東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年(34)(35) 東都1部リーグレポート2
開幕週の東都を観戦し、その翌日に嘉陽(亜大)投手を、また先週には小又(国学院大)投手を観戦に行きました。そんな東都の観戦も、今回が最後になります。本日は、飯田 晴海(東洋大4年)右腕がプロからも注目されているということで、生でぜひ観てみたいと思い足を運びました。どうしても上背のない投手は、生で見てみないと信用できない。テレビだと、執拗に良く見えてしまいプロ入り後あれ? と思うことも少なくないからです。

第一試合 日大 VS 亜大

そんな飯田投手の登板前の試合は、試合中盤に球場に到着しました。亜大は、投手起用や守備位置が開幕の頃とは大幅に変わっています。開幕週で圧巻の本塁打を放った 頓宮 裕真(岡山理大附出身・3年)が、捕手から一塁手に。またサードを守っていた 北村 拓已(星稜出身・4年)が、ショートとして出場していました。特に北村は、難しいバウンドの球を上手く合わせてアウトにするなど、ショートもできることをアピール。けして上手い遊撃手には見えませんが、無難にこなすだけの守備力は持ち合わせているようです。こういったアピールをするのも、チーム事情だけでなくドラフト戦線でイマイチ微妙な立ち位置にいるからかもしれません。ゲーム感がよく野球センスが高い兄・祥治(トヨタ自動車)内野手に比べると、弟の方はより打力が目立つタイプの選手だという気がします。ただしプロに混ぜてしまうと、売りになるほどのものがあるかは微妙でしょう。

また開幕して第二戦を任されていた 嘉陽 宗一郎(松山聖陵出身・4年)右腕は、先発からハズレリリーフで登場。しかし先発の時と同様に、135~140キロぐらいの速球をコントロールよく丁寧に投げ込むピッチングに終始している感じ。これで抑えられていればまだ良いのですが、思ったほどの成果はあげられておらず、中途半端な状況が続きます。力を入れて投げれば140キロ台中盤を連発できるキャパの持ち主ですが、そういった投球は一切見せず大学からのプロ入りは遠のくばかり。現状を見ていると、松山聖陵から直にプロ入りしていればと残念に思う1人です。当時志望届けを提出していれば、中位ぐらいで指名されていただろう投手でしたから。

頓宮 裕真(亜大3年)一塁 181/96 右/右
北村 拓已(亜大4年)遊撃 181/87 右/右
嘉陽宗一郎(亜大4年)投手 186/85 右/左

第二試合 東洋大 VS 国学大

この試合のお目当ては、飯田 晴海(常総学院出身・4年)右腕。175/77 という中背の体格の投手で、伸びのあるボールと変化球を織り交ぜる好投手。イメージ的には、DeNAの 須田幸太 や、ハムの 武田久 的なタイプです。

オーソドックスなフォームから繰り出す、135~MAX89マイル・143キロぐらいの速球を両サイドに投げ分けてきます。スライダー・チェンジアップ・カーブなど織り交ぜ、マウンド捌き・制球も安定しており、適度にまとまっています。その一方で、ボールが平面的でそれほど苦になるものではありません。この手のタイプの場合、よほど手元まで伸びてくるとかしないと、かなり厳しいのではないのでしょうか。前の週の中継の映像を見ていたら、常時140キロ台~中盤まで出ていたのと比べると、やや調子自体も悪かったかもしれません。いずれにしても非常に繊細なコントロールがあるとか、武器になるほどの球があるのかと言われると疑問で、大学からのプロ入りとなると疑問です。須田や武田のように社会人を経由して、何か武器を身につけてからでもプロ入りは遅くないように感じます。

國學大の注目は、1番を打つ 山崎 剛(日章学園出身・4年)二塁手。この選手、非常に守備範囲が広く目立つ動きをする二塁手。打球の正面にはあえて回らず、次のプレーを想定し守る選手で、堅実さよりも派手なプレーを好みます。打撃は先週あたりも取り上げたと思いますが、ボールに合わせるのが非常に上手いのが特徴。出塁すればすかさず盗塁を仕掛けるなど、気持の強さがプレーから滲みでます。これでショートも守れると一気に評価が高まりそうですが、あくまでもセカンド専門というところでどこまで評価をあげることができるか?

