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高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校野手編)

高校JAPAN VS 大学JAPAN の間で行われた壮行試合。今回は、この試合に出場していた高校生の野手の中から、何人かピックアップして印象を述べたいと思います。

1番・森 敬斗(桐蔭学園3年)中堅 173/70 右/左

1番・センターでの出場には、正直驚きました。高校ではショートを守っている選手ですが、将来的にプロのショートを担えるかは厳しいのではないかとみていました。そういった意味では、将来想定される外野で、どんなプレーを魅せてくれるのかという意味では、大変参考になった試合ではないのでしょうか。塁間3.9秒台の脚力と、非常に深いところからでも送球できる地肩の強さは一級品。また長打連発の打撃の潜在能力も、まさにプロといった素材です。まだ不慣れで返球の際に身体を痛めたりとかはしていましが、才能の片鱗を伺うことは充分できたと思います。ただし打撃は、結構粗いというか良い時と悪い時のムラが激しい。この日も5打数1安打と、打つ方はそれほどでも。進学も噂されていましたが、ここに来てプロ入りに大きく傾いたという話もあり、志望届けを提出すれば、3位以内での指名も充分期待できそうです。

3番 韮沢 雄也(花咲徳栄)一塁 176/80 右/左

この選手も志望届けを提出すれば、ドラフト指名が有力視されている一人です。普段はショートでしたが、一塁での出場でした。元々守備に関してはやや不安視されている部分があり、このメンバーだと二塁や三塁ではなく一塁なのかというのはちょっとショックを受けました。この選手の売りは、対応力を秘めた打撃にあると思うのですが、この試合では5打数0安打に終わり自慢の打力が発揮できなかったのは残念。県大会では球際でのプレーには強くなった印象を受けてましたが、甲子園では下がって捕っていたりと気になる部分も。走力がある選手ではないので、打てないとアピールポイントが。5位前後ぐらいでは指名されると思いますが、ショートはともかく二塁あたりを担えないようだと、よほど打撃で圧倒しないと出番が限られてしまう気がします。

4番 石川 昂也(愛知・東邦)三塁 184/81 右/右

選抜優勝投手ですが、その将来性は断然野手の素材。下級生同様に、この日は三塁での出場でした。打撃でも3安打を放つなど、大学トップレベルの投手が打席ごとに変わる状況でも、きっちり結果を残していた点は好感。好機に強いマインドと、打撃の内容はこのJAPANの中でも頭ひとつ抜けた存在であるように思います。三塁手としても動きが良いので、プロでも守備で苦労するということはなさそう。生粋のスラッガーではないですが、15~20本ぐらいでも勝負強さを売りにしてゆく5番タイプではないのでしょうか。ドラフトでは、ハズレ1位~2位以内には消えるのではないかと考えています。

5番 遠藤 成(神奈川・東海大相模)左翼 178/76 右/左

このメンバーでも5番を任されるぐらい打撃の評価が高いのは良かったのだが、左翼? というポジションが微妙なところ。彼もまた東海大相模ではショートを守っている選手であり、プロ志望届けを提出すれば5位前後の指名は充分期待できる内野手だからです。将来レギュラーのショートはどうかは微妙なラインですが、二遊間で勝負して行けるとはみています。また近江戦では、2盗・3盗と走力でも魅せてくれ、それでいて打つ方でも、ボールに食らいつく貪欲さも見せる好選手です。タイプ的には 武岡 龍世(八戸学院光星)とダブるのですが、武岡の方が守備力があり、遠藤の方が走力があります。武岡の方がパンチ力があり、遠藤の方が穴がないような感じはします。純粋にショートが欲しいという球団は武岡の方を評価しそうで、ドラフト順位も彼の評価が少し上になるのではないかと。

代打 武岡 龍世(青森・八戸学院光星) 178/70 右/左

この試合では代打の登場でしたが、右中間を破る長打を放つなど気持ちの強さを活かし勝負どころでの活躍となりました。武岡の場合、爆発力がある分、内角を厳しく攻められると捌けない弱さがあります。プロでも二遊間で食って行けそうな素材であり、そのへんが微妙な森や韮澤とは一線を画するところかと。また肩もまずまず強く、深いところからでも送球が乱れないなど天才的というより良く鍛えられているなといった感じがします。ドラフトでも、3位前後の指名が有力だと思います。

