東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年(16)(17)(18) 東都リーグ & 新東京リーグ

亜細亜大 VS 専修大 第二戦

注目のドラフト候補・嘉陽 宗一郎(亜細亜大4年)右腕を観に、前日に引き続き神宮球場へ。松山聖陵時代にプロ志望届けを提出していれば中位ぐらいで指名される力量があった本格派。高校時代や亜大の下級生時代には140キロ台中盤を投げていたストレートも、最近は140キロ前後と抑えたピッチングを続けていました。

しかしこの開幕戦では更に遅く、球速は135キロ前後で、MAXでも130キロ台後半がやっとといった物足りない内容。変化球は、スライダー・チェンジアップなど織り交ぜつつ、両サイドにボールを散らせてきます。かなり内角を厳しく突くなど、コマンドの高さは感じられるものの、この内容しか魅せられないとなると大学からのプロ入りは厳しいかもしれません。途中で会場移動しましたが、結局5イニングを5安打・3四死球・1失点と内容も地味なものになりました。持ち得る能力もわかってはいますが、何処かでこんな球投げられるのか? という投球をアピールしない限り、ドラフト戦線からは大きく後退するかもしれません。

専修の先発も、高校時代志望届けを提出していたら指名されていただろう 前田 敬太(中部商出身2年)右腕。こちらも135~140キロ前半ぐらいの球速で、両サイドにボールを散らせる嘉陽と良く似たピッチング。ブレーキの効いたカーブをアクセントに、スライダーなどを織り交ぜてきます。特に内角を執拗に攻めるピッチングも、亜大打線に読まれて 4回1/3イニングで 4安打・3四死球・4失点で降板しました。全体的にもう少し球威・球速が引き上げられてくると面白いと思いますが、高3年夏に魅せた物足りない内容を未だ引きずっている印象です。

開幕戦と2戦目で見た4校の中でドラフト候補になりえそうな野手は、やはり 北村 拓己(亜大4年)三塁手ぐらいしかいない印象。甘い球を逃さい「鋭さ」があり、けして大物打ちではないですが能力的には抜けています。三塁の守備も安定し、肩も強いのでその辺のバランスも取れています。ただしプロとなると、二塁などもう少し守備的負担の大きなところを担って欲しい気がします。トヨタにいる兄・祥治よりも、試合勘や守備での融通などが劣る印象はありますが、より強打者という打撃の技量は勝っているのではないのでしょうか? 指名は、プロでこういった選手の需要があるかだと思います。

また岡山理大附時代から強肩・強打の捕手として注目された 頓宮 裕真(亜大3年)捕手は、ビックリするような打球をレフトスタンドに叩き込みます。捕手としての力量は微妙ですが、打てる捕手として来年のドラフト候補に入ってくるのは間違いないでしょう。

嘉陽宗一郎(亜細亜大4年)投手 186/85 右/左
北村 拓己(亜細亜大4年)三塁 181/87 右/右
頓宮 裕真(亜細亜大3年)捕手 181/96 右/右

前田 敬太(専修大2年)投手 184/83 右/右

嘉陽のピッチングを一通りチェックしたあと、今度は大田スタジアムに移動して、新東京リーグに足を運びます。ちょうど会場に着いたときは、第一試合の 創価 VS 杏林 の試合が終わったところでした。そしてお目当ては、二部から昇格してきたばかりの 駿河台大 VS 共栄大 の試合であり、結局この試合を見に二日連続で大田スタジアムに通うことになります。

駿河台大 VS 共栄大

この試合の注目は、駿河台大の 貫井 大地(川越総合出身4年)右腕という投手でした。MAX147キロの力強い速球とフォークが持ち味だということで期待したのですが、結局二日間登板無しに終わり無駄足に終わります。故障でもしているのか? その他の事情があるのか?