それでもボールをあわせる技術・センスは、プロ入りした 山下・柴田(共にDeNA)の大学時代よりも完全に上。特に柴田ほどひ弱さがないところも、打撃では推せる材料でしょうか。ショートではなくセカンドを補強したいという、明確な補強ポイントがある球団があるかどうかだと思います。国学院らしい気持の強さ・走る勇気を持っている点もおさえておきたいポイント。ドラフトでは需要との関係で位置付けが難しいのですが、3位以下~5位ぐらいでの指名があるのではないかとみています。

飯田 晴海(東洋大4年)投手 175/77 右/右

山崎 剛(国学院大4年)二塁 172/72 右/左

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2017年(32)(33) 春季東都二部レポート
東都二部リーグに関しては、開幕してから観られる機会はあったものの、この日まで観戦を我慢してきました。その最大の理由は、みたいチームが、一同に集結した組み合わせだったから。ゴールデンウイーク明けの平日でしたが、大田スタジアムには多くの応援・観客・スカウトが訪れていました。

青山学院大 VS 国士舘大

両校の先発が、ドラフト候補としてマークされる存在。椎野 新(国士舘大4年)右腕は、195センチの体格ながら癖のないフォームで、村上桜ヶ丘時代から注目されてきた本格派。しかし大学に進んでからは、いまいち成長が感じられず球威・球速面での物足りなさが拭えなかった。しかしこの日の椎野は、コンスタントに140キロ前後を記録し、最速で89マイル(143キロ)を記録。ビシッとした勢いと角度があり、この速球中心にしっかり投球が組み立てられていた。変化球も、スライダー、カーブ・ツーシームのようなシュート系の球織り交ぜ、延長14回まで1失点と粘りの投球を見せます。

この選手が良いところは、ボールを長く持ったりして「間」を意識して投げられること。そして右打者の内角に、厳しい攻めができることではないのでしょうか? その一方でカウントを取りにゆくスライダーが、時々高めに浮いて痛打される場面が目立ちます。途中体力的にも一杯一杯になったかと思いきや、気力を振り絞って140キロ台のボールを投げ込み踏ん張ります。そういった安定した精神面以外に、ここぞのときの粘りが垣間見られたのは収穫。まだプロの一軍投手となると、球威・球速で芯の弱さを感じる部分がありますが、こういうピッチングを安定して出せるのであれば(それが問題)、大学からのドラフト指名も現実味を帯びてきます。数少ない、先発タイプの候補だと言えるのではないのでしょうか。

一方の青学の先発は、葛川 知哉(大阪桐蔭出身)右腕。サイドハンドから勢いのある、140キロ台の速球を投げ込む速球派。しかしこの日は、常時135~MAX87マイル(140キロ)程度で、ボールの勢い・キレともイマイチ。サイドハンドにしては、高速で小さく変化するカットボール・大きく横滑りするスライダー、緩いカーブ、ツーシームのようなシュート系の球など、多彩な球種で的を絞らせない投球に徹します。元々140キロ台中盤の勢いのある球を投げ込む速球派のイメージが強かったのですが、リーグ戦の第一戦での先発を任されているということで力をセーブしているのでしょうか? それともリーグ戦も終盤に差し掛かり、体力的にきつくなってきたのか? それでも延長14回を1失点で投げきったあたりは評価できるポイント。しかしこの手のタイプにしては、ボールがあまりキレず空振りを誘えないこと。両サイドに投げ分けストライクは取れるものの、それほど細かいことができるタイプではありません。椎野が普段より良く見えたのに対し、今日の葛川はやや物足りない内容。今日のピッチングだけ見れば、このまま社会人ではないかと思わせるものでした。できれば秋の早い段階で確認し、最終的な評価を定めたいところではあります。

椎野 新 (国士舘大4年)投手 195/85 右/右

葛川 知哉(青学大4年)投手 182/88 右/右

立正大 VS 駒沢大

この試合の注目は、今年の大学球界を代表する捕手である 小畑 尋規(立正大4年)捕手。この選手、大学JAPANにも選出されるような捕手なのだが、イマイチ売りがわからない。例えば同じ大学球界を代表する捕手である・小林 遼(富士大)捕手ならばディフェンス力と意外性のある打撃。大平 達樹(桜美林大)ならば、打てる捕手という武器と強肩という明確なアピールポイントがある。しかし北照時代から、そこそこ打てて、そこそこ肩は強いけれど、何かプレースタイルも雑で好感が持てない選手だった。

