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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年社会人東京スポニチ大会 ドラフト候補特集 Cグループ
スポニチ大会のドラフト候補を取り上げる第三弾。今回は、Cグループの選手達。

◎ ドラフト上位候補
◯ ドラフト候補
△ 注目選手

NTT東日本 (ドラフト注目度 A)

ドラフト上位候補と目される 西村 天裕(24歳・帝京大出身)右腕。一回り小さくした 澤村拓一(巨人)のようなタイプだが、大学4年秋には投球の幅を広げていて奥深さも出てきた。そんな矢先の大怪我で、ドラフト指名を棒に振る。しかし社会人に入り見事に復活、150キロ前後の速球を投げ込んでくる。また同じく2年目の 渡邉 啓太(24歳・神奈川工科大出身)右腕も、コンスタントに140キロ台を刻んでくる速球派。昨年から社会人屈指のニ遊間候補に成長した 福田 周平(25歳・明治大出身)遊撃手が、モチベーションを維持できるか注目したい。

◎ 西村 天裕(24歳)投手 176/92 右/右
△ 渡邉 啓太(24歳)投手 177/70 右/右
◯ 福田 周平(25歳)内野 169/69 右/左

JX-ENEOS (ドラフト注目度 A)

社会人に入り速球の勢いを増した 斎藤 俊介(23歳・立教大出身)右腕は、有力なドラフト候補。ただし今年になり、投げているという話を訊いていないのでスポニチ大会での登板があるのかは心配になる。また同じ2年目の 柏原 史陽(24歳・同志社大出身)右腕は、今年になっても先発として登板しており、スポニチ大会での熱投が期待される。先発だと勢いにかまけ底の浅さを露呈してしまうところがあり、その辺が何処まで改善できているか? ボールに力のある高卒5年目の 江口 昌太(23歳・鹿児島工出身)右腕が、復調気味なのも見逃せない。

野手では慶応時代にまさかの指名漏れをした 谷田 成吾(24歳・慶応大出身)外野手が、再び解禁の年を迎える。今年に入ってからも、4打席連続本塁打を放つなど満を持してスポニチ大会に登場する。同じく六大学で強打者として活躍した 岡部 通織(25歳・立教大出身)外野手の強打も、気に留めておきたい。

◎ 斎藤 俊介(23歳)投手 176/81 右/右
◯ 柏原 史陽(24歳)投手 175/79 右/右
△ 江口 昌太(23歳)投手 181/80 右/右
◎ 谷田 成吾(24歳)外野 183/93 右/左
△ 岡部 通織(25歳)外野 178/86 左/左

永和商事 (ドラフト注目度 C)

残念ながら、永和商事にはドラフト候補とおぼしき選手が事前に見当たらなかった。今年の新人で来年の候補になってしまうが、天理時代から注目されきた大型内野手・吉村 昂祐(23歳・天理大出身)内野手がいるので注目したい。

△ 吉村 昂祐(23歳)内野 187/95 右/右

JR九州 (ドラフト注目度 B)

高校時代から名のしれた逸材を獲得しているのだが、なかなか社会人レベルで通用するだけの選手が出てこないJR九州。そのため、現状際立った投手の候補がいないのが悩ましい。打者では、佐野 洋樹(23歳・一関学院出身)捕手に打てる捕手の期待が高まる。また 原口 大陸(22歳・佐賀学園出身)遊撃手 や 岩切 貴弘(22歳・佐土原出身9外野手など、高卒野手が育ってきた。

△ 佐野 洋樹(23歳)捕手 180/75 右/右
◯ 原口 大陸(22歳)遊撃 179/75 右/右
△ 岩切 貴弘(22歳)外野 188/85 右/左

(Cグループのまとめ)

人材は、NTT東日本とJX-ENEOS の2チームに集まっている。この両チームが激突するのが、大会3日目目の13日・月曜日の第一試合。ただここに、ドラフト注目の 西村 天裕 が投げてくるかどうかは微妙なところ。また3日目になると ENEOSの投手起用も読めて来ない。意外に他のグループとの絡みで考えると、観戦が難しいグループかもしれない。

