東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2018年(18) 九州遠征3日目
九州遠征は、最初の二日間でおおよそ目的を果たしてしまいました。そんななか向かったのは、宿をとった久留米での試合。それでもJR久留米駅から、久留米の野球場まで徒歩でゆくと1時間弱かかる距離。駅前のローターリーから球場近くまでゆくバスがあったので、それに乗って向かうことに。そしてこの日は、春季九州大会を観戦しました。

第一試合 未来沖縄 VS 八幡

未来沖縄の先発は、背番号6を付けた 宜保 翔(3年)。緒戦でも143キロを記録したり、沖縄大会でも145キロ叩き出すするなど密かに話題になっていた選手。171/67 と小柄な体格で、野球センスが洗練されているというよりも、身体能力が秀でているタイプ。この日は、常時135~140キロぐらいと球速は並。彼が素晴らしいのは、右打者外角に切れ込むスライダーのキレ。この球で、三振の山を築きます。しかしあくまでも急造投手という感じで、野手が投手をやっている印象は否めません。それでも夏には、背番号1を付けているかもしれません。それだけこのチームの中で、彼の能力は抜きん出ているので。それでも相手守備をみて、サード側にセーフティバントを決めるなどの視野の広さも兼ね備えています。

むしろこの選手の魅力は、圧倒的な身体能力の高さにあります。投手としても140キロ級のボールが投げられるように、地肩は言うに及ばず。俊足揃いの沖縄球児の中でも、走力も頭一つ抜けています。出塁すれば、さかさず盗塁を仕掛けてきますし、ベースラニングも速い。打撃は、逆らわずレフト前にはじき返すシュアな打撃もある一方で、引っ張ればスタンドインできるパンチ力も秘めます。守備も打撃もまだ発展途上という感じがしますが、本格的な環境で育てたらどんな選手になるのか?というワクワク感があります。イメージ的には、高校時代の 今宮健太(明豊-ソフトバンク)遊撃手を左打ちにしたようなタイプでしょうか? 身体は小さくても、ポテンシャルは極めて高い選手だと言えるでしょう。この選手の野手の可能性が見られたことが、今回の九州遠征で一番の収穫ではないのでしょうか。

一方の八幡では、山上 壮志朗(3年)中堅手という選手が目立ちます。180センチ台の大型外野手ですが、肩も強いですしベースランニングもかなり速い。センター前、レフト前、一二塁間を破るヒット、ライト前だか4安打ぐらい放っていました。左打ちの外野手ということで、なかなか高校からのプロ入りは厳しいかもしれませんが、強豪・名門大学などでも野球を続けて行ける素材なのは間違いありません。もう一度ぐらい、じっくり観てみたい選手でした。

第二試合では、再び明豊の 濱田 太貴(3年)右翼手のプレーを観ましたが、前日みた印象と変わりませんでしたので、特に加筆することはありません。豪快なスイングも健在ですし、対応力・右方向へも飛ばす能力もあります。しかしグランドに混ぜてしまうと、どの選手かわからなく埋もれてしまうというのは、ちょっと気になるところでした。

宜保 翔 (未来沖縄3年)投手&遊撃 171/67 右/左

山上壮志朗(八幡3年)中堅 182/69 右/左

濱田 太貴(明豊3年)右翼 176/76 右/右

3日目はそれほど期待していなかったのですが、宜保が想像以上だったり、山上が好選手だったのが収穫でした。ほぼ当初の目的の選手は観られたのですが、しいて言えば日本経済大の東野・森 の両投手が確認できなかったところが悔いに残るところでしょうか。機会があれば、秋のリーグ戦などにも足を運べればと思います。

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2018年(16) 九州遠征2日目
ちょっと間が開いてしまいましたが、九州遠征2日目のレポートでも。前日に大学野球をハシゴした私は、翌日は久留米の宿から小郡の球場を目指します。JR久留米の駅から西鉄の久留米の駅などは、20分ぐらい歩けば着くものだと思っていました。しかし宿のフロントの方の話だと、3キロぐらいあり45分ぐらいかかるとのこと。ということで、久留米の駅からバスで西鉄久留米を目指し、そこから小郡球場の最寄り駅まで西鉄に乗りました。

電車に乗ると、早速某球団のスカウト達が。私は駅から歩くことにしたのですが、昔は田んぼが広がっていた風景が、巨大なイオンに変わっていて正直をショックを受けました。結構、小郡周辺の田園風景が好きだっただけに。ようやく着いた先では、高校の春季九州大会が行われています。

聖心ウルスラ VS 明豊

聖心ウルスラの先発は、昨夏甲子園で好投し注目された 戸郷 翔征(3年)右腕。腰高のサイドハンドに近い、スリークォーター。球速は常時140キロ前後から、MAXで89マイル・143キロ程度。ビシッとミットに収まる速球を、両サイドに投げ分けてきます。また変化球は、小さく横にズレるスライダーと、シンカー気味の球も両サイドに集められます。特にシンカーを、最大の武器にしている印象を受けました。それほど腕がしなるサイドハンドではないので、打者の手元までの伸びが平凡だったのは、生で見ていて強く実感しました。

