東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年(4) JR西日本 VS 東京ガス
前日登板がなかった 石田 光宏(東京ガス)を見に、前日軽く1回だけを観て帰った 東京ガス の試合を観に神宮へ。

東京ガスの先発は、お目当ての 石田 光宏(23歳・関西大出身)右腕。社会人に入って、コンスタントに140~後半ぐらい出るようになり、大学時代より大幅にパワーアップして評価を高めた投手です。しかしこの日は寒さも相まって、球速は135キロ前後で意識的にツーシームさせていたのか? シュート回転していたのか、キレも伸びもない球を淡々と打者の内外角に投げ込みます。たまに得点圏に走者をすすめると、力を入れて投げるフォーシームが140キロをやっと越えるぐらい。この球も高めに抜けることが多く、何かピリッとしません。

その他、カーブ、小さく曲がるスライダー、チェンジアップ系などもあるのですが、高めに甘く入った球を痛打されるなど、それほど繊細なコントロールや細かい駆け引きができる感じがしません。元々フォームがオーソドックスで怖さがない上に、ストレートが走らないとなんとも見栄えがしなくなり、大学時代指名漏れしたのを思い出します。少くてもこの投球を初めて見た人は、この選手がドラフト上位候補だとは思わないでしょうね。淡々と投げ込む適度にまとまった投手というイメージしか抱かないのではないのでしょうか。前日の田嶋大樹(JR東日本)が時々おっ!と思えるものはあるけれどまとめられないのとは対象的に、ある程度はまとめられるものの、おっ! と思えるものがないという内容。これから都市対抗に向け、何処まで昨年の勢いを取り戻せるか注目されます。

JR西日本の先発は、同じく大卒2年目の 西川 昇吾(24歳・日本福祉大出身)左腕。大学時代は、育成枠ならば指名もあるのではないかと思えるほどの投手でした。しかし昨秋の日本選手権のときにも観て思ったのですが、何が中背でゴロンとした体型から135キロ前後の速球と変化球を交える投球は、社会人のベテラン投手が投げているような老獪な感じで、すでにドラフト候補の匂いはなくなっているように思います。大卒2年目でチームの主力投手、それも左腕ということで期待したいむきはありますが、ドラフト候補として追いかけてゆこうという気にはなりませんでした。

またルーキーイヤーから、4番・ショートとして起用されてきた 田村 強(24歳・大体大出身)遊撃手。試合前ノックを観ていても、動作の切り返しが鈍くプロのショートとしては重苦しい感じです。第一打席に内角の球をセンター前にはじき返したように打撃には面白いものを持っているので、将来的には三塁あたりを想定したい選手かと。3打席ほど観ましたが、それほど絶対的なものは感じられなかったものの、もう少し何度かみて能力を把握してゆきたいと思います。

また昨年高卒3年目での指名が期待された 中山 悠輝(22歳・PL学園出身)は、前日同様・三番・三塁手として出場。元々プロのショートとしては少し重苦しい感じだったので、二塁か三塁あたりの人材かとは思っていました。前日の第一打席に内角の球を詰まりながらもヒットにしていましたが、まだ芯でしっかり捉えられるという確率が低いように感じます。とりあえず今の時期は期待も込みで3番を任せられていますが、年間を通してこのポジションを維持できるのか注目したいところです。

(感想)

石田は、安定して140キロ台中盤を投げている投球も昨年観ているので、これから調子が上がって来ることに期待。田村・中山の2人の野手は、割合似た系統の強打の右の内野手という感じ。この辺は評価保留というか、昨年と印象は変わりませんでしたが継続的に一年間観てゆきたい。2人ともあともう何か?+αの後押しがあれば指名されても不思議ではないところまで来ているので。

石田 光宏(東京ガス)投手 181/85 右/右
中山 悠輝(東京ガス)三塁 185/85 右/右

西川 昇吾(JR西日本)投手 175/84 左/左
田村 強 (JR西日本)遊撃 181/77 右/右

中山・田村の打席を3打席ほど確認し、大田スタジアムへ移動。大田に着いたときは、新日鉄住金鹿島 VS パナソニック の試合が延長タイブレークに入るところだった。ちなみにこの試合では、高卒2年目の左腕・ 佐藤 僚亮(20歳・山形中央出身)左腕が146キロまで到達したのだという。少しだけ投球を観られたが、来年に向けて楽しみではないのだろうか。高3のときは、少しバランスを崩していたが見事に立て直してきた感じ。

