甲子園4日目・第一試合・第二試合
2012/08/08|Category:観戦記
大会四日目・第一試合 高崎商 VS 浦和学院
神宮大会、選抜・そしてこの夏と全国ではすっかりお馴染みの浦和学院。先発は、イップスから完全復活した 佐藤 拓也(3年)右腕。球速こそ130~135キロ程度だが、出し入れできる抜群の投球術は、大会随一の存在ではないのだろうか。ただ野手としての可能性もあるだけに、大学などでどのようなポジションを担うかは、関係者の考え方や進むチーム状況次第になりそう。
高崎商の先発は、群馬を代表する左腕と呼び声高い 関 純(3年)左腕。それほど下半身をリードできるフォームではないが、腕に角度がありピュッと鋭く振ることで、打者はワンテンポ差し込まれる。そのため球速こそ125~後半程度だが、その球速表示以上には感じさせる。ピッチングもできる投手なので、地方の大学などに進んで、野球を続けて行くタイプではないのだろうか。左腕で試合を作れる投手だけに、大学からの話は少なくないだろう。
打者で目立ったのは、山根 佑太(2年)左翼。右方向にも強い打球が打てるだけでなく、状況に応じたチームプレーができる選手。単なる強打者の枠を越えた頭の良さがあり、新チーム以後注目して行きたい存在。また5番の笹川 晃平(3年)三塁は、この日3安打と思いっきりの好いスイングが目立った。東都などの中央の大学で、野球を続けて行くような存在ではないのだろうか。
高崎商で目立ったのは、5番の 中山 皓平(3年)捕手。塁間1.8秒台後半のスローイングは一級品で、身体を小さく屈めながら的を大きく魅せるキャッチング。次の動作への移行も素早く、キャッチングなども安定している。ただこの日は、打撃ではアピールできず。もう少し別の試合の模様も観て、打撃の可能性なども考えながらレポートを作成したいと思う。
第一試合に関しては、ドラフト候補云々という選手はいませんでした。ただ大学などに進んで、活躍が見込めそうな選手はおり、試合としてはレベルの高い対戦となったのではないのでしょうか。
第二試合 聖光学院 VS 日大三
日大三の先発、斉藤 風多(3年)右腕は、球速こそ135~140キロぐらいまで出るのだが、ボールがイマイチびしっと来ない投手。ボールも高めに抜けたり、シュート回転したりと、もう少しストレートを磨いて欲しい。それでもカーブ・スライダー・シンカー気味に沈む球など織り交ぜ、相手に的を絞らせない投球が身上。大学などに進んで、身体がビシッとして来ると化けるかもしれない。
一方の聖光学院の 岡野 祐一郎(3年)右腕は、選抜の時は線の細さからひ弱さがあったものの、夏に向けだいぶ力強くなってきた。球速こそ130~135キロぐらいだが、打者の手元まで勢いが衰えなくなり、日大三の強力打線相手でも、9回4安打・1失点と好投。高い精度のコントロール・投球術を兼ね備え、牽制なども鋭く野球センスの高さを感じさせる。実戦的な投手なので、大学などでもエース格として活躍して行ける可能性を感じさせる。
昨年の日本一メンバーである 金子 凌也(3年)遊撃手は、ツボにはまった時の打球は凄まじいものの、ヘッドスピードが鈍く昨年からあまり変わっていない。遊撃守備こそ無難にこなし、地肩もまずまずと守備に破綻がないところは収穫。大学などでは、三塁手として起用されるのではないのだろうか。
選抜でも絶賛した 聖光学院の4番・園部 聡(2年)一塁手は、現時点で来年世代を代表する強打者。打球の鋭さ・対応力も高く、どの試合でも結果を残せる選手。あとは、一塁のポジションや走力などでのアピールに欠けるのが気になるものの、打撃に関しては世代トップ級の逸材。このまま大きく育って行って欲しい。
この試合も、今年のドラフト候補という観点では物足りない試合ではあった。ただ岡野の成長、園部のスケールというものを実感でき、聖光学院の良さが目立った試合だったと言えよう。
