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64 都市対抗東京代表決定戦

都市対抗の東京第二代表決定戦を見に行ってきました。この試合は、あらかじめ見る選手が決まっていたこと。また会場にいられるのが1時間ぐらいしかなかったので、目的の選手に絞っての観戦となりました。

JR東日本 VS セガサミー

この試合のお目当ては、二人の社会人投手にありました。その一人が、吉田 一将(24歳・JR東日本)投手。春先のスポニチ大会以来の観戦であり、その頃と較べてどう変わって来ているのか注目。

結論から言いますと、今日の吉田は平均的な出来だったと言えるでしょう。球速は常時130キロ台後半~140キロ台前ぐらいで、MAXで91マイル(145.6キロ)。190センチ台の大型右腕ですが、けして投球フォーム・ボールに凄みはありません。その投球にもメリハリがなく、淡々と投球を刻んできます。ただ今日は、持ち前の両サイドへの投げ分けが多少アバウトで、高めに浮くボールも多かった気がします。その辺が、要所で失点を重ねていった要因だと考えられます。

変化球は、小さく横滑りするスライダーできっちりカウントを整えられます。それと春先よりもフォークが効果的になり、その分横だけでなく高低のピッチングができるようになり、投球の幅が広がった印象は受けます。

この選手、相手を完璧に抑えこむというよりは、7回3失点ぐらいのペースで試合を作って行くタイプ。大崩れしない変わりに、凄みのあるピッチングもしません。ただローテーションを守って行くには、こういった調子の波が少ないタイプの方が、年間を通しては安定して観ていられます。縦の変化が有効に使えるようになり、よりプロでの可能性は広がった気がします。本戦での内容次第だとは思いますが、2位前後での指名が予想されます。

もう一方のお目当ては、浦野 博司(24歳・セガさサミー)投手。春先の西武との交流戦で今年は見ただけでしたが、ここに来て調子を上げ150キロ級のボールを投げて、スカウト達からは1位指名確実だと評価されている投手です。

確かに春先見た浦野に比べると、格段に調子は上がっていました。球速は、130キロ台後半~MAX92マイル(147.2キロ)と驚くほどではなかったのですが、大きく横滑りするスライダー、小さく打者の前で切れ込むカットボール、110キロ台カーブ、思わずタイミングが狂わされるチェンジアップ気味の球と、コンビネーションが冴えまくります。更に今日は、ボールも両サイドに散っており、相手に突けいる隙を与えません。確かに、この投球がいつも出来るならば、1位指名は揺るがないでしょう。

ただこの投手で気になるのは、この投球がいつも出来るわけではないということ。特にボールがキレ型で球威に欠けるので、球速が140キロ前後しかないと、なんとも見栄えがしません。あくまでもストレートが140キロ中盤ぐらいをコンスタントに出すような勢いが出てこないと、変化球も生きてきません。

指名漏れした後の、大学4年時の神宮大会で150キロ台を連発し、改めて力があるところを見せてくれました。しかし社会人1年目や2年目の春先までは、冴えない投球を続けていた点が気になります。何処か肘か肩あたりの調子が思わしくなく、その不安がないときじゃないと、良いパフォーマンスが魅せられないのではないかと。プロでは、アマよりもずっと長く厳しいシーズンが前提になりますから、良い時は良いけど、悪い時は全然というタイプは、長い目で見ると宜しくありません。その辺が、この選手を見てきての不安要素です。また球威での誤魔化しが利かないので、コンビネーションが冴えているときはいいですが、ボールの勢いに陰りが見えて、揃い出すと一気にガタガタと打ち込まれそうなタイプ。その辺が、どうなのかな?という不安はよぎります。

恐らく今は状態もいいので、都市対抗でも見応えのある投球が期待できます。そして晴れて1位指名への可能性は高いのではないかと思いますが、そういった不安がある投手だということは、頭の片隅に置いておいた方が良いと思います。それでもボールのキレ・変化球とのコンビネーション・制球力・マウンド捌きなどを見ても、社会人ではトップクラス。今年に入り順調さを欠く選手が多い中、調子を上げてきてくれたことは、ドラフト戦線にとって明るい話題だと言えそうです。浦野の好投もあり、セガサミーは本大会出場を決めました。

(今日の感想)

良い状態の浦野を久々に見られたことと、吉田の縦の変化が磨かれたことを確認でき、そういった意味では僅かな観戦でしたが収穫の多い一日となりました。ぜひ二人とも、本戦での素晴らしいパフォーマンスを期待します。
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