一方対戦相手の共栄大は、昨春は大学選手権に出場し、秋も2位とすっかり新東京の上位校へと成長。気になる選手も、何人かいました。1番を打つ 長谷川 亮太(武南出身4年)三塁手は、リーグ上位の強打者で昨秋は打点王に輝いた実績の持ち主。レフトオーバーの長打を放つなど、その打力はさすがに目立ちます。三塁の守備もアグレッシブで強肩なのですが、抑えが利かず一塁に暴投してしまうなど安定感はイマイチ。動きは良い選手ですが、精度に課題がありそう。打撃も良いものを持っていますが、結構打ち損じも多く、レベルが高い投手相手だとどうかな?という疑問が二日間見ていて思いました。まずは、社会人に進んでレベルの高い野球でどのぐらいやれるか見てからでも遅くないように思います。

3番を打つ・伊藤 ヴィットル(本庄第一出身・4年)遊撃手も、高い身体能力を持った内野手。しかし腰高の守備と押し出すようなスローイングには疑問が残り、打撃もプロかと言われるとそこまで突出しているまでには見えません。こちらもまだ粗さが残るので、社会人あたりでの適正を観てからでも遅く無いように思います。

二日目のリリーフで登場してきた 太田 莞地(浦和実出身3年)右腕は、140キロ台を連発し、大田のガンでは144キロを記録。私のガンでも1球だけ91マイル・146キロを記録しましたが、大方140キロ台前半ぐらいの球速で適度な勢いを感じます。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップなど一通りありますが、2イニング目になるとガクッと球速が落ち、それほど細かい制球・技術はないので勢いでいかに押し切れるかではないのでしょうか。それでも来年に向けて、頭の片隅にとどめておきたい選手です。

長谷川 亮太 (共栄大4年)三塁 180/75 右/右
伊藤ヴィットル(共栄大4年)遊撃 178/72 右/左
太田   莞地 (共栄大3年)投手 177/70 右/左

貫井 大地(駿河台大4年)投手 178/79 右/右

創価大 VS 杏林大

初戦で 杉山 晃基(盛岡大附2年)右腕が先発し、MAX149キロを叩き出し話題になった創価大。しかしこの試合を落としたあとの、第二戦の模様を序盤戦だけ観ました。先発は、同じ2年生の 小孫 竜ニ(遊学館出身2年)右腕。小孫は135キロ~140キロ前半ぐらいの球速で、あまり体重が乗って来ないせいか? 速球にインパクトがありません。スライダー、カーブなどを織り交ぜるピッチングで適度にまとまっています。試合を壊さないという強味はありますが、レベルの高い相手だと押し切れるのか?という疑問は残ります。印象的には、高校時代同様にまだ物足りない感は否めませんでした。ただし杉山の安定感などからすると、シーズン途中から第一戦を任されるようになるのではないのでしょうか。

野手は共栄大同様に、それなりにタレントはいそう。1番には高校時代から名の知れている 宮武 聖(尽誠学園出身4年)二塁手に、4番の 海老原 一佳(創価高出身4年)右翼手は、189/93 の巨体で強烈な打球を飛ばします。肩もまずまず強く、なんとなく流通経済大時代の 神戸 拓光(元ロッテ)を彷彿とさせる存在。捕手の荻原 哲(日南学園出身1年)捕手は、センター前ヒットや右中間を抜けるスリーベースを放つなど、8番打者ながら強肩・強打で目立つ内容でした。

新東京リーグは最終週に再び大田スタジアムで、今度は流通経大・東京国際大・共栄大 と実力校が揃ったカードが組まれています。他に観戦予定がなければ、再度足を運びじっくり観てみたいところです。

杉山 晃基(創価大2年)投手 180/77 右/右
小孫 竜ニ(創価大2年)投手 180/82 右/右
宮武 聖 (創価大4年)二塁 170/68 右/右
海老原一佳(創価大4年)右翼 189/91 右/左
萩原 哲 (創価大1年)捕手 174/72 右/左

テーマ:プロ野球 - ジャンル:スポーツ

2017年(14)(15) 東都リーグ&春季東京大会レポート
今日は、東都リーグが開幕したということで早速神宮へ。そして試合中盤に抜け出し、お隣の第二球場でやっていた 帝京VS日大ニ の試合を覗いて、再び東都の二試合目を観て帰ってきました。暖かい春の陽気に誘われて、ウトウトしてしまい集中力はイマイチでしたが・・・。

