東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年(41) 大学JAPAN VS MHPS横浜 (野手編)
今年一度も見られていない選手が何人かいたので、そういった選手を中心に今回はとりあげて行きます。

宮本 丈(奈良学園大4年)遊撃 181/78 右/左

今年の大学・社会人のニ遊間候補では、NO.1と位置づけられる存在。チームこそ16連覇こそ逃しましたが、自身は打率.543厘で3度目の首位打者に輝くなど健在でした。独特のベースに覆いかぶさるような構えと、無駄を極力廃した打撃フォームが、プロレベルの相手だと、どうなのだろう?という不安は感じます。この試合では結果こそ出ませんでしたが、ボールをかなりの確率でミートポイントでは捉えており、悲観するほどではありません。一つプロのレベルを想定すると、国際試合でどの程度の成績を残すのかは注目されます。

遊撃手としては、前身守備で手前で跳ねる難しいゴロをうまく合わせて処理するなど守備もまずまず。サードに入った 熊谷 敬宥(立教大)と譲り合って、三遊間に抜けるタイムリーを許してしまったのは経験不足を露呈していました。昨年の京田 陽太(日大-中日)ほどの圧倒的な守備力はないものの、プロで数年鍛えればニ遊間としてやって行ける選手でしょう。脚力も京田ほどではないにしろまずまずですし、打撃能力は大学時代の京田よりは数段上です。昨年の 吉川 尚輝(中京学院大-巨人1位)のようなワクワクするようなスケールは感じませんが、2,3位ぐらいでは指名される選手ではないのでしょうか。良い意味でも悪い意味でも、あまり変わった印象はありませんでした。

内海 大寿(中部学院大4年)右翼 180/84 右/右

この試合では、6番・右翼手として出場。宮本同様に、アピールするというほどの結果は残せませんでした。しかしスイングの弧の大きな強打者で、貴重な右の大型外野手という位置づけ。今春のリーグ戦では、打率.220厘と低迷したように、打撃の確実性・安定感に課題が残ります。またパンチ力はあるものの、長距離打者という選手ではなく、けしてオーバーフェンスを連発するような打者ではありません。それでもリーグ戦で10打点以上残すなど、勝負強い打撃が持ち味。あまり足の印象はないのですが、強肩でもあります。現状は社会人かという印象を受けていますが、アピール次第では貴重な右の強打者タイプだけに、指名の話が出てきても不思議ではありません。

辰己 涼介(立命館大3年)中堅 180/70 右/左

来年の上位候補と目される、天才肌の外野手。その圧倒的な能力の割に、リーグ戦では突出した成績が残っていないのが前から気になっていました。今春のリーグ戦でも、打率.273厘と平凡な成績にとどまっています。この試合では、内角高めの難しい球をライト前に打ち返すなど、独特のボール捌きを披露。強肩ぶりはプロでも売りにできるレベルですし、リーグ戦で6盗塁を記録するなど脚力もまずまず。国際試合でこそ、その潜在能力が引き出されるのか注目されます。

久保 皓史(24歳・MHPS横浜)二塁 181/82 右/左

富士大時代は、強烈な打球が印象的な強打者というイメージ。実際この試合でも、タイブレークからライト前に強烈なヒット放ってみせた。都市対抗予選の時にも書いたが、社会人に入って強いだけでなく上手さが加わった感じ。それも二塁をこなすような、そんな器用な選手だとは思わなかった。元々三塁手ということで、強肩を活かしたダイナミックな守備が売り。堅実性は高くないものの、驚くようなプレーを見せる。打撃も広角に打ち返し、長短織り交ぜどの方向にも打球を飛ばす。今年のニ遊間候補の中でも、スケールを感じさせる強打の二塁手だと言えるだろう。大学時代から変わったという印象を受ける、数少ない選手の一人。都市対抗本戦でも、ぜひ注目して頂きたい。ただし計測したときは、一塁までの塁間が4.38秒ぐらいと、左打者としてはかなり遅かったところが気になった。