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2017年社会人東京スポニチ大会 ドラフト候補特集 Bグループ
3/11(土)~ はじまる、東京スポニチ大会に出場するドラフト候補をご紹介する企画第二弾。今回は、Bグループの選手達についてです。

◎ ドラフト上位候補
◯ ドラフト候補
△ 注目選手

JR東日本 (ドラフト注目度 A)

何と言ってもこのチームの注目は、社会人NO.1左腕で有力な1位候補の 田嶋 大樹(21歳・佐野日大出身)左腕の存在。今年になってからも、積極的にプロアマ交流戦などに登板している。漏れ聞こえて来る情報では失点も多く内容が良くないのが気になるが、時々非凡なところは魅せているようで本番までの調整が注目される。今年になって名前を聞かないのだが、昨年から候補としてマークされている 板東 湧梧(22歳・鳴門出身)右腕。さらに早大時代は、茂木栄五郎(楽天)と中軸を担った 丸子 達也(早大)一塁手なども、先日でのプロ・アマ交流戦では復調を印象づける内容。2年目の今年は、持ち味を存分に活かす活躍が期待される。また専大時代からパワフルな打撃が光っていた 渡辺 和哉(23歳・専修大出身)内野手の打撃にもチェックを入れておきたい。

◎ 田嶋 大樹(21歳)投手 182/75  左/左
◯ 板東 湧梧(22歳)投手 181/76  右/右
◯ 丸子 達也(24歳)一塁 187/103 左/左
△ 渡辺 和哉(23歳)内野 176/85  右/右

JFE東日本 (ドラフト注目度 B)

3年目を迎える 長友 昭憲(24歳・東海大出身)右腕の、140キロ台後半の速球には今年も注目。同志社大時代から平塚合宿に招集されるなど、滑らかな送球までの流れが魅力な 川端 晃希(24歳・同志社大出身)捕手。東北福祉大時代から、攻守で注目されてきた 佐藤 卓也(25歳・東北福祉大出身)内野手にも注意を払いたい。

◯ 長友 昭憲(24歳)投手 172/90 右/右
△ 川端 晃希(24歳)捕手 177/80 右/右
△ 佐藤 卓也(25歳)内野 173/73 右/右

トヨタ自動車 (ドラフト注目度 A)

名古屋大時代は、国立大の逸材として注目された 七原 優介(25歳・名古屋大出身)右腕の登板があるか?トヨタ入社後は、大きな大会の登板もなく2年の月日が流れた。3年目の今年、チームでどういった位置づけなのか。順調ならば、150キロ近い球速も期待できるはず。なんでもソツなくこなす好選手・北村 祥治(23歳・亜大出身)内野手。ルーキーイヤーは三塁手だったが、プロを目指すならばニ遊間を担いたい。源田壮亮(西武)のプロ入りで、そのチャンスは巡ってきた。また亜大時代は三塁手だった 藤岡 裕大(24歳・亜大出身)は、ルーキーイヤーは1番・外野手として出場することが多かった。まさかの指名漏れをした2人が、再びドラフト解禁の年を迎える。また高卒4年目を迎える 望月 直也(22歳・盛岡大附出身)内野手あたりも、DHではなくポジションに守ることで評価を高める可能性を秘めている。

◯ 七原 優介(25歳)投手 180/82 右/右
◯ 北村 祥治(23歳)内野 177/80 右/右
◯ 藤岡 裕太(24歳)外野 178/83 右/左
△ 望月 直也(22歳)内野 177/73 右/右

日本新薬 (ドラフト注目度 B)