サイド故に、打者からは合わされやすいフォーム。そのためコースに投げ分けていても、踏み込まれて打ち返されてしまうことがあります。また絶対に走ってきそうもない走者に対し、執拗に牽制を入れるなど神経質な一面も、野手への影響や投球のリズムという意味では、正直どうなのかな?という疑問は残ります。特にセンバツで活躍した同タイプの 市川 悠太(明徳義塾)あたりに比べると、ボールの質や球速、投球の繊細さという意味でも、ワンランク・ツーランク劣る印象を受けました。もう少し繊細なタイプだと思っていたのですが、思ったよりも大雑把な印象を受けます。ドラフトとなるとボーダーレベルであり、下位~育成あたりではないかという気がしました。

対戦相手の明豊にも、昨夏の甲子園で注目された 浜田 太貴(3年)右翼手がいます。まるで外国人のような、腕っぷしの強いスイングをする選手。それでいて当てる能力もあるのが、この選手の魅力です。

秋と同様に、背番号5を付けてライトを守ります。肩もまずまずですし、守備範囲や守備自体も下手選手ではないでしょう。そういった意味では、スラッガーでも守備位置の融通の効くタイプ。球団によっては、三塁あたりを任せる球団も出てくるかもしれません。豪快に引っ張るだけでなく、右方向にもきっちり打ち返す広角打者。別の試合では、右方向もホームランを打ち込んだそうです。

なるほど魅力的な選手ではあるのですが、体格が中背で他の選手と混ざってしまうと埋もれてしまうのが正直気になります。そういった意味ではスケールがあまり感じられず、この選手も下位指名ぐらいで落ち着くのではないのでしょうか。彼より体格で恵まれていた 細川 成也(明秀日立-DeNA)外野手でさえ5位指名だったことを考えると、それを上回る順位での指名は考え難いのではないのでしょうか。しかしこの選手は、個人的に好きな選手ではあります。

戸郷 翔征(聖心ウルスラ3年)投手 185/74 右/右

浜田 大貴(明豊3年)右翼 177/77 右/右

浜田の打席を三打席ほどみて、前日足を運んだ福岡工業大のグランド(FIT球場)に2日連続で移動しました。浜田に関しては、3日目も観戦できたのですが、印象はこの日と変わりませんでした。打席に入るときに、足場をしっかり馴らすこだわりがあり、そのへんには、野球への思い入れの深さを感じられましたが。この2日目の大学野球の模様は、3日目のレポートと合わせて次回お伝え致します。

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2018年(13) 九州遠征初日
今回の九州遠征は、高校の春季九州大会と九州の大学リーグの逸材をチェックするのが目的でした。その両方を、一度にできるのではないかと思い遠征してきました。

遠征初日は、大学リーグの観戦です。今年九州で最も確認したなかった投手が、佐藤 卓実(九州国際大4年)右腕でした。184/82 の均整のとれた体格を活かし、全身を使って投げ込む力投派。常時140キロ台~MAX91マイル・146キロを記録するスピード能力があり、大きく横に曲がるスライダーに、あまり落差のないチェンジアップのようなフォークも織り交ぜます。

まだまだ本当のコントロールがなく、素材型の域は脱していない印象。昨秋リーグの最優秀防御率に輝いたそうですが、今シーズンはまだそこまでの状態に達していないのだと思われます。ボールもたまに指にかかったときには凄い球がゆくのですが、平均すると質・コマンドともに発展途上。素材としての魅力は確かに九州屈指だと思いますが、1年目からプロで即戦力になりえる投手かと言われると疑問が残ります。うまく導けばプロでも凄い投手になれると思いますが、上位で指名するのには勇気がいるのではないのでしょうか。スペックの高い素材を育てたいという球団が、中位あたりでということになりそう。

開幕週では、チームの開幕投手を任された 山本 晃希(九州国際大4年)右腕は筋の良さそうな正当派。フォームにも癖がなくボールの質も悪くなのですが、球速は130キロ台後半~MAXで87マイル(140キロ)程度と物足りません。開幕戦で投げたときには、147キロを記録したということなので、もっと良かったのかもしれませんが。変化球もスライダー・チェンジアップなどで、高めに甘く入った球を簡単に打ち返されていたのは気になりました。この試合を観る限りは、大学からプロというよりも、社会人でワンクッション置いてからという評価に留まるのではないかと。

佐藤 卓実(九州国際大4年)投手 184/82 右/右
山本 晃希(九州国際大4年)投手 182/82 右/右

佐藤の投球を3イニングほど確認し、桧原球場を跡にします。しかし博多の駅まで戻るのには1時間ぐらいかかり、そこから電車に乗っても、FIT(福岡工業大球場)移動するのに2時間ぐらいかかってしまいました。そのため、お目当ての一つであった日本経済大の試合の8回にようやく到着。昨年の福岡ドームで観戦していて気になっていた、森 祐樹(有明出身4年)右腕はすでに降板していました。また日本経済大の試合は、翌日は第一試合のため観戦できず。今度は、東野 葵(福岡第一出身4年)左腕を確認できずに、この遠征を終えることになります。この二人が見られなかったことが、この遠征の心残りとなりました。