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2017年(41) 大学JAPAN VS MHPS横浜 (投手編)
昨日から、平塚で大学JAPANが合宿に入りました。2日目の今日は、都市対抗直前のMHPS横浜との対戦でした。特に今年はじめてみる選手、オープン戦でのみ見た選手が多かったので、そういった選手の中で気になる投手について触れてみたいと思います。

東 克樹(立命館大4年)投手 170/74 左/左

今やドラフトでも上位指名が噂される存在で、JAPANでもエースとしての活躍が期待されているサウスポー。私自身は、立命館が関東遠征してきた東洋大戦での登板を見ました。そのときはやや物足りない印象を受けましたが、その後リーグ戦でどんどん評価をあげて、ドラフトでも最上位クラスへと評価を高めています。

今日は、コンスタントに140キロ台を記録し、私のガンでも最速91マイル・146キロまで到達。春先に見た時のような、ボール自体の物足りなさは感じられず、さすが上位指名が噂されるだけのボールは投げていました。特に左打者内角を厳しく攻めることができる選手で、フォームはオーソドックスな割に左打者に強さを発揮できるサウスポーだとわかります。110キロ前後の緩いカーブ、120キロ台の曲がりながら沈むスライダー、120キロ台のチェンジアップ、更に130キロ台中盤で左打者に食い込んで来るツーシーム系のボールも確認。両サイドにボールを散らせている割に、右打者のアウトローで意外に仕留められない投球はちょっと気になりました。右打者に対しては、外角低めに沈むチェンジアップを武器にします。どうもスライダーの精度に自信がないのか?チェンジアップ系を多投する傾向が強いのがわかります。実際勝負どころでは、甘く浮いたスライダーを痛打される場面も見られました。

この選手、本当にちっこい投手なので、140キロ台中盤以上出てないとボールに見栄えがしません。しかしそういった投球がいつもできるわけではないので、プロの長いシーズンを想定するとアベレージでは下がります。その時にかわすだけの細かい制球力、巧みな投球術、フォームの嫌らしさがないのがどうしても気になります。また勝負どころになればなるほど、甘い球が行ってしまうタイプであり、けして勝負強いわけでもありません。ドラフトでは2位以内で指名されると思いますが、私ならば上位では手を出さないだろうなという思いは、春先のオープン戦の時と同様でした。もしJAPANの命運を、この投手に託さないといけないチームだとすると、かなり今年のJAPANはヤバイと思います。

阪本 大樹(関西大4年)投手 169/74 右/右

上背はないのですが、ガッチリしていて投げっぷりも良くサイズの無さが気にならない実戦派。球速こそ140キロ前後で、MAXでも143キロぐらい。マイガンでも89マイル(143キロ)ぐらいでしたが、それ以上に感じさせるズシリとした球威を感じます。変化球もカーブ・スライダー・シンカーのような沈む球があるのですが、その球威のあるストレートでも空振りが誘えます。結構アバウトに見えるのですが、両サイドにしっかり散っていますし痛手は喰らい難いタイプかと。小柄な右腕ですが、福山 博之(DeNA-楽天)のような活躍も期待できるかもしれません。下位でリリーフ投手が欲しい球団には、ハートも強そうですし面白いと思いました。

松田 浩幸(24歳・MHPS横浜)投手 177/75 左/左

近大から入って3年目のサウスポーで、フォームは癖のない本格派。球速は常時140キロ前後(MAX89マイル・143キロ)ぐらいと驚くものはありませんが、適度な勢いを感じさせ、スライダー・チェンジアップなどを両サイドに散らすことができています。プロとなると何か特徴が欲しい気もしますが、今まで気にしたことのない投手に、こんなボーダーレベルぐらいのサウスポーがいたのかという驚きはありました。それほど細かい投球術やフォームに嫌らしさもないので、長いイニングはまだ辛そう。しかしMHPSの試合で観る機会があったら、その投球に注目してみたいと思わせるものがありました。