桜井俊貴(巨人)投手と共に立命館大時代二枚看板として活躍してきた 西川 大地(23歳・立命館大出身)右腕。創価大時代から好投手として活躍した 小松 貴志(24歳・創価大出身)右腕。日本文理大時代は、140キロ台後半の速球を投げていた 榮 光貴(24歳・日本文理大出身)右腕と力のある若手が揃っている。また野手でも2年目を迎える 濱田 竜之祐(24歳・専修大出身)内野手や 中 稔真(24歳・上武大出身)外野手あたりの左の強打者達は、チェックを入れておきたい。

◯ 西川 大地 (23歳)投手 181/83 右/右
△ 小松 貴志 (24歳)投手 174/78 右/右
◯ 榮   光貴(24歳)投手 184/85 右/右
△ 濱田竜之祐(24歳)内野  186/90 右/左
△ 中  稔真(24歳)外野  185/86 右/左

(Bグループのまとめ)

注目は、大会初日の神宮球場・第一試合で行われる トヨタ自動車 VS JR東日本 の試合。ここには、多くのスカウト達が集結することが予想される。やや順調さを欠いているものの、今季の公式戦緒戦だけに田嶋が先発をしてくる可能性は高いのではないのだろうか。近年人材を積極的に集めている日本新薬、実力チームJFE東日本も余裕があればチェックを入れておきたいチーム。

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2017年社会人東京スポニチ大会 ドラフト候補特集 Aグループ
アマチュア野球最初の公式大会・第72回東京スポニチ大会が、今年も 3/11(土)~ 神宮・大田S・岩槻川通 の3球場で行われる。毎年社会人のドラフト有力どころを一同に観られる最初の大会として、スカウト達の仕事始めと位置づけられる大会。今年もA~Dまでの4つのグループ(計16チーム)に別れて開催されるので、各グループごとにドラフト注目選手をご紹介してみたい。

◎ ドラフト上位候補
◯ ドラフト候補
△ 注目選手

という観点で

東京ガス (ドラフト注目度 A)

山岡 泰輔 が、オリックスに入団し抜けた投手陣では、2年目を迎える 石田 光宏(23歳・関西大出身)右腕が注目株。元々関西を代表する投手として大学時代から注目されてきたが、社会人に入りストレートに磨きがかかってきた。完成度の高い投手で成長が心配されたが、成長期を過ぎても資質を伸ばしてきている意識の高さは買いたい。野手では、昨年も社会人注目の若手内野手として注目された 中山 悠輝(22歳・PL学園出身)内野手が、引き続き注目。ニ遊間を守れる強打の右打ちの野手として、希少価値の高い存在。昨年は6,7番を任されることが多かったが、中軸を任されて結果を残せるようだとプロ入りも時間の問題になるだろう。強肩と長打力を持った右の外野手・小野田 俊介(25歳・早稲田大出身)外野手あたりも、3年目にして一皮むけるか注目したい。

◎ 石田  光宏(23歳)投手 181/85 右/右
◯ 中山  悠輝(22歳)内野 185/85 右/右
△ 小野田俊介 (25歳)外野 182/80 右/右

新日鉄住金鹿島 (ドラフト注目度 C)

残念ながら、ドラフト的な観点では今の住金鹿島にはめぼしい選手はいなかった。しかしこういうチームから、新たなニュースターを探す楽しみがある。そんななか作新学院時代から注目されてきた 佐藤 竜一郎(24歳・法政大出身)内野手などの現状は、再度チェックを入れてみたい。

△ 佐藤隆一郎(24歳)内野 180/80 右/左

パナソニック (ドラフト注目度 B)

昨年有力な指名候補と目されていた 北出 浩喜(24歳・愛知工業大出身)右腕。140キロ台後半を記録するボールの伸びは素晴らしく、3年目の今年も見限りことはできないだろう。ドラフト候補としてはややパンチが弱い気がするが、大学時代から好投手として知られる2年目の 庄司 力也(24歳・奈良学園大出身)左腕や、與座 健人(24歳・関西国際大出身)右腕などの成長ぶりにも注目しておきたい。

