100・101 全日本壮行試合 明治戦 (投手編)
2012/11/18|Category:観戦記
今日は、BFAアジア選手権の代表メンバーが、JX-ENEOS のグランドで明大との壮行試合を行うとの話をきき、足を運びました。オール社会人プラス・来年のドラフト候補となり得る大学生を一部加えたメンバーであり、現状の大学・社会人のトップクラスの選手が集結した形です。今日は、9回までの試合を午前中に、お昼を挟んで5回までの試合を1試合行い、大城 基志(JX-ENEOS)左腕を除いたすべての投手が登板。中々見応えのある、一日となりました。今回は、来年のドラフトに関係しそうな選手を中心に、簡単に投手を取り上げて行きたいと思います。ちなみに、今回の代表メンバーは、こちら 。
吉田 一将(JR東日本・23歳)投手 191/90 右/左
190センチ台の長身ながら、非常にバランスの好いフォームで投げ込む正統派右腕。今日は非常に寒かったということもあり、球速は135~MAXで89マイル(142.4キロ)と、吉田の能力からすればやや抑え気味。それでも両サイドにシッカリボールを投げ分けられるコントロールは確かで、スライダー・チェンジアップ・カーブ・カットボール・ツーシーム系のボールなど、かなり多彩な配球を魅せてくれた。
絶対的なボールがないものの、要所では内角を厳しく突いて詰まらせるなど、危なげない投球。来年のドラフト上位候補の可能性を感じさせる内容だった。雰囲気的には、京産大からオリックスに進んだ 平野 佳寿 投手を彷彿とさせるタイプだが、平野が低めに素晴らしい伸びのある球を投げるタイプならば、こちらは両サイドへの高い制球力で勝負するタイプ。今日の寒さもあったが、ストレートの伸び・威力ではまだ希望枠で入団した平野の領域までは到達していないなという印象を受けた。
新垣 勇人(東芝・27歳)投手 183/84 右/右
吉田が正統派ならば、こちらはちと変速派。先日のドラフト会議では、日ハムから5位指名された。このメンバーで、唯一のドラフト指名選手。今日は、常時140キロ前後の球速で、MAXは89マイル(142.4キロ)と、彼も少し抑え気味。スライダー・フォーク・チェンジアップを織り交ぜ、無難に試合をまとめた印象。
気になったのは、打たれはしなかったものの、どの打者も好い感じでボールを捉るていたこと。変則でありながら、あまり打者にとっては嫌らしさを感じないフォームなのかなという印象は受けた。都市対抗の頃を10とするならば、7,8分といった内容。ただ若い頃のような、150キロ級ボールで押すパワーピッチではなくなりつつある。今は、145キロ前後のストレートとフォークを中心とした縦のコンビネーションを売りにするスタイルにシフトしている。それでも来年の新人王候補として、個人的には高く評価している。
大瀬良 大地(九州共立大 3年)右腕 186/82 右/右
来年の大学・社会人では、頭一つ抜けた実績と実力の速球派。明らかに投球練習時から、両チームの投手達の中で、ストレートの勢いが違っていた印象。テイクバックなどは小さめでも、ズバーンとミットに突き刺さるストレートは、中々大学・社会人レベルではわかっていても対応しきれないレベルにある。
変化球は、スライダー・カットボール・カーブなどで、縦の変化は見られず。またストレートは、常時145キロ前後でMAXは91マイル(145.6キロ)を記録するも、高めにそれもアバウトに散るなど、コントロールよりも勢いで押すタイプ。今日観ていて思ったのは、確かにエンジンは他の投手とは一枚違うも、球速・勢いの割に打者には当てられる見やすさがあるということ。それほど自分を磨いて来なくても、リーグ戦では抑えられてしまう環境だけに、実戦的な術では粗さが改善されていないことなど、大学下級生時からの成長が感じられないのはどうか? という疑問が残った。現状は、ボールの勢いで押せるリリーフ向きであり、意識を変えてこの冬取り組まないと、一位で入団してもプロで苦労するのではないか? そういった不安は拭えなかった。
吉永 健太朗(早稲田大 1年)投手 182/80 右/右
ご存知、昨年の甲子園優勝投手。1年春から早稲田の主戦として活躍するも、秋は完全に調子を崩したシーズンだった。しかし今日の投球は、この秋に見られなかったナイスな投球で、打者9人を抑えこむ完璧な内容。
球速は、ほとんどが140キロ台を記録し、彼の好い時の上半身と下半身のバランスがピタッとハマったボールを初回から連発。ウエートがグッと乗った時の彼のストレートは、球速いかんに関係なく、中々前に飛ばすことすら困難な代物。最速では、92マイル(147.2キロ)を記録するなど、ストレートに見るべきものがあった。
