88・89 横浜市長杯
2012/10/26|Category:観戦記
関東神宮大会代表決定戦・横浜市長杯に出かけて参りました。ドラフト後ひいた風邪が影響して、正直行きの電車で家に戻ろうかと思いましたが、なんとか観戦してきました。ただご覧のような状態だったので、正直詳細を把握する状況ではなかったので、あくまでも大まかな感想のみということでご了承くださいませ。
山梨学院大 VS 東京情報大
山梨学院大の先発は、来年のドラフト候補に入って来るだろう 高梨 裕稔(土気出身 3年)右腕。昨年のこの大会で始めてみて、140キロ台を連発していたので、それから気にしている投手です。ただ今日は、135~140キロ台前半でしたが、ボールの走り、コントロール・テンポ等悪く、昨年見た時に比べると劣る内容でした。変化球も、カーブ・スライダー・フォークなどひと通りあるのですが、何かこれは!という図抜けた球がないのが残念です。この投手、まだフォームがピタッとハマっていないので、この上半身と下半身のバランスが上手く連動するようになると、素晴らしい投手になると思います。来年までに、そのフォームを見つけることができるのかが、一つプロ入りへの条件ではないのでしょうか。いかにも、正統派の投手といった感じの投手です。
東京情報大の先発は、下級生から実績充分の有吉 優樹(東金出身 4年)右腕)右腕。こちらも130キロ台後半~MAXで140キロ台中盤ぐらいまで出していました。平均でのアベレージでは、高橋より速かったぐらいです。こちらは高橋のような綺麗なフォームではないのですが、スライダー・チェンジアップなどを駆使してきます。ただこの試合は、両先発がピリッとせず、えらくテンポの悪い試合となりました。有吉は、千葉大学リーグでの実績もあり、きっと社会人などでも野球を続けて行くのでしょうね。あまりドラフト候補だとは思ったことがないのでチェックを入れることも少なかったのですが、スポニチ大会などで140キロ台を連発するようななら、中々目立つ存在なのではないのでしょうか。その他2番手で登板した小林 康祐(八千代松陰出身 2年)右腕も、185/80 という恵まれた体格を生かし、140キロ台を記録。こちらはまだまだの投手ですが、まだ伸びるようだと楽しみ。
むしろこの試合は、不甲斐ない投手や守りなどよりも、両チームの打力が光った試合。山梨学院大付では、4番の児玉 卓也(甲府城西出身 4年)右翼手などは、ライト前、サードライナー、レフトライナー・レフト前など、すべての打席でシッカリミートポイントでボールを捉えるなど打撃では光っていました。この選手は、今後もぜひ野球を続けて欲しい選手ですね。
またこのチームには、昨年からセンスが光っていた 田中 貴也(八重山商工出身 2年)捕手などもおり、強肩を生かしたプレーが光っていました。今日は、ライト前にヒットを放つなどしていましたが、もう少し打力でアピールできるようになると、リーグを代表するどころか大学球界を代表する存在になろうかと思います。
情報大の方も、1番・二殿 史一(熊本工業出身 4年)左翼手、3番・田村 和麻(本庄第一出身 2年)中堅手、4番・吉野 潤(千葉英和出身 3年)一塁手などなど、各選手の振りの鋭さが目立ちました。二殿選手は、三拍子バランスの取れたアスリートタイプ。田村選手は、強肩と打球の鋭さ光る高いポテンシャルが売り。吉野選手は、168/80 のズングリムックリな体格ながら、パワフルな打撃が光ります。特に田村に関しては、少々粗い部分はあるものの、182/80 の均整の取れた体格も兼ね備え、ドラフト候補になり得る可能性がある選手。今後の試合でも、見られる時は注目して行きたい一人です。
第二試合 横浜商科大 VS 帝京大
横浜商科大の先発は、来年の有力なドラフト候補・岩貞 祐太(必由館出身 3年)左腕。初回から140キロ台連発で、MAXで146キロぐらいまで出ていましたかね?ビシッとした球が、捕手のミットに突き刺さります。変化球は、スライダーとのコンビネーションが殆どで、殆ど曲がっていないようなシュート系の球もあるのかなぁといった感じです。両サイドにはボールを投げ分けることが出来るのですが、球種が少なく、攻めのバリエーションが少ないのが課題ですね。これだけのボールをもっていながら、リーグ戦の防御率が 1.97 3勝3敗 と勝ち切れない理由なのもわかります。これが来年に向けて、一皮むけて勝てるピッチングができるようになれば、上位候補になると思います。投球を膨らませる工夫を、これからは望みたいところ。
帝京大の先発は、高校時代神奈川で注目された 石川 健(麻布大学附属淵野辺出身 4年)右腕。高校時代から野球センスの光る好選手で、観戦仲間はショートとして鍛えて欲しかったと嘆いておりました。球速は常時135キロ前後と凄みはないのですが、MAXでは140キロぐらいまで到達していましたね。この投手は、130キロ台で少し沈む、ツーシームに良さがある投手です。卒業後は、どうするのでしょうか?
横浜商科大の野手では、やはり1番を打つ・山崎 珠嗣(吉原商業出身 3年)遊撃手のセンスが抜けています。兄・憲晴は、言わずと知れたベイスターズの内野手。兄のように、下級生の頃から注目される存在ではないのですが、試合メイクは正直兄の大学時代よりも上です。ただポテンシャルという意味では、兄の方が上なのですが・・・。遊撃守備も非常にスピード感があって安定していますし、今日も右方向へ2本の長短打を織り交ぜていました。まぁプロが好むタイプではないと思うのですが、個人的には兄の大学時代より好きなタイプなんですね。商科の試合をみるたびに、この選手の野球センスには魅了されます。来年は、密かに追いかけてみようかなと思っている一人。試合への入り方が上手い上本兄(阪神)と、ポテンシャルで兄を上回る、明治の上本(弟)と、この兄弟は逆の関係であるように思います。
帝京大には、塁間3.9秒台で身体能力の高いの 竹松 瑞輝(折尾愛真出身 4年)中堅手やパワフルな打撃が光る 高木 克弥(東邦出身 4年)一塁手などがいます。卒業後は、野球を続けないのでしょうか? 下級生で気になるのが、木南 了(千葉経済大付出身 2年)捕手。この選手は、先日のリーグ戦でもちょっと気になったのですが、素晴らしい強肩の持ち主。今日も、ランナーが滑り混む前にドンビシャの送球を決めるなどスローイングは抜けています。更に179/80 の体格には力があり、しっかり捉えた打球は強さを感じます。打順は7番で少し脆さも感じるのですが、リーグ戦でも.368厘をマークするなど、今後の首都リーグを代表する捕手として注目されるはず。
試合の方は、両軍ミス連発でどうなるかと思ったのですが、試合途中から岩貞・石川の両先発が立ち直り、最後まで投げきりました。個人的には、リーグ戦で常時140キロ台後半~150キロを連発するという、西村 天裕(県和歌山商出身 1年)右腕の成長ぶりを確認できず残念でした。
創価大 VS 東海大
体調もヤバそうなのと、すでにこの秋リーグ戦を見たチーム同士の対戦だったので序盤だけみて帰りました。創価大の先発は、ヤクルトに2位指名された 小川 泰弘(成章出身)右腕。先日見た時は、コントロール甘く、球速も130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいでピリッとしない内容。しかし今日は、東海大相手に気合の入った球を投げていました。球速は、コンスタントに140キロ台を記録し、140キロ台中盤以上は出ていたと思います。明らかにボールの力が、この間とは違っていました。その反面、ちょっと力が入り過ぎていて、細かいコントロールなどに欠ける立ち上がり。この選手を観ていて前回も思ったのですが、意外にコントロールは絶妙ではないだよなということ。勿論枠の中に集めるコントロールや、低めのスライダーを振らせる技術はさすがなのですが、結構甘い球があったり、アバウトな部分があります。この辺をプロの打者が、追いこまれるまでに捉えるのではないかという心配はつきまといます。特に力を入れて投げていない時は、それほど特徴や凄みのある投手ではないので。その辺が私は、周りがいうほどこの選手を評価しない理由。
東海大の先発は、毎度お馴染み 渡辺 圭(東海大甲府出身 3年)左腕。こちらは高校時代から、関東を代表する左腕として全国大会の経験こそなかったのですが評判の投手でした。球速は、常時135~140キロ前半ぐらいが多いのですが、今日はコンスタントに140キロ台を越えて来るなど、いつになくボールに勢いのある内容です。身体も大きくはないですし、けして凄みのあるボールを投げる投手ではないのですが、ピッチングができる投手でまとまりがあります。どうしても上背の無さと単調なコンビネーションのため、中盤以降捕まることが多いのですが、今日は創価大相手に4安打完封と立ち上がりの好調さを最後まで続けたようです。こちらも来年ドラフト候補にあがる投手で、各球団中継ぎ候補の左腕として、マークされるのではないのでしょうか。上のレベルでも通用するだけの実戦力を、何処まで追求できるのか期待したいですね。個人的には、高校時代始めて見た時から、あまり変わっていないように思えますから。
と簡単ではありますが、今日観戦したレポートをお送り致しました。明日は、体調をみて会場に足を運ぶか考えたいと思います。
山梨学院大 VS 東京情報大
山梨学院大の先発は、来年のドラフト候補に入って来るだろう 高梨 裕稔(土気出身 3年)右腕。昨年のこの大会で始めてみて、140キロ台を連発していたので、それから気にしている投手です。ただ今日は、135~140キロ台前半でしたが、ボールの走り、コントロール・テンポ等悪く、昨年見た時に比べると劣る内容でした。変化球も、カーブ・スライダー・フォークなどひと通りあるのですが、何かこれは!という図抜けた球がないのが残念です。この投手、まだフォームがピタッとハマっていないので、この上半身と下半身のバランスが上手く連動するようになると、素晴らしい投手になると思います。来年までに、そのフォームを見つけることができるのかが、一つプロ入りへの条件ではないのでしょうか。いかにも、正統派の投手といった感じの投手です。
東京情報大の先発は、下級生から実績充分の有吉 優樹(東金出身 4年)右腕)右腕。こちらも130キロ台後半~MAXで140キロ台中盤ぐらいまで出していました。平均でのアベレージでは、高橋より速かったぐらいです。こちらは高橋のような綺麗なフォームではないのですが、スライダー・チェンジアップなどを駆使してきます。ただこの試合は、両先発がピリッとせず、えらくテンポの悪い試合となりました。有吉は、千葉大学リーグでの実績もあり、きっと社会人などでも野球を続けて行くのでしょうね。あまりドラフト候補だとは思ったことがないのでチェックを入れることも少なかったのですが、スポニチ大会などで140キロ台を連発するようななら、中々目立つ存在なのではないのでしょうか。その他2番手で登板した小林 康祐(八千代松陰出身 2年)右腕も、185/80 という恵まれた体格を生かし、140キロ台を記録。こちらはまだまだの投手ですが、まだ伸びるようだと楽しみ。
むしろこの試合は、不甲斐ない投手や守りなどよりも、両チームの打力が光った試合。山梨学院大付では、4番の児玉 卓也(甲府城西出身 4年)右翼手などは、ライト前、サードライナー、レフトライナー・レフト前など、すべての打席でシッカリミートポイントでボールを捉えるなど打撃では光っていました。この選手は、今後もぜひ野球を続けて欲しい選手ですね。
またこのチームには、昨年からセンスが光っていた 田中 貴也(八重山商工出身 2年)捕手などもおり、強肩を生かしたプレーが光っていました。今日は、ライト前にヒットを放つなどしていましたが、もう少し打力でアピールできるようになると、リーグを代表するどころか大学球界を代表する存在になろうかと思います。
情報大の方も、1番・二殿 史一(熊本工業出身 4年)左翼手、3番・田村 和麻(本庄第一出身 2年)中堅手、4番・吉野 潤(千葉英和出身 3年)一塁手などなど、各選手の振りの鋭さが目立ちました。二殿選手は、三拍子バランスの取れたアスリートタイプ。田村選手は、強肩と打球の鋭さ光る高いポテンシャルが売り。吉野選手は、168/80 のズングリムックリな体格ながら、パワフルな打撃が光ります。特に田村に関しては、少々粗い部分はあるものの、182/80 の均整の取れた体格も兼ね備え、ドラフト候補になり得る可能性がある選手。今後の試合でも、見られる時は注目して行きたい一人です。
第二試合 横浜商科大 VS 帝京大
横浜商科大の先発は、来年の有力なドラフト候補・岩貞 祐太(必由館出身 3年)左腕。初回から140キロ台連発で、MAXで146キロぐらいまで出ていましたかね?ビシッとした球が、捕手のミットに突き刺さります。変化球は、スライダーとのコンビネーションが殆どで、殆ど曲がっていないようなシュート系の球もあるのかなぁといった感じです。両サイドにはボールを投げ分けることが出来るのですが、球種が少なく、攻めのバリエーションが少ないのが課題ですね。これだけのボールをもっていながら、リーグ戦の防御率が 1.97 3勝3敗 と勝ち切れない理由なのもわかります。これが来年に向けて、一皮むけて勝てるピッチングができるようになれば、上位候補になると思います。投球を膨らませる工夫を、これからは望みたいところ。
帝京大の先発は、高校時代神奈川で注目された 石川 健(麻布大学附属淵野辺出身 4年)右腕。高校時代から野球センスの光る好選手で、観戦仲間はショートとして鍛えて欲しかったと嘆いておりました。球速は常時135キロ前後と凄みはないのですが、MAXでは140キロぐらいまで到達していましたね。この投手は、130キロ台で少し沈む、ツーシームに良さがある投手です。卒業後は、どうするのでしょうか?
横浜商科大の野手では、やはり1番を打つ・山崎 珠嗣(吉原商業出身 3年)遊撃手のセンスが抜けています。兄・憲晴は、言わずと知れたベイスターズの内野手。兄のように、下級生の頃から注目される存在ではないのですが、試合メイクは正直兄の大学時代よりも上です。ただポテンシャルという意味では、兄の方が上なのですが・・・。遊撃守備も非常にスピード感があって安定していますし、今日も右方向へ2本の長短打を織り交ぜていました。まぁプロが好むタイプではないと思うのですが、個人的には兄の大学時代より好きなタイプなんですね。商科の試合をみるたびに、この選手の野球センスには魅了されます。来年は、密かに追いかけてみようかなと思っている一人。試合への入り方が上手い上本兄(阪神)と、ポテンシャルで兄を上回る、明治の上本(弟)と、この兄弟は逆の関係であるように思います。
帝京大には、塁間3.9秒台で身体能力の高いの 竹松 瑞輝(折尾愛真出身 4年)中堅手やパワフルな打撃が光る 高木 克弥(東邦出身 4年)一塁手などがいます。卒業後は、野球を続けないのでしょうか? 下級生で気になるのが、木南 了(千葉経済大付出身 2年)捕手。この選手は、先日のリーグ戦でもちょっと気になったのですが、素晴らしい強肩の持ち主。今日も、ランナーが滑り混む前にドンビシャの送球を決めるなどスローイングは抜けています。更に179/80 の体格には力があり、しっかり捉えた打球は強さを感じます。打順は7番で少し脆さも感じるのですが、リーグ戦でも.368厘をマークするなど、今後の首都リーグを代表する捕手として注目されるはず。
試合の方は、両軍ミス連発でどうなるかと思ったのですが、試合途中から岩貞・石川の両先発が立ち直り、最後まで投げきりました。個人的には、リーグ戦で常時140キロ台後半~150キロを連発するという、西村 天裕(県和歌山商出身 1年)右腕の成長ぶりを確認できず残念でした。
創価大 VS 東海大
体調もヤバそうなのと、すでにこの秋リーグ戦を見たチーム同士の対戦だったので序盤だけみて帰りました。創価大の先発は、ヤクルトに2位指名された 小川 泰弘(成章出身)右腕。先日見た時は、コントロール甘く、球速も130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいでピリッとしない内容。しかし今日は、東海大相手に気合の入った球を投げていました。球速は、コンスタントに140キロ台を記録し、140キロ台中盤以上は出ていたと思います。明らかにボールの力が、この間とは違っていました。その反面、ちょっと力が入り過ぎていて、細かいコントロールなどに欠ける立ち上がり。この選手を観ていて前回も思ったのですが、意外にコントロールは絶妙ではないだよなということ。勿論枠の中に集めるコントロールや、低めのスライダーを振らせる技術はさすがなのですが、結構甘い球があったり、アバウトな部分があります。この辺をプロの打者が、追いこまれるまでに捉えるのではないかという心配はつきまといます。特に力を入れて投げていない時は、それほど特徴や凄みのある投手ではないので。その辺が私は、周りがいうほどこの選手を評価しない理由。
東海大の先発は、毎度お馴染み 渡辺 圭(東海大甲府出身 3年)左腕。こちらは高校時代から、関東を代表する左腕として全国大会の経験こそなかったのですが評判の投手でした。球速は、常時135~140キロ前半ぐらいが多いのですが、今日はコンスタントに140キロ台を越えて来るなど、いつになくボールに勢いのある内容です。身体も大きくはないですし、けして凄みのあるボールを投げる投手ではないのですが、ピッチングができる投手でまとまりがあります。どうしても上背の無さと単調なコンビネーションのため、中盤以降捕まることが多いのですが、今日は創価大相手に4安打完封と立ち上がりの好調さを最後まで続けたようです。こちらも来年ドラフト候補にあがる投手で、各球団中継ぎ候補の左腕として、マークされるのではないのでしょうか。上のレベルでも通用するだけの実戦力を、何処まで追求できるのか期待したいですね。個人的には、高校時代始めて見た時から、あまり変わっていないように思えますから。
と簡単ではありますが、今日観戦したレポートをお送り致しました。明日は、体調をみて会場に足を運ぶか考えたいと思います。
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