奥村 政稔(25歳・MHPS横浜)投手 177/78 右/右

統合する前の三菱重工長崎時代から、毎年のように注目されてきた素材です。しかしあと一歩詰めの甘さが残り、プロまでは届かない万年ドラフト候補の一人です。しかし今年は、新しい環境に入り一味違って来ているのでないかと期待しています。今日延長タイブレークの10回に登場したのですが、この日最速の148キロの速球は明らかに今日登板した他の投手と比べ、ボールの厚み・迫力が違っていました。今日はリリーフでの登板ということで、ストレート、スライダーなどの単純な配球であっという間に終わってしまいました。普段はカットボールのような球を多投し、フォークのような縦の変化で追い込むと仕留めに来ます。今年の社会人でも、先発でコンスタントにこれだけ強い球を投げられる投手はそうはおらず、粗さも薄まり角も取れてきただけにプロ入りへの「旬」を迎えたといえるのではないのでしょうか。都市対抗でも登板の機会があるでしょうから、ぜひ注目して頂きたい投手です。今年変わったという意味では、オススメの社会人です。

(最後に)

他にも両チーム投げていたのですが、あえて取り上げたいならばこの4人でしょうか。現状の東の投球、今年始めて阪本の登板をチェック。松田という新たな収穫があり、改めて奥村の良さに確信を持てた試合で、収穫の多い一日となりました。

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2017年(40) 四国アイランドリーグ選抜 VS フューチャーズ2
2日目は雨で中止になった、アイランドリーグ選抜の関東遠征。3日目の今日、再びフューチャーズとの試合を観戦してきました。初日に比べると、3日目には見応えを感じました。

伊藤 翔(18歳・徳島ID)投手 175/70 右/右 (横芝敬愛出身)

昨年千葉で話題になった好投手でしたが、最新の「野球太郎」の記事を読む限り、プロテストに落ち指名漏れしたと記載されていました。しかし高校時代から目立っていた選手だけに、1年目からアイランドリーグで 9試合 4勝2敗 防 2.50(5位) という成績をあげてます。

中背の体格からコンスタントに140キロ台を記録し、大田のガンでは146キロを記録。私のガンでは89マイル(143キロ)程度でしたが、手元でキレる空振りを取れる球を投げ込んできます。変化球も曲がりながら沈むスライダーに、フォークのような沈む球もあるオーソドックスなスタイル。変化球で仕留めきれるほどではありませんでしたが、カウントはしっかり取れていました。クィック1.0~1.1秒ぐらいでまとめられていますし、牽制のターンも鋭く、ランナーを背負うと長く間合いをとるなど、それなりに野球センスの良さや運動神経の高さを感じさせる選手です。

高卒1年目の若さがあるのも魅力なのですが、年齢の割にはすでにかなり完成されている投手との印象を受けます。そのため指名後に、爆発的に伸びるとかそういった素材としての奥行きはさほど感じません。高卒に求めるようなスケールとか伸び代という部分に期待するタイプではないように思います。しかし今回の選抜メンバーの中では、一番NPBに近い存在 そんな気は致しました。本会議の指名となると難しいと思いますが、育成枠でならば好調を維持してゆく限り、指名はかなり濃厚な選手ではないのでしょうか。

原田 宥希(23歳・香川OG)投手 180/70 右/右 (滋賀・高島ベースボールC出身)

最初は、130キロ台中盤を投げ込む平凡なサイドに近いスリークォーターという風に見えました。しかし最初のイニングの最後の打者に投げた145キロのストレートが素晴らしく、次のイニングに注目して見てみました。2イニング目には、コンスタントに140キロ台を越えてきて、大田のガンで146キロまで到達。私のガンではあまり球速が拾えず、89マイル(143キロ)が最速でした。しかし指にかかったときのストレートの球威・球速は、このメンバーの中では1番でしょう。

問題は、曲がりの大きなスライダー、シンカーなど、各変化球の精度がイマイチな点。そういったコントロール・変化球レベルの低さで、指名となると微妙な選手ではないかと感じます。総合力では、伊藤翔(徳島)よりも思って見えました。そのへんは成績にも現れていて 9試合 4勝2敗 防 3.50(10位)。64回1/3イニングで、60安打。被安打率は、93.3%(80%以下には抑えたい)と高め。四死球も28個で、四死球率も43.5%で(基準は33.3%以下)で、ややアバウトなところがあります。三振も1イニングあたり、0.7個程度であり(先発ならば0.8個以上が目安)、決め手不足の印象も受けます。数字の上からも、総合力ではやや見劣る印象が残ります。