佐藤 僚亮(新日鉄住金鹿島)投手 172/68 左/左

2017年(3) JR東日本 VS トヨタ自動車
いよいよ今年も、アマチュア野球最初の公式大会・東京スポニチ大会がはじまりました。今日は、神宮の第一試合・JR東日本 VS トヨタ自動車 の模様をみて、第二試合のはじめで席をたつという短い観戦に。JR東日本は、先日のDeNA戦に引き続きの観戦となります。

JR東日本は、DeNAとの試合で登板がなかった、社会人NO.1の注目株 田嶋 大樹(21歳・佐野日大出身)左腕が先発。田嶋は立ち上がり制球が不安定で、甘く入った球を痛打され失点。しかし2回以降は、内角をズバッと突いたり両サイドに散らせたりと、球のキレもよくなり以後好投。非常に寒かった第一試合においても、コンスタントに140キロ台中盤を記録し、私のマイガンでMAX91マイル(146.4キロ)・神宮のガンでも最速147キロを記録し、素質の片鱗を垣間見せた。

変化球は緩いカーブ・スライダー・チェンジアップ系の球があり、立ち上がり制御できなかったスライダーも2イニング目からはこの球でカウントを整えることができていた。ただし根本的にあまり細かいコントロール、絶対的な球、投球の奥深さがないので5回に再び捉まり3失点をきして降板。ランナーを背負ってからは、長めにボールを持って相手を焦らすなどの工夫は見られたのだが。しかし根本的にゲームメイクするというセンスに欠け、短いイニングでエネルギーをぶつける方が向いているような気がする。今年もJR東日本は、田嶋を先発の軸として起用しているようだと厳しいのではないかと。あくまでも左のリリーフ候補として見るならばボールの威力も一級品なので評価できる選手。逆に先発の素材と見るならば、プロで即戦力としては厳しいだろうということ。そういった割り切りがあった上での指名になるのならば、高く評価しても良いのだろう。そこに改善が見られないままだと、ハズレ1位~2位ぐらいの指名に落ち着くのではないのだろうか。

先日のDeNA戦で、少し早大4年春の不気味さが戻ってきたのではないかと書いた 丸子 達也(24歳・早大出身)一塁手。今日は一二塁間を破るヒットはあったものの、それほど目立つ内容ではなかった。特にけして長距離ヒッターではない上に、守備位置が一塁でそれ以外のポジションがイメージできないのはマイナスポイント。そのうえ一塁の守備も並で、けして上手い一塁手という感じはしない。特に生で見ていて感じたのは、この選手は強打者の割に非常に細やかな神経の持ち主で、大胆さに欠ける部分があるということ。むしろ思考回路は、ニ遊間だとかアベレージヒッターのそれであり、結構熟慮する奥深さはあるものの強打者らしい良い意味での鈍感力に欠けるのは正直どうなのか?という疑問が残る。技量は確かだが、よほど一塁の控えが欲しいという明確な需要がないと指名は厳しいのではないかという気はするのだが・・・。

また破壊力のある打撃が売りの 渡辺 和哉(23歳・専修大出身)DH も、全体的に粗く守備でのアピールがないのは厳しい感じ。走力も一塁までの到達タイムも、右打席から4.58秒(左打者換算で4.33秒)ぐらいと遅く、捕手として見せるとかいうことがない限り、ドラフト指名は厳しい印象を持った。

一方のトヨタ自動車では、北村 祥治藤岡 裕大 の2年目を迎える亜大コンビに注目。北村 祥治(23歳・亜大出身)は、3番を担っていたものの守備位置は相変わらず三塁手のまま。三塁の守備は安定していたり、なんでもできる器用さはあるものの、三塁手としてはパンチ不足。センター前にはじき返すヒットは出たものの、このまま社会人で長く活躍するタイプなのかもしれない。