◯ 北出 浩喜(24歳)投手 181/78 右/右
△ 庄司 力也(24歳)投手 170/65 左/左
△ 與座 健人(24歳)投手 175/72 右/右

JR西日本 (ドラフト注目度 B)

このチームの注目は、ルーキーイヤーから4番・遊撃を任されてきた 田村 強(24歳・大体大出身)内野手が注目株。また都市対抗では先発し140キロ台中盤のボールを連発していた3年目の 佃 勇典(25歳・拓殖大出身)右腕。大学時代は育成枠あたりでなら指名されるのではないかと思っていた 西川 昇吾(24歳・日本福祉大出身)左腕、また智弁和歌山時代から注目された 吉川 雄大(21歳・智弁和山出身)左腕なども、再び解禁の年を迎える。MSS医療専門学校時代、クラブ選手権で140キロ台中盤の球を連発していた 佐藤 允彦(25歳・MSH医療専門学校出身)右腕などの現状も気になるタレントの多い。

◯ 田村 強 (24歳)遊撃   181/77 右/右
△ 佃   勇典(25歳)投手  178/82 右/左
△ 西川 昇吾(24歳)投手   175/84 左/左
△ 吉川 雄大(21歳)投手   182/83 左/左
△ 佐藤 允彦(25歳)投手   182/80 右/右


(Aグループのまとめ)

ドラフト上位候補の  石田  光宏(23歳・東京ガス)投手の投球は、ぜひこの大会中に確認しておきたいところか。その他解禁組になる 田村 強(JR西日本)遊撃手も、早めにおさえておきたい。こちらは野手なので、観戦計画は立てやすい。

2017年 センバツ総括 (捕手編)
遅れ馳せながら更新した、センバツ総括の野手編。今回は、方策だと言われている捕手について考えてみましょう。

今大会で最もスカウトの評価を高めたのが、古賀 悠斗(福岡大大濠3年)捕手。神宮大会で注目され、更にひと冬越えてだいぶ捕手らしくなってきた。ボールの方からミットに吸い込まれてゆくようなキャッチングで、ワンバウンド処理のミットの出し方、それた送球も前にはじく動作が徹底されてきた。とりあえず「最初は内角」のリードにはまだ深みは感じられないものの、幅広く投球を活かそうという意志は感じられる。この試合ではよくわからなかったが、神宮大会で見せた打力や送球能力も加味すると、高校からプロに指名される捕手ではないのだろう。九州の捕手にしては雑なところがなく、やるべきことをしっかりやれているところに好感が持てる。同じようなタイプで九州の選手であった 山川 晃司(福岡工大城東-ヤクルト3位)を、彷彿とさせる好捕手だった。実際ドラフトでも、中位ぐらいでの指名になりそう。

この古賀と共にスカウトを唸らせたのが、篠原 翔太(報徳学園)捕手。捕ってから素早い1.8秒前後のスローイングは、全国屈指のレベルにある。さらに動作の切り返しが鋭く、フットワークも機敏。リードセンスも感じられ、ディフェンスに大きな欠点は見当たらない。プロを想定すると打撃がピンとこないものの、チームの主軸を任される打力も基準を満たすものがある。イメージ的には、杉山 翔大(東総工-早大-中日)捕手の、高校時代を思い出させてくれる。こちらも志望届けを提出すれば、3~6位ぐらいの間には指名されそうな選手だった。

また大会前から注目されていた 猪田 和希(神戸国際附3年)は、明確に指示を飛ばしグイグイ引っ張ってゆくタイプの捕手。それでいて打者をしっかり洞察する習慣が身についていたり、低めの球に対してもしっかり身体を落として下からミットを出すなどワンバウンド処理への対応も素早い。またカバーリングにも素早く入りにゆくなど、大型でも雑なところや手抜き感がないディフェンスはまさにドラフト候補。地肩も非常に強く、スケールではセンバツNO.1捕手なのは間違いないだろう。また打撃の方は、パワフルだが少し粗いところが出て結果は残せず。それでも、強打者の雰囲気は伝わってきた。高校からプロに行ける、全国指折りの捕手であることは間違いない。こちらは典型的な強肩・強打のポテンシャル型で、夏の大会に向けてアピールできれば、本会議での指名も夢ではない。