ただし独立リーグの選手の場合、それほど成績は大きなウェートは占めていません。何より、指にかかったときのボールが安定して出せるようになれば、一軍も将来的に視野に入れられるものがあります。その可能性という意味では、伊藤翔や秀伍(香川)よりも一軍を意識できる素材でした。この選手は意見が別れると思いますが、育成枠での指名があっても不思議ではないと評価します。

(最後に)

野手に関してはどの部分を評価するのかにもよりますが、個人的にはあまりピンと来る選手がいませんでした。投手に関しては、伊藤翔(徳島)、秀伍(香川)、原田(香川)の3人に育成枠での可能性を感じます。

成績表を見ていて気がついたのは、例年に比べ元NPBの選手や外国人選手の上位進出さが少ないということ。それはそれでドラフト候補が浮き彫りになってきそうなものの、リーグ全体のレベルを引き下げている可能性もあるのかもという気もします。というのは、このアイランドリーグ選抜が来るようになってから毎年欠かさず見ています。しかし今年ほどインパクトに欠ける年も、そうそう記憶にないからです。ちょっとそういった意味では、BCに比べると四国の勢いが鈍っている印象は否めませんでした。

例年指名のほとんどは、このアイランド選抜に選ばれている選手からドラフトされます。そう考えるとこのメンバー以外に、どのぐらい指名される選手が他にいるのかには疑問を持たざるえません。少し厳しいことを書きましたが、選手・関係者達の更なる奮起を期待してやみません。ただし今回の日程に関しては、スカウトが最もチェックを入れやすい日程を選んだこと。これに関しては、今ままでで一番良かったのではないかと思います。アイランドリーグ選抜が来るようになって、最も多くのスカウトが球場につめかけたのではないのでしょうか。

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2017年(39) 四国アイランドリーグ選抜 VS フューチャーズ1
毎年恒例・四国アイランドリーグが、選抜チームを作ってフューチャーズと対戦。今年も、大田スタジアムで第一戦が行われました。アイランドリーグ選抜でプロ入りする選手は、あまりリーグ戦での成績は関係ありません。そのため事前には一切予備知識を入れず、できるだけ先入観のないフラットな形で見ることを心がけました。そんな中、初日で気になった選手を何人かピックアップしましたが、3日目の模様(2日目は雨天中止)も見たので感想を追加する形で掲載してみます。

妹尾 克哉(19歳・香川OG)遊撃 178/76 右/左 (神戸国際大附出身)

選抜チームの1番・ショートを務め、第一打席から高めに浮いた速球を打って左中間ツーベース放った選手。甘い球を逃さない鋭さ・スイングの強さもあり、打撃にはキラリと光るものがありました。帰宅後リーグ戦の成績を調べてみると、14試合 1本 11打点 1盗塁 打率.200厘 という物足りない内容。この成績でも選抜チームに選ばれ、一番打者を任されていたのは、高卒1年目の19歳という若さを売りにアピールしたかったというのもあるのではないのでしょうか。ショートしての動きは平凡で、スローイングを見る限りあまり肩が強いという感じでもありません。また一塁までの塁間も、左打席から4.3秒台だったので、リーグ戦で1盗塁の理由もわかります。若さと打撃の振り出しの良さは光りましたが、守備・走塁との総合力ではどうか?という疑問も残りました。しかし高卒1年目の若さを買って、育成あたりで指名して来る球団があるかもしれません。

3日目は、途中から出場しスライダーをセンターフライと送りバントを成功させていました。守備ではエラーをするなど、この手のタイプにしては守備・走塁が物足りないところが浮き彫りになりました。高卒1年目の若さを買って、指名して来る球団があるかどうか?