一方の 藤岡 裕大(24歳・亜大出身)は、7番ながら 源田 壮亮(西武入団)の後釜としてショートを守っていた。それほど細かいことができる器用さはないが、強肩を活かしたダイナミックのプレーを魅せ、けして下手な遊撃手ではない。打撃はセカンド内野安打一本だかぐらいで、相変わらず粗っぽいところは解消しきれていなかった。学生時代から何度も書いてきたが、この選手のポテンシャルはプロで大きく花開きそうな気はしている。

(今日の感想)

率直なところ、田嶋にしても丸子にしても北村や藤岡に関しても、昨年までのイメージを大きく変えるほどのデキではなかったということ。元々の力量はわかっているので、案の定こんな感じなのだという再確認の試合でしかなかった。特に大学時代指名されなかった、丸子・北村・藤岡の3人の野手は、今後もこのぐらいの内容だと無理して指名されることはないだろうという内容に留まっていた。今後のシーズンのアピール次第だが、この中で指名があるとすれば 藤岡 のポテンシャルが引き出された時なのではないかという気がする。

田嶋 大樹(JR東日本)投手 182/74  左/左
丸子 達也(JR東日本)一塁 187/103 左/左
渡辺 和哉(JR東日本)DH  176/85  右/右

北村 祥治(トヨタ自動車)三塁 177/81 右/右
藤岡 裕大(トヨタ自動車)遊撃 177/78 右/左

ちなみに第二試合の 東京ガス VS パナソニック の試合は、先発を期待していた 石田 光宏 の登板がなく明日以降に持ち越しとなった。昨年注目されたものの指名がなかった 中山 悠輝(22歳・PL学園出身)は、3番に昇格していたが三塁手となっていた。東京ガスの試合は、明日の第一試合に組まれているので、そちらでじっくり観てレポートしたい。

2017年(1) DeNA VS JR東日本 戦レポート
親不知の抜歯からの回復に手間取り、今年の生観戦を延ばしてきた管理人。ようやく、今年の初観戦をして参りました。DeNAの先発は、開幕投手が内定している 石田 健大(24歳)左腕。しかし調整遅れもあり、まだまだボールのキレ・コントロールともイマイチ。それでもたまに、ズバッと良いところにも決まる球があり調整途上といった印象。また石田と共にローテーションの中心と期待される2年目の 今永 昇太(24歳)左腕も、相手に上手く打たれたりと不運なところはあったものの、9失点を浴びイニングの途中で交代する有様。開幕まで3週間以上あるとはいえ、両主力投手の調整に不安を感じずにはいられません。

そんなDeNA投手陣を打ち崩したJR東日本の先発は、昨年ドラフト指名を拒否し社会人入りしたルーキーの 山口 裕次郎(19歳・履正社出身)左腕。球速は、常時130~135キロ程度と、昨年とあまり変わった印象はない。左のスリークォーターで、左打者には背中越しから来る感じの嫌なタイプ。球速以上には感じさせるキレがあり、スライダー・チェンジアップ・カーブなどを織り交ぜ、掴みどころのない投球のまま 山崎 憲晴 による先頭打者ホームランのみで6回を投げきることができた。個人的には指名リストからも外した選手なのだが、3年後のドラフト候補なのかと言われると微妙なタイプ。再び指名されるためには、社会人での実績、ボールのパワーアップが必要なのではないのだろうか。

2番手で登板したのは、来年のドラフト候補と期待される 永谷 暢章(20歳・履正社出身)右腕。こちらは、187/90 と堂々とした体型が目を惹きます。重いストレートが特徴で、今日のMAXは87マイル・140キロほどでした。しかし明らかにそれ以上に感じさせる、厚みのあるボールを投げ込んできます。ただしこの投手、かなりコントロールがアバウトであり細かいところが全然なので、その辺が公式戦でどの程度やれるのか観てみたいところ。それでも履正社の3年生の頃に比べれば、随分とまとまってきたという感じはしますが。骨太の素材からは、プロの臭いがプンプンとしてきます。

三番手で登板した3年目の 大澤 信明(25歳・立教大出身)左腕は、まさに左打者の嫌がるスリークォーター。184/82の堂々とした体型から135キロぐらいですが、キレのある速球スライダー・チェンジアップを織り交ぜます。こちらはテンポ・コントロールもよく、スケールはないけれどまさに実戦派という感じです。今日の内容ならば、今季は登板機会も増えてきそう。ドラフト候補かと言われると疑問ですが、良い投手なのでこれからも機会があれば気にしてみたい好投手でした。