そんな小畑を久々に真剣に見たのだが、やはりこの選手、捕手らしさが感じられない。声がほとんど聞こえないような選手であり、周りや投手への明確な指示も見えて来ない。ベースカバーなどに手抜きはないのだが、何か周りや投手の状況を察してという気遣いやきめ細やかさなども見えて来ないのだ。

それでこの選手の売りは何なのだろうと思いながら見ていたのだが、一つはボールを押し込めるキャッチングにある。そのためコースに際どく決まった速球を審判がしっかりストライクコールしてくれるということ。特にワンバウンド処理が機敏だとか上手いという印象はないものの、ボールを捕球するときの形が素晴らしいということ。もう一つは、かなり内角を大胆に突いて来る、強気のリードに特徴がある。しかしこのようなリードは短期決戦ならば功を奏するが、プロのように何度も同じ相手と戦うシーズンではどうかという疑問も残る。内角と緩い球は、相手が意識していない時に使うもの。逆に山を張られているときには、使ってはいけないものでもあるわけだ。そういった部分で内角を意識させることは大切なものの、この大胆なリードが長い目で使えるのかには疑問が残る。

肩は、地肩の強さを前面に出すというよりも、ある種余裕を持って正確に滑り込んでくるところに投げ込むというスタイル。そのためタイム自体は、1.9秒台前半ぐらいであり驚くほどのものはない。また打撃は一定の対応力とパンチ力があるものの、これは捕手としては基準レベルであっても、他のポジションで勝負できるほど図抜けたものではないということ。入学以来ずっと東都二部で試合に出ているが、3年春に.324厘を記録したものの、あとのシーズンでは軒並み2割や1割台と粗さが目立つ。ちなみに昨日までの6試合では、1本 5打点 打率.278厘 であり、チームの6番打者という位置付けが、彼の現状をよく示している。好みじゃないというのもあるのかもしれないが、個人的には社会人に進むことになるのではないかと思っているが、各球団のスカウトの眼にはどう映ったのだろうか?

駒大の先発は、東野 龍ニ(履正社出身4年)左腕。左のスリークォーターから繰り出す独特の球筋は面白いものの、130キロ前後と球威・球速が物足りない。球速がない以上に気になったのは、この手のタイプにしてはボールがキレて来ないということ。逆に左打者の背中越しから来る球筋は、体に迫って来る感じで左打者にとっては厄介。特に外角に遠く逃げてゆくスライダーを武器にしており、右打者にもチェンジアップを外角低めに投げ込んでくる。今シーズンは、ここまでに6試合に登板し、3勝2敗 防御率 2.61 と平凡。よほど秋に巻き返しがないかぎり、このまま社会人に進むことになりそうだ。

小畑 尋規(立正大4年)捕手 179/79 右/右

東野 龍ニ(駒沢大4年)投手 174/83 左/左

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2017年(31) 国学院大 VS 中央大レポート 
東都リーグは、開幕週に足を運びました。しかしその時に出場していなかった、東洋と国学院は来週の5/9に直接対決があるので、そこでの観戦を予定していました。しかし先週、小又 圭甫(国学院大4年)右腕が、リーグ戦で150キロ台を記録。恐らく来週も第1戦目の登板はなさそうだから、今日観戦することに急遽致しました。

国学院大 VS 中央大

こちらの期待どおり、国学院の先発は、その 小又 圭甫(千葉英和出身4年)右腕。たび重なる故障で、4年春まで全くリーグ戦でも投げられなかった選手。高校時代にはレポートも作成していた選手なので、思い入れのある選手ではあったのですが。その小又は、立ち上がりから140キロ台後半~MAX152キロまで到達。私のガンでも95マイル(153キロ)を記録しました。とくに手元までグ~ンと伸びて来るとか、ピュッとキレてくる感じはなく、球速表示ほどの勢いは感じません。またボールが抜けたり引っ掛かり過ぎたりと、コントロールはバラバラ。それでも横滑りするスライダーにキレがあり、この球でうまくカウントは整えていました。もう少し場馴れして来ると、元来そこまで荒れ荒れの投手ではなかったので、落ち着いた投球はできそう。しかしまだ故障明けなのもあり、僅か2イニング(前回は3イニング)で交代します。イメージ的には、1年春の開幕戦でいきなり先発抜擢され、53キロの速球を投げ込んだ 村松 伸哉 を彷彿とさせる内容でした。純粋に球速だけならば、今年見た選手の中で1番速いのではないのでしょうか。大学からプロに入れるかは、もう少し見てみないとわかりません。しかしドラフト戦線に、こういった新星が出て来ることで大いに盛り上がります。同じ東都一部には、飯田 晴海(東洋大4年)右腕もプロから注目されているとのことで、シーズン前にはマークされていなかった選手たちが浮上してきて盛り上がりを魅せてきました。来週の登板が、今から楽しみです。