小林 義弘(23歳・徳島ID)一塁 182/86 右/左 (山梨学院大附出身)

山梨学院大附時代から、注目してきた強打者。アイランドリーグでは、2度の打点王に輝くなどリーグを代表する強打者。試合では、センター前に一本強烈にはじき返すらしいヒットを放つ。今シーズンは、34試合 2本 21打点 4盗塁 打率.318厘(8位)と、相変わらず長打力よりも勝負強さが目立っています。今年は守備でアピールするために三塁にも挑戦しているとも聞いていましたが、結局元のファーストに。この選手は、成績以上に光る打撃を魅せてくれます。しかし守備位置は限定され、けして長距離砲ではないポイントゲッター。それだけに、なかなか各球団指名までGo.!サインが出ませんね。勝負強い代打が欲しい!という需要があれば、アイランドリーグでは一番の適任者ではないのでしょうか? 残念ながらそういった需要は、今までなかったようですが。特に凄く良くなったという感じはしませんが、相変わらずの力は健在だという感じはうけました。

3日目は、レフトで出場。慣れない守備のせいか? 大きなミスをしてしまっています。一塁までの塁間も、左打席から4.45秒前後とかなり遅い。肩も強くなく、この日は自慢の打撃でも良いところは魅せられず。特に悪くなったということはないと思いますが、果たして代打・守備位置限定の左打者に需要があるかどうか?

ハン・ソング(28歳・高知FD)捕手 185/95 右/右 (元起亜タイガース)

笠井 崇正(DeNA)投手から、左中間スタンドに特大の一発を放った選手。その打球は、なかなかアマでは見られない凄い当たりでした。しかし打順は8番ですし、リーグ戦では 33試合 0本 2打点 0盗塁 打率.194厘 という成績で、当たれば飛ぶのだろけれど、滅多に当たらない打者に出た特大の一発だったのだろうなと感じます。今年28歳という年齢と外国人という立場なのも考えると、かなり厳しいといえます。捕手としても平凡で、ディフェンスが売りというほどでもなさそうなので。とりあえず当たったときの飛距離は素晴らしいということは間違いないようです。

3日目は途中から出場してきましたが、見逃し三振など自慢のパワーは見せつけられず。肩は平均的で、外国人枠を使ってまで獲り来る球団があるのかには疑問が残りました。よほど桁違いのパワーを、安定して発揮できるようにならないと厳しそうです。

(高島)秀伍(26歳・香川OG)投手 185/79 右/右 (セガサミー出身)

桐蔭学園-東洋大-セガサミーという経歴の持ち主ですが、セガサミーでは外野手としてやっていた選手です。スリークオーターから繰り出す130キロ台後半のストレートが中心で、最後の打者に渾身の142キロの速球を投げ込んでました。小さく横滑りスライダーでカウントを整え速球を内外角に散らしてきます。特に何か決め球があるという感じはなく、速球もプロで押し切れるほどのものは感じられませんでした。今シーズンの成績は、12試合 3勝4敗 防 2.94(8位)という成績。この日投げた投手の中では、一番NPBには近いと思います。

初日見た時より、断然3日目の方が良かったのがこの選手。この日はコンスタントに140キロ台を越えて、MAXで146キロぐらい。私のガンでも、91マイル(146キロ)まで到達し、コンスタントに140キロ台中盤を記録。右打者の高めに浮いたストレートを良く打たれるのは気になりますが、今日はシンカー系のボールも見られました。またランナーを背負ってからも、じっくりボールを持つなど相手を焦らすような投球も。そういった余裕や、視野の広さを持っていることがわかったのは収穫でした。この日の内容を安定して出せるのであれば、育成枠での指名があっても不思議ではないと思われます。

(最後に)

初日気になった選手で、恐らく育成枠で指名されるだろうと言えるのは、秀伍(香川OG)投手ぐらい。あとの選手は、かなり流動的だと言わざるえません。特に野手に関しては、例年に比べても指名できる人材に欠ける印象を受けました。

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2017年(38) JX-ENEOSレポート
都市対抗西関東予選において、敗退してしまったため都市対抗出場が叶えなかった JX-ENEOS 。そんな中で、今後ドラフトに関わってきそうな選手を取り上げることにする。