打者では、4番・松本 晃(32歳・横浜商大出身)外野手が、ライトにホームランを打ったりと、さすがの打力を見せつけます。ドラフト的な観点でいうと、2年目を迎える野手達が存在感を示しました。

専修大時代からパワフルな打撃が光っていた右の強打者・渡辺  和哉(23歳・専修大出身)DHがレフトオーバーの長打などを連発し、パンチの効いた打撃を魅せていました。三塁手としてはやや危なっかしいところはある選手なのですが、公式戦でどんな起用されてゆくか注目されるところ。

また早大時代は、茂木栄五郎と中軸を担っていた 丸子 達也(24歳・早大出身)一塁手が少し輝きを取り戻しつつあるのかと。あの茂木の後ろに座る気持ち悪さが戻ってきて、穴のない打撃が観られるようになってきました。社会人1年目は苦しんだ印象が強かったのですが、再びプロ解禁の年になって意欲が違うのかもしれません。彼も守れるところが限られているものの、大学時代の技量を知るものからすれば期待せずにはいられません。

2番打者を務めていた 山口 雄大(23歳・青学大出身)中堅手も、小技・俊足ぶりを示し好選手ぶりをアピール。この選手も公式戦でどの程度やれるのか、ちょっと気にしてみたい選手でした。

(最後に)

今日はドラフト1位候補の 田嶋 大樹(21歳・佐野日大出身)左腕や  板東 湧梧(22歳・鳴門出身)右腕などの登板はなく、ドラフト的な観点では物足りない試合でした。しかし今日しっかりチームを見たことで、次回の試合からは誰に注目すべきかハッキリしてきましたので楽しみです。早ければ、3/11(土) スポニチ大会初日・トヨタ自動車戦で、再びこのチームのプレーを見ることになりそうです。ぜひこの試合では、田嶋の投球を確認できればと思っています。

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2016年(56) 新東京リーグ
今日はどこにゆくか迷ったのですが、今年一度も登板を確認していない 生田目 翼(流通経済大)と春の開幕戦以来観ていなかった 田中 正義(創価大)投手 の2人の怪我から回復がどうなのか確認してきました。ドラフト上位指名が確実な2人の投げ合いでしたが、非常に良い緊張感の元行われ、興味深い登板となりました。

田中 正義(創価大)投手は、春の開幕戦でベストではないものの、モノの違いを魅せ健在ぶりをアピール。しかし次の登板の途中に違和感を感じ戦線を離脱し、この秋に向け調整を勧めてきた 今年の超目玉選手。

今日は140キロ台前半のボールが多かったものの、要所では145キロを超える球を投げ、いつでも速い球投げられるところをアピール。中でも球場で記録152キロのボールは、私のマイガンでも95マイル・153キロまで到達。その他にも94マイル151キロを2度記録したり、140キロ台後半は結構記録していました。ボール自体もビシッと手元で切れる球質は健在であり、良化途上を印象づけるものがあります。

しかし元々少し開きが早く合わされやすいフォームであり、けして球威で打ち損じを誘うタイプではないので、高めに浮いた球を痛打される場面が目立ったのも確か。全体的に高めのボールが多く、要所で力勝負に行った球が甘く入り打たれるなど、この辺は調整が充分ではないことを現していたように思います。

変化球も、どうしても最近の田中に多く観られるフォークに依存したピッチングに。このフォークが上手く抜けたときは見事ですが、まだその確率は高いとは言えません。たまに緩いスローカーブを魅せて緩急を意識したりしますが、中間球のスライダーの精度・キレがもう一つのところが、投球がいまいちビシッとまとめられない要因かと。下級生時代は、もう少しスライダーを上手く扱えていたように思いますが、フォークへの依存度が高めまるのに比例してスライダーのレベルが低下しているのは気になります。また走者がいてもピッチングに集中するあまり、完全にフォームを盗まれるところは改善の余地があります。走られても良い場面と、そうでない場面があり、そうでないときにも走られていたので。