7番 熊田 任洋(愛知・東邦)遊撃 174/72 右/左

これだけ有力な遊撃手が集まったなか(右投げ左打ちのショート多すぎ)、彼がこの試合のスタメンショートを任されました。昨秋から、打撃の感性はチームメイトの 石川 昂也 以上だと言ってきた選手です。上のレベルでショートとなると実際厳しそうに見えますが、走力も含め身体能力は悪くありません。打撃は長打よりも対応力重視の打者だと思いますが、雰囲気的には高校からプロというよりも大学タイプといった感じがします。試合に上手く入って行ける試合勘の良さがあり、大学あたりでどのぐらいやってくれるのかなという期待はあります。もし志望届けを提出した場合は、下位~育成あたりだと思いますし、指名漏れだってあるかもしれません。それでも個人的には、かなり面白い選手だとはみていますが。

(最後に)

ここで取り上げた選手は、石川を除けば全員が右投げ左打ちのショートの選手。本職を度返しして、身体能力を生かして別のポジションを守っているという感じです。短期決戦において、こういった選考がどう出るのかは気になるところ。今年は、将来的にプロのショートとしては厳しい右投げ左打ちの選手が多いのだなと改めて思いました。

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高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校投手編)


U18高校日本代表と大学JAPANのの壮行試合が、26日神宮球場で行われた。今回は、そこに出場した選手について簡単な印象を述べたいと思う。

佐々木 朗希(大船渡3年)投手 189/81 右/右

言わずと知られた、今ドラフトの目玉選手。岩手大会・準決勝以来の登板で、決勝戦の登板ができずに物議を醸して以来の登板とった。189センチの恵まれた体格から、大きく足を引き上げることで打席では相当威圧感を受けるはず。角度のある真っ直ぐが、低めに決まるところは凄いところ。特に驚いたのは、彼が投じた球の中で最も遅かったものが152キロ。この日登板した・大学・高校の最速よりも、それが速かった。神宮のガンでは最速156キロ記録し、バックネット裏にいたスカウトの中には160キロを記録したガンもあったという。夏の岩手大会以来の、160キロ到達であった。

佐々木と大谷翔平の違いは、大谷が比較的合わせやすかった投手だったのに対し、佐々木は額面どうりの球速表示の球が来るということ。打者3人をレフトフライ・三振・三振と、大学JAPANのメンバーを抑え込んで魅せた。本当はもう1イニングぐらいみたかったところだが、U-18ではリリーフを務める予定だということで、1イニング限定という使い方に留まった。コントロールにも大きな欠点はないし、この日もフォークの落差も悪くなかった。もう少しフォークを低めで落としたかったなどの課題はあったが、そのへんは本番までに修正して頂きたい。いずれにしても奥川恭伸(星稜)と共に、各球団の1位を分け合う形になるのは間違いなさそうだ。

宮城 大弥(興南3年)投手 173/70 左/左

こちらも、沖縄大会決勝以来の登板となった甲子園不出場組。高校球界を代表するサウスポーで、ドラフトでも上位指名が有力視されている存在。昨日はリリーフだということもあり、ストレートはコンスタントに145キロ前後(MAX148キロ)まで到達。スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ能力の片鱗を魅せたが、3イニング目に捉まり3失点。ボールの勢い・完成度でいえば、社会人NO.1左腕である・河野 竜生(JFE西日本)と比べても、遜色ないのではないかと考えられる。2位前後ぐらいでの、指名があっても不思議ではないだろう。

西 純矢(岡山・創志学園3年)投手 184/80 右/右

こちらも、最終学年では甲子園まで届かった投手。球速は140キロ台後半~MAXで151キロと、普段とそれほど変わらない。ただし夏の大会の頃に比べると、やや身体が重苦しく見えて球速ほどの勢いは感じられなかった。岡山大会のときにも見ていて思ったのだが、この投手ストライクゾーンの枠の中で結構アバウトというか甘い球が少なくない。そういったボールが、失点に絡むことも少なくない。2回1/3イニングを投げて、3安打・1四死球・1失点という内容だった。岡山大会を見たときには、奥川・佐々木・森下の競合を避けて、単独指名を狙いに来るならばこの投手ではないかと思っていたが、昨日の内容だとそこまでしてくる球団があるのかは微妙かと。本戦でどのぐらいのピッチングを魅せてくれるのか、巻き返しを期待したい。