そんな中、今シーズンはじめて 山崎 剛(国学院大4年)二塁手を見ました。体付きが以前よりもガッチリした印象で、すでにリーグ戦でも2本塁打をマーク。元々2年春に首位打者を獲得したように、コンタクト能力には定評があった選手。今日もミート能力の高さを実感させられましたが、パワーアップも遂げているようです。また一塁までの到達タイムは4.2秒弱と平凡ながら、すでにリーグ戦では7盗塁を記録。今日も、積極的に盗塁を仕掛け成功させています。また二塁守備の動きの良さも健在で、守備に関してもプロ級の選手。大学から、ドラフト指名される可能性は高いと感じました。

また前日早々降板した 鍬原 拓也(中央大4年)右腕がリリーフで登場。開幕週で見たときには、常時145キロ~MAX151キロを記録。しかし今日は、140~中盤ぐらいまでと地味な球速。その分、スライダーやシンカー系の変化球中心に投球を組み立てます。左打者外角に沈むシンカーが、こんなに落差があるのかという新たな発見がありました。力で押すだけでは抑えられないと、新たな組み立てを模索しているのかもしれません。あるいは、連投になるとガクッと球速が落ちるタイプなのか? まぁいずれにしてもこの投手も、ドラフト中位以上での指名が濃厚だと言える選手でしょう。

その他では、中央大の先発・花城 凪都(興南出身4年)右腕。オーソドックスな右上手投げで、コンスタントに130キロ台後半~143キロの速球を投げ込んできます。特に派手さはないのですが、適度にまとまりのある好投手。時々フォークなのか? 縦の変化球で空振りを誘えます。社会人あたりでも、野球を続けて行ける選手ではないのでしょうか。また国学院でも、吉村 貢司郎(日大豊山出身・2年)右腕がコンスタントに140キロ台を記録し中盤ぐらいまで到達。左腕の 宮内 崇匡(土浦日大出身4年)左腕が、130キロ台後半~140キロ台前半を記録し、スライダーを織り交ぜた投球で好リリーフを魅せました。

小又 圭甫(国学院大4年)投手 182/84 右/右
山崎 剛 (国学院大4年)二塁 172/72 右/左
宮内 崇匡(国学院大4年)投手 180/72 左/左

鍬原 拓也(中央大4年)投手 175/78 右/右
花城 凪都(中央大4年)投手 181/77 右/右


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2017年(29)(30) 春季千葉大会 
久々に市原にある ゼットエーボールパーク(市原臨海球場)に足を運びました。この球場、千葉でも天台にある千葉県営球場に次ぐ千葉の高校野球の主要球場。しかし五井の駅から徒歩三十分ぐらいかかるなど、アクセスがよろしくないので避けてきた会場です。しかし最近は、2キロぐらいならば歩くことが多いので季節がら歩くことに。途中道をショートカットできることもわかり、片道25分程度の道のりとなりました。 もし次回ゆくならば、駅からのレンタサイクルか途中までバスがあるので、それらを絡めることも検討したいと思います。ただし公園の中を抜けてゆけば、真夏でなければ平坦なのでそれほど苦になりません。

第一試合 成田 VS 専大松戸

選抜NO.1投手・金久保 優斗(東海大市原望洋3年)を生でみたいかなと思ったのですが、成田に延長戦の末破れてアテが外れました。専大松戸も、昨年から注目されていた 川上 鳳之(3年)右腕も、あわや登板というところまで追い込まれたものの、登板なく終わる残念な展開に。

専大松戸の先発は、濱名 竜之介(3年)投手。オーソドックスなサウスポーで、球速は120キロ台後半~MAXで84マイル・135キロぐらい。カーブ・スライダー・チェンジアップを織り交ぜ、マウンドさばき、制球ともに安定していてゲームメイクできる頼れる存在。プロ云々の素材ではないのですが、大学などで野球を続けて行けるであろう好投手。