神宮球場第一試合 中央大 VS 日大

中央の先発は、ドラフト候補の・鍬原 拓也(中央大4年)右腕。175センチという中背の体格のせいか? ボールにそれほど角度は感じられないものの、コンスタントに145~MAX94マイル(151キロ)を記録するなど、それほど無理しなくてもこの球速帯のボールを連発できるところはさすが。横滑りするスライダーのブレーキもまずまずで、他にチェンジアップのような球を織り交ぜるオーソドックスな投球スタイル。

全体に球が高いのと、それほど投球に細かさや奥深さもないタイプで、プロで即戦力となるとリリーフなのではないかという気がします。投球フォームなどは違うものの、内容的にはベイスターズの 熊原 健人(仙台出身・D2位)投手になんとなく位置付けは似ている感じがします。このまま順調に一年間を乗り切るようだと、ドラフトで2,3位ぐらいでの指名が現実味を帯びてくる気がします。

日大の方では、太田 和輝(日大三出身4年)三塁手あたりが出場しているかと思っていたのですがいませんでした。田村 孝之介(日大三出身3年)右腕が、スリークォーターから140キロ台中盤まで記録していました。ただこの選手も177センチと中背なうえ、腕も下がって出て来るので単調なピッチングに見え奥行きが感じられず序盤でK.O。

中央では、2番の土谷 涼介(前橋育英出身4年)二塁手の攻守に鋭いプレーと、吉田 叡生(佐野日大出身3年)三塁手の打撃が目立ったぐらいでした。あとは、短距離界のホープ・サニー・ブラウンに中学時代短距離で勝ったという  五十幡 亮汰(佐野日大出身1年)中堅手の桁違いの脚力が目を惹いていました。センターにも鋭いライナーを飛ばすなど、ポテンシャルの片鱗を魅せてくれた試合です。

鍬原 拓也(中央大4年)投手 175/78 右/右
土谷 恵介(中央大4年)二塁 173/70 右/左
吉田 叡生(中央大3年)三塁 175/80 右/左
五十幡亮汰(中央大1年)中堅 171/62 右/左

田村孝之介(日本大2年)投手 177/79 右/左

神宮第二球場 帝京 VS 日大ニ

全く予備知識なく試合を覗いてみましたが、帝京の中心選手である 2年生4番・田中(悠)が目立っていました。打球も強烈ですし、遊撃手としても悪くありません。出塁すればすかさず盗塁を決めるなど、この選手は来年に向けて話題になってゆくのではないかと思います。また背番号4をつけてマスクを被っていた 田中(麟) という選手も、捕手としてはまだまだでしたが、なかなか良いスイングをする選手。帝京の投手陣は詳しくわかりませんが、野手はこの2人が中心のチームだとわかりました。背番号1の選手がブルペンで投げていたのを観たのですが、かなりサイドに近いスリークォーターで、今年の帝京のエースは本格派ではないのだということがわかります。

田中 悠我(帝京2年)遊撃 右/右
田中麟太郎(帝京3年)捕手 右/右

神宮球場第二試合 亜細亜大 VS 専修大

ドラフト注目の両高橋の先発ではじまりました。高橋 遥人(亜細亜大4年)左腕は、初回からキレのある140キロ台(MAXで89マイル・143キロ)ボールを連発し、ボールの切れ味は 今永 昇太(駒大-DeNA)以上という印象を相変わらずうけます。ただしスライダーやチェンジアップを織り交ぜるピッチングも、変化球にあまり特徴がありません。本当のコントロールがない選手だけに、イニングを重ねるにつれ粗が出て、甘くなった速球やスライダーを痛打される場面が目立ちます。左腕からこれだけのボールを投げられるのだから、ドラフト上位指名を意識できそうな素材。しかし即戦力で活躍できるのか? と言われれば厳しいだろうというのが率直なところ。格下の相手には圧倒的なピッチングはできるものの、少しでも嫌らしい攻めや打力が上がると、かわす術を持ち合わせていない脆さを感じます。その辺がリーグ戦で経験を積んでゆく段階で、どう変化して来るのか?