林 優樹(近江3年)投手 172/62 左/左

腕の振りはそこまで下がっていないのだが、大きく一塁側にアウトステップして踏み出してから投げ込んでくるサウスポー。そのためサイド同様に、左打者にとっては身体に当たりそうな感覚に陥る球筋を武器にしている。球速は131キロ程度と、球威・球速が物足りなかったが、上手くゲッツーで切り抜けるなど低めに丹念に集め打球を引っ掛けさせる投球は健在。プロ志望届けを出さないのではないかという話もあり、数年後に大きく成長して戻ってくることを待ちたいと思う。

飯塚 脩人(習志野3年)投手 181/78 右/左

回転に優れ質の好い真っ直ぐと、ピンチでも平常心を保てるマインドが魅力のリリーフタイプ。2イニング・打者9人の大学生相手に6奪三振は見事。少々一辺倒になる悪い癖も見られ、最終回に追いつかれてしまった。それでも大学生相手でも充分通用することを印象づけ、進学を表明しているのは残念と思ったファンも少なくなかったのでは? 志望届けを提出すれば、中位(3位~5位)ぐらいの指名があっても不思議ではないだろう。151キロの球速だけでなくフォークなども併せ持ち、上のレベルでもリリーフでの活躍が期待される。

(最後に)

飯塚・林以外は甲子園不出場組でのリレーだったが、この日は6番・DHでの出場となった 浅田 将汰(有明)右腕の投球もぜひ見てみたかった。ただしフルスイングできる打撃を見ていると、浅田の将来性は実は打者としての方か高いもしれないと思うところもあった。それでも150キロ級のボールで押す・浅田の勇姿をぜひ本戦でみてみたい。

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2019年 甲子園総括・将来の候補・野手編

甲子園総括・最終回 将来の野手編をお送り致します。
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2019年 甲子園総括・内外野手編

2019年度の甲子園総括第3弾、今回は内外野手をお送りしたいと思います。

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高校JAPAN VS 大学JAPAN (大学投手編)

U-18高校代表と大学日本代表が激突した壮行試合、その試合の出場した大学生投手について簡単に印象を述べたいと思います。

森下 暢仁(明治大4年)投手 180/74 右/右

今年の大学NO.1投手で、佐々木朗希(大船渡)・奥川恭伸(星稜)と並ぶ、今ドラフトのビッグ3の一人です。佐々木・奥川が高校生であることを考えると、どうしても今すぐ戦力になりそうな選手が欲しい球団が、1位指名して来る可能性があります。ゆったりとしたフォームから、想像以上に手元までボールが来ているようで、なかなか打者がボールを捉えられないのが印象的。今年に入り球速も無理なく140キロ台後半を叩き出せるようになり、元々持っていた投球センス・変化球・制球力の土台の上に、うまくパワーアップを遂げられた印象です。大学での実績も申し分ないですし、大学選手権で日本一になり名実共に大学NO.1投手なのは間違いありません。一年目から、10勝前後は充分に計算できるのではないのでしょうか。

早川 隆久(早稲田大3年)投手 179/72 左/左

来年の1位指名が有力視されている、大学球界を代表するサウスポーです。木更津総合時代からの能力を考えれば、春まで通算で2勝はないだろうといった感じでしたが、今春ようやく3勝2敗(防御率2位)の成績を残すようになって形になってきました。140キロ台中盤を連発できるボールの威力は見ごたえがあり、変化球もコントロールにも破綻がないのですが、試合中盤になると慣れられてきて打たれるという傾向がありました。そのへんの投球のバリエーション・体力・精神力の改善が、今後見られるかがポイントだと思います。この試合ではさほど良くなかったのですが、森下も3年時まではピリッとしなかったので、最終学年で目の色が変わるのかどうかだと思います。