それでも細かい部分は、今後順調にキャンプを過ごし投げ込みを進めて行ければ改善できると考えます。この辺は、東都入れ替え戦で投げた昨秋の 今永昇太(駒大-DeNA)の投球と似た匂いは感じます。多少故障の影響は残るでしょうが、もう少し良い感じでプロ入り1年目を迎えられるのではないのでしょうか。今永と違い、まだ神宮大会予選の横浜市長杯での登板、あるいは神宮大会に進めば試合を残していることからも、更に良化した姿を期待できるかもしれません。

一方の 生田目 翼(流通経済大)投手の方は、立ち上がりこそ92マイル・148キロを記録し田中以上の球速で存在感をアピールします。しかしこちらは、ようやくリーグ戦で投げ始めた感じで、イニングが進むにつれてボールの勢いに陰りが見えます。そのため中盤ぐらいになる130キロ台が増え、力を入れて140キロ台前半と投げ込み不足が顕著に。

ビシッとした勢いのある球は最初の方だけで、あとはスライダー、チェンジアップ系の球を投げてなんとか凌ぐ感じに。ボール全体も高くコントロールもアバウトで、田中以上にまだ仕上がっていない感じはしました。元々中背でボールが来ないと見栄えがしなくなる投手ではあるだけに、今日の内容だけ観ると上位は厳しいと感じます。しかし良い時の投球を観ている人間からすれば、しっかり調整できれば1位級だよねということがわかっているので、回復が可能かどうかの判断になるのではないのでしょうか?

2位以内じゃないと社会人に進むということになっているので、果たして2位以内に指名して来る球団が出るかでしょうね。ただし2位指名でも後の方になると極端にめぼしい即戦力候補は減って来るので、私は指名して来る球団はあるとみています。回復すれば、則本昂大(楽天)級の活躍をしても不思議ではないだけに。あとは、非常に気持ちの勝った個性的な性格を、スカウトがどう観るかでも意見は別れるタイプではないのでしょうか。能力は高いので爆発的な活躍は望めますが、短命で終わる可能性も否定できません。また本人からも、プロへの執着に欠ける発言が多いのも気になる材料ではあります。しかし昨年は、試合終盤になっても150キロを記録していたように、自分自身に偽りのないだけの練習を積んできた選手であることも、けして見逃してはいけないポイントではないのでしょうか。

この2人以外では、笹田 仁(流通経済大4年)一塁手の強打が光ります。一打席目には、田中の内角高めの速球をサード横を抜いてツーベース。更に第一打席の反省から、本気モードでねじ伏せに来た投球でも、高めの速球をセンター前に。第三打席でも、高めの速球をセンターに捉えた打球でのフライと。本気で抑えにきた田中のボールを、しっかり捉えていた能力の高さは光ります。プロ志望届けは提出していませんが、その強打は社会人に進んでからも注目かと。ただし一塁の守備に関しては、生田目がベースカバーに入る前に誰もいない一塁に送球してしまうなど不安を感じさせる内容でした。

また創価では、3番を打つ・伊東 嵩基(東大阪柏原出身・4年)遊撃手が光ります。打席に入るまでに足場を深く掘って足場を馴らすなど、打撃への深いこだわりを感じます。構えた時にも、ビシッと決まり非常に雰囲気があります。実際試合でも、センター前に強烈に打ち返すなど今年の創価の中では抜けた存在かと。ショートの守備の方は少し重い印象は受けますが、球際には強く地肩もまずまず。強打の遊撃手として、社会人に行ってからも注目してゆきたい存在。

明日も同じカードを観戦予定で、ドラフト上位候補の 池田 隆英(創価大)右腕の投球をチェックし、野手にも注意を払って来ようかと思っています。その模様は、このレポートに補充する形でUPするつもりなので、ヨロシクお願い致します。

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2016年(54・55) 神奈川リーグ&関東選手権1
本当は東都二部に行って、黒木 優太(立正大)投手の最終チェックにゆく予定だった。しかし地元関東学院のグランドで、神奈川大の試合があり、秋未確認の 濱口 遥大 の観戦をすることに。観戦意欲を駆り立てたのは、前日に行われた野球イベントで、山本昌(元中日)投手が、濱口のことを絶賛していたと訊いたから。ドラフトで、どのような位置づけになるのか改めて確認してみた。