あともう一人あげるとすれば、幸地 竜弥(3年)捕手が目立った。昨年までは九鬼 隆平(ソフトバンク4位)がいたので出番はなかったが、塁間1.8秒台後半の強肩、レフトポール際に特大のホームランを放つなどポテンシャルは高い。ミットを一度地面に着ける癖や、右手が身体から隠れずにファールチップが当たるリスクがあるなど基礎的な部分に課題を残す。しかし相手に的を絞らせない配球には工夫が観られ、ワンバウンドへの素早い対応などを見ていると、捕手としての資質は九鬼以上かもしれない。打順は下位だが、持っている打撃の資質も秀岳館の野手の中でも一番ではないのだろうか。猪田同様に夏にかけてのアピール次第ではあるが、一から育ててみたいという球団にとっては育成枠あたりならば指名があっても不思議ではない。問題は本人が、その条件でプロ入りするのかどうか? それともワンクッション置いてから、プロ入りを再度目指す選択をするのか注目される。

古賀 侑斗(福岡大大濠)捕手 175/73 右/右
篠原 翔太(報徳学園)捕手  177/80 右/右
猪田 和希(神戸国大附)捕手 181/78 右/右
幸地 竜弥(秀岳館高校)捕手 182/78 右/右

センバツ組からの指名となると、この4人までではないのだろうか。甲子園不出場組の中には、福永 奨(横浜高校)の強肩ぶり、攻守のバランスの取れたスケールの大きな・中村 奨成(広陵)や1年夏から甲子園で存在感を示した・村上 宗隆(九州学院)。更にセンバツ組でも怪我でアピールできなかった 尾崎 拓海(仙台育英)や岩本 久重(大阪桐蔭)なども注目の大型捕手。強肩揃いの九州の中でも一際目を惹くという 正成 智(八代)などのニュースターの台頭も気になるところ。今年は、高校生捕手の当たり年だという。ドラフト向け、大きく評価を高めて上位指名に入ってくる選手が出てくるかもしれない。

福永 奨 (横浜高校)捕手 177/77 右/右
中村 奨成(広陵高校)捕手 181/76 右/右
村上 宗隆(九州学院)捕手 187/95 右/左
尾崎 拓海(仙台育英)捕手 178/85 右/右
岩本 久重(大阪桐蔭)捕手 182/80 右/右
正成 智 (八代高校)捕手 183/79 右/右

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2017年 センバツ総括 (投手編)
明日から大学選手権が始まるわけですが、大変遅れ馳せながら 選抜の総括を行っていないことに気がついたので書き込ませて頂きます。恐らく明日も、大学選手権を確認するのに時間がかかるので、今日・明日を利用して選抜の総括を行います。今回は、その投手編。

金久保 優斗(東海大市原望洋3年)右腕。スリークォーターから繰り出す140キロ台の重い速球と横滑りスライダーとのコンビネーション。2年生の頃は140キロ台中盤のボールを連発していたものの、秋の大会では連戦を意識して130キロ台中盤で勝てる投球に徹していた。しかしセンバツではコンスタントに140キロ台を記録し、MAXで147キロまで到達。ひときわ球威のある球は、今大会でも屈指の投手の片鱗を魅せてくれた。スライダーとの単調なコンビネーションと、速い球を投げようとするとバランスを崩して制球を乱す傾向が観られる。それでも試合をまとめて来るセンスもあり、ドラフトでも中位指名が期待できる投手ではないのだろうか? ただし今後、更に球速を増すとか投球に膨らみを持たすイメージが沸かず、これだけの投球をしても不思議と上位指名の匂いはして来ない。高校生にしては、かなり完成された投手との印象を受ける。