村上 頌樹(東洋大3年)投手 174/75 右/右

すでに東都通算9勝の実績をあげていますが、そのうち6勝は今春のリーグ戦であげました。それも最優秀防御率に輝くなど、世代屈指の実戦派です。身体は大きくなく球威・球速でガンガン押すタイプではないのですが、スピンの効いた140キロ台中盤の球の質で勝負するタイプ。コントロール・変化球・マウンド捌きなども完成されていて、智弁学園時代から好投手ぶりが光りました。すでに高校時代も、選抜優勝投手を経験。常に世代のトップクラスを経験してきた選手で、この投球は来年も変わらないと思います。まさに究極の実戦派タイプとして、華を獲るか実を獲るかの論争が今から湧き上がりそうな予感がします。

内間 拓馬(亜細亜大3年)投手 179/85 右/右

荒削りでまだ収まりが悪いところはあるのですが、ガッチリした体格から140キロ台後半を連発できる馬力があります。勝ち身に遅い部分はあるのですが、今春のリーグ戦では防御率1.71で4位と、けして荒削りなだけの投手ではありません。ボールの力・スペックは間違いなくあると思うのですが、コントロール・投球術など技術的な部分で物足りなさがあります。最終学年でもう少し総合力が引き上げられてくると、上位指名も現実味を帯びてくるのではないのでしょうか。

佐藤 隼輔(筑波大2年)投手 180/76 左/左

仙台高時代に仙台まで観に行った投手でしたが、順調にここまで来ている感じがします。1年秋には、いきなり防御率1位になるなど、高校からプロ行けば良かったじゃないと思わせるほどの実績です。ただしこの投手、肉体的な部分ではまだ未完成なところもあり、筑波のようにしっかりした計画を持って起用してくれる環境はあっているように感じます。球速も149キロ出ていましたが、ボールの質・勢いにも好いものがありました。まだ下級生なのでそれほど真剣にリーグ戦でも見てなかったのですが、早川以上にインパクトのあるボールをこの試合では投げ込んでいたと思います。順調に2年後には、1位指名を実現させて欲しい一人です。

山崎 伊織(東海大3年)投手 181/71 右/左

この日登板した大学生の中でも、一番の投球をしていたのはこの山崎ではないのでしょうか。MAXは147キロと他の投手達と大差はなかったのですが、左打者の内角にズバッと決めるなど、本気で高校生に対し攻めの投球を魅せてくれました。ボールの質・コントロール・変化球とのバランスも良く、来年世代の有力な1位候補なのは間違いありません。同時期の森下に比べれば、遥かに頼りになるボールや投球をしています。

吉田 大喜(日体大4年)投手 175/77 右/右

今や森下に次ぐ、今年の大学NO.2的な位置づけにいるのが、この 吉田 大喜 。元々ゲームメイクできる先発タイプだったのですが、シーズン後半からリリーフで起用されるようになりました。先発だと140~中盤ぐらいですが、リリーフだと145~150キロ級の球速で、ボールにも実に力強さがあります。縦の変化球も強力で、獲得したら先発でもリリーフでも1年目から一軍でそこそこやれるのではないのでしょうかね。位置づけ的には、ハズレ1位~2位ぐらいの選手だと思います。ちょっと 清水 昇(国学院大-ヤクルト1位)の状況に似ているのですが、個人的には清水よりワンランク上の評価をしています。

伊藤 大海(苫小牧駒沢大3年)投手 175/84 右/左

身体は大きくないのですが、全身を使って投げ込む躍動感の溢れるピッチャー。この日は力んで失点してしまいましたが、ボールの勢いは相変わらず素晴らしかったです。球速も151キロを記録していましたし、ちょっと同じ伊藤姓の 伊藤智仁 を彷彿とさせます。普段は勢いだけでなくある程度ゲームメイクできたり、キレのある変化球も併せ持ちます。彼も順調にゆけば、来年の上位候補なのは間違いありません。

(最後に)

現4年生は、全体的に人材が弱い世代です。そのためむしろ、下級生に好い人材が目立ちます。彼らが最終学年を迎える、来年・再来年は、大学投手陣もかなり期待して好い年になるのではないのでしょうか。

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