その 濱口 遥大(神奈川大4年)左腕は、立ち上がりこそ130キロ台後半のボールが多かった。しかし中盤に入ってくると140キロ台をコンスタントに超え、MAX91マイル・146キロを記録。特にこの投手は、右打者にも左打者にも内角の厳しいところを突けるのが良いところ。球速以上に力強さを感じさせる球で、打者の胸元を突いていた。

変化球は、小さく横滑りするスライダーと、フォークのような落差を誇るチェンジアップ。上級生になりこのチェンジアップのキレが鈍っていたが、この秋はかなり上手く抜けることが増えてきた。特にこの試合、神奈川工科大の横須賀という打者に、外角の速球をスコーンと左中間スタンドに叩き込まれる。しかし次の打席では、慎重に変化球から入り、速球でも内角を厳しくついてから、チェンジアップで空振りを奪うなど、大胆さと慎重さを兼ね備えたピッチングを披露。ただ力で押すだけの、粗っぽい投手ではないことを改めて実感。

同じ粗っぽいタイプでも、プロで良い方に出るタイプと悪い方に転ぶタイプとがいるが、濱口は良い方に出るタイプだと観ている。ドラフトではやはり、ハズレ1位~2位以内で消えるだろう。今年の左腕の中でも、爆発力はやはりNO.1だと言えるだろう。

またドラフト候補の 濱元 航輝(神奈川大4年)外野手は、俊足、強肩、打撃の潜在能力など、かなり高いのではないかとふんでいる。しかし試合での所作を見ていると、意識やこだわりというものへの執着がやや浅く見えてしまい、せっかくの才能がプロで伸ばせるかは微妙かと感じられた。左の外野手ということで余剰気味なポジションだけに、指名もまさにボーダーレベルといった感じだった。

日は変わって、今日の大田スタジアム。関東選抜リーグの上位チームが、優勝を争う関東選手権。恐らく社会人チームを、生で確認できる今年最後のチャンスではないかと。そんな中、日本選手権の出場も叶わなかったかった JR東日本がギリギリ滑り込みで関東選手権に出場してきた。

お目当ては、腕を下げてから未確認の 進藤 拓也 と、高卒3年目で注目されている 板東 湧梧 のJR東日本コンビ。しかし板東は最近すっかり調子を落としているという話を訊いており、今年の指名はどうなのだろうかと思っいたが、登板がないまま敗戦。今日のチェックは、終盤リリーフで登板してきた 進藤 のみだった。

その進藤 拓也(横浜商科大出身・24歳)右腕は、サイドに変えて球威型からキレ型の球質に変わったのではないかという感じに。立ち上がりこそ140キロ前後だったが、指にかかった91マイル・146キロのボールは素晴らしかった。サイドらしく横滑りするスライダーに特徴がでてきて、他にもシンカー系のボールも披露。コントロールもストライク先行で、だいぶサイドハンドが板についてきたのではないのだろうか。三上朋也(JX-ENEOS~DeNA)も、都市対抗の頃には135キロ前後でガックリさせられた記憶がある。しかし秋口に見た全日本との壮行試合では、見違えるようなボールを投げていて驚かされた記憶がある。今日の進藤の投球は、まさにその三上の投球の時と似たような印象を受けたのだ。

最近の内容はよくわからないが、こういった投球を腕を下げたことで安定して出せるようになっているのならば非常に面白い存在ではないのだろうか。それほど評価も上がっていないだろうし、ドラフト4位ぐらいでリリーフ候補としてなら面白いと思うのだが。今日チェックしたスカウト達の目には、どのように映ったのだろうか?

第二試合の日立 VS NTT東日本は、野中 祐也(日立製作所)と福田 周平(NTT東日本)の2人の遊撃手に注目。2人の試合前練習と、第一打席を観て帰宅。野中は、高めの球を逃さずライト前に、福田も負けじにセンター前に打ち返してヒットを放っていた。2人ともスピード感のある守備をする選手で、ショートとしてもけして下手ではない。野中はともかく福田は、地肩があまり強くないので、もしプロでやってゆくとするならば、二塁の方が向いているように思う。しかしこの試合になると、チェックしているスカウトは僅かだったのは気になった。福田に関しては、即やれるということでは今年の大学・社会人では屈指の内野手だと評価しているし、野中の走力は充分プロで通用すると評価しているのだが・・・。果たしてドラフト当日、彼らの名前が呼ばれることはあるのだろうか?

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