変化球は、緩いカーブを織り交ぜ緩急を意識しつつ、伝家の宝刀・シンカーを織り交ぜたりと昨夏を彷彿させる内容。今日の投球が大会でも出せるようならば、社会人と混ざってもチームの中心的な役割が期待できるのではないのだろうか。久々に彼らしいピッチングが見られて、満足させられる内容だった。
秋吉 亮(Panasonic・23歳)投手 182/76 右/右
もし残留表明をしなければ、今年のドラフトでも上位で消えていただろう一人。独特の腕の使い方をする変則なサイドハンドで、気持ちで押す力投派。チームでは先発をこなしますが、タイプ的には完全にリリーフタイプといった感じです。
球速は、コンスタントに130キロ台後半~MAX88マイル(140.8キロ)を連発。ただボールそのものは、思ったほど生で見ると威圧感が感じられない。普段ならば145キロ前後を連発できる投手ではあるが、この選手の場合は、小さなエンジンをフル出力して絞りだ出すタイプなのかなと思います。
今日は、ストレートのみでアッサリは抑えていました。ただ元々絶対的な変化球はなく、それでも適度に試合をまとめるセンスとコントロールが売り。上位指名で云々というよりは、中位ぐらいで意外にやれる そういった指名で旨みが出るタイプではないのでしょうか。
その他・明大勢では、シーズン中肩を痛めたという 岡 大海(倉敷商出身 3年)右腕は、三塁&一塁での出場で2試合とも登板無し。投手としても140キロ台後半を連発し、打者としても非凡な能力を魅せ二刀流でやってきた選手。肩の状態次第では、最終学年では野手一本になるかもしれません。
その他では、第一試合で先発した 関谷 亮太(日大三出身 3年)右腕は、135キロ前後(MAX87マイル・139.2キロ)とストレートはそれほどでもなかったが、スライダーを中心に、カーブ・チェンジアップを織り交ぜ、テンポの好い投球で好投。リーグ戦で140キロ台中盤を連発していた 上原 健太(広陵出身 1年)左腕は、135キロ前後で抑え気味。背番号17を付けていた左腕は、山崎 福也(日大三出身 2年)左腕 だったんでしょうかね? 球速は130キロ台前半でしたが、球筋の良さは感じられます。この投手も好い時は、140キロ台を刻んで来る投手。ただ明大勢は、それほど目立つ投球をする選手はいませんでした。
試合は、寒さのせいもあり、第一試合が2-0で全日本が。第二試合は、5回まで0-0まま終了したと記憶しております。ひと通り投げてくれたおかげで、充実した観戦ができました。
吉田 一将(JR東日本・23歳)投手 191/90 右/左
190センチ台の長身ながら、非常にバランスの好いフォームで投げ込む正統派右腕。今日は非常に寒かったということもあり、球速は135~MAXで89マイル(142.4キロ)と、吉田の能力からすればやや抑え気味。それでも両サイドにシッカリボールを投げ分けられるコントロールは確かで、スライダー・チェンジアップ・カーブ・カットボール・ツーシーム系のボールなど、かなり多彩な配球を魅せてくれた。
絶対的なボールがないものの、要所では内角を厳しく突いて詰まらせるなど、危なげない投球。来年のドラフト上位候補の可能性を感じさせる内容だった。雰囲気的には、京産大からオリックスに進んだ 平野 佳寿 投手を彷彿とさせるタイプだが、平野が低めに素晴らしい伸びのある球を投げるタイプならば、こちらは両サイドへの高い制球力で勝負するタイプ。今日の寒さもあったが、ストレートの伸び・威力ではまだ希望枠で入団した平野の領域までは到達していないなという印象を受けた。
新垣 勇人(東芝・27歳)投手 183/84 右/右
吉田が正統派ならば、こちらはちと変速派。先日のドラフト会議では、日ハムから5位指名された。このメンバーで、唯一のドラフト指名選手。今日は、常時140キロ前後の球速で、MAXは89マイル(142.4キロ)と、彼も少し抑え気味。スライダー・フォーク・チェンジアップを織り交ぜ、無難に試合をまとめた印象。
気になったのは、打たれはしなかったものの、どの打者も好い感じでボールを捉るていたこと。変則でありながら、あまり打者にとっては嫌らしさを感じないフォームなのかなという印象は受けた。都市対抗の頃を10とするならば、7,8分といった内容。ただ若い頃のような、150キロ級ボールで押すパワーピッチではなくなりつつある。今は、145キロ前後のストレートとフォークを中心とした縦のコンビネーションを売りにするスタイルにシフトしている。それでも来年の新人王候補として、個人的には高く評価している。
