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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

9/29 六大学レポート

今回は、先週に引き続き六大学レポートでも。特に先週試合のなかった立教と東大の選手を中心に取り上げてみたいと思います。

早大 VS 立大

立大の先発は、社会人入りが濃厚な 小室 正人(都立日野出身 4年)左腕。球速は、135~後半ぐらい出ていたものの、変化球とのコンビネーションもイマイチで、今シーズンはピリッとしない投球が続いている。ここまでは、5試合に登板して 1勝2敗 防御率 3.95 。本人にドラフトへの意識がなくなり、少し状態だけでなく気持ち部分でもモチベーションが落ちているのかなという印象も受ける。上手く立て直せば、貴重な実戦派左腕。2年後のプロ入りに、期待してみたい。

ドラフト候補という意味では、松本 幸一郎(横浜高出身 4年)二塁手。今シーズンは、高校時代同様に二塁手として出場。ここまで打率3割中盤をマークしていたが、この日はノーヒットに終わり、打率.318厘まで落としてしまった。守備・打撃・走力共にソコソコで、何か突き抜けたものがないのは、今年の大学生内野手に多く見られる傾向。ただこの選手、守りでゲームを作れる選手との評価もあり、順位にこだわらなければ、指名はされるのではないのだろうか。

同じくプロ志望届けをすでに提出している 加藤 祥平(東農大二出身)左翼手は、思いっきりの良いスイングが魅力。春は、11試合 1本 3打点 1盗塁 打率.250厘 と低迷。昨秋のベストナインも、今日はノーヒットでアピールできず。松本同様に、打率.318厘まで下げてしまった。

先週の観戦ではいいところが見られなかった 杉山 翔大(早稲田大 4年)一塁手は、今シーズン2号となるホームランをレフトスタンドに叩き込んだ。今シーズンも 6試合 2本 6打点 1盗塁 打率.375厘 と順調なシーズンを過ごしている。この選手の凄さは、抜群のヘッドスピードの速さ。そのスイングは、学生NO.1スラッガーの片鱗を伺うには充分だ。ポジションや体格のハンディはあるが、中位以降での指名は充分期待できるのではないのだろうか

目新しいところでは、立大の 矢部 佑歩(立教新座出身 3年)右腕が、コンスタントに140キロ台のストレートを披露。今シーズン初登板だったのだが、無失点に抑えてみせた。来年に向けて、立教にも速い球を投げる投手がいると頭の片隅に入れておいて良いだろう。

早稲田でも最後に 横山 貴明(聖光学院出身 3年)右腕が登場。高校時代から注目の本格派だが、まだ殻が破れてしない印象。確かにコンスタントに140キロ台のストレートを投げ込み球速以上の勢いを感じさせるのだが、制球・テンポなど、一つの投球となるとまとまりに欠ける。今シーズンは、3試合 4イニング 登板して、今のところ 防御率 0.00 。ただイニング数以上の四死球を出すなど、やはり課題はコントロール。素材は間違いなくドラフト級だが、高梨・有原・吉永などの下級生の残る投手陣において、どこまで来年も出番があるのかは微妙だと言わざる得ない。現状は、リリーフで存在感を示すことが求められそうだ。

東大 VS 慶大

特に慶応相手に引き分けに持ち込んだ東大の頑張りは素晴らしかったが、個人としては社会人やプロにつながるとう選手はいなかった。慶大に関しても、先週取り上げたので、目新しいところはない。

そんな中、この秋2度めの 福谷 浩司(横須賀高出身 4年)右腕について少々。やはり調整不足なんでしょう、コントロールを乱し押し出しなど四球を出す場面が目立ちました。球速こそ140~後半ぐらい出る球もあるのですが、彼特有の球威と球速を兼ね備えたボールの球質に欠け、単なる棒球に見えてしまいます。

元々この投手は、かつての「大魔神」佐々木主浩同様に、打者に正対するのが早く、ボールの見やすいフォーム。それを圧倒的なボールの力で抑えこんでいたので、ボールが走らないと東大の打者でも苦になく打ち返すことができてしまいます。

現在の彼は、ボールが走らない、微妙な制球力がつかない、更に気持ちが乗らないとダメというタイプなので、今の冴えないチーム事情でのリリーフ登板だとモチベーションもイマイチ上がらないと、すべてが悪い方に。

これはもう最終週の早慶戦の頃ならば、もう少し状態が上がっている可能性、調整が進み微妙なコントロールがついて来ることへの期待、何より最後の早慶戦という特別な舞台ならば、全然違う投球が見られるかもと期待は抱くしかありません。このまま不甲斐ない投球を続ければ、ひょっとすると2巡目まで残るかもしれません。

ただ今年の不調は、肩・肘の故障という深刻なものではなく、めぐり合わせの悪さなのかなと思います。もしそう考えるのならば、来年シッカリキャンプを送れれば充分な活躍が期待できるという考え方もあります。元来の能力を発揮すれば、1位で競合するレベルの選手ですから、美味しい指名と考えることもできます。最終的に、各球団がどのような評価を下すのか楽しみにしたいと思います。
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