緒戦のMHPS横浜戦で先発したのは、 柏原 史陽(24歳・同志社大出身)右腕。中背の体格から全身を使って投げ込んでくる力投派で、先発でも常時140~MAXで91マイル・146キロを記録、ハマスタのガンでは147キロまで到達したと思われる。キレのある球質で、両サイドに散らして来る。また速球と同じぐらいの割合で、130キロ台後半のカットボール的な球を積極的に織り交ぜ、カーブ、スライダー・チェンジアップなどを加えて、一辺倒にならないように工夫されていた。コントロールも悪くないし、マウンド度胸もいい。ボールにも勢いはあるが、それほど球威はないので甘くなると長打を食らいやすい傾向はある。それでも実戦派でもあり、リリーフならば即一軍で勝負できるぐらいの力量は兼ね備えている。ドラフトでも2位~3位ぐらいまでには指名されそうで、1年目からどのぐらいやれるか興味深い選手ではある。3位ぐらいで穫れたら、かなり美味ししい指名ではないのだろうか。イメージ的には、同じ同志社から阪神に進んだ、渡辺 亮 を彷彿とさせる。

柏原と並ぶ2枚看板の斎藤 俊介(23歳・立教大出身)右腕は、東芝戦のマウンドを託された。こちらは初回からビッグイニングを作ってしまい、試合が後手後手になる展開に。須田 幸太(DeNA)のような感じのフォームから、常時140キロ台~MAXで93マイル・150キロまで到達。こちらもキレで勝負する球質が魅力だが、フォームが合わされやすいのか、東芝打線に面白いように振り抜かれていた。むしろ何か、癖を見抜いていたかと思えるほどだった。横滑りするスライダー・カーブ・チェンジアップだかフォーク気味の球などを織り交ぜる。しかしフォークだかが落ち切らないところを、痛打される場面も少なくなかった。個人的には柏原より斎藤の方を買っていたが、二日間の登板を見る限り柏原の方が高い評価でプロ入りしそう。斎藤も指名される力はあるが、5位前後レベルぐらいのため、条件次第では会社に残留しそうな印象を受ける。柏原ほど投球に勢いが感じられないのと、フォームの合わされやすさの差があるのかもしれない。

ENEOSでは、ルーキーの 左澤 優(23歳・横浜商大出身)左腕が、左腕からコンスタントに140キロ前後~MAXで145キロまで到達。小気味の好い投球は、大学時代よりパワーアップ。左のリリーフ候補として、来年マークしてみたいレベルまで引き上げられていた。この予選では確認できなかったが、他にも有力な来年の候補になるであろう 鈴木 健矢(20歳・木更津総合出身)右腕や、チーム終盤に投げることが多かった 江口 昌太(23歳・鹿児島工出身)右腕が見られないで終わったことは残念。

野手では、1番を打つ 塩見 泰隆(24歳・帝京大出身)中堅手が、右打席から4.1秒弱(3.95秒弱)の俊足ぶりを魅せたアスリート系外野手。脚力の速さは本物だが、打撃の確実性はどうなのだろうか?いう疑問は残る。この辺は、もう少し他の試合をみて煮詰めていゆきたい。

また2年前のドラフトで指名漏れした 谷田 成吾(24歳・慶応大出身)右翼手は、大きな飛球を放つこともあったものの二日間で目立った活躍はなし。8番という打順が示すとおり、現状の調子は芳しくない。そう考えると、今回も指名漏れする可能性は高そうだ。大学生の当たり年の逸材で、前をこれだけ大きく取れるスイングをする選手はいないので、このまま埋もれてしまうには惜しい選手ではあるのだが・・・。果たしてこの中から、誰が補強選手として呼ばれるだろうか?

柏原 史陽(24歳)投手 175/76 右/右
斎藤 俊介(23歳)投手 176/80 右/右
左澤 優 (23歳)投手 171/76 左/左
塩見 泰隆(24歳)中堅 179/73 右/右
谷田 成吾(24歳)右翼 183/89 右/左

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