またもう一人の高橋 こと、高橋 礼(専修大4年)右腕は、サブマリンから135キロ前後の速球をポンポンと投げ込んできます。ランナーがいないときは、カーブ・スライダー・シンカーなども織り交ぜて良いのですが、セットポジションになると投球が乱れる傾向にあります。気持ちも強い力で押してくるサブマリンなので、リリーフ向きだと思います。しかしランナーを背負うと乱れてしまうところをみると、どっちの適性も怪しい中途半端な印象は否めません。下手から140キロを超える選手を未だかつて彼以外見たことがないのですが、その割にボールが浮き上がってくるとか、手元でピュッと切れる球質ではないので、思いのほか苦にならないのも気になります。こちらも希少価値があり大学からドラフト指名されるとは思いますが、上位指名となると荷が重い感じかと。今後の内容次第ですが、恐らく4位以降での指名になるのではないのでしょうか?

高橋 遥人(亜細亜大4年)投手 179/80 左/左

高橋 礼 (専修大4年)投手 187/80 右/右


2017年(12)(13) 法大 VS 道都大 & 慶大 VS HONDA
春のオープン戦観戦も、いよいよ最後の時期を迎えます。毎年私の場合は、普段見られない地域のドラフト候補をチェックするというのを、オープン戦の目的にしています。そこで今回は、道都大 に面白い投手がいるとの話を耳にして今年始めて、法大グランドに足を運びました。

その目的の投手とは、藤塚 卓志(堀越出身・4年)右腕。180/80 という体格の選手で、骨太の本格派でした。バックネット裏には、甲子園帰りのスカウトが10人程度はいたのではないのでしょうか。球速は常時130キロ台後半~MAXで89マイル・143キロまで記録。特に手元までグ~ンと伸びて来るとか、ピュッとキレるなどの特徴はなく、球威が凄いというほどでもなく平凡な球質。変化球は、曲がりながら落ちてゆくスライダーに、チェンジアップ、カーブ、それに少しツーシーム的なボールもあるのかもしれません。両サイドにボールを散らし6回まで法大打線を抑えていましたが、ボールの勢いが鈍りここで3失点。それでもその後も、2イニングぐらい投げ続けます。北海道のリーグ戦開幕までは4月30日と一ヶ月程度あるので、球威・球速がこんなものかはわかりません。しかしそれほど繊細なコントロールや、深みのある投球術をする選手ではありません。あくまでもストライクゾーンの枠の中に、淡々とボールを投げ込んでくる感じの投手という気はします。残念ながらこの試合を観る限りは、大学からプロというほどのインパクトは受けませんでした。

むしろ投球の内容だけで言えば、法大の先発であった 高田 孝一(平塚学園出身1年)右腕の方が良かったように感じます。こちらもカーブ・スライダー・フォークなどを織り交ぜますが、常時140キロ前後・MAX90マイル・145キロを記録し、ボール一つ一つの威力は藤塚を上回っていたように思います。ここから先に、大学で資質を更に伸ばせるかに懸かっています。その他法大では、新井 諒(宇都宮商出身・4年)右腕が、担いで投げるフォームながらコンスタントに140キロ台を超える勢いのある球を投げます。変化球は、スライダー・チェンジアップあたり。しかしこのチェンジアップが、非常にタイミングを狂わせるものがあり、面白い球種だと感じます。大学からプロとかそういうことはないと思いますが、春のリーグ戦でのアピール次第では社会人でも何処かの企業チームで続けられるかもしれません。

道都大では、1番を打つ 大保 優真(旭川実出身・4年)二塁手の動きが目立ちました。172センチの小柄な体格を活かし、ダイビングキャッチのファインプレーを魅せたりと、動きの良さが目立ちます。打撃も強烈なライト前ヒットやレフト線へのツーベースを放つなど、スイングの強さでは際立つ主将。卒業後も、社会人などで野球を続けてゆく選手ではないのでしょうか。

藤塚 卓志(星槎道都大4年)投手 180/80 右/両
大保 優真(星槎道都大4年)二塁 172/77 右/右

高田 孝一(法政大1年)投手 182/84 右/右
新井 諒 (法政大4年)投手 180/80 右/左

道都大では、もう一人 柴崎 哲治(三島出身4年)右腕という投手を観たかったのですが、登板が無さそうなので慶応グランドに移動することに。しかし12時30~だと思っていたいた 慶大 VS HONDA の試合は10時半~始まっていたようで、会場に着いたときは8回に入るところ。お目当ては、スポニチ大会で観られなかった 永野 将司(九州国際大出身・23歳)左腕でした。しかし私がグランドについても、この試合の先発の 幸良 諒(東農大出身・24歳)右腕がまだ投げていたので、他の投手は投げていないことがわかりました。