また金久保と同格からそれ以上に位置するのが、山口 翔(熊本工3年)右腕。初回から148キロの速球を投げ込むなど速球の勢い・球速は一級品だった。しかしそのボールが高めに抜けることが多く、終始制御できずに苦しむ。そのため持ち味であるはずの、打者の内角を厳しく攻める投球のままならないまま敗れた印象。変化球は、カーブ・スライダー・フォーク系の沈む球があり、一つ一つの球の曲がりも悪くない。しかしどれもバラバラに自己主張している感じで、上手くピッチングとして調和が取れていない。元来ここまでボールを制御できない投手ではないだけに、もう一試合あったら違っていたとは思うだけに緒戦で敗れたのは残念。しかしいずれにしてもスリークオーターから繰り出される投球は、球速ほどのスケール感は感じさせない。夏には150キロの大台の話しも聞こえて来るかもしれないが、中位級の素材ではないかと思っている。彼が上位指名(2位以内)に入ってくるようだと、ドラフトのタマが相当少ない年といえるのではないのだろう。イメージ的には、小野 郁(西日本短大附-楽天2位)右腕を彷彿とさせる。

そのほか指名濃厚なレベルとなると、秀岳館の川端 健斗(3年)左腕。着地の早いちょっと突っ込みがちなフォームが気になるものの、コンスタントに140キロ台を記録し最速146キロまで到達。曲がりながら落ちるスライダー、落差のあるチェンジアップなどの変化球の曲がりも大きく、なかなか初見では攻略が難しいサウスポー。全国でもトップクラスの左腕だという位置付けで、将来的にはリリーフで活躍しそうなタイプだろうか。

プロ志望届けを提出するかは微妙だが、桜井 周斗(3年)左腕がパワーアップして戻ってきた。秋は135キロ前後だった球速も、コンスタントに140キロ前後出るようになり、最速で142キロぐらいまで到達。明らかにボールの勢い・キレも増しており、よりスライダーを効果的に使うことができた。カウントを稼ぐスライダー、空振りを誘うストライクゾーン~ボールゾーンに切れ込むスライダーを使い分け、更にチェンジアップも併せ持ち序盤履正社打線から三振の山を築く。ただし中盤以降、ボールの勢いが鈍ってきたところと、球筋に馴れられて履正社打線に捕まることに。特にボールにキレはあるのだが、球威に欠けるので切れ味が鈍ると一気に捉えられてしまう。まだまだ、1試合トータルでキレを維持するだけの体力に欠けている。この選手の良さは、ボール球を振らせる技術が高校生離れしたところにあるのだろう。いずれにしても本格的に大学あたりで投手に専念すれば、4年後のプロ入りも夢ではないはず。岩瀬仁紀(中日)や松井裕樹(楽天)のような、リリーフサウスポーとしてプロでも大成できるかもしれない。またボールを手元引きつけて、強烈な打球を放つ打者としての才能も高い。スライダーという絶対的な武器とボール球を振らせるセンスは突出しており、志望届けを提出すれば本会議中で指名されることが考えられるが、この選手は進学の匂いの方が強い。

金久保優斗(東海大望洋)投手 180/72 右/左
山口  翔 (熊本工)投手 180/73 右/右
川端  健斗(秀岳館)投手 175/70 左/左
桜井  周斗(日大三)投手 177/78 左/左

志望届けを提出すれば、指名濃厚なのは上記の4人。この後に紹介する選手は、夏まで追いかけてみたいと思わせるものがあった選手たち。夏までに大幅な上積みがあれば、指名される可能性を残している。

平松 竜也(盛岡大附3年)右腕。コントロールのバラツキは顕著だが、130キロ台後半~140キロ台を記録する球威のあるボールは光っていた。スライダーが曲がり切らない、縦の変化も発展途上など細かいことを言えばきりはないが、夏まで追いかけてみたいと思わせるボールの力を持っていた。粗っぽい力投派だが、夏には常時140キロ台~中盤を連発することになりそう。選抜後に行われた春季大会でも存在感を示しており、夏に向け順調に成長を続けている。