成田の方で目を惹いたのが、田宮 裕涼(2年)捕手。グラブさばきが柔らかく、ボールがミットに吸い込まれるようなキャッチングができます。肩・スローイングも基準以上で、捕手らしい捕手といった感じ。家に帰って調べたのですが、リトルシニアではかなりの実績の持ち主のようで。打撃は強打者というよりは、はじき返す好打者タイプ。気になる点をあげるとすれば、専大松戸の同じ打者に同じようにヒットを浴びていたところ。そういったリードの工夫は、もう少し欲しいのではないのでしょうか? いずれにしても新チーム以後は、千葉でも評判の捕手として注目されることでしょう。

第二試合 木更津総合 VS 市原中央

この日の最大のお目当ては、先日秋の千葉大会準優勝校・中央学院相手に、5安打・12奪三振・2失点で完投した成長株・山下 輝(木更津総合3年)左腕の投球を確認することでした。187/82 の見事な体格・立ち姿・雰囲気は、まさにドラフト候補のそれという感じで、このへんは中背の川上(専大松戸)と比べると、見た目だけで大きな差があることがわかります。

球質もビシッと勢いがあり、手元でピュッと切れるというよりもフォームの構造上打者が差し込まれやすいのではないかと思われます。球速は初回の最後のボール(三振)が、91マイル(146キロ)を記録。これはエラーだったかもしれませんが、その後も素晴らしい投球でした。1回裏には味方が援護してくれたおかげで、2回からは少し力を抜いて投げていたのかもしれません。球速は130キロ台半ば~追い込んで決めに来る時は140キロ前後を記録します。追い込んでからは87(140)~89(143キロ)ぐらいは、コンスタントに記録し140キロ台はいつでも投げられる能力があるのは間違いありません。

何より素晴らしいのが、投球テンポがよくストライクを先行できるところ。更に両サイドにボールを散らせ、それほど甘いゾーンにも入ってきません。何よりマウンドさばきも落ちついていて、走者が出ても気持はブレませんし、クィックは1.15秒前後・ボール処理も落ちいています。横滑りするスライダーとのコンビネーションで、三振の山を築いてゆきます。リリーフタイプというよりは、将来の先発候補といった感じで、リリーフタイプの色彩の強い・桜井 周斗(日大三)投手や川端 健斗(熊本・秀岳館)といった左腕達と比べ、正統派の投手が出てきたなという印象。志望届けを提出すれば、中位以上での指名をも期待できる素材かと思います。今年の観戦の中では、1番のインパクトでした。

先輩の 早川 隆久(早大)よりもプロ向きという感じで、彼は大学に進んでからの方がと書きました。しかしこの山下の場合は、断然高校からプロに入った方が良い素材だと思います。同じ千葉の左投手というと、正統派左腕だった・眞下貴之(DeNA)などがいますが、彼の高校時代よりもワンランクは上ではないかと思います。今後夏に向けて、大きくクローズアップされて来るでしょう。

木更津総合だと他に、峯村 貴希(千葉・木更津総合)遊撃手が早くから注目されてきた存在。こちらも 184/75 の大型ショートストップで、実にグランドにいると見栄えがします。大型の割には、キャッチング・スローイングなどに破綻はなく、大きな欠点はありません。大型ゆえに細かい動きなどはどうかと思いますが、守備も高校生ドラフト候補としても平均レベルぐらいには位置付けられるかと。打席は3打席ほど見ましたが、1打席目はライトフライ。2打席目は、一二塁間を破るヒットに、三打席目はセンターにきっちりはじき返すなどミートポイントは確か。相手投手レベルが低かったのもあるのですが、レベルの高い相手からどのぐらい打てるのか観てみたいところ。2年時は伸び悩みましたが、いい感じで最終学年を迎えているように感じます。ただしプロに混ぜてしまうと売りが見えて来ないので、有力大学などに進学するというタイプかもしれません。

山下 輝 (木更津総合)投手 187/82 左/左
峯村 貴希(木更津総合)遊撃 184/75 右/左

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2017年(28) 関東選抜リーグレポート2 
北川 利生(日本通運)が、今年に入り三塁手を務めていると訊き、一度観てみたい思って足を運びました。しかし会場に着いた10時過ぎには、すでに試合は5回に差し掛かっていました(試合開始の前倒しとJABAタイムの弊害)。日中雨予報でもなかったのに試合を前倒しし、更に前倒しした試合予定時間よりも17分も早く試合をはじめるJABAの姿勢には疑問を感じます。あくまでも練習試合ではなく公式戦なのですから、時間厳守をお願いしたいものです。