最終回になりHONDAは、齋藤 友貴哉(桐蔭横浜大出身・22歳)右腕が登場。この選手はなぜドラフト指名がなかったのか不思議なのですが、スポニチ大会では早速149キロのボールを投げ込むなど存在感を示していました。しかしこの試合では、速球で押すも連続四球。さらにランナーが溜まったところでヒットを打たれるなど、ストレートに頼らざる得ない投球に陥ります。ちなみに私が計測した中での最速は、MAX91マイル・146キロで勢いは確かでした。秋になり成長も観られたので、こういった簡単に炎上するケースは観られなかっただけに意外でした。そういった一面もあることは、今後に向けて覚えておきたいと思います。

その齋藤を打ち砕いたのが、プロ注目の長距離砲・岩見 雅紀(比叡山出身4年)左翼手。その前の打席では、幸良のスライダーか何かをあっさり三振に討ち取られており、スイングに相変わらずキレがないなぁと思って観ていました。それでもストレート中心なのはバレバレとはいえ、齋藤の89マイル・143キロの速球を、ものの見事にセンターにはじき返したスイングは見事でした。この身体のキレで、プロの球速・キレに対応できるのか?という不安を、払拭してくれた一打であったことは間違いありません。今後のリーグ戦での活躍、注目したいところです。

齋藤友貴哉(HONDA)投手 184/91 右/左

岩見 雅紀(慶応大)左翼 187/110 右/右

テーマ:プロ野球 - ジャンル:スポーツ

2017年(10)(11) ノースアジア大 & 八戸学院大 レポート
全国大会ではなかなか見られない、ノースアジア大が早大のグランドに来るということで、久々に早大グランドまで足を運びました。お目当ては、今秋のドラフト候補・木場 涼佑(金足農出身・4年)左腕を見るため。特に事前に情報を持っていたわけではないのですが、予想どうり先発で登場してくれました。

木場は試合の模様を動画で見たことがあったのですが、実際生で見るのは初めて。生で観て、どんな感じなのか観ておきたかった1人です。この日は、まだ開幕まで一ヶ月近くあるということで、常時135キロ前後~MAXで87マイル・140キロ程度まで。左スリークォーターから横滑りするスライダー、緩いカーブ、外に小さく沈むツーシームだかチェンジアップ系のボールを織り交ぜます。特に動画で見たときは、左打者外角低めへのコントロールに優れここで三振を奪うことが多い印象を受けました。

この日は両サイドに散らすことはできていたものの、高めに浮いた球を早稲田打線に苦になく打ち返され失点を重ねます。結局3回で降板し、持ち味を発揮するまでには至りませんでした。気になったのは、この手のタイプにしてはそれほどボールがキレて来ないこと。球速が135キロ前後でも、もう少し手元までピュッと来るキレが欲しい。また左スリークォーターということで、元来左打者の背中越しから来るような嫌らしい球筋がありそうなものの、あまり左打者が苦にしているようにはみえなかった。またベースカバーに遅れたり、ボール処理で悪送球したり、牽制も左投手にしてはうまくないなど投球以外の部分にも課題を残します。それほど細かいことができる投球術や制球力はないようなので、ボールが走らないとかわすことができない印象を受けました。この辺がシーズン中と、どの程度違うのか確認したいところではあります。秋の動画を見たときは、指名レベルにかなと思ったのですが、この日の投球を見る限り指名確実とは言える内容ではなかったというのが率直な感想でした。

ノースアジア大では、1番を打つ加藤 真隆(西目出身・3年)右翼手が試合前練習から強肩で目立っていました。打席は2打席ほどしか観られていませんが、セカンドに鋭いライナーを放っていました。また4番を打つ 石井 将輝(秋田西出身・4年)捕手という選手が主将でチームの中心選手のよう。ニ打席みた打撃では結果は残せませんでしたが、強肩で社会人でも野球を続けて行ける選手かもしれません。