西垣 雅矢(報徳学園3年)右腕。スラッとした投手体型から、135~140キロ台前半ながら指先までしっかり力伝えられるリリースに優れる。そのため打者の手元まで、回転の好い活きた球を投げ込めるセンスがある。変化球も低めで曲がりながら落ちるスライダーを武器に、緩いカーブ、フォークなどを織り交ぜ安定。凄みはないが、筋の好い投手との印象を受けた。投球術、制球力にも優れるが、こういったタイプは大学経由で4年後という判断になりそう。昨年でいえば、赤羽 陸(市立和歌山)投手のような位置づけになるのではないのだろうか。夏まで追ってみたい選手ではあるが、高校からプロという匂いはして来ない。なんとなくだが、関東の大学よりも関西の大学に進みそうなイメージがある。

急成長が噂されていた 丸山 和郁(前橋育英3年)左腕は、シャープな腕の振りから常時130キロ台中盤~MAX144キロを記録するなど、昨夏よりもスピードアップしていた。昨秋はすべてリリーフで登板していた投手だが、エース・吉沢 悠(3年)右腕の故障などもあり先発に。しかし元々リリーフタイプだっただけに、投球に奥深さがない。スライダーでカウントは取れるものの、何か速球のキレに対し変化球のレベルが物足りない。投球に奥行きというか、何かアレンジが欲しい気がする。140キロ台を投げられる左腕は貴重だが、大学なり社会人などでワンクッション置いてからという評価になるかもしれない。一応夏までは、ドラフト候補として追いかけたい技量の持ち主ではあったのだが。

むしろプロへの可能性という意味では、同校でも根岸 崇裕(前橋育英3年)右腕の方に感じる。こちらは192/93 という恵まれた体格から投げ下ろして来るタイプで、球速もMAX141キロまで到達。カーブ・スライダー・スプリットという変化球も、思ったよりもしっかりコントロールできていた。まだ成長途上の投手であることは明らかだが、思っていた以上に投球をまとめることができる。大型でもベースカバーが素早かったり牽制が鋭いなど、運動神経に優れたタイプなのかもしれない。夏までにもうワンランクレベルアップして来るようだと、その将来性を買って高校から指名して来る球団が出てきても不思議ではない。高校の間に何処まで引き上げられるかは微妙だが、育成でもありというのならば充分プロ入りの可能性を秘める。

同じ群馬では、小野 大夏(3年)右腕が楽しみ。コントロールには難があるものの、コンスタントに140キロを越えて来る(MAX144キロ)球威・球速は確か。セットポジションになると球速が落ちるのが気になるものの、フォークの落差はかなりのもの。この球の精度が高まって来ると、ピッチングにも余裕が生まれるだろう。かなり粗いので、高校からのプロ入りとなると微妙なものの、夏まで追いかけてみたい素材の良さを秘めていた。

平松 竜也(盛岡大附)投手 183/83 右/右
西垣 雅矢(報徳学園)投手 183/70 右/左
丸山 和郁(前橋育英)投手 170/69 左/左
根岸 崇裕(前橋育英)投手 192/93 右/右
小野 夏大(健大高崎)投手 176/73 右/右

(まとめ)

高校からプロの可能性となると、この辺までだろうか? 他にも有力大学などワンクッション置いたら面白そうな好投手タイプは結構いた。池谷 蒼大(静岡)左腕や三浦 銀二(福岡大大濠)右腕などは、まさにそういった投手の代表格。上記にあげた9人の中でも、実際志望届けを提出するのは、半分程度ではないかと考えている。そのためこの選抜組でドラフト指名される投手は、4名前後ぐらいではないのだろうか。

少なくても1位指名されそうなA級の投手がいなかっただけに、この選抜組の高校生投手がドラフト戦線の中心となる、そういった年にはならないだろう。むしろ選抜不出場組の中から、上位指名されるような選手が飛び出してきそうだ。

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