日通 VS MHP横浜

その 北川 利生(24歳・日本通運)三塁&右翼は、4番・三塁手として出場。結局打席は2打席しか確認できず、スライダーをセンターに犠牲フライと、カーブをレフトフライを放ったのを確認したのみでした。肝心の三塁手としては、1球だけ打球を捌く機会を確認。三塁手としてのフットワーク、キャッチングは無難という感じですが、送球の際に 横尾 俊建(慶大-日ハム)のように上から叩きつけるような縦振りで送球するのが特徴。三塁手としては平均レベルで、地肩は基準以上という感じでしょうか?試合途中から、右翼の守備にも入っていました。そういった融通性こそ、彼のアピールポイントかと。

この選手の素晴らしさは、好調時の爆発力とポイントゲッターとしての勝負強さにあるように思えます。そのため天性のスラッガーとか、そういった飛ばし屋のイメージはありません。1年目から4番を任された昨年の成績は、146打数で 4本 18点 0盗 打率.308厘 。これをプロのレギュラークラスの500打席で換算すると、年間14本・62打点 ペースで打っていることがわかり、この選手のイメージはやはりポイントゲッターなのだなと感じます。

146打数で三振は22個であり、三振比率は15.1%(20%以下が一つ目安)とアマとしても平均的なコンタクト能力。しかし四死球は5.5%(10%以上が目安)とかなり低いのがわかり、ボールを見極める眼に優れているのかには不安が残ります。この辺が、社会人でも打率.308厘と平凡な数字に留まっている要因かもしれません。プロ入りを実現するためには、やはり大舞台でのアピールが今年も不可欠なのではないのでしょうか。

また今や社会人捕手としては、屈指のディフェンス力ではないかと思われるのが 木南 了(25歳・日通)捕手。この試合でも完封を演出し、安定したキャッチング、テンポ、リード、強肩含めて、1年目からプロで一軍に混ざってやって行けるだけの力があると評価します。帝京大時代は、強打の捕手として知られていました。しかし社会人では下位打線での出場がほとんどで、打撃での印象は薄い感じ。この試合でも、8番としての出場でした。

しかし昨年の成績をみると、83打数 3本 20点 0盗 打率.325厘 を記録。この打率は、日通全体で2位の高打率になります。ただし社会人野手の打率の目安は、3割5分ぐらいを越えて来るのが一つ大きな目安になります。この数字をプロのレギュラー選手並の500打席で換算すると、18本・120打点 に相当し、実は4番の北川よりも、本塁打・打点のペースはよく、打率でも上回っていることがわかってきました。もちろんお気楽な下位打線と4番では相手のマークが違うというのはありますが、別の見方をすればリードに集中させるために下位は打っているものの、打力はチームでもトップクラスだということが浮き彫りになってきました。

ただし83打数で16三振なので、三振比率は19.3%とコンタクト能力は北川より劣ることがわかります。その分四死球率は、14.5%と優れており、ボールを見極める眼は北川より優れている可能性があるという数字がでています。当てる技術は劣るけれど、ボールがしっかり見えている可能性が高いということでしょうか。いずれにしても捕手としてならば、充分な打力の能力を持っていることがわかってきました。この辺は社会人で打撃の印象が薄かっただけに、新たな発見でもあります。充分にプロでやって行ける素材だと思いますが、捕手は時間がかかるポジションなので、癖のついていない高校生の方が良いという考え方もあるだけに評価は流動的ではないのでしょうか。しかし即一軍で使える捕手を探している球団には、オススメしたい選手です。

重工長崎と合併したMHP横浜では、甲斐 翼(宮崎日大出身・22歳)左腕を久々にみました。190/88 の大型左腕で、宮崎日大時代は大器として騒がれた存在。腕がピュッと鋭く振られるので、打者は思わず差し込まれ勢いがあります。球速は130キロ台後半~MAX143キロまで到達。左腕ということもあり、速球の勢いだけ見るとドラフト級の素材です。しかしいかんせん、コントロールがバラバラ。変化球はスライダーがあるものの、2死球で降板となりました。うまく今後まとまることができるのかは心配ですが、素材としては魅力は感じます。

北川 利生(日通)三塁&右翼 178/85 右/右
木南 了 (日通)捕手      180/85 右/右

甲斐 翼(NHP横浜)投手 190/88 左/左

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