ノースアジア大は、試合中もベンチ全員が立ち声を出す全員参加の一体感のあるチーム。野球にも雑なところがなく、想像以上に好いチームでした。木場の頑張り次第ですが、北東北リーグでも上位を狙えるチームではないのでしょうか。期待して、春のリーグ戦の報告を聞きたいものです。

木場 涼佑(ノース4年)投手 180/80 左/左
加藤 真隆(ノース3年)右翼 180/75 右/右
石井 将輝(ノース4年)捕手 178/80 右/右

また日付は異なりますが、同じ北東北リーグの八戸学院大が、私の地元関東学院大のグランドにやってきました。この試合で注目なのは、小野 泰己(富士大-阪神2位)投手の絶好調時のストレートを完璧に捉えていたという大砲候補・米澤 健太郎(玄海出身・4年)右翼手のプレーを確認することでした。

この日の米澤は、私の確認した4打席で スライダーをショートゴロ、外角のスライダーを空振り三振、外角高めの速球をライト前ヒット、四球 の結果に。米澤は、185/86 と均整の取れた体格で、地肩は中の上ぐらい。走力も中~中の上ぐらいありそうな、けして動けないタイプのスラッガーではありません。今年の新人の中でも指折りの速球を投げる、小野の絶好調時のストレートを完璧に捉えられるスピード対応力に絶対ものがある選手のようで、この日も高めに浮いたストレートを逃さずライト前に。右方向に、大きなのが打てるのが持ち味の一つだと言います。その一方で変化球に脆い部分があり、第一打席にはそれほど厳しくないスライダーをタイミングが合わずショートゴロに。二打席目は、ボールになるスライダーを見極められずに手を出してしまい空振り三振と変化球への対応に課題を残します。この辺の脆さを、長打力と天秤にかけてどう見るかではないのでしょうか? リーグ戦の内容次第だと思いますが、もうワンクッションおいて社会人で様子をみてもという考えもできますし、ポテンシャルの高い野手は早くプロに混ぜた方が好いと考えるかは意見が別れるところ。今日みた限りでは、育成枠での指名があるかな?ぐらいにしかわかりませんでしたが、彼もリーグ戦での活躍が気になるところではあります。ちなみにニックネームは、メヒア(西武)だそうです。

八戸学院代では、来年のドラフト有力候補の 高橋 優貴(東海大菅生出身・3年)左腕は、試合前のノックの手伝いをしていてこの試合の登板はなし。昨年のAAA選手権で、高校JAPANのショートを任されていた 伊藤 優平(八戸学院光星出身)が、2番・三塁手として出場。また2番手で、小川 佳斗(八戸学院光星出身・3年)右腕という選手が、ブルペンで力強い球を投げ込んでいました。実戦では135~87マイル(140キロ)程度でしたが、制球に気をつけるあまり実際の投球でブレーキをかけている印象。これがリミッターがはずれて、自分の持ちえる能力をブルペンのように出せるようになれば、リーグ戦でも140キロ台中盤前後のボールを投げ込んできても不思議ではない潜在能力は秘めていそう。今後どのような成長を遂げてゆくのか? 注目したいところです。

米澤健太郎(八戸学院大4年)右翼 185/86 右/右
伊藤 優平(八戸学院大1年)遊撃 167/67 右/両
小川 佳斗(八戸学院大3年)投手 177/80 右/右
高橋 優貴(八戸学院大3年)投手 178/74 左/左

テーマ:プロ野球 - ジャンル:スポーツ

2017年(8)(9) 富士大 & 白鴎大
富士大が、地元関東学院のグランドにやってきたので観戦しました。お目当ては、ジャパンの候補メンバーにも入っている 小林 遼(仙台育英出身・新4年)捕手。小柄でフットワークの身軽さが自慢の捕手で、特にワンバウンド処理の上手さはピカイチ。リードにもリズム感があり、投手をどんどん良い方向に導くセンスを感じます。地肩はプロに混ぜると平均的ですが、塁間は1.85~1.95秒ぐらいとまずまず。捕ってから素早く送球でき、コントロールも悪くありません。打撃には特別なものが感じられなかったり、スケール溢れる素材ではありません。しかし捕手としての適正・センスがあり、ディフェンスの総合力という意味では、今年の大学生でも指折りの存在であるのは間違いないのではないのでしょうか。ドラフトで上位指名とかそういった選手ではないと思いますが、下位置指名ならば1人加えてみたいタイプではあります。ちなみに一塁までの走力は、右打席から4.65秒ぐらい(左打席で4.4秒ぐらいに相当)と、けして俊足ではないようです。