そしてこの日の第三試合・九州共立大の先発は、久保 拓真(自由ヶ丘出身・4年)左腕。135キロ前後の実戦派左腕で、ビシッと切れのある球を投げ込み球速以上に感じさせます。スライダー・チェンジアップ系の球を両サイドに散らすなど、なかなかの好投手。しかし球威の無さからか? 結構打たれていたのが気になりました。いずれにしても、この選手も社会人タイプの好投手でしょう。

また昨年の神宮大会から気になっている 早野 僚馬(自由ヶ丘出身・4年)中堅手は、チームの4番打者として健在。バットのしなりを活かせるスイングはプロ向きですが、少し振り出しが鈍い印象を受けました。肩はまずまずでしたが、左打席から一塁タイムが4.25秒前後なのと外野手としては平凡だったのは気になります。走力自体は、神宮大会では4.1秒前後出ていたもののドラフト候補としては平均的。左打ちの外野手だということを考えると、大卒で指名されるかは微妙な気がしました。

久保 拓真(九州共立大4年)投手 173/75 左/左
早野 僚馬(九州共立大4年)中堅 184/90 右/左

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2018年(12) 東京都春季大会1
選抜大会の決勝が行われている最中、私は今年の高校生捕手のなかでも全国NO.1ではないかとみている、石橋 康太(関東一)捕手の視察に行ってきました。
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2018年(11) コンプリート
この春のオープン戦の観戦目標が、関東に遠征して来る北海道・東北の有力どころを網羅することでした。その網羅の対象というのが、前回のレポートで取り上げた・鈴木翔天(富士大)・福田俊(星槎道都大)、そして今回とりあげる 高橋 優貴(八戸学院大)の3人。特に高橋に関しては、亜細亜大の先発が濃厚なのがわかっていながら、私用で観戦を断念という悔しい思いをしました。しかし亜大戦以降、もし観られるとしたらこの試合だろうとNTT東日本戦の観戦に賭けていました。

その 高橋 優貴(東海大菅生出身・4年)左腕は、先発ではなくリリーフでの登場。私の見立てでは、今年の大学・社会人のなかでも、この投手がNO.1左腕だろうとみている存在。この日は、常時140キロ台を越えてきていて、球速はMAXで93マイル(150キロ)を記録。しかしそれは1球だけで、それ以外だと91マイル(146キロ)が数球ぐらいでした。隣にいたNTTの部員にも訊いたところ、MAX147キロだったということで、そのへんがこの日のMAXなのかもしれません。この日は、少しストレートも高めに抜け気味で引っかかっていない球も少なくありませんでした。

このストレートの他に、スライダー・チェンジアップ・カーブ・ツーシーム的な球など球種は多彩なものの、その精度・制球ともにまだバラバラという感じで、投球としてのまとまりはありません。このへんがシーズンにむけての調整な部分で、シーズンに入れば145キロ前後の真っ直ぐと変化球のコンビネーションが冴えて来るはずです。しかし本当のコントロールや絶対的な変化球があるかどうかは、もう一度シーズンの投球を確認したいところ。あくまでも素材型の域を脱していない可能性もあり、そのへんは微妙な印象を受けました。高校時代以来まともに見ていませんし、大学に入ってからの動画では全体像が見え難いですから。変化球や速球がビタッビタッとハマってくるようだと、1位指名競合は夢ではないと思います。

その他八戸学院大では、昨秋一年生ながら4勝をあげた・大道 温貴(春日部共栄出身・2年)右腕なども、140キロ前後ぐらいの球速ですが、それより遥かに速い球が投げられそうな雰囲気は感じました。なんといっても北東北の開幕は、4/21~ ですから、調整としては中央の大学に比べるとゆっくりなのは致し方ありません。

また4月に入り、続々と大学のリーグ戦もスタート。そんな中、密かに話題になっていた 山田 綾人(玉川大・3年)右腕を観戦してきました。186/82 と恵まれた体格の選手で、コンスタントに140キロ台~MAX92マイル・148キロまで到達。ストレートの勢いはそれなりなのですが、スライダー・カーブ・チェンジアップと平凡で、決め手に欠ける印象は否めません。

それでも極端に制球もマウンド捌きも荒れ荒れという感じではないですし、牽制はそれなりに鋭い。クィックも1.05~1.10秒ぐらいとまずまず、フィールディングは並なのと投球に奥深さは感じません。しかし育成あたりでプロで育てれば、150キロ台の王台も望めそうなキャパはあります。来年のドラフト候補として、覚えておいて損はない選手ではないのでしょうか。

高橋 優貴(八戸学院大4年)投手 178/82 左/左
大道 温貴(八戸学院大2年)投手 178/70 右/右

山田 綾人(玉川大3年)投手 186/82 右/右

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