大瀬良 大地(九州共立大 3年)右腕 186/82 右/右
来年の大学・社会人では、頭一つ抜けた実績と実力の速球派。明らかに投球練習時から、両チームの投手達の中で、ストレートの勢いが違っていた印象。テイクバックなどは小さめでも、ズバーンとミットに突き刺さるストレートは、中々大学・社会人レベルではわかっていても対応しきれないレベルにある。
変化球は、スライダー・カットボール・カーブなどで、縦の変化は見られず。またストレートは、常時145キロ前後でMAXは91マイル(145.6キロ)を記録するも、高めにそれもアバウトに散るなど、コントロールよりも勢いで押すタイプ。今日観ていて思ったのは、確かにエンジンは他の投手とは一枚違うも、球速・勢いの割に打者には当てられる見やすさがあるということ。それほど自分を磨いて来なくても、リーグ戦では抑えられてしまう環境だけに、実戦的な術では粗さが改善されていないことなど、大学下級生時からの成長が感じられないのはどうか? という疑問が残った。現状は、ボールの勢いで押せるリリーフ向きであり、意識を変えてこの冬取り組まないと、一位で入団してもプロで苦労するのではないか? そういった不安は拭えなかった。
吉永 健太朗(早稲田大 1年)投手 182/80 右/右
ご存知、昨年の甲子園優勝投手。1年春から早稲田の主戦として活躍するも、秋は完全に調子を崩したシーズンだった。しかし今日の投球は、この秋に見られなかったナイスな投球で、打者9人を抑えこむ完璧な内容。
球速は、ほとんどが140キロ台を記録し、彼の好い時の上半身と下半身のバランスがピタッとハマったボールを初回から連発。ウエートがグッと乗った時の彼のストレートは、球速いかんに関係なく、中々前に飛ばすことすら困難な代物。最速では、92マイル(147.2キロ)を記録するなど、ストレートに見るべきものがあった。
変化球は、緩いカーブを織り交ぜ緩急を意識しつつ、伝家の宝刀・シンカーを織り交ぜたりと昨夏を彷彿させる内容。今日の投球が大会でも出せるようならば、社会人と混ざってもチームの中心的な役割が期待できるのではないのだろうか。久々に彼らしいピッチングが見られて、満足させられる内容だった。
秋吉 亮(Panasonic・23歳)投手 182/76 右/右
もし残留表明をしなければ、今年のドラフトでも上位で消えていただろう一人。独特の腕の使い方をする変則なサイドハンドで、気持ちで押す力投派。チームでは先発をこなしますが、タイプ的には完全にリリーフタイプといった感じです。
球速は、コンスタントに130キロ台後半~MAX88マイル(140.8キロ)を連発。ただボールそのものは、思ったほど生で見ると威圧感が感じられない。普段ならば145キロ前後を連発できる投手ではあるが、この選手の場合は、小さなエンジンをフル出力して絞りだ出すタイプなのかなと思います。
今日は、ストレートのみでアッサリは抑えていました。ただ元々絶対的な変化球はなく、それでも適度に試合をまとめるセンスとコントロールが売り。上位指名で云々というよりは、中位ぐらいで意外にやれる そういった指名で旨みが出るタイプではないのでしょうか。
その他・明大勢では、シーズン中肩を痛めたという 岡 大海(倉敷商出身 3年)右腕は、三塁&一塁での出場で2試合とも登板無し。投手としても140キロ台後半を連発し、打者としても非凡な能力を魅せ二刀流でやってきた選手。肩の状態次第では、最終学年では野手一本になるかもしれません。
その他では、第一試合で先発した 関谷 亮太(日大三出身 3年)右腕は、135キロ前後(MAX87マイル・139.2キロ)とストレートはそれほどでもなかったが、スライダーを中心に、カーブ・チェンジアップを織り交ぜ、テンポの好い投球で好投。リーグ戦で140キロ台中盤を連発していた 上原 健太(広陵出身 1年)左腕は、135キロ前後で抑え気味。背番号17を付けていた左腕は、山崎 福也(日大三出身 2年)左腕 だったんでしょうかね? 球速は130キロ台前半でしたが、球筋の良さは感じられます。この投手も好い時は、140キロ台を刻んで来る投手。ただ明大勢は、それほど目立つ投球をする選手はいませんでした。
試合は、寒さのせいもあり、第一試合が2-0で全日本が。第二試合は、5回まで0-0まま終了したと記憶しております。ひと通り投げてくれたおかげで、充実した観戦ができました。
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