富士大の先発は、鈴木 翔天(向上出身・新3年)左腕。向上が夏の大会で、決勝まで進んだ時の左腕。球速は135キロ前後~MAX88マイル・141キロ と驚くような球威・球速はありません。スライダー・チェンジアップを交えた投球で安定しており、得点圏に走者をすすめると140キロ前後の力を入れた球を投げ込んできます。チームでの位置づけはわかりませんが、先発の2番手ぐらいの力量はあるのではないかと感じました。リーグ戦での起用が、注目されます。

野手では6番を打っていた 佐藤 龍世(北海出身・新3年)三塁手が目立っていました。打撃はパワフルで、守備でもダイビングキャッチで飛び込みアウトにするなど攻守で活躍。強肩で、動きの良いサードとして見るべきものがあります。彼も今後、チームにどのような絡み方をするのか気になる元気もの。

小林 遼 (富士大4年)捕手  173/80 右/左
鈴木 翔天(富士大3年)投手 184/77 左/左
佐藤 龍世(富士大3年)三塁 173/76 右/右


翌日には、青学大グランドに来た白鴎大をチェックしました。関甲新リーグに関しては行けるかどうかわからないので、一度リーグ戦の前に観ておこうと思いました。なにより驚いたのは、新2年生になった 大下 誠一郎(白鴎大足利出身)が、新主将に就任していたこと。高校時代から際立った打撃を魅せており、打つだけならば阪神に1位指名された 大山 悠輔 を凌ぐ資質があるのではないかと思います。そんな大下も4番として、センターオーバーの長打を放つなど、相変わらずの強打者ぶりを見せます。

白鴎大の新4年生で注目なのは、1番打者を務めていた 古川 幸拓(関東学園大出身)二塁手。セカンド守備にはメリハリがあり、地肩も強そうな右の内野手。この日は鋭く外野の間を破るツーベースを放っていました。大学からプロかと言われると、そこまでのパンチがあるかは微妙。それでも動ける走力もあり、見るべきものがある好選手。卒業後も、野球を続けて行ける素材でしょう。

また大学に進み、コンスタントに140キロ台を投げられるようになった 今村 暁人(久留米商業出身)右腕。二日前の明治戦で先発したと訊いていたので、正直登板は期待していませんでした。しかしブルペンでは気合の入った投球を魅せており、最後の1人に登場。僅か1球で打者が打ってしまい、86マイル(138.4キロ)の球をセンターフライでゲームセット。投球の詳細は、正直よくわかりませんでした。ブルペンの投球を観ていて、あんなに上から投げ下ろすタイプだったけ?という気はしました。ただしそれほど上背のない速球派で、大学からプロとなると相当なパフォーマンスが求められます。どちらかというと上のレベルを想定するとリリーフタイプに感じますが、今年は主戦としての期待を担っているのでしょう。そんな中、どんな投球を魅せるのか注目です。

ちなみに今年の白鴎大は、例年に勝る好チームの印象。どちらかというと大味なイメージのチームカラーでしたが、チームバッティングができ、送りバントや得点圏に走者を進めて確実に犠牲フライを打つなど、堅実なプレーができます。ベンチ内もよく声がでており、かなり好感が持てます。投手力に心配な部分はありますが、上武大との優勝争いを期待したいチームでした。

大下誠一郎 (白鴎大2年)内野 175/83 右/右
古川 幸拓 (白鴎大4年)二塁 173/70 右/右
今村 暁人 (白鴎大4年)投手 176/70 右/左

テーマ:プロ野球 - ジャンル:スポーツ

copyright © 2017 東南西北 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.