神宮大会、選抜・そしてこの夏と全国ではすっかりお馴染みの浦和学院。先発は、イップスから完全復活した 佐藤 拓也(3年)右腕。球速こそ130~135キロ程度だが、出し入れできる抜群の投球術は、大会随一の存在ではないのだろうか。ただ野手としての可能性もあるだけに、大学などでどのようなポジションを担うかは、関係者の考え方や進むチーム状況次第になりそう。
高崎商の先発は、群馬を代表する左腕と呼び声高い 関 純(3年)左腕。それほど下半身をリードできるフォームではないが、腕に角度がありピュッと鋭く振ることで、打者はワンテンポ差し込まれる。そのため球速こそ125~後半程度だが、その球速表示以上には感じさせる。ピッチングもできる投手なので、地方の大学などに進んで、野球を続けて行くタイプではないのだろうか。左腕で試合を作れる投手だけに、大学からの話は少なくないだろう。
打者で目立ったのは、山根 佑太(2年)左翼。右方向にも強い打球が打てるだけでなく、状況に応じたチームプレーができる選手。単なる強打者の枠を越えた頭の良さがあり、新チーム以後注目して行きたい存在。また5番の笹川 晃平(3年)三塁は、この日3安打と思いっきりの好いスイングが目立った。東都などの中央の大学で、野球を続けて行くような存在ではないのだろうか。
高崎商で目立ったのは、5番の 中山 皓平(3年)捕手。塁間1.8秒台後半のスローイングは一級品で、身体を小さく屈めながら的を大きく魅せるキャッチング。次の動作への移行も素早く、キャッチングなども安定している。ただこの日は、打撃ではアピールできず。もう少し別の試合の模様も観て、打撃の可能性なども考えながらレポートを作成したいと思う。
第一試合に関しては、ドラフト候補云々という選手はいませんでした。ただ大学などに進んで、活躍が見込めそうな選手はおり、試合としてはレベルの高い対戦となったのではないのでしょうか。
第二試合 聖光学院 VS 日大三
日大三の先発、斉藤 風多(3年)右腕は、球速こそ135~140キロぐらいまで出るのだが、ボールがイマイチびしっと来ない投手。ボールも高めに抜けたり、シュート回転したりと、もう少しストレートを磨いて欲しい。それでもカーブ・スライダー・シンカー気味に沈む球など織り交ぜ、相手に的を絞らせない投球が身上。大学などに進んで、身体がビシッとして来ると化けるかもしれない。
一方の聖光学院の 岡野 祐一郎(3年)右腕は、選抜の時は線の細さからひ弱さがあったものの、夏に向けだいぶ力強くなってきた。球速こそ130~135キロぐらいだが、打者の手元まで勢いが衰えなくなり、日大三の強力打線相手でも、9回4安打・1失点と好投。高い精度のコントロール・投球術を兼ね備え、牽制なども鋭く野球センスの高さを感じさせる。実戦的な投手なので、大学などでもエース格として活躍して行ける可能性を感じさせる。
昨年の日本一メンバーである 金子 凌也(3年)遊撃手は、ツボにはまった時の打球は凄まじいものの、ヘッドスピードが鈍く昨年からあまり変わっていない。遊撃守備こそ無難にこなし、地肩もまずまずと守備に破綻がないところは収穫。大学などでは、三塁手として起用されるのではないのだろうか。
選抜でも絶賛した 聖光学院の4番・園部 聡(2年)一塁手は、現時点で来年世代を代表する強打者。打球の鋭さ・対応力も高く、どの試合でも結果を残せる選手。あとは、一塁のポジションや走力などでのアピールに欠けるのが気になるものの、打撃に関しては世代トップ級の逸材。このまま大きく育って行って欲しい。
この試合も、今年のドラフト候補という観点では物足りない試合ではあった。ただ岡野の成長、園部のスケールというものを実感でき、聖光学院の良さが目立った試合だったと言えよう。
- 関連記事
スポンサーサイト