率1位の東浜 巨(1年)投手でした。

注目の小石だったんですが、この日はよくありませんでした。球速は常時130キロ台後半~MAX146キロを記録。多くの球が140キロオーバーだったのですが、力で抑え込もうとして力みが感じられる内容でした。カーブ・スライダーなどを織り交ぜての内容でしたが、初球の甘く入る球を痛打されたりと、何か投球が雑な印象が否めませんでした。元々小石の良さと言えば、打ち難いフォームで翻弄しつつ、球の出し入れや強弱の効いたピッチングスタイルが持ち味。完全に自分の投球を見失っており、正直今日はガックリでした。特に打たれた球を続けて投げるあたりに気持ちが強い投手なんだなあとは思いましたが、安易な入り方と追い込んでからの決め手不足を露呈し、あまりこの日の投球は参考にならないなと思いましたね。小石のそういった一面もあるんだと言うことがわかったことが、収穫といえば収穫でした。

東浜も、内容的にはピリッとしませんでした。ジワ~とうねりあげる独特のフォームから、常時140~MAX145キロぐらいと、丁寧に投げようと言う意識が感じられました。彼がリーグ戦に登場して来たときは、150キロ級の球を投げ大いにパワーアップを印象づけたそうですが、むしろこの試合では、私が春のオープン戦で魅たような丁寧な投球でした。間の外し方など、危険回避能力は一級品で、改めて投球センスの高い投手なんだなと思ったわけです。ただ球速はともかく、球の伸びなどもイマイチだったのが、今後のリーグ戦を考えると心配な材料でしょうか。

試合は、5回にブーちゃんこと、中田亮二(4年)一塁手に、小石が乱調で死球を与えたところで退散。日米野球の時は、全く打撃が崩れてしまっていたブーチャンでしたが、その時よりは、復調気味かなと思いました。ただ春先のオープン戦の頃のような、隙なしの凄みのある内容からはまだ程遠く、今シーズンはどの程度の数字が残るかは心配です。

もう1人のドラフト候補・中原 恵司(4年)右翼手が、部内で流行るインフルエンザの影響か?出場していなかったのは残念。ただこの選手に関しては、春先から何度も見て、私なりに結論は出ております。大学球界では、NO.1のスラッガーだと評価しておりますし、ドラフトで3位以内には入る選手だと思います。ポテンシャルは一級品ですが、やや受け身のプレースタイルが、プロに混ぜた時にどうかな?と言う不安は残りますが。


全体的な印象と致しましては、春良かった選手達が、軒並み調子を落としており、魅力に欠ける内容だったのが残念でした。それだけに一通り有力選手を見られた割に、何処か釈然としない観戦だったのは、なんとも惜しい一日となりました。彼等が今シーズン、このままで終わらないことを、祈るばかりです。


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