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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

90・91 横浜市長杯二日目

今日は行こうか悩んだのですが、風邪薬を飲んで、昨日よりも防寒して行くことにしました。試合会場に着いた時は、すでに第二試合の序盤でした。結局、第三試合の序盤で会場をあとにすることに。

桐蔭横浜 VS 山梨学院大

昨日観戦した山梨学院だは、昨日に引き続き先発は、高梨 裕稔(土気出身 3年)右腕。今日も、昨日同様にピリッとしない内容で、あまり惹かれるものはありませんでした。筋の好い投手なので、最終学年での投球に期待したいところ。また昨日ご紹介した田中 貴也(八重山商工出身 2年)捕手は、ライトスタンドにホームランを打つなど、右方向への打撃で結果を残しました。

うんで昨日見られなかった選手としては、高梨のあとを継いだ 山田 祐也(山梨学院大付 3年)右腕という中背の投手が、135キロ前後ぐらいなのですが縦の変化を武器にしていたぐらいか。特に山梨学院大には、目新しいものは感じられず。

一方の桐蔭横浜大を観戦するのも、今年最初の観戦だった 青学のオープン戦以来ではないかと思います。2月の寒い時期に88マイル(140.8キロ)を記録した 小野 和博(磯原出身 3年)右腕が先発。この選手、この春までは全く知らない投手でした。しかし今年は、桐蔭横浜の不動のエースに成長。春も4勝1敗 防御率2.59ながら、桐蔭横浜のエースに。そして秋は、4勝0敗 防御率 0.50 と安定感を増しました。球速は、135~140キロぐらいで春見た時と殆ど変わりません。カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜるオーソドックスなタイプ。右打者相手にはスライダーを振らせるのが上手いのですが、知り合いによると左打者相手になると制球を乱し打たれるケースが多いとのこと。180/79 の均整の取れた体格でもあり、一冬越えてもう少し力感が出てくると、ドラフト候補として名前があがってくると思います。昨年の5リーグ対抗で見た、金田 和之(大院大-阪神5位指名)投手も、昨年まではこのぐらいの投手だった気が致します。

白鴎大 VS 横浜商科大

白鴎大は、春・夏のオープン戦で2度ほど今年観戦しています。ただ 仲尾次オスカル(4年)左腕の先発する姿を見るのは、今シーズン始めてでした。昨年は145キロ級のストレートと変化球のコンビネーションで圧倒的な投球を魅せつけてくれたのですが、今日は135キロ前後と明らかにボールの勢いを失っています。その代わりといったらなんですが、両サイドにボールを散らし、スライダー・チェンジアップで打ち取る丁寧なピッチングを心がけていました。社会人に進むことが決まっているそうで、そこでこの投球を元に、スピード・勢いを取り戻したら、2年後は大いに楽しみなのではないのでしょうか。今後の立て直しに、期待したいと思います。

その他、白鴎大では、春・夏のオープン戦では出ていなかったのではないのでしょうか?福田 瑛史(聖光学院出身 1年)一塁手という選手がいます。この選手が、いかにもボールを飛ばしそうなブリブリしたタイプで、今日もレフト戦にあわやホームランという、レフト中段に突き刺さる特大のファールを放つなどパワーは凄いです。リーグ戦の打率.105厘 という対応力が課題ですが、このインパクトのあるスイングは、今後も注目してゆきたいところ。

今日のサプライズは、昨日登板がなかった 西山 悠介(横浜商科大 3年)左腕。岩貞と並ぶ、横浜商科大の左腕コンビの一人なのですが、ここ数年は明らかに岩貞の活躍、ボールの方が目立っていました。西宮が光っていたのは、佐野日大時代と商科大に進んだ一年の頃。しかしここ数年は低迷し、スッカリ色あせてしまったなと思っていただけに、今日の投球は圧巻でした。

初回から球威と球速を兼ね備えたボリューム感溢れるボールの質は、この世代の他の左腕にはいないボールを投げ込みます。球速は常時145キロ前後~MAXで148キロまで到達。目測でも明らかにそのぐらいは出ていそうで、知り合いのスピードガンでも(私は測れません)92マイル(147.6キロ)などを記録するなど、その速さは本物。岩貞が、ビシッと来る切れのある球ならば、こちらはズシッと球威を兼ね備えたプロ仕様の球質。

それでも今シーズン、7試合 2勝1敗 防御率 1.53 と絶対的な数字を残せなかったのには頷けるところも。というのは、やはり結構コントロールがアバウトで甘い球が多いのと、左スリークオータから開きの早いフォームなので、割合見やすい部分があるからだと思います。それでも今日は立ち上がりこそ乱れましたが、2回以降は、スライダーが低めに集まりだし、この球を振らせるのが上手いですね。その他にもツーシームだかチェンジアップだかわかりませんが、135キロ前後で食い込んで来るシュート系のボールなど、横の変化が中心のピッチング。

いずれにしても、これで一躍上位候補を意識できる存在になったと、スカウト陣にアピールできたのではないのでしょうか。今日は、この 西宮 の投球につきます。試合の方も1失点で、商科大が勝ちました。もうワンランク制球やピッチングに磨きがかかるようだと、大いに話題